Category: 講演・講義・学会・論文

3つの大学でゲスト講義


ここ1週間ほど、高校および3つの大学でゲスト講義が続きました。
愛知淑徳大学 人間情報学部(佐藤朝美先生)では、アプリ開発をなさる学生さんを対象に、ピッケをデザインの視点から語りました。

事前のオーダーは「学生さんたちが開発する際、自己満足や自己実現の閉じたものにとどまらずに、社会へ眼を向け、子どもを育む環境をつくる担い手となる意識をもてるように」とのこと。それを受けて、活動の動機やねらいに加え、次のように話しました。「ピッケのアプローチは、先にITありきではない。実現したいこと → そのための活動デザイン → ITが『創る』をエンパワーしてくれるので適所に取り入れる」この順序が逆さになっている事例を時折みかけるもので、今さらとは思いつつ。
あとは実践面。開発したアプリを、頭を初期化して、使う人目線で試すこと、日頃の生活の中でもデザインの眼や心を鍛えることできますよ、といった話をしました。

続く2校では、教育の視点から話しました。
青山学院大学 教育人間科学部3年生ゼミ(杉本卓先生)でのゲスト講義は、ありがたいことに今回で5回目です。ピッケが入ったiPad mini 30台が導入されているので、1人1台環境で実際に作ってもらえます。 >> 昨年の授業風景(学研キッズネット取材記事)
昨年は全員女子学生さんでしたが、今年は男子学生が4割ほど。子どものアクションを引き出す絵本を作ってもらいました。

相模女子大学 子ども教育学科(七海陽先生)は、大半が将来、保育士や幼稚園教諭になる学生さんです。すでに授業でピッケ絵本を作成しているので、90分フルを未就学児の話題を中心とした講話にしました。子どもの物語世界の豊かさや、年齢別の作品から読み取る子どもの発達を、movieを交えながら紹介しました。

学生さんたちと話すことは新鮮で楽しく、ピッケを複数の切り口(社会の中のデザインだったり、教育だったり)から客観視して言語化することは、私にとっても学びとなります。

さて、ゲスト講義ウィークを終え、次は子どもたちとの絵本づくり!
公募のある夏休みワークショプの予定はこちらです。

高校でゲスト講義


茨城県立竜ヶ崎第二高等学校で、2年生、3年生それぞれ2時間の授業を担当させていただきました。

人間文化科の履修科目「子どもの発達と保育」の一環で、Winソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション」を使って幼児のための絵本をつくりました。

放課後、校長先生をはじめ様々な教科の先生がご参加くださって講習会もしました。

展開図が出力される「ピッケのつくるえほん」とは異なり、スライド単位で出力される「ピッケのつくるプレゼンテーション」では、製本は難しいかと思っていたのですが、工夫してこんなにしっかり仕上げられていました。(写真は先輩たちの作品。A4に出力して2つ折り。表紙は厚紙に貼り見返し紙も付けた本格製本)

2学期にさらにつくりこんで仕上げ、完成した絵本は、国内や海外の保育施設へ贈るのだそうです。
ピッケを介して素敵な計画に参加させていただけて、嬉しく、とても楽しみです!

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学校向けWindowsソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション:http://www.pekay.jp/pkp/
iPadアプリ「ピッケのつくるえほん for iPad」:http://www.pekay.jp/pkla/ipad
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「Good, Bad, and Unknown -子どもとメディア」


4月22日土曜日お茶の水女子大で開催された第8回「子ども学カフェ」(主催:日本子ども学会)は、榊原洋一先生による講話「Good, Bad, and Unknown -子どもとメディア」でした。米国や国内の最新の科学的知見をご紹介くださるとともに、逸話的事象や単なる相関にすぎない調査結果から親や乳幼児のスマホ使用そのものを否定することに疑問を投げかけ、良い面/悪い面/未解明(Good, Bad, and Unknown)を科学的知見をもとに見極める姿勢が大切であると語られました。
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その前日、ちひろ美術館へ イブ・スパング・オルセンの「つきのぼうや」に会いに行きました。
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「もとは新聞の日曜版の付録であった。テレビが無い家庭の子どもにも動きのある絵を見せてあげたくて縦長の構図とした(棒に巻きつけて、ほどきながら見て楽しむ)」というエピソードは心ふるえる嬉しさで、ますますファンになりました。オルセンさん自身もきっと、どうすると子どもたちが驚くかな、喜ぶかなと工夫する時間が楽しかったのではと想像します。

