Category: ピッケのつくるえほん

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@せんりひじり幼稚園


3月25日気持ちよい春の日、せんりひじり幼稚園(大阪府豊中市)へ絵本づくりに出かけてきました。

iPadは病院訪問時と同じようにアルコール消毒して持参、手も園の入口で念入り消毒。部屋に入ると、副園長の安達かえで先生が、自ら換気と丁寧な掃除をしてくださっていました。全員がそろうのを待つ間、おはなし絵カードで遊びます。カードを引いて即興でお話づくり。最初は3枚で、次に4枚で。お兄ちゃんが6枚に挑戦すると、弟くんもがんばります。

最初に絵本を贈る相手を決めてもらったところ、卒園でサヨナラになる友だちや春休みに会ういとこへ贈る絵本、仕事で海外に居て帰国できないお父さんに「大好き」を伝える絵本などができました。

子どもたちのお話には「ありがとう」や「大好き」があふれています。

お母さんたちもお互いに仲良しで、終始和気あいあい。活発なPTAの皆さんのための専用の部屋までありました。

ワークショップを終えて、かえで先生とのランチも楽しみです。子どもたちが青空に色とりどりの風船を放つ卒園式の写真があまりに素敵で、どうやって実現なさったのかも含め休園中の様子をあれこれお聴きしました。
保育園は細心の注意を払い対策しながら開く一方で、幼稚園は休園しなくてはなりません。様々な制約ある中で、とにかく子どもたちが日常に近い生活を送れるように、少しでも楽しくと工夫なさっています。まず、1クラスずつ登園し園庭で1時間だけ少人数での保育を行う「青空教室」を行ったそうです。さらに、先生方による歌や手遊び、紙芝居やおもちゃ作り、縄跳びや昆虫太極拳などの動画をkidslyで毎日(!)配信。情報を収集し、状況下でのベストを判断、創意工夫、実行…の日々繰り返し。園庭での卒園式は、想い出映像や挨拶は別途動画配信するなどして内容を縮小し時間を大きく短縮。感染状況の変化に伴い変更を重ね、直前まで話し合い、連絡と準備に奔走、前日に職員皆でブルーシートを敷き当日を迎えたそうです。(卒園式の前日に配信された「副園長の子育て応援通信」3月号「未来を生き抜く力」

来るたびに感じるのは、園の雰囲気がとても「健やか」なこと。かえで先生が、子どもに対しても職員さんに対しても「いいね!やってみて!」で接し、子どもたちも職員さんたちも応援してもらえるとわかっていて、それに応える。信頼と安心があるのだろうと推察します。これだけの大所帯(幼稚園だけでも450人近い園児数)を預かる重圧やいかばかりかと思うのに、いつも笑顔で人間力にも敬服します。本気の遊びの中に学びがある。子どもの主体性を大切にするせんりひじり幼稚園、訪問が毎回たのしみです。

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ご近所やチャイケモでピッケ。星とコーヒー


なんとなく不安な日々が続きますね。ピッケも事前に決まっていた今月の予定は軒並みキャンセルになり、おかげでほぼ地元で過ごしています。今週は、日頃ご一緒している地元コミュニティへ出かけることが続きました。

昨日は近所のいつもお世話になっている皆さんと( 広ーい道場に少人数、念入りな換気と消毒 )。4歳女の子作の裏表紙はサクランボ。録音操作を手伝いながら聴かせてもらったお話のなんて愛らしいこと(役得)。

今日はチャイケモで、闘病中の子どもたちやきょうだい児さん、ご家族とご一緒に、ゆるゆる過ごしてきました(患児さんは居室などエリアはそれぞれ区切って)。寝転がって「星つむぎの村」高橋さん跡部さんによるプラネタリウムのライブ配信を楽しんだあと、絵本づくり。

いつも何か仕掛けてくれる於保さんが、名札を用意してくれていました。

折紙で作ったカブト虫はコマ撮りアニメでmovieに。

カフェにはコーヒーの香り(ふらりカフェ by 日本コーヒーフェスティバル実行委員会)。焙煎から淹れるまでを8歳男児がやりきった一杯の美味しかったこと。

今回はハウス利用者のみに閉じていましたが、感染症が落ち着けば、イベントの日であれば、カフェエリアは外部からも入って頂けます。今日もあれこれ次へのアイディアが飛び交っていました。ピッケもぼちぼちお手伝いします。

