Category: 講演・講義・学会・論文

第20回 日本子ども学会学術集会@青森県八戸市


9/21(土),22(日)2日間の日本子ども学会学術集会(大会テーマ「絵本から社会を変える」)を満喫してきました。 
初日はポスターセッションで芦屋市精道こども園での実践報告を、2日目は石川由美子先生(宇都宮大学)齋藤有先生(聖徳大学)とご一緒に「絵本を囲む活動が地域における子どもを育むインクルーシブな場となるために」と題してラウンドテーブルを担当しました。ラウンドでは、うまくいってないことや課題も含めてざっくばらんにお話ししました。子どもを迎えるこちら側ができることは、丁寧に場をつくり、よく来たね、来てくれてありがとう、と子どもたちを歓迎するところまで。安心できる楽しい場になっているなら、それぞれが自身の本領を発揮し、互いの触発も生まれるかと思います。絵本を読みあう、あるいは絵本をつくる、そんな言葉の行き交う場が、様々な属性の子どもたち(~大人)を迎え入れる場となっていきますように。
雨風とも激しいなか朝9時からのラウンドテーブルに来て下さる方あるかしらと心配でしたが、多くの方がお越し下さいました。齋藤有先生の5歳になったばかりの息子さんが、おひとりおひとりを元気に迎えてくれて、ご参集の皆さまとともに良い時間を過ごすことができました。

会場は、記念すべき第20回にふさわしく素敵な幼稚園でした。「えほんのおうち」を有する認定こども園 八戸文化幼稚園。子どもの言葉を大切になさる園です。

私学小学校図書館部会の研修会でピッケ



京都の私学小学校図書館部会の研修をご依頼いただき、同志社国際小学校(京都府木津川市)へ出かけてきました。活用事例紹介や絵本づくり体験をたっぷり3時間半。ICTを「創る」に、言葉の「創る」に活かしましょうとお伝えしました。

絵本づくりは、それぞれの子ども時代のエピソードを膨らませて。さすが日頃から本に親しんでいる方々で、実話からファンタジーへの広げ方が素晴らしかったり、構成にひとひねりあったり、録音も見事でした。
「苦手だと思っていたお絵描きだけど…」 これは、今回の企画やコーディネートをしてくださった先生の作品です。

皆さんつくる時間を楽しんでおられました。互いの得意を出しあい伸ばしあえるペアでつくる良さを実感したという声もありました。参加者に恵まれ和気あいあい、私にとっても学びの多い時間となりました。

会場の同志社国際小学校は広く新しくて、特に図書館は蔵書充実で素晴らしかったです。

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大学でゲスト講義


6月11日は桃山学院大学(大阪府和泉市)へ出かけ、国際教養学部と社会学部生対象の授業「メディアリテラシー論」(土屋祐子先生)でゲスト講義でした。
事前に頂いたお題「デジタル絵本ワークショップにみるメディアリテラシーの可能性~ITツール開発と社会実践」に沿って、ITツール開発と社会実践にウェイトを置いた内容としました。
ユニークなのは、今日のゲスト講義について<記事>にまとめるという課題が出ていること。対象と媒体を各自が想定して書くのだそうです。例えば、開発者向け情報雑誌であったり、子育て世代のためのコミュニティWeb、あるいは、不特定多数が読むニュースといった具合に。ふさわしい見出しや文体、デザインを考え組み立てて書く。さらに、互いの記事を読みあう予定とのこと。どんな受けとめをされたかシビアに示されるわけで、おそろしくもありますが、それも含めて楽しみです。
講義後、土屋先生の研究室で3時間超話し込んでしまいました。おかげでメディアリテラシー論界隈について、少しアップデートできました。(研究室の窓には暮れゆく空)

