Monthly Archives: 10月 2021

「ピッケのつくるえほん」研修@芦屋市立大東保育所


 先月の岩園保育所に続いて大東保育所でも研修を担当しました。
 研修会では先生方へ、ICTを「創る」に、なかでも幼少期には言葉の「創る」に使いましょうと伝えています。急速に押し寄せる教育ICT化の波に、戸惑いや不安を感じる方もあることでしょう。お話づくりの楽しさをまずはご自身で体験し安心してほしい。その上で子どもたちへ楽しい活動を届けてもらいたいのです。

 今回は、いつものテーマに加えて、なぜ公教育しかも幼児教育にまでICTを導入するのかについてもお話ししました。デジタルネイティブと呼ばれ機器の操作にも長けている子どもたちですが、消費者としての受け身な接し方にとどまっている事例を少なからず目にします。子どもたちとICTを、ひなたの匂いのする楽しい「創る」で出会わせてあげたいと願います。また、子どもの家庭環境も様々です。小学校から始まるプログラミング教育に備え高い月謝を払って教室へ通わせる家庭もある一方、経済的にも恵まれず教育への関心も低いご家庭もあります。最初の出会いは大事です。自ら取り組む楽しい「創る」でICTと出会ってほしい。どんな家庭に生まれた子どもにも等しく幸せな出会いを届けたい。それをできるのが公教育なのです。

 大東保育所の皆さんはとても朗らかで、興味津々で絵本づくりを楽しんでくださり、講話にも真剣に耳を傾けてくださいました。研修会が終わるやいなや「(つくった絵本作品を)子どもたちに見てもらおう!」と所長先生から声があがり、先生方も「いいね」と即応なさっていました。実に良いチームです。きっと子どもたち主体の楽しい活動に育てて下さることでしょう。

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オンライン授業@京大附属病院院内学級



 京大附属病院の分教室(院内学級)と繋げてオンライン授業をしました。子どもたちはそれぞれベッドサイドからの参加です。手元は見えないものの、表情から夢中になっている様子が伝わってきます。教室の先生方もつくってくださっている様子が画面越しに見えました。
 京大病院でのピッケは、感染拡大直前の昨年2月「おでかけピッケ」(訪問授業)以来となります。分教室の先生から「まだまだ先の見えない状況だけれど、今年度のどこかでなんとか実施できないだろうか」とご連絡頂いたのは7月。そこから、どうすれば、いつなら安心な状況で楽しめるか、何度も打合せをして迎えた当日でした。チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の井上さん(保育士さん)も、子どもたちへの朗らかな声がけで場を和ませてくれました。
 授業後そのまま1週間貸出をして、引き続き自由につくってもらいます。どんな作品ができあがるか楽しみです。
※ 2019年度2020年度の「おでかけピッケ」「おへやでピッケ」は、公益財団法人ノエビアグリーン財団の助成を受けています。
NPO法人 チャイルド・ケモ・ハウス
重い病気をもつ子どもたちや家族をサポートする活動を行っている。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@神戸


 緊急事態宣言明けの土曜日10月2日、地元の区民センターでワークショップをしました。今回はアプリの動作確認目的も兼ねていたので、ご協力くださる友人知人限定の少人数で。

 仲良し姉妹はそれぞれが、ばあばへ贈る絵本。5歳妹作は「みんなであそぶとたのしいね!」。7歳姉作は裏表紙に「りすさんは歩いているとしっぽが汚れてしまいました。見ると、ちょっと黒くなっています。おうちに帰ってお風呂に入りましょうね。」
 他にも、よく暴れる大きな魚を友だちと一緒に釣ったお話、海と町の秘密を描いたお話、フルーツ電車のお話等が生まれました。

 お父さん作は、友だちと「かえっこ」したバナナが巡り巡って戻ってきたお話。しかも食べ頃に熟して。発表会では娘さんがストーリーを解説してくれました。

 神戸文化祭の時に参加してくれた兄弟が「楽しかったから」と来てくれて、3年ぶりに再会できました。お兄ちゃんが贈る先は、弟さんの通う幼稚園の皆。近く行く予定があるそうです。弟さんは、園の友だち(11人!)に加えて、おじいさんやおばあさんや家族のみーんないっぱい。
「きょうふのまあくんランド」そうたくん(10歳)作

「ともだちとつり」えいたくん(6歳)作

 贈る相手は迷わずばあばでした。
「ばあばがすきなところ」かえでちゃん(5歳)作

 6歳男の子は、よく一緒に遊んでいるHくんに贈る絵本。(何曜日に遊んでいるかまで教えてくれました)
「うみとまちのひみつ」けんたくん(6歳)作

「クマちゃんとうさぎちゃんとリすちゃんとあひるちゃんの1日」あおいちゃん(7歳)作

「みんなであそぶとたのしいね!」つむぎちゃん(5歳)作

 子どもたち対象のワークショップを対面で行うのは、実に9か月ぶり。生の声や表情に触れられるのが、久しぶりで新鮮でした。小さい妹さんは終盤でやや飽きてきたものの(無理もないです)、お姉ちゃんの録音絵本の素敵さに刺激されて再開!そんな感情の移り変わる様も愛おしくて。「会える」は、やっぱり良いですね。

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