Category: 公教育

「Japan ASCD TRY IT ON MONDAY」で発表とワークショップ


西町インターナショナルスクール(東京・元麻布)で開催された「Try It On Monday」で発表とワークショップをしました。
学校での活用事例紹介などを30分+ワークショップ90分。子どもたち~先生方それぞれ思い思いに、絵本づくりを楽しんでくださいました。中には、詩集をつくられた方も。
2時間の終了後も、控室で子どもたちと絵本づくりの続き。兄弟姉妹、クラスメートで賑やかな見せ合いっことなりました。

校庭には鯉のぼり。
鯉のぼり

こちらは、打ち合せを兼ねて授業見学に伺った4月の写真。
桜

松方ハウス

4月の来訪時に、川上先生の5年生の国語の授業を見学させていただきました。「物語の構成」の単元で宮沢賢治「注文の多い料理店」を題材に学んだあと、現実から架空の世界へでかける物語を創作。「お江戸でサッカー」なとユニークな作品がいっぱいでした。日常は日本語を使わない1年生のクラスでも、ひらがなをひととおり覚えてお話をつくるという活用もされていました。

西町インターナショナルスクール堀井先生の授業の様子 こちら>>

教育ITソリューションEXPO2011 終了


7/7~7/9、東京ビッグサイトで開催された「教育ITソリューションEXPO(EDIX)」に、東芝情報機器株式会社さんのブース内で出展しました。
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いちばんの気がかりは、8回/日×3日=計24回の模擬授業。「東芝の考える21世紀の教育にピッタリだ」と、新製品WT310/C(Windows7搭載のスレートPC)を使っての授業に「ピッケのつくるえほん」を教材としてご利用くださったのです。責任重大。
集客はどうだろうか、教材としてちゃんと期待に沿えるだろうか。隣接の展示ブースで立会をしながらも、模擬授業が気になって仕方ありません。何度も覗きに行っていました。
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おかげさまで全ての回、満席+立ち見。ピッケが役目を果たせたのかは、後日のアンケート集計等を見ないとわからないけれど、ひとまずホッ。
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展示は、WT310/CとCM1で。

忙しすぎて、事前告知もTwitterFacebookでしかしなかったにも関わらず、たくさんの友人知人が来場くださいました。
最終日後ろ​の方でニコニコと見てくださっている方があり「進化しましたねぇ​」と。「??」と思ったら、6年前、未踏ソフトウェア創造事業のスーパークリエイタ受賞時の展示​(同じビッグサイト)で「ピッケのおうち」を熱心に見てくださっ​た、当時東北の高校の先生だった方でした。その時は、これは素晴​らしいから知り合いにも見せると翌日ご友人を連れてきてくださっ​たのでした。今回、「あれっピッケだ」と偶然見つけてくださって、進化していると喜んで​くださって。しかも東北へ戻られてすぐ、オンラインストアから購入してくださいました。嬉しいです。

お世話になった東芝情報機器株式会社や関連会社の皆さん、来場くださった皆さん、ほんとにありがとうございました!

立会いをしていて、「どの教科にも使えないですよね」と言われる方もあれば、反対に「いろんな使い方が考えられる、面白い!」と言われる方もありました。
今の一斉講義型の学校教育が始まってから、時代も変わり基幹産業も変わりました。例えば子どものころ将来なりたい職業を書かされたけれど、大人になった私が就いた職業は当時存在していません。変化のスピードはあまりに速いのです。今の子どもたちが大人になったとき、どんな社会になっていて、どんな職業に就くかなんてわからない。
自分を肯定し人を信頼できる、知りたい学びたいという気持ち、無ければつくる、人や社会と繋がる、そんな態度や姿勢を身につけることが、いちばんオールマイティに有効だと思っています。それは成績あげる為なんていうちっぽけなことでなく、子どもたちが幸せになること、存分にやってみたいことができるよう自由度をあげることになると。それこそが、これからの教育が担うことなんじゃないかなと感じています。

すっかりこのブログの更新を怠けていますが、Facebookページには時々書いています。Facebookのアカウントがなくてもご覧いただけます。アカウントがあれば投稿もできます。どうぞお立ち寄りください。
Facebookページ PeKay は こちら>>

教育ITソリューションEXPO2011 搬入


明日から3日間、「ピッケのつくるえほん」を、教育ITソリューションEXPO (EDIX)東芝情報機器株式会社さんのブース内で出展します。今まさにビッグサイトで設営中。
「未来の授業体感コーナー」として、模擬授業もあります。
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新製品のスレートPCで「ピッケのつくるえほん」と帝国書院さんの地図帳ソフトを体験いただけます。講師は、プロのコンパニオンの方。(毎時15分から開始)