生活圏内に、好きな人たちいっぱいの信頼できるコミュニティが在る幸せを、あらためて感じます。家族や血縁とはまた違った距離感、安心、気持ち良さ。おかげで心休まる一日でした。絵本づくりを名目に出かけてますが、与えてもらってるのは私のほうです。

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廃材リユース×ピッケ ワークショップ@玉島 IDEA R LAB


2月16日日曜日、今年も、クリエイティブリユース×ピッケの絵本づくりワークショップで、IDEA R LAB(岡山県倉敷市玉島)へ出かけてきました。

IDEA R LABは、大月ヒロ子さんによる日本初のクリエイティブリユースの実験場。ラボから歩いて1分のマテリアルライブラリーには、地域から生まれた多種多様な端材や廃材がストックされています。集まったそれらを丁寧に整理分類することで、創りたい気持ちを呼び覚ます材料(マテリアル)となります。リサイクルやアップサイクルと違う点は、単なる「再利用」ではなく、クリエイティビティを加えて新たな価値とともに素敵によみがえらせること。そうすることで、廃材とともに、人やコトが社会の中で繋がり循環してゆきます。このマテリアルライブラリーも、元熱帯魚センターだった建物を大月さんはじめ皆さんでリノベーションしたものです。

前日は準備。屋根裏の秘密部屋に目印の黄色の風船やダンボール製のピッケたちを忍ばせます。今回のテーマは「ちいさな楽器とちいさな絵本」としました。「楽器」と言っても本格的なものではなくプリミティブなものです。大月さんといくつか試作もしてみました。でも、子どもたちに事前にそれらを見せるのは止めにして、素材から触発されての子どもたちの発想に任せることにしました。

当日。全員そろったので小雨の降る中をマテリアルライブラリーへ移動。足元に気をつけながらひとりずつ階段を上り屋根裏部屋へ。『ポポくんのおんがくかい』(accototo作 PHP 絶版)を読みました。

続いて階下で、たくさんの素材に触れ、振ったり、打ったり、落としたり、こすったり、色んな音を試してみながら、自分のお気に入りの音を探します。

選んだ材料を大切にラボへ持ち帰りました。頭の中にすでにイメージがあるようで、どんどんカタチにしていきます。

お茶とお菓子で休憩したあと、絵本づくり。

録音時には、楽器を鳴らし音も入れます。製本して完成。

印刷に手こずってしまい、残念ながら発表会まではできませんでした。私も印刷にかかりきりになってしまって、録音以降の子どもたちの様子を追えず。
神戸へ戻ってから、ひとり振り返りと作品鑑賞。なんて 素敵!自由です。みてほしいので、全作品をmovie化しました。

<子どもたちの作品> 全9作品を自動再生 

読込みに時間がかかりすぎたり個別に見たい場合は、こちらの再生リストからもご覧いただけます >>再生リスト(子ども9作品)

<大人の作品> 全5作品を自動再生

再生リストからもご覧いただけます >>再生リスト(大人5作品)

大月さんとご一緒すると、空間のつくり方や暮らしのアイディアにいっぱい刺激を受けます。2013年8月にオープンしたラボも、少しずつメンテされていて、今回は、卓球台(大月さんの子ども時代にご親戚がDIYされた本格的卓球台)からリノベした大テーブルが、元の深緑色から白色に塗り替わっていました。点在する色とりどりの椅子の張地が、真っ白な空間の中で一層映えます。傷んできたものから順次張り替えていて、その生地がどれも素敵。どこで手に入れたかのエピソードがまた楽しくて。ラボに在るほとんどのものは、手を加えクリエイティブリユースされたものなので、それぞれに物語があります。聞いているとわくわくします。
ワークショップ中の、大月さんのちょっとした言葉がけや瞬時の判断も、すごいなと思うことばかりです。それから、人との関わり方。これらは著作や講演からは得られない類の気付きで、贅沢なことだなぁとつくづく感じます。そして何より、楽しい。あと、美味しい。
玉島では毎回、昭和なアパートをリノベしたレジデンスに泊まり、魚介類をはじめとした豊富な地元食材を皆で自炊して食べます。周辺には、大月さんとその活動に魅かれ移住してきた人も多く、アゲモラ部屋(あげたりもらったり直したりする)とかマチヲ部屋(川埜龍三さんによる、架空の人物 玉島マチヲの空想ドキュメンタリー)とか面白い試みもいっぱい。現在進行中の「水辺のキッチン」、シマッタ、見るの忘れて帰って来てしまった。