いつの時代も、メディアはデザイン次第で、子どもたちに驚きや楽しみをもたらす「良いもの(Good)」になると思っています。

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日本子ども学会では、研究・開発委員会を中心として、1つのテーマをめぐり、カフェ・シンポジウム・チャイルドサイエンス特集等さまざまな形で知識と議論を深め、学会として知的資産としてまとめて社会に発信するプロジェクト活動を進めます。その第一弾のテーマが「子どもとメディア」(メディア・プロジェクト)です。
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「デジタルで創ろう!」キッズワークショップとシンポジウム in 豊橋@こども未来館ここにこ


2月11日、12日、こども未来館ここにこ(愛知県)で、豊橋市制施行110周年記念事業市民提案イベントとして「デジタルで創ろう!キッズワークショップとシンポジウム in 豊橋」(主催:らるご子ども教育研究所、共催:豊橋市、後援:豊橋市教育委員会)が開催されました。

子どもたちの生活にスマホやタブレットが急速に普及しています。ゲームで遊んだりムービーを見るなど消費者としての利用が多い中、デジタルで創ることの楽しさや拡がる可能性を伝えたくて、ゲームや絵本をつくる子ども向けワークショップと大人を対象にしたシンポジウムを実施しました。

初日午前はピッケの絵本づくりワークショップ、ここにこでのピッケは今回で5回目です。リピーターの兄妹は、おばっちシリーズの続編「おばっちの大冒険」をつくってくれました。
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6歳女の子作の物語は夜の光景から始まります。
きょうの動物園はもうおしまい。だんだん暗くなってきました。 (中略)
朝おきたら動物園はまっ白。みんなで雪合戦をしてあそびました。
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録音をしてデジタル絵本、印刷して紙の絵本をつくり、さいごはデジタル絵本を上映しました。

午後は教育関係者や子どもの保護者を対象にシンポジウムを行いました。デジタルメディアを活用した創造表現活動による学びの方法や意味について共に考える場です。
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第一部は、佐野真一郎先生(豊橋創造大学)による司会進行のもと、プログラミング教育の第一人者である阿部和広先生(青山学院大学)、ピッケの開発者として朝倉、幼児×デジタルメディアの先駆的研究者である佐藤朝美先生(愛知淑徳大学)が登壇しました。
まず阿部先生から、プログラミング教育の最新動向についての解説があり、プログラミングは新しい表現手段、新しい学びとなり得ること、(小学校の義務教育等において)子どもたちと先生にとって取り組む価値がある と説明がありました。
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次に私からは、子どもの創る物語世界を紹介し「想像力と創造力は本来どの子どもにも備わるもの。私たち大人は、子どもの生来の力を信じて引出し伸ばすための支援をしましょう。そこにデジタルメディアは有効です」とお話ししました。
佐藤先生は、幼少期に身に付けた非認知スキル(社会情動的スキル)が将来の重要なキーとなること、レズニック氏の提唱する学びのスパイラル(想像→創造→実行→共有→省察…)で行うプログラミングや物語づくりといったデジタルメディアを活用したオープンエンドな創造表現活動は、非認知スキルの獲得を促すと学術的見地からお話し下さいました。
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続いて会場の皆さんによる自由討論、質疑応答のパネルディスカッションのあと、第二部は会場を移してハンズオンタイムとし、子ども向けワークショップで利用したプログラミング「ピョンキー」(ScratchベースのiPadアプリ)とおはなしづくり「ピッケのつくるえほん」を体験しつつ、活用方法など意見交換をしました。
シンポジウムには、豊橋のみならず、浜松や名古屋~岐阜から多数、大阪、奈良、東京、鹿児島からもご参加がありました。2020年度には、プログラミング教育が小学校で必修となる見込みです。まず教える先生に、その楽しさや面白さをぜひ知ってほしいです。参加された先生方が起点となって、「デジタルで創る」活動がよりよい形で広まることを登壇者一同願っています。