教育短大で講義



先週~今週は、客員教授を務める神戸教育短期大学(学長:三木麻子先生)へ出かけました。大半の学生さんが長期履修制度(3年制)を利用していて、担当したのはその2年生、保育士や幼稚園教諭をめざす学生さんたちが対象です。ICT を活用した楽しい「創る」学び、なかでも幼少期に育みたい言葉の「創る」である物語づくりのデザインができる保育者となってほしいと授業準備をしました。
講話に加えひとり1台環境で実際につくります。録音の段になるとあちこちに輪が生まれ、セリフを複数人での掛け合いにしたり効果音を工夫したりとにぎやかでした。
子どもたちに、従来の読んでもらう楽しみに加えて、自分でお話をつくり語る楽しみを届けてほしい。ICTを創造の支援に用いて、その楽しい学びのデザインができる人になってほしいと願っています。

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「アートとこころのケア講座」でピッケ


今年度も「兵庫県アートとこころのケア講座」(於:兵庫県こころのケアセンター)で講師を務めました。今回で6回目です。この講座では「病児や発達に困りごとのある子どもたちのサポート」に絞ってお話ししています。

療育や医療的ケアの領域では特に、ナラティブモードの語りが助けになります。その際デジタルメディアを活用すれば、文字のみによらず、絵や音声も総動員しての表現ができるので自由度があがり、これまでの手法では表出の難しかった思いを伝えることができます。インタラクティブに操作しながらの発話は物語の中に入っていきやすいです。全員に有効ではないかもしれませんが、良くデザインされたデジタルメディアは、発達に困りごとがある子どもたちや闘病中の子どもたちの創造表現を助けます。

中盤で、実際にお話づくりを体験して頂きました。幼い頃の心に残るできごと、場所や人、言葉などをお話に。例えば、お気に入りの風船柄のワンピースがブランコの立ちこぎで破れてしまい大泣き、でも、お母さんがアップリケを縫付けてくれたおかげで、さらに素敵に蘇った話。別の方は、姉妹で出かけた土筆採り、夕刻そろそろ帰ろうとすると帰り路がわからない…、夢中になりすぎて迷子になってしまったのです。心配したお母さんが探しに来てくれて「カラスが鳴くからかーえろう」と歌いながら3人で手を繋いで帰った話。その時の光景や心細さ、一転、お母さんの顔を見てほっとした気持ちを今も鮮明に覚えているそうです。一緒につくる相方さんに「川がこう流れて道はこう、ここは田んぼで」と地図に描いて示されていました。

大切なエピソードを披露してくださった本人はもちろんのこと、一緒に作品につくりあげた同じグループのメンバー、そのお話を聞かせてもらった私たちまでも、心を揺さぶられ、記憶の底に眠っていた自身の物語が、浮かび上がってきた気がします。他のいくつかのグループでも「お母さん」にまつわる物語が語られていました。具体的なエピソードは異なっても、それがお母さんでなくても、幼少期に圧倒的な味方となり愛情を注いでくれた誰かが居てくれた記憶は、ふだんは顔を出さずともお守りみたいに支えてくれますね。
今回、ほんの少しですけれど、お話をつくること、語ること、お話を分かち合うことの楽しみ、それが心にどんな動きをもたらすかを感じてもらいました。

この講座にご参加くださった方へ届けたかったのは、幼い頃には味わっていたであろうお話づくりの楽しみを思い出し、その可能性を知ってほしいということ。そして願わくば、ご自身の場へ持ち帰って、お話づくりの楽しみを伝え活かして頂けたなら、私にとっても喜びです。

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教育短大で講義



先週~今週は、神戸教育短期大学(学長:三木麻子先生)での客員講義でした。
大半が長期履修制度(3年制)を選んでいて、担当したのはその2年生、保育士や幼稚園教諭をめざす学生さんたちが対象です。ICT を活用した楽しい「創る」学び、なかでも幼少期に育みたい言葉の「創る」である物語づくりのデザインができる保育者となってほしいと授業準備をしました。
体験では、ひとり1台環境で実際につくります。私都合で急きょオンラインに変更させて頂いた昨日は、録音をしました。このあと、三木先生が全員分の展開図を印刷してくださるので、ひとり一冊紙の絵本もつくります。学生さんたち、きっと嬉しいことでしょう。社会に出たとき、物語づくりの楽しみを子どもたちへ届けてくださいね。

