Monthly Archives: 12月 2015

ちいさな贈り物とちいさな絵本@玉島 IDEA R LAB


午後は、おとな対象のクリエイティブリユース×ピッケ絵本のワークショップです。
まず前半は、IDEA R LAB のマテリアルライブラリーにストックされた廃材を利用して、大切な人に贈る小さな贈り物を作ります。

最初に大月ヒロ子さんから、クリエイティブリユースの理念についてお話を伺いました。
地域の産業から生まれる端材や廃材を収集し、丁寧に整理分類することで、創りたい気持ちを触発してくれる材料(マテリアル)となります。大切に受取り、丁寧に分類し(←ココ大事!)、大切に再利用させ素敵によみがえらせる。そうすることで、廃材とともに、人やコトが社会の中で繋がり循環してゆきます。まさに現在進行形の現場で聴くお話に思わず引き込まれました。

ラボ近くのマテリアルライブラリーへ皆で移動。この建物も元金魚屋さんであった後しばらく使われていなかった家屋を、大月さんをはじめ皆さんでリノベーションされたものです。

分類され美しく展示された壁一面のマテリアルにわくわくします。

畳のヘリ、活版印刷の版、ネガフィルムのマット等々、素材のルーツを知ることも楽しいです。

思い思いの材料を集め、ラボへと戻り制作開始。(ラボのテーブルも卓球台のリユース、天井から下がるランプシェードは卵ケースです)

皆さん没頭されていて、絵本づくりに入るタイミングを計りかね、それとなくお茶タイム。初日のお菓子は、リンゴ(宮原農園)のコンポートとクルミのタルト、2日目は、大月さん特製モモのコンポートと杏のコンポートをタルトにしました。

続いて、ピッケで、贈り物に添える小さな絵本を作ります。 廃材に手を加えてよみがえらせ、物語を与えることで命を吹き込みます。

肉屋さん(なんちゃん)が段ボール1箱届けてくれた割引セールのシールは、クリスマスオーナメントに。なんちゃんにその報告をしながらのアリガトウ絵本。

ワークショップ当日がお誕生日だった千葉から来訪の女性は、自分へのお誕生日記念を制作。

西宮から駆け付けて午前の子ども回でも大活躍してくれた保育士の女性は、不思議な種から育った植物を作りました。水を遣り種を育てたクマゴロウの物語は、園の子どもたちに読んであげるそうです。

日の傾く頃、なごやかに リユース作品と絵本の発表会。


皆さんをお送りしたあとのラボは、青の中に美しく浮かびあがっています。
通りに面して全面ガラス扉。隔てる塀もカーテンさえありません。町へと開かれた実験場です。
IDEA R LAB 夜
クリエイティブリユースについては、こちらの大月ヒロ子さん著書「クリエイティブリユース 廃材と循環するモノ・コト・ヒト」に詳しいです。amazon
クリエイティブリユース 廃材と循環するモノ・コト・ヒト

写真を、Facebookページ「ピッケ」でご覧いただけます。
午前中の子ども対象「ピッケ おはなしのもり 絵本づくり」は こちら>>

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」 (「いいね!」いただけると励みになります)
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ピッケ おはなしのもり 絵本づくり@玉島 IDEA R LAB


楽しみにしていた IDEA R LAB でのワークショップ。午前中は子どもたちとおはなしづくりです。皆がそろうまで、おはなし絵カードであそびました。

エッツさんの「もりのなか」を読んだあと、主人公の男の子のように紙の帽子を被って、森へ散歩に出かけます。
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出発!
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飛び石を渡り、大きなクモが居る巣の下を慎重にくぐり進みます。はじめは背丈の順で一列縦隊、そのうち思い思いに庭(子どもたちにとっては森)の奥へと散らばっていきました。
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カメさんが水飲んでるよ、セミの抜け殻きらきら、カタツムリにそっくり(木の実)、栗のイガの山、焼却炉はお城かな?、きっとリスさんがごはん作ってたんだ、クモの糸に吊られてくるくる回る葉っぱ…

次々に発見しては教えてくれます。
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ラボへと戻り、続いてピッケでおはなしづくり。さっき遊んだ森の情景と繋がるようで、「あ、赤い実のとこにいたリスさん」「あ、かくれんぼしてたクマさん」と言いながら夢中で作っていきます。

いつものように、贈る相手を決めて作ってもらったところ、仲良し姉妹は、互いにプレゼント。題名も、妹から姉は「せかいでいちばんだいすき」、姉から妹は「いつまでもだいすき」と、姉妹愛に満ちていました。