夕刻からは、阿部先生が講師となりプログラミングのファシリテータ講習を行いました。「ピョンキー」の操作指導とともに、ワークショップで子どもたちをファシリテートする際の留意点や場のつくり方、PCとタブレットの違いやその活かし方など、長年の実践からの貴重な知見を惜しげなくシェアしてくださいました。
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「野球で言うなら王貞治さんから直接指導うけるみたいなもの」という声も聞こえ、会場のあちこちで阿部先生にサインをもらったり記念撮影する様子が見られました。
学びは本来楽しいものであり、創ることにはあらゆる学びがつまっています。この日参加してくださった皆さんも、阿部先生の熱のこもった指導や実践に触れ、あらためて実感なさったのではないでしょうか。

2日目は、阿部先生講師で、ご自身も開発に携わった「ピョンキー」を使って子どもたちがオリジナルゲームづくりに挑戦しました。
前半は、基本的な操作を練習した後、iPadに内蔵された加速度センサーを利用しiPadを傾けるとキャラクターが動くといった高度なことまでやってみました。
後半は、3つのグループに分かれてゲームづくりです。まずは互いにジャンケンの手を撮影しあい、その3コマを高速ループ再生しボタンを押して停止させ、スロットの仕組みを理解します。
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そのあとグループ内で応用するアイディアを出し合います。絵を描いたり、自分たちでポーズをとって撮影しあったり、素材づくりから工夫してオリジナルゲームをつくりました。
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ゲームが完成すると、もう夢中で遊んでいます。全グループの完成を待って、テーブルを回って各グループの力作をお披露目しあいました。
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(後列は、大活躍してくれた創造大学の学生さんたちです)

午後回には地元のケーブルテレビの取材も入り、後日放映されました。

今回のイベントは、多くの方に支えていただき実現しました。なかでも豊橋創造大学の佐野先生と今井正文先生、学生さんたちには準備~当日の何から何までお世話になりました。おかげで充実の内容で無事終えることができました。
そして、終わりは始まりです。イベントだけの単発にとどめず、ここから輪を広げていきましょう。それができそうな手応えを感じました。
デジタルで創るのは楽しい!を、私自身も再認識できた2日間でした。
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写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

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使用アプリ: ピョンキーピッケのつくるえほん for iPad
CoderDojo豊橋:初心者向けのプログラミング講座。創造大の今井ゼミにて毎週火曜に開催されています。Scratch、Pyonkee、Minecraft他いろいろ。希望すればピッケもできます。
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女子大でゲスト講義


1月13日。相模女子大学 子ども教育学科(七海陽先生)3年生の授業でゲスト講義させていただきました。
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保育士、幼稚園教諭、小学校教諭をめざすの約50名の学生さんたちです。
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相模女子大では、「ピッケのつくるえほん」iPad版リリース当初から、かれこれ5年ほど、授業として絵本を作ってくれていて、その作品movieが届くことを、毎年楽しみにしています。今日受講の学生さんたちの作品も拝見しているので、尚のこと授業を楽しみにしていました。研究室には、同作品の紙の絵本もありました、
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皆さん、熱心に聴いてくれて、終盤では、お話絵カードで即興でお話もつくってもらいました。びっしり書いてくれた感想から、物語づくりが子どもたちや保護者に何をもたらすかや、子どもを尊重することなどについて、共感をもって聴いてくれたことが伝わってきて、嬉しくなりました。

構内もご案内いただきました。
陸軍通信学校の跡地だそうで、とても広くて静かで、同じ敷地内に、幼稚部、小学部、中学部、高等部がゆったり点在していて、いかにも「学園」というおもむき。写真撮ること忘れていて、これは小学部で飼育しているというヤギの「バニラ」です。
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午後は、幼稚部の皆さんに絵本づくりを体験いただきました。
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こちらでも終了後、興味もって残ってくださった先生方と、接続詞カードやお話絵カードでリレー式でお話をつくって遊びました。大学の授業でピッケ絵本を体験した卒業生も幼稚部の若手先生として活躍されていて、和気あいあいのチーム力を感じました。
永くピッケを使ってくださっている相模女子大で、朝は、将来、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭となる学生さんたちと、午後は、その卒業生も含む幼稚部の先生たちともご一緒できて、楽しく充実の一日でした。

オープンキャンパスとゲスト講義 @環太平洋大学


6月19日日曜日、岡山のIPU・環太平洋大学(INTERNATIONAL PACIFIC UNIVERSITY)のオープンキャンパスにお招きいただきました。
1990年まずニュージーランドに開校、2007年には岡山でも開学。今年で9年目の若さあふれる大学です。緑に囲まれた広いキャンパスに安藤建築が3棟も点在しています。