3日間とも、そのブース内の「ピッケのつくるえほん」展示コーナーに居ますので、どうぞお立ち寄りください。
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ブース場所は、入口はいってすぐの 17-10番です。
入口入ったらすぐ右前方見てください。ピッケいます。

教育ITソリューションEXPO2011 公式サイトは こちら>>

「ピッケのつくるえほん」学校版 販売スタート


「ピッケのつくるえほんCE」(Classroom Edition)学校版のCDができあがってきました。見た目、パーソナル版とほぼ同じです。
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学校版にはクラス分けフォルダや管理画面があります。復元ソフト等の制約でローカル保存できない場合に備えて、データ保存場所を学内LAN上の共有フォルダなど任意の場所に指定できます。
学校は流通が独特で、ここまでくるのに2年近くを要してしまいました。
学校の先生や企業の方、いろんな方に教えていただき応援いただいて、ようやくスタートラインに立てました。ありがとうございます。
でもまだ文教系市場への参加権を得たにすぎず、これから地道に広報していきます。
お問い合わせやお買い求めは、学校へ出入りしている業者さんへ言っていただくか、サイトの左下「「ピッケのつくるえほん」「ピッケのおうち」 お問い合わせ >>」からお問い合わせください。

21世紀型スキル育成をめざすプロジェクトに採用!


「ピッケのつくるえほん」が、インテル株式会社と放送大学中川一史研究室の協力で行われる、和歌山県でのICT利活用促進計画に採用されました。
「21世紀型スキル」の育成を目指す産学官連携の教育改革です。
研究対象校にインテル開発のクラスメイトPCが提供され、児童1人1台の環境で授業が行われます。
マイコミジャーナル記事内 の画像をよく見ると…
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ピッケ↓ が居ます。
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ICTを活用して、デジタル新聞制作や映像制作、プレゼンといった「伝える活動」の他、学校間交流もするそうで、よく見ると、skypeやWebカメラのアイコンも見えますね。

プロジェクトについての詳細:
インテルのニュースリリース
PC Watch の記事
マイコミジャーナルの記事

「ピッケのつくるえほん」で算数


「ピッケのつくるえほん」を試してくださっている千葉県の柏市立旭小学校の算数の授業を見学させていただきました。
パソコン教室に40台のPC。
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小学校2年生の掛け算の教科書に「文章題を作る」という課題があります。 掛け算を数式を入り口に学ぶと、現実の事象との結びつきが弱く、ただなんとなく「A×B」と式をたてるだけのあいまいな理解に終わりがちです。
そこで文章題で学びます。まず、自分で考えたかけ算の問題をノートに書きます。
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続いて、つくった文章題を「つくるえほん」で絵本にします。
箱に6ケづつ入ったドーナツ、池にあひるなど。
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あいまいな理解のままでは、絵で表現することができません。そのため、つまづいている箇所が、子ども本人にも先生にも浮彫りになります。図や絵を思い浮かべながら視覚的に考えられるようになります。
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楽しい「かけざんのえほん」が、いっぱいできました。

クリケット×ピッケ@立命館小学校


立命館小学校の1年生ロボティクス科で、9月末から8週間行われたピッケの授業。昨日で終了しました。
カリキュラム作成はロボティクス科の福島泰子先生。実施も福島先生で、CAMP(CSK)の新谷美和先生がアシストされています。

前半) ものがうごくしくみ ~映像編~
「ピッケのペパドルアニメーション制作」
画面上のぬりえでパソコン操作に慣れ、ペパドルを工作。コマ撮りアニメを作成。いくつかの作品を、こちらからご覧いただけます。

中盤)私が2コマ担当。『リズムのもり』を見ながらピッケのお話をして、その後、絵本づくりのミニワークショップ。
子どもたちの絵本作品は こちら>>

後半) ものがうごくしくみ ~コンピュータ&モーター編~
「クリケットを使ってピッケの『リズムのもり』の世界を表現しよう」
クリケットとは、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボで開発された小さなコンピュータです。「LOGO Blocks」というソフトウェアで動きのプログラムを書き、赤外線通信でクリケット本体に伝えてモーターとセンサーを制御します。そのクリケットで、MITとCAMP(CSK)が動くおもちゃづくりのワークショップを共同開発
今回は、『リズムのもり』をテーマに、ピッケや他のキャラクタだけでなく、『リズムのもり』に登場させたいさまざまな動植物を作りました。

T組さんの発表会を見学させていただきました。
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前へ出て、いきものの名前、なぜそれを作ったか、工作で工夫したところ、プログラム(動き)で工夫したところを発表。実際に皆の前で動かしてみせます。本番でも、ちゃんと動くかな?
いきものの名前:「まわるピツケ」
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「工作で工夫したところは、可愛くするためにしっぽを右斜めにつけたところです。」