製本をして録音もして、さいごの発表会は拍手と笑い声に包まれました。


つくった絵本を決めた相手にプレゼントすることを約束して、お開きです。4歳になったばかりの子も、3時間近い長丁場を、さいごまで集中して楽しんでくれました。

アプリをつくるとき心がけているのは、子どもが物語世界に遊んでおはなしをつくることを、子どもの気持ちに沿うようサポートすること。
今回は、より拡張した物語世界まるごとをデザインしようとしました。絵本の読み語り、庭あそび(おはなしのもり)、アプリでつくること、紙で製本、録音。一連がシームレスに繋がった大きな物語世界の中に、子どもたちが浸りきって遊べるようにと心がけました。やりすぎない程度にリンクさせたり、雑な物が入らぬよう丁寧に作りました。(準備1準備2前日現地での仕込み
とはいえ、私にできるのは場を用意するところまで、あとは子どもたちにお任せです。幸いなことに、参加の子どもたちに恵まれてよく響きました。ご父兄も指導型ではなく子どもを見守り自ら楽しむタイプの方ばかりで、私も子どもたちが膨らませてくれた物語世界の中で、思いきり楽しむことができました。子どもたちが教えてくれたたくさんの「発見!」は、私にとっても嬉しい気付き。子どもたちが紡ぎだす物語世界の中で一緒に遊ぶのは、まさに至福の時間でした。

IDEA R LAB の素晴らしい環境、大月ヒロ子さん、お手伝いくださった玉島の皆さん、遠方から駆けつけてくれた友人たちのおかげで、長年やりたかったワークショップを理想の環境で実現できました。ありがとうございました!次にしてみたいアイディアもあって、すぐにも再訪したい気持ちです。

写真を、Facebookページ「ピッケ」でご覧いただけます。
(午後の大人回については、次回かきます→書きました

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
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ピッケ@玉島 IDEA R LAB /準備中


子ども回用の紙の帽子を持って、弓弦羽神社へ参拝しました。(八咫烏つながりのサッカーに加え、近頃は羽生結弦選手の聖地にもなってるらしくて、にぎわってます)
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大人回用のクッキーは、うん10年ぶりのアイシングのコツ忘れててヒドい(顔こわい)。自分で消化中…。
img_クッキー1_s
追記)
早起きして、代わりに超簡単タルト。宮原農園リンゴのコンポートを再利用。熱々をどう運ぶかまでは考えてなくて、困った。そのまま持って移動中。玉島へ。
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(モバイルから投稿)

【お知らせ】ピッケ おはなしのもり 絵本づくり @ 玉島 IDEA R LAB


ひとつ前のブログ記事でご紹介した IDEA R LAB で、同日の午前中は、子ども対象の絵本づくりワークショップです。
いろんな紙で帽子を試作したり、楽しみながら準備中。子どもの年齢別身長は、昔取った杵柄でスッと捉えられるのですが、頭囲はあやふや。調べてみて、思うより小さいのだと理解はしても、つい大き目に作ってしまいます。
紙帽子の試作
土曜日はすでに満席ですが、20日(日曜)は受付中です。ご参加お待ちしています!
庭に出たいので、どうぞ晴れますようにと願っています。
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「ピッケ おはなしのもり 絵本づくり」

今日は みんなが「絵本作家」

IDEA R LAB の庭「おはなしのもり」で、空想の世界に入りこんで遊びます。
心の中にふくらんだイメージを、iPadアプリを使って物語にします。
おはなしを声で吹き込みデジタル絵本、印刷して小さな紙の絵本を作ります。
さいごは皆で発表会、どんなお話が生まれるでしょう。
(紙の絵本はお持ち帰りいただけます)

iPadを触ったことがないお子さんも、安心してご参加ください。
ピッケのつくるえほん」は、楽しく簡単に創作できるようデザインされています。

【日時】
2015年12月19日(土曜) 10:00~12:30 ※ 満席
2015年12月20日(日曜) 10:00~12:30

【場所】IDEA R LAB(倉敷市玉島中央町3-4-5)※駐車場あります
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
JR新倉敷駅から、両備バス(玉島中央町行き)で「玉島中央町」バス停下車徒歩3分。バスの時刻表
本数が少ないので、いっそJR新倉敷駅から歩くなら約30分。

【対象】4歳~小学生
※ 未就学児は親子でご参加ください。

【定員】各回 8名

【参加費】1,000円(材料費、iPad使用料込み、飲物付)

【講師】朝倉民枝(クリエイター/ピッケの作者)
株式会社グッド・グリーフ:http://goodgrief.jp/
「ピッケのつくるえほん」:http://www.pekay.jp/pkla/ipad

【主催】IDEA R LAB(大月ヒロ子)、株式会社グッド・グリーフ

【お申込みはこちらから】http://www.idea-r-lab.jp/?page_id=2210

※ 当日の様子をスタッフが写真・ビデオ撮影させていただきます。写真・動画・作品は、主催者のウェブサイト等広報、講演、論文、書籍等に使用させていただく場合があります。後日のメディアによる取材等に対しても予告なく提供する場合があります。以上をご了承の上、ご参加いただきますようお願いいたします。
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【お知らせ】クリエイティブリユース×ピッケ ~ 玉島 IDEA R LAB へのお誘い ~


クリエイティブリユースの拠点である IDEA R LAB(イデア アール ラボ) は、大月ヒロ子さんが、故郷玉島のご実家をリノベーションしてつくられた 情報拠点+実験室+レジデンスです。企業や家庭から出る廃材を、クリエイティブに素敵によみがえらせる取り組みを、楽しく美しく続けておられます。活動の素晴らしさ、デザインセンスの秀逸さはもとより、大月さんのまん丸オープンなお人柄が、多くの人を引き寄せています。(私もそのひとりです)
ご参考:greenz.jpさんによる「IDEA R LAB」紹介記事