メイン会場となった学舎
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アスリートホール(入口)
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カフェテリア
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八田さんというチャーミングな女子学生さんが終日アテンドに付いてくれました。
ダンス部のエキシビションで華やかに幕を開け、学生さんの司会進行で進んでいきます。学校紹介のムービー上映、それに続く大橋博理事長の講話は心に響きました。用意した原稿を読むとは対極の、来校した子どもたちへの心をこめた言葉がけでした。「教える側がその気になれば子どもは付いてくる。やり直したいことがあればIPUへおいで。自分のやりたいことを形にするのがIPU。やる気になるかの違いだけ。自分の夢をかなえよう」子どもたちへの愛や教育への熱い想いが伝わってきました。大橋節子学長からも「折れない、やめないIPU」とお話がありました。教育成果のひとつの指標である就職率も驚きの高さです(正確な数字は忘れましたが、ほぼ100%に近い高率)。客席に姿の見えたOBOGを檀上に招き、即興でスピーチを依頼、ふたりともが堂々と話したことにも感心しました。ひとりは東京で大手生命会社に勤務、もうひとりはインドの学校で先生をしているそうです。
マーチングバンドやチアリーディングのパフォーマンスもハイレベルで、来校の目的を忘れてしまうほど楽しみました。
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ランチのあと、こども発達学科の模擬授業として高校生対象にピッケ絵本づくりをしました。贈る相手を決めて、あとは自由につくってもらいました。小さい妹や弟へ、歳が近くてつい喧嘩しがちになる妹への「けっきょくなかよしなふたり」もこの年頃らしいです。女子高生2人組でつくった担任の先生へ贈る絵本も素敵でした。「いつも困らせてばかりでごめんね」「あとちょっとだけど こんな私たちをどうぞよろしく」ふたりで声をそろえて録音していました。(太陽が先生です)
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翌20日(月曜)は、こども発達学科2年生の授業でゲスト講義をしました。
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物語づくり活動についての活用事例(きらめき保育園での活用、女子大での活用 作例movieなど)や子ども作品紹介のあと、40分ほどを絵本作りと作品発表に充てました。ほとんとが保育や幼児教育へとすすむ学生さんたちとのことでしたので、幼稚園児に贈る絵本をグループ制作してもらいました。食べ物の好き嫌いの克服、集団遊びの中での喧嘩→ごめんね、困り場面に助けてくれる人登場→ありがとう、現代版竜宮城へ行く、はじめてのおつかい(がフェイントで)ユーモア絵本、あたまじゃくし→かえるの成長絵本、もりのくまさんを絵本にした歌絵本など。
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講義室後方で黙々とつくっていた男子学生グループの作品を紹介します。
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「アッ!あぶない!!」 IPUけいさつ作


繰り返し3回の構成、声の演出(役割分担、声色使い分け、リズム)、表紙は危険を示す赤色、惹きつける題名、テーマに合せたチーム名、恐い3場面のあとの裏表紙にみみちゃん(うさぎ)が甘いドーナツを食べるシーンをもってくることで読み手に安心感を与える配慮、出演者を総出演させ、悪役だったうっきー(猿)を端っこに涙目で配置するさりげないユーモア。この短時間で、よくここまで練り、作りこんだものです。
他どのチームも、声がよく出て録音がしっかりできていて感心しました。

「人間力を育む」教育における「ICTを活用した保育を学ぼう」という趣旨でお声がけいただき光栄でした。ICTを子どもの創造表現活動に活かせる保育者や幼児教育者が、IPUから巣立つことが心強いです。
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大学でゲスト講義


6月1日。青山学院大学 教育人間科学部3年生、杉本卓先生のゼミでゲスト講義させていただきました。
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毎年この時期を心待ちにしていて、特に去年からは ピッケが入ったiPad mini 30台が導入され、1人1台環境で実際に作ってもらえるので、ますます楽しみなのです。
皆さんに見せたくて、絵カードやお話マグネット(ボードも)「ピッケのおうち」の紙工作類など大荷物で出かけました。
今年のゼミ生は全員女子学生。各自の関心領域で、物語作成が課題解決に有効であると思われる具体的な事例と対象者を想定して、絵本を作ってもらいました。
仲間はずれをテーマに、教科学習の深い理解に、食育をテーマに、幼稚園への通園で泣いていたかつての自分のような子どもを励ますために etc. たった30分でそれぞれまとめてくれました。
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以下、講義後に学生さんが杉本先生へ送った感想や気付きから抜粋。