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高校でゲスト講義


茨城県立竜ヶ崎第二高等学校で、人間文化科2年生の授業を担当しました。お招きいただくのは6度目です。今年度もWinソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション」(※)を使って絵本をつくりました。

ふだん生徒さんが使用している1人1台のハードは Chromeブックだそうです。ChromeOS上でピッケは動作しないので、ゲスト講義は、新しいデスクトップWinパソコンが導入されたPC教室で行いました。授業後は、先生方対象で研修も行い、活用事例等も含めつつお話しさせて頂きました。

完成した絵本は製本して、年明けの保育実習で園児たちに読んであげるそうです。さらに優秀作品については、「茨城アジア教育基金」を支える会の皆さんによって翻訳されラオスの子どもたちへと届けられます。

竜ヶ崎二高の生徒さんたちは皆さんとても元気がよく創る意欲も旺盛で、授業するのが毎年楽しみです。

※ Winソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション」は、昨年度末で新規の販売を終了しています。

大学でゲスト講義


9月22日、青山学院大学 教育人間科学部(杉本卓先生)3年生ゼミでゲスト講義でした。かれこれ10年ちかく毎年伺っていて「内容お任せ」と言って頂けるのがありがたいです。昨年は全員が一般企業へ就職なさる学生さんたちでしたが、今年は半数ほどが教育関連ということで、教育の場での活用事例も含めました。
学生さん同士も仲良くなごやかで、先生との距離感も好ましくて、おかげで楽しく授業できました。

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大学でゲスト講義



7月11日は桃山学院大学(大阪府和泉市)へ出かけ、国際教養学部と社会学部生対象の授業「メディアリテラシー論」(土屋祐子先生)でゲスト講義でした。
事前に頂いたお題「デジタル絵本ワークショップにみるメディアリテラシーの可能性~ITツール開発と社会実践」に沿って、ITツール開発と社会実践にウェイトを置いた内容としました。質疑応答でも活発に質問が出たり、講義後に話しに来てくれる学生さんもあって嬉しく、猛暑のなか出かけた甲斐がありました。
「メディアリテラシー論」らしくてユニークなのは、今日のゲスト講義について<記事>にまとめるという課題が出ていること。学生さんたち自身が、オーディエンスと媒体を想定して書くのだそうです。例えば、開発者向け情報雑誌の記事であったり、子育て世代のためのコミュニティWebの記事、あるいは、不特定多数が読むニュース記事といった具合に。ふさわしい見出しや文体、デザインを考え組み立てて書く。さらに、互いの記事を読みあう予定とのこと。どんな受けとめをされたかシビアに示されるわけで、おそろしくもありますが、それも含めて楽しみです。

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教育短大で講義


先週~今週は、客員教授を務める神戸教育短期大学(学長:三木麻子先生)へ出かけました。
大半が長期履修制度(3年制)を選んでいて、担当したのはその2年生、保育士や幼稚園教諭をめざす学生さんたちが対象です。ICT を活用した楽しい「創る」学び、なかでも幼少期に育みたい言葉の「創る」である物語づくりのデザインができる保育者となってほしいと授業準備をしました。
昨日は、学内の思い思いの場所で録音もしてデジタル絵本を完成。セリフを友人との掛け合いにしたり、ピアノを弾いている学生さんもいました。

今年度から、学長で日本文学がご専門の三木先生自らのご担当となりました。それでなくても超多忙でいらっしゃるのに、全員分の展開図の印刷を是非しましょうと言ってくださり、急遽予定を変更。来週の授業で、各自が展開図を製本して、ひとり一冊紙の絵本もつくることになりました。学生さんたち、きっと嬉しいことでしょう。
まずはご自身で「創る」楽しみを体験し、社会に出たとき、その楽しみを子どもたちへ届けてくださいね。

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