今年は、前後の予定がたまたま混んでいてすぐ神戸へ戻らねばならず、もったいないことしました。次回はゆっくり滞在したいです。

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【 IDEA R LAB 】大月ヒロ子さんが、故郷玉島のご実家をリノベーションしてつくられたクリエイティブリユースの拠点かつ実験場。2013年8月オープン。
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


2月22日土曜日、外国ルーツのご家族が多く暮らす地区へ出かけてきました。今年度になって8回目、通算で11回目です。

いつもはテーマを決めてつくりますが、今回は3月の発表会へ向けての作品制作とし、過去作品の中で一番気に入っている絵本のブラッシュアップでもいいし、新作をつくってもOKとしました。

午前回の市営西部住宅での参加は4名。その内、親子での参加が2組でした。前回が初参加だった4歳女児は、この1か月のあいだ毎日、つくった絵本を大事に握りしめ、何回もおうちの人にお話を聞かせてくれたそうです。親子で今日を心待ちにされていました。

常連の小3女児は、「約束」テーマ時の作品をブラッシュアップ。仲良しのふたりが、約束した日にタイムマシンを掘り起こすお話です。今日もお手製スタンプカードを持参し、弟の手を引いていちばんに来てくれたのでした。

午後回は県営岩田住宅へ。雨が降り始める中7人の子どもたちが三々五々やってきました。大きな反省は、フィリピンルーツの子に寂しい思いをさせてしまったこと。この岩田団地自体ブラジル人コミュニティが大きいのですが、今日の参加者は6人がブラジルルーツ、しかも日本語がわからない子が多いため子どもたちどうしは母語。そのポルトガル語の飛び交うグループの中に、たったひとり座ることになってしまったのです。素敵な作品ができて最後は笑顔となったものの、配慮が足りませんでした。

一方、ブラジルルーツの子どもたちは、簡単な日本語を解する子が同じテーブルの子たちに母語で教えてあげるので、初参加でも日本語がまったくわからなくても和気あいあい楽しんでいます。

いつもはテーマに沿った絵本で行う読み聞かせ。特定のテーマを設けなかった今回は、司書さん(午前は田中さん、午後は松木さん)が『ぐりとぐら』の大型絵本を読んでくれました。日本人の子どもたちにはなじみ深くても、外国ルーツの子どもたちにとっては初めて聴くお話。思わず自分でもつくりたくなった6歳女児は、発表会用とは別に「大きなたまご」のお話を完成させました。

さいごに駆け足で上映。

3月21日(土曜)14時~豊橋市中央図書館で、西部住宅と岩田住宅の子どもたち合同で発表会をします。どうぞ子どもたちのお話を聞きにいらしてください。どなたも歓迎!※残念ながら中止になりました

豊橋での外国ルーツの子どもたち対象ワークショップ、こんな感じで行われています。(movie 約 1分40秒)

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おでかけピッケ@京都府立医科大学附属病院


京都府立医科大学附属病院の分教室(院内学級)へ、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さん(アートディレクター)、鈴木さん(保育士)と出かけてきました。小学部と中学部の合同授業として、2コマ90分で絵本づくりをしました。

テレビ会議システムを使いベッドサイドと教室のそれぞれが自己紹介をしてから、おはなしづくりに入りました。看護師さんの出入りもありながら、子どもたちそれぞれの病状やその日の体調に合わせて進めます。うまく力の入らない男児は、分教室の先生の膝の上に座って、タブレット操作やハサミで切る作業を手伝ってもらいつつ、録音までできました。先生と一緒に歌も歌って嬉しそう「海は広いな大きいな~」。