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お話を聞いて、紙の絵本にはないICTを使った絵本の多様性に驚きました。実際にやって思いましたが、子ども達自身がiPad上で自分の頭のなかにある物語を、手を動かしたり、いろいろ試行錯誤することで目に見えるものとして創り出すことは、子ども達にとってとても充実した経験になると思いました。また便利すぎないようにアプリを作る際に工夫されたというお話を聞いて、従来からの教育現場の良さとICTを使うことの良さを程よく掛け合わせていて素晴らしいと思いました。
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・絵本アプリと聞いた時、子どもの遊びだろうというのが第一印象でしたが、実際にやってみると大人の私でもとても面白く、もっとやりたいと思いました。
・機能を最小限にするなど、しっかり子どもの視線に立っているのが分かりました。子どもが自ら成長できる場を考えるというのは、幼小の授業でよく聞きますが、その実現を見た気がしました。
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ITがどんどん発展していく中でアプリもどんどん発達していますが、そのアプリから実際の紙にうつしていくという考えが私の中ではありそうでなかったので驚きました。
私は、教育現場でもそうですが、ITのみを利用することにはあまり賛成ではなかったのですが、この絵本のアプリのようにデジタルとアナログがつながるようなものがあると、うまく連携して活動の目的ごとに使い分けることができて、さまざまな現場で応用して使うことができたら良いと思いました。
絵本作りは大学生になっても楽しいと感じました!!
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絵本は子供たちが読んで楽しむものであると考えていましたが、今回のお話を聞いて、子供たちにとって絵本は言葉以上に自分の心や考えを雄弁に語れるツールであり、想像をアウトプットしてかたち創っていけるものでもあるのだと思いました。
自分が作った絵本を誇らしげに自慢している子供たちの姿や、真剣にお話を作っている姿が印象的でしたが、特に子供たちが本当に楽しそうに取り組む姿が心に残っています。
スポーツや音楽、今回のようなものづくりなどを通して、時間を忘れて夢中になるという体験を子どもたちがすることは大切だと思っていて、ピッケのつくるえほんはその手助けになるのではないかなと思いました。
ICTを利用した製品というと少し難しくて、でも便利というイメージでしたが、逆にシンプルで誰でもつかえて、それでいて便利すぎないというのが味噌になっているところがとても興味深かったです。実際に絵本を作ってみて、私も熱中してしまいました。
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手書きを写真で撮って送った学生さんも。柔軟でいいなと思いました。
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「子ども学」講演会で登壇


11月5日、甲南女子大学で開催された第103回「子ども学」講演会で、「子どもが物語る意味~メディアを通してできること~」をテーマにプレゼンターを務めました。私からは実践面の話、佐藤朝美さん(愛知淑徳大学)が学術的に深めてくださいました。子どもたちの作品に助けられて任務完了。今後も、デジタルメディアを子どもの創造表現に活かしていきたいと、想いをあらたにいたしました。
そして、講演後にご案内頂いた大学構内「自然観察園」。平面図で見てなめてましたっ。イノシシよけの鈴を提げ、汗だくの登山。辿り着いたツリーハウスは、子どもの頃夢見たまんまの光景。ちょうど夕陽の時刻で、ハウスからの眺めも抜群でした。
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ゲスト講義 @札幌市立大学


29日(月曜)は、札幌市立大学 芸術の森キャンパスにて、DEVELOPMENTAL/オープントーク「子どもたちがコンピュータと出会うとき」(杉本達應研究室主催)としてお話してきました。
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学生さんに加え、同じメディアデザインコースの先生方、学外の企業の方もご参加くださり、なごやかな場となりました。皆さんに、それぞれの関心領域における課題解決の絵本をつくり発表もしてもらいました。
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小学生向けの防災啓発Webサイトを作ることを卒業研究のテーマにしている学生さんは、子どもたちに「おはし」を伝える絵本をつくっていました。(「押さない」「走らない」「しゃべらない」で「おはし」だそうです。はじめて知りました)
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杉本達應先生より「スマホやタブレットの普及にあわせて、教育でのICT活用はホットな話題です。今回は、そんな時代の波に流されていると見失いがちになるデジタル以前の大事なことを再確認できる時間になりました」と講評いただきました。(追記:詳細レポートをアップしてくださいました

