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『第10回 BAクリエイターズサロン』で講師を務めました


キッズプラザ大阪でのワークショップの前日、西新宿の東放学園キャリアサポートセンターで「子どものためのデジタルコンテンツを考える」と題して講演しました。
コーディネイターは、女子美術大学大学院の為ヶ谷秀一先生です。
私が話せることと言えば、ピッケの話だけ。ピッケの開発における試行錯誤と、その中で私なりに気づいたこと。100%ピッケづくしです。
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サッカー観戦で寝不足かもしれない金曜夜に、80名の方がご参加くださいました。ありがとうございます。
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質疑応答。感想や質問をたくさん頂戴しました。
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お試しコーナーも用意してくださいました。

アプリの実演をしながら具体的な手法をお伝えし、活用例のmovieをご覧いただき、次のようなお話をしました。

「ピッケのおうち」をつくった理由
 ・幼い頃に味わう「嬉しい・楽しい」は、人生を歩む力になる。
 ・子どもたちと新しいメディアの最初の出あいを幸せにしたい。
「ピッケのおうち」で気づいたこと
 ・幼児向けデジタルコンテンツは三者で成り立つよう作るのがいい。
 ・上手い不完全をめざそう。
「ピッケのつくるえほん」活動の要所
 ・物語をつくる
 ・物語を外化する
 ・物語を語る
 ・物語を分かち合う
 ・つくる側になる
子どものためのデジタルコンテンツデザイン
 ・アクティビティ全体をデザインする。
 ・マニュアル不要にわかりやすく。
 ・余分な枝葉は落とす。
 ・丹精こめてつくる。
 ・ソフトのデザインは作り手の思想。
子どもを幸せにすること。未来を考えること。
 ・心の中の安全基地=コミュニケーションの基盤を育てる。
 ・上質の喜びの体験を。

質疑応答で返答に窮したのは「事例調査や検証をどうしているのか」と「どうビジネス化しマネタイズしているのか」。
まず前者。考えていてもわからないので、作りながら考えようと始めたのがそもそもで、やっていることの言語化さえ、後でしている始末。
迷ったときにどっちへ進むかは、ひなたの匂いのする方です。何か(学術研究であったり、あるいは市場だったり)を分析し、その結果に基づいて作ったというものではないのです。手を動かしながら考えています。
後者。活動を継続するためにビジネス化必須は自覚していて、今も挑戦中。もっと知恵出してがんばらねばと思っています。
この分野に若い人にどんどん入ってきてもらうためにも「面白いですよ」だけではダメなので。

やってきた活動を言語化し整理できたこと、このテーマに関心をもつ方々に聴いていただけたことは、とてもありがたいことでした。
ピッケを続けていて嬉しく思うのは、遊んでくれる子どもたちが増えることはもちろん、同じ方向見て進む仲間と出会え、応援してくれる人も増えて、だんだんに心強くなってくること。
これからも、「子ども×デジタル」の未来を考え、戸外で身体を存分に動かして遊ぶように、心を解き放ち自由に遊べる原っぱを作りたいなと思っています。
「つくる」ことは、何より楽しい
を、日々実感しています。