「プログラムで工夫したところは、右に10秒左に10秒にしたところ。なぜかというと、上から見たとき手がきれいだからです。」
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みんなの「上から見せて~」の声。「ぅお~!ほんとだぁー!」

こちらは「うっきーしっぽハンマーパンチ」
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うっきー(ちゃんとメガネをかけてます)の長いしっぽが、豪快に回ります。ぐるんぐるん。

さいごは、ピッケの全13コマの授業の記録ムービーを見ながら、ふりかえりタイム。何度も歓声があがり、終わると、大きな声で「もう1回!」コール。2回目を上映。終わるとさらに「もう1回!」 さすがに、もうおしまい。

子どもたち、実に伸び伸び、創造の世界で遊んでいます。
立命館小の教室は壁の無いオープンスペースなので、大きな声になりすぎて、時に制されることもありますが、皆が自由に発言し、とても活発な授業が行われています。
制約があるとすれば、限られた時間だけでしょうか。あとは、思い切り手足のばして自由に作っています。
作りこまれたカリキュラム、細かな事前準備、当日の見事なマルチタスクぶり(ふりかえりビデオの最後には、さっき済んだばかりの発表会のシーンまで含まれているのです!)、つくづく感心しました。
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リズムのもりの仲間です。(これはごく一部)
追記: 子どもたちのクリケット作品は こちら>>

見学の日以来、PCで「リズムのもり」へ出かけると、子どもたちの作った新しいもりの仲間がひょいと顔をのぞかせそうな気がします。

特製ほんだな「ピッケのつくるえほん」


立命館小学校1年生の特別授業でつくった絵本。
新谷先生が特製の本棚を作ってくださいました。
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屋根までついた「ピッケのおうち」型本棚です。
メッセージの看板付き:「1年生がロボットのじゅぎょうで小さな絵本をつくりました。ぜひ見てください!」
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メディアセンターという学内の図書室の、絵本コーナーに展示されています。上級生のお兄さんお姉さんにも、読んでもらえるといいですね!
子どもたちの絵本作品は こちら>>

博士の部屋


ピッケの授業をした立命館小学校「博士の部屋」には
「パソコンの父」と呼ばれるアランケイ博士のサインが飾られています。
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博士は、大型コンピュータしかなかった時代に「パーソナル・コンピュータ」の概念を提唱し、後のMacintoshやWindowsに多大な影響を与えました。また、子どもたちのコンピュータ教育のために、スクイーク(Squeak Etoys プログラミング言語)を開発し、最近では、途上国の子どもたちを支援する100ドルパソコンのプロジェクトにも取り組まれています。

そのアランケイ博士のスクイークをベースにMITメディアラボが開発した、スクラッチ(Scratch)という教育用プログラミング環境があります。
視覚的にプログラミングでき、アニメーションやゲームを作ることができます。
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ピッケを素材にゲームを作ってくれたm_yusukeくんは、なんと小学6年生!

ピッケの絵素材(スプライトと呼びます)は非公開ですが、スクイークのワークショップなどでご利用いただけます。お問い合わせください。

スクラッチのページは こちら>>
スクラッチの「PeKayプロジェクト」のページは こちら>>

立命館小学校でピッケの特別授業


この2学期、立命館小学校のロボティクス科1年生の授業でピッケを活用いただいています。40分×13コマを「ピッケのおうち」を素材にカリキュラムを組み、実施なさっています。その中盤にあたる昨日、私も2コマを担当。京都まで出かけてきました。
校内にアクトシアターという立派なホールがあって、当初は、そのホールでの講演を希望されていました。でも、話を聴くだけの80分は長すぎるだろうと、お話+ミニワークショップとさせてもらいました。
2クラスずつ、2コマを2回。
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場所は「博士の部屋」です。人数が多いので、椅子は撤去。
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入りきれない10人ほどは、廊下で。
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3人で共同制作。もう大騒ぎです。
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仲良く交代しながら作っているチームもありますが、もめにもめて作っているチームもあり。
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さいごの発表会は、廊下の階段に腰かけてもらい、階段正面の壁面にプロジェクタ投影して行いました。
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代表して1チームが発表。
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印刷は時間内には無理で、授業後、先生たちがしてくださいました。
子どもたちが製本して、明日の授業参観で展示、その後、図書室で展示されます。
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60人の子どもたちに対面してというのは初めて。たくさんのエネルギーを受けると同時に、こちらもそれに負けぬエネルギーが要ります。
いつもは、親子での利用が多く、一緒におはなしを作る行為が、親子のコミュニケーションになっていました。
今回は、同い歳3人での共同制作。話しあったり 時に全力でぶつかり大モメにもめながら作る様子を見ながら、これも大事なコミュニケーションだなぁ と感じました。この後、作った絵本を通じて、どんなやりとりが生まれるかも楽しみです。

子どもたちの絵本作品は こちら>>