午後お見舞いに来てくれるおじいちゃんを楽しみに待っている男児は、おじいちゃんへ贈る絵本をつくりました。

4年生女児作「みんなの1日」のさいごの場面は、「夜空にきれいな流れ星、みんな夢の中です」。

チャイケモインターンの女子大生やこの病院でボランティアをされている女子大生も、子どもたちのサポートに入ってくれました。

ナラティブは、がんばっている子どもたちの気持ちをひととき軽くし楽しみをもたらします。ご家族や医療者にとっても、作品から子どもさんの心の内を垣間見ることができます。「おでかけピッケ」を続けることができるのは、受け入れてくださる先生方やチャイケモの皆さんのおかげです。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。2019年度の「おでかけピッケ」は、公益財団法人ノエビアグリーン財団の助成を受けています。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@芦屋市精道こども園


芦屋市精道こども園の年長さんの絵本づくりを見学に出かけてきました。

昨年10月、保育士の先生方を対象に研修を行い、その翌日、受講なさった先生方にファシリテータとして入って頂き2クラス合同で絵本づくりをしました。今回は、その2クラスそれぞれの担任の先生が、ご自身のクラスの子どもたちを対象に実施なさったのでした。ひとりの先生は、導入に絵本を1冊読まれました。もうひとりの先生は、事前に子どもたちから聞き取りしたカードをひとりひとりに配布。どちらのクラスの活動も素晴らしく、私も気付きがありました。作品の完成が楽しみです。子どもたちと一緒の給食も美味しかった!

10月の様子は、芦屋市のWebで紹介されています。
>> 精道こども園での絵本づくり(ICTを活用した保育実践)

【 追記 】
実は、これは1カ月後の卒園式へ向けての「秘密の大作戦」でした。園生活で楽しかったこと嬉しかったことや自分の気持ちを、お父さんお母さんなど保護者の方へ伝える絵本をつくったのでした。なので、式当日までゼッタイ内緒。私もSNSやブログへ書くことを控え、つい言いたくなるのをぐっと我慢していました。
卒園式は、規模を大幅に縮小し、1クラスずつ時間差で実施されたそうです。さらに2グループに分けた少人数で、録音したデジタル絵本の発表、子ども自身が製本した絵本の贈呈もなさったそうです。発表から戻った我が子をぎゅっと抱きしめるお母さんもいらしたとのこと、子どもたちの嬉しそうな顔が眼に浮かびます。
たいよう組さんとにじ組さんの子どもたち、よかったですね。御卒園おめでとうございます!

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ピッケで国語のお話づくり@連島東小学校(岡山県倉敷市)


倉敷市立連島東小学校を訪問しました。

午前中は、田川裕先生ご担当の4年生の学級で国語の授業。嵐ではぐれた仲間を探す冒険話は、録音も凝っていて皆から拍手喝采でした。

亀の3兄弟がお母さんの病気を治すための旅に出たり、火事をのりこえ新しい家をつくったり、空へ飛んで行ったり、こわくて泳げない友だちを励ましたり、失くしたボールを探してあげたり、野原の白い花を辿ると季節をめぐり友だちと出会えたり。それぞれのグループで「はじめ、なか、おわり」を意識したお話ができました。


午後は学童のお教室へ。

午前の授業でも午後の学童でも、贈る相手を決めて制作しました。1年生や病気療養中の先生、妹や弟へ贈るとした子どもたちが多くいました。
急なことでしたのに、超多忙の中で学級通信の臨時号を発行してくださったり、恐縮かつ嬉しかったです。黒板いっぱいのウェルカムメッセージも感激でした。

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おでかけピッケ@京都市立病院


京都市立病院の分教室(院内学級)へ、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の井上さん(保育士)、川井さん(自立支援員)と出かけてきました。小学校中学校の教室と職員室とを一部屋で兼ねた小さな分教室です。