講義後、学内を案内していただきました。清家清氏設計の学舎はバウハウスのようで、感嘆の連続でした。隅々美しく機能的にデザインされていて、建物だけでなくさりげなく置いてある椅子(ハンス・J・ウェグナーやコルビジェ!)など学内のすべてがグッドデザインで満ちています。天井高、ドアなど開口部の寸法も、基本モジュールから150%scaleな感じで、とにかく広い。眼に入るすべての物は美しい。そして学内の人口密度が低い。学生さんは思い思いの場で創作しています。教育理念が環境として具現化され、前身の札幌市立高等専門学校の開校から25年近く経つ今も受け継がれていて素晴らしいです。
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主催者によるレポートはこちら>>(参加者のアンケートもあり)

大学でのゲスト講義


先週は2つの大学でゲスト講義させていただきました。

6月17日。青山学院大学 教育人間科学部3年生、杉本卓先生のゼミでは、自身の関心領域で自由に課題を設定し、それを解決する絵本をひとり1台環境でつくってもらいました。
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教員免許取得希望の学生さんもいて、半数近くが幼児教育に関する課題を設定していました。大学院生も2人参加、嬉しいことに内ひとりは昨年に続いての自発的な再受講でした。ICTに対しては懐疑的で、前回は反発する気持ちで講義に臨んだとのこと。受講して考えが変わり、親戚の子どもにもアプリを薦めてくれてその子が何10冊も作り続けているそうで、今ではICTは使い方次第と考え、講義も終始うなづきながら聞いてくれました。

翌日の明治大学 国際日本学部では、「教育の方法と技術」の「タブレット活用の実践と体験」として話しました。
まず岸磨貴子先生による導入。学校知と日常生活の乖離があり、学校で学ぶことを実際の生活で活かすことできていない。例えば「みかん3個とりんこが2個あります。かけたらいくつ?」と 問われれば「6」と答えてしまうようなことが起きている。日常との関連を実感できるような概念理解が重要であると、ジャスパープロジェクトを例に語られました。
岸先生からのバトンを受けて開発のねらいやそのためのデザインについて伝えたあと、5,6人×11の各グループでテーマを決め、深い理解を促すための方法としての「物語」、絵本づくりを体験してもらいました。

以下は、学生さんのアイディアから抜粋。
数学では、cos(コサイン)を身近な例(ケーキを切る)で説明、速さと距離の関係を物語の中で考えさせる、割り算の商と余りの関係を買い物の例で示す、国語では難解な言葉の起源を物語で解説、歴史では、黒船来航時の日米間のやりとりを物語でわかりやすく伝える、英語では、録音機能も使って自己紹介を書く読む話せる、前置詞の視覚化理解、道徳では、食べ物が足りないという状況設定を用意し考えさせるなどなど。
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びっしり書き込まれた「ふりかえりシート」の中にも、さらに多くの授業活用の提案や気付きが記されていました。
・抽象的な概念を絵を使い具体的に理解することで、学校で養った力や知識と、実生活で必要となる力や知識の間のギャップを埋めることができる。
・絵本にすることで積極的に学習に取り組むことができるし、自身の学習理解度を視覚化し整理することができる。
・身についた知識を体系的に人へ説明できるというのは全ての科目で重要であり、深い理解につながる。まとめの時間に取り入れるとよい。
・新しい単元に入るときの導入として。未習事項の英文や数式の概要をイメージでとらえてもらう。
・英単語などの暗記系にも向く。イメージが合わさることで記憶に残りやすい。
・自分のオリジナルで考えつくる教育方法は、学習者の興味もわき楽しく学習できるので、学ぶことが好きになると感じた。

実に密度濃い90分でした。
研究者や若い世代の人と話すと打てば響くように伝わり、ディスカッションによる収穫も多くて、先月の名古屋から続いて、大学で話すことが楽しいです。
来週は札幌市立大学へ伺います。

追記:
岸磨貴子先生によるブログ「6/19 特別講義として「ピッケの作る絵本」」