下の写真は、昨年2月に大好きな仲間である なおやマンとアイちゃんのワークショップを見学に出かけた時の様子。子どもたちが廃材で小人の家を作りました。
img_IDEARLAB_なおやマンWS

左側のかつて母屋であった日本家屋の部分はレジデンスとしても利用されています、右側は江戸時代からの蔵を改装、その間を繋ぐ中央の全面ガラス戸の広いスペースでワークショップ等が開催されています。昨夏に滞在させていただいた時には、廃材タイルを洗うというほんのちょっとだけですが、マテリアルライブラリーのリノベーションにも参加させてもらいました。
img_IDEARLAB_全景

img_IDEARLAB_構成
玉島の街並も、江戸時代の趣がそこここに残っていて、そぞろ歩きするのが楽しいです。驚いたのは町の人がとても親切なこと。お醤油を買ったら、細長い奥の醸造スペースを見学させてくださったり、道端で地図を開いていたら、町の見どころを教えてくださったり。
img_IDEARLAB_玉島街並

そんな素敵な IDEA R LABで、今月「ちいさな贈り物とちいさな絵本」と題して、大人向けのワークショップを開催します。
IDEA R LAB マテリアルライブラリーにストックされた廃材で、届ける相手に心を馳せながら、小さな贈り物を作ります。 続いて、iPadアプリ「ピッケのつくるえほん」を使って贈り物に添える小さな絵本を作ります。 廃材に手を加えてよみがえらせ、物語を与えることで命を吹き込みます。(できあがった作品と絵本はお持ち帰りいただけます) 絵本はプリンタ出力して製本する約6.7cm角のミニ絵本です。
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宿泊を希望されるご参加の方には、制作活動を行うアーティストのために用意されたレジデンスをご利用いただけます。例えば、素敵な配色にペイントされたアパートメント >> オレンジハイム203 リノベーションの様子
施設使用料2000円(年内特別価格)/ひとり。食事は皆で作り、割り勘です。パジャマと歯磨きセットはご持参ください。宿泊ご希望の方は、参加申込みフォームのコメント欄に希望日をご記入ください。※ 追記:コメント欄は無いみたいなので、住所欄にご記入ください。あとフォーム送信を試したところ、住所と年齢は必須項目ではないようなので厳密に書きたくない場合はだいたいでもOKです(全共通の参加申込みフォームで、子ども対象時には5歳なのか10歳なのかは重要ゆえ、このようになっているようです。すみません~)

誰より私自身がとても楽しみにしています。
クリエイティブリユース×物語のひとときをご一緒できることを楽しみに、ご参加お待ちしています。

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「ちいさな贈り物とちいさな絵本」

【日時】
2015年12月19日(土曜) 14:30~17:00
2015年12月20日(日曜) 14:30~17:00

【場所】IDEA R LAB(倉敷市玉島中央町3-4-5)※駐車場あります
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
JR新倉敷駅から、両備バス(玉島中央町行き)で「玉島中央町」バス停下車徒歩3分。バスの時刻表
本数が少ないので、いっそJR新倉敷駅から歩くなら約30分。

【対象】大人

【定員】各回 8名

【参加費】2,000円(材料費、iPad使用料込み、お茶菓子付)

【講師】朝倉民枝(クリエイター/ピッケの作者)
株式会社グッド・グリーフ:http://goodgrief.jp/
「ピッケのつくるえほん」:http://www.pekay.jp/pkla/ipad

【主催】IDEA R LAB(大月ヒロ子)、株式会社グッド・グリーフ

【お申込みはこちらから】http://www.idea-r-lab.jp/?page_id=2210

※ 当日の様子をスタッフが写真・ビデオ撮影させていただきます。写真・動画・作品は、主催者のウェブサイト等広報、講演、論文、書籍等に使用させていただく場合があります。後日のメディアによる取材等に対しても予告なく提供する場合があります。以上をご了承の上、ご参加いただきますようお願いいたします。
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同日の午前中は、子ども対象のおはなしづくりワークショップです。こちら>>

おでかけピッケ@阪大病院院内学級


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さん、井上さんと一緒に、大阪大学附属病院の分教室へ出かけて、2コマ90分で絵本づくりをしました。( 前回
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今回は、全員が小学生の女の子。それぞれ妹さんやお姉さんへ贈る絵本をつくりました。
録音をして声も入れました。お姉さんへ贈る絵本「お誕生日おめでとう」には、先生やクラスの皆も声で出演してにぎやかな作品となりました。さいごは教室内のモニターに映して発表会。

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帰り際、手作りのオーナメントを頂きました。子どもたちがプラバンで作ってくれたそう。嬉しいな。
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入院中の子どもたちのところへ、チャイケモの方と一緒に絵本づくりに伺います。ナラティブは、がんばっている子どもたちの気持ちをひととき軽くし楽しみをもたらします。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がん専門治療施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。