少ない人数でゆっくり落ち着いて取り組むことができました。教室では、小1女児にチャイケモインターンの女子大生が付き添ってくれました(春休みを利用して東京から来ているそうです。自身も小児がんのサバイバー)。昨年も手伝ってくださったこの病院でボランティアをされている女子大生も入ってくださいました。ふたりに見守られ、元気な声で録音もできました。

さいごの場面は「みんなで一緒に花火を見に行こう!」裏表紙は「きれいな花火だね」。(「手を繋いでるの」と言いながら、全員の手を丁寧に重ねていました)

ベッドサイドからはTV会議システムを利用して、ふたり参加してくれました。ラプンツェルが大好きな小2女児は「プリンセスみみのだいぼうけん」、小4男児はハチミツの争奪戦を描いた「ハチミツ」。

治療でたいへんな思いしている入院中だからこそ、楽しい体験をさせてあげたい。チャイケモ・クリニック楠木院長先生やチャイケモの皆さんの想いに賛同し、ピッケでわずかながらお手伝いしています。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。2019年度の「おでかけピッケ」は、公益財団法人ノエビアグリーン財団の助成を受けています。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @あーすぷらざ(横浜)


2月11日祝日は、横浜本郷台のあーすぷらざ(神奈川県立地球市民かながわプラザ)で、外国ルーツの親子対象ワークショップ(相模女子大学 司書課程 宮原研究室 主催)でした。1月に続いて2回目です。

告知は間に合わなかったそうで、外国ルーツの方は、韓国ルーツのご家族1組と当日館内でお声がけした米国ルーツの姉妹のみ、他は当日参加の日本人の子どもたちとなりました。

まずは、おはなし絵カードで好きなコトやモノを伝えて自己紹介。

贈る相手を決めて、おはなしづくり。韓国ルーツの姉弟。5歳の弟くんは園長先生へ、小1のお姉さんは家族の皆へ贈る絵本です。

ひとくちに「外国ルーツ」といっても、地方ごとにも家族ごとにもまったく違うのだという当たり前のことを、会って話したりお話をつくってもらうと実感します。来日理由も今ここで暮らしている事情も実にさまざま。小さなことでは、例えば、日本人の私が用意したアイテムにシャワーカーテンは無いのだけど、米国ルーツの姉妹には必須アイテム。積木を並べて作っています。

録音は実に賑やかで、皆それぞれに楽しんでいました。シャワーの水の音、歯を磨く音、寝息までを表現したり、セリフ部分の声色を変えてみたり。
製本をして、発表会。

4歳の男の子がつくったのは、おじいちゃんへプレゼントする絵本「しんちゃんおめでとう!」。しんちゃんはおじいちゃんのお名前だそうです。絵本のページを開きつつ、大きな声でお母さんに読んであげていました。

急遽、春休み期間中の平日1日が追加となり、残日程は、3月27日(金)と3月29日(日)。近日中にあーすぷらざのWebに掲載されます。申込のオンライン受付も始まりました。各日とも13時~16時。外国にルーツのある親子が対象です(子どもは4歳~小学生)。ご参加お待ちしています! 申込はコチラ>>
※ 中止になりました

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「アートとこころのケア講座」でピッケ


今年度も「兵庫県アートとこころのケア講座」(於:兵庫県こころのケアセンター)で講師を務めました。今年で3回目です。この講座では「病児や発達に困りごとのある子どもたちのサポート」に絞ってお話しします。たっぷり3時間あったので、事例を紹介しつつ、場づくりにおける留意点をお伝えし、子どもたちの動きや発言、作品について解説しました。

講話の中で紹介したいくつかの事例は、このブログにも書き残しています。カテゴリーで選ぶと探しやすいです。
Category:「小児医療」
Category:「発達障害・特別支援(チャレンジド)」

お話づくりの楽しみと可能性をご自身で感じてほしくて、中盤で体験時間を設け4~5人のグループで実際につくってもらいました。あまりに皆さんが熱心に楽しんで取り組んでいらっしゃるので、少し延長。すべてのグループが録音まで完了しました。録音時に、声をそろえて歌っているグループもありました。(記事末尾に作品movieがあります)

