Monthly Archives: 6月 2014

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@東京大学情報学環・福武ホール ラーニングスタジオ


CollableCAMP、ピッケ(グッド・グリーフ) の3団体協働で、障害のある子もない子も一緒に学ぶ場作りのプロジェクト、第2回目を実施しました。

6月1日日曜日、会場は初夏の陽気。
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CAMPとCollableの皆さんによる安定したファシリテーションのおかげで、ワークショップの進行はお任せして実質的なことだけに注力/観察できることはほんとにありがたいです。(今回も、CAMPからもCollbaleからも熱意あふれるボランティアスタッフが大勢はいってくれました。おーちゃん、いっちー、くろちゃん、まっつん、早朝からほんとにありがとう!)前回のプレで概要がつかめたので、今回は開始前のアクティビティや、おはなしづくりの導入に新しいトライも入れてみて、午前回と午後回の比較をするなどできました。

開始前のアクティビティは、あえて、お話づくりやピッケには直接関係ないものにしました。
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こちらは、開始後の、おはなしづくりに入る助走的な活動。
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いつも最初に、何か絵本の話をします。この日はホフマンさん。
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iPadのタップやピンチの操作を一緒に練習してから、本番。
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録音。あらかじめ、長文をしっかりメモ書きする子もいます。
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机の下にもぐって録音中。
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発表会。積木を組合わせてつくった潜水艦。
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このプロジェクトは様々な発達状態にあるお子さんにも区別なく混じってもらって物語をつくり語る(ナラティブ)活動です。発達障害児の中でも、自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもたちは、社会性の発達の乏しさを指摘されることが多い一方、ナラティブが彼らの社会性の発達を支えると言われています。ナラティブを通してASD児の世界を共有することもできます。それは互いにとって豊かな経験となります。
活動中に彼らからさまざまなシグナルが発せられます。 前回ご専門の先生から典型的ないくつかの意味を教えていただいたおかげで、子どもたちから同じシグナルが読みとれたとき、それに対しどう支援を出すか考える気持ちの余裕がありました。 実施する私たちにとっても興味深い課題がつまっています。

そして、このワークショップをつくっていくこと自体、企画や準備~実施~ふりかえりの一連が、私にとっても実験的な学びと気付きの場になっています。
プレの1回目は、Collable山田さん、CAMP村田さん、私の3人がメインメンバーでしたが、今回からCAMPの新谷さん中村さんも加わってくださり、さらにパワーアップ。 打合せでは、前回の記録ムービーを全員で見ながら活動の要所における子どもの様子を確認しながら、より良いファシリテーションについて考えたり、導入で行うアクティビティのプロトタイプを即興で作り5人でやってみてその場で改訂したり。 実に面白いです。

このプロジェクトはブラシュアップしながら継続していきます。 今年度は、あと3回(9/7、12/7、2/1)実施予定です。
ご参加をお待ちしています!

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。