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おでかけピッケ@京大附属病院院内学級


3年前から通っている京大附属病院へ、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さん(アートディレクター)、久野さん(看護師さん)と出かけてきました。

いつもは小児病棟のプレイルームでの自由制作ですが、今回は初めて、分教室(院内学級)を訪問し、小学部と中学部の合同授業として、2コマ90分で絵本づくりをしました。
教室へ来ることが難しい生徒さんは、TV会議システムを使ってベッドサイドから参加してくれました。


教室全体をとらえるカメラの映像に加えて、先生方がタブレットで、操作説明する手元や皆の制作風景を実況中継しながら、実にきめ細やかに病室へも声がけなさいます。

贈る相手を決めて(ほとんどが「お母さん」)全員が絵本を完成させました。
中学2年生の男子生徒さんの録音には、生徒さん監督指示のもと、先生方も参加なさいました。

病室で制作した生徒さんも、発表会にはTV会議システムで参加し、受け取ったデータで紙への出力もできました。発話のむずかしい男児も、好きなものをいっぱい並べた絵本を完成、先生からの「どうでしたか?」の問いかけに満面の笑みを返してくれました。

子どもたちにとって、お話を作ること自体が楽しいのはもちろん、絵や言葉でお話をつくることで、長い入院生活でがんばっている様々な気持ちを解放することができます。保護者にとっても、作品から子どもさんの心の内を垣間見ることができます。
入院中の子どもたちのところへチャイケモの方と一緒に伺います。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。