昔ピッケで絵本づくりをしてくれた女の子のお母さんからその当時届いたメッセージを、今回も紹介しました。

チーコは長いこと周囲とうまく付き合えず、苦しい思いからファンタジーの世界へ逃避しがちだったのですが、ピッケがうまく橋渡しをしてくれました。チーコが作ったピッケの作品を見た先生が「こんなに豊かな世界を持っているんですね!」と、文字を書いて表現するのは難しいけれど、絵と音声ですてきなお話を作れることをご理解いただけました。ピッケの世界はチーコにとってとても自由な世界のようで、チーコにとってピッケは「本領発揮できるところ」らしいです。( 当時 小学1~2年生 )

ピッケは「本領発揮できる自由な世界」。1年生だったチーコちゃんにそう感じてもらえたのは、私にとって今も励ましであり大切な指標です。

その数年後には、チーコちゃん作の俳句作品がNHKの番組で紹介されるまでになりました。過去のメッセージを公開させていただいてよいでしょうかとご連絡をさしあげた際、快諾とともに嬉しい近況もお知らせくださいました。

文字を読んだり書いたりできなくても、物語の主人公になってピッケとたくさんのことに挑戦できました。学びを楽しみ、物語を楽しみ、沢山の感情を表現できるようになったのは、ピッケで培った力だと思っています。幼稚園や学校で長いこと理解されず、理解できず、周囲に溶け込めず、辛い日々を送っていましたし、学習にも大きなハンデがありましたから… 今では国語の課題でパラレルワールドの物語とか書いたりするようになりましたよ。

ASD児など発達に困りごとのある子どもたちにとっては、人や社会と接続するための言葉による表現が、皆と同じを強いられる従来の方法では難しい場合があります。一方、彼らの内側にある言葉は、むしろ豊かに育っています。その豊かな言葉を聞けないのは、本人が困ったりもどかしく思うのはもちろんのこと、社会にとっても、とても残念で、もったいないです。誰もが自分に合った方法で表現できるよう、変わるべきは社会の側です。

体験時間を延ばしてしまったため、後半はやや駆け足になってしまいましたが、ブルーナーの唱える2つの思考様式、論理科学モードとナラティブモードについてと、関連して三項関係の話もしました。療育や医療的ケアでナラティブ法をとる際、インタビューなど言語のみだと向き合う二項関係になりますが、メディアを介することで三項関係となります。セラピストとクライアント、親と子ども、教員と児童生徒。いずれにおいても、前者にそのつもりがなくとも後者にとっては圧を感じてしまう場合があるのです。両者が横並びとなる三項関係では二項関係に比べドミナントが弱まり、後者がリラックスしやすくなります。また、文字のみによらず、絵や音声も総動員しての表現ができるので自由度があがり、これまでの手法では表出の難しかった思いを伝えることができます。インタラクティブに操作しながらの発話は物語の中に入っていきやすいです。全員に有効ではないかもしれませんが、良くデザインされたデジタルメディアは、発達に困りごとのある子どもたちの創造表現を助けます。

言葉の喜びや楽しみは、子どもたちが生きていく上での大きな力となります。社会の中で不自由を感じている子どもたちには尚さら、言葉と物語の深い喜びを味わい、本領を発揮して、幸せに生きてほしいと願います。ピッケでわずかながらでもお手伝いできれば幸いです。

<参加者の皆さんの作品>全11作品が自動再生されます:

こちらの再生リストからもご覧いただけます >>再生リスト

# ピッケのルーツ「ピッケのおうち」はFlashなので、既に「Flashを許可する」壁を乗り越えないと見れなくなっています。今年の12月ですっかり見れなくなるそうです。もしマウス操作のパソコン環境(WinでもMacでも)がありましたら、今のうちに最初のピッケに会ってやってください。私の Win10 × Chomeブラウザでは、「Flashを許可する」をすれば、未だ動いています。年内まで… と思うと寂しいです。

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iPadアプリ「ピッケのつくるえほん for iPad」:https://www.pekay.jp/pkla/ipad
学校向けWindowsソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション:https://www.pekay.jp/pkp/
最初のピッケ「ピッケのおうち」:https://www.pekay.jp/house/ ※ Flash Playerのはいったマウス操作のパソコンで。紙工作もあります。
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