Category: 絵本・本

「ピッケのつくるえほん」@福岡アジア美術館


8月6日 福岡アジア美術館での「おいでよ!絵本ミュージアム2023 Final」にお招き頂き絵本づくりをしてきました。10年ぶり4回目の絵本ミュージアムでのピッケです。

前日は会場設営と機材のセッティング。ご自身でもワークショップをなさり、手編みも料理もプロでICTにも長けた佐野直美さんが助っ人に入り、いちばんややこしい印刷まわりを引き受けてくださいました。当日は、YesAndの女性スタッフ4人も加わり心強い限りです。

倍率10倍の抽選を経た参加者名簿を見ると、4歳が多く3~6歳で半数を占めています。でも、スタッフも贅沢布陣ですし大丈夫だろうと思い、保護者の方には、子どもから離れた見学席に座っていただくことにしました。「子どもたちは大人が思う以上にできます。ご一緒に楽しみに待ちましょう。録音では、もしお子さんから頼まれたら声の出演をしてあげてください」とお願いしました。

午前回も午後回も未就学児が大半とは思えない、落ち着いて集中した時間となりました。会場内がやや暑かったこともあり、水を飲む休憩時間をとったのですが、その中断もしたくないほど夢中になっている子もいました。

絵本を贈る相手は、お母さん、パパとママ、学校の先生、保育園のN先生、いとこのお兄ちゃん、おじいちゃんおばあちゃん等。米国のお父さんへという子もいました。レオ・レオニが好きだという学校の先生へ贈る絵本をつくった2年生は、海の中のお話をつくりました。花が好きなおばあちゃんへ贈る絵本をつくったのは5年生です。

4歳作はパパに贈る絵本。星はロケットに乗っている宇宙人のオモチャだそうです。雲が飛行機を追いかけています。

10歳作の家族へ贈る絵本では、くまのお父さん役でお父さんが録音に参加しています。

最年少3歳さんは誰より早くいちばんに完成させて、長丁場の2時間を発表会までフルに楽しみました。

おひとり大人の女性がご参加くださったのも嬉しかったです。甥っ子さんへ贈る絵本をつくられました。

そろそろ発表会が始まるという中で最後になってしまった6歳の女の子は、慎重に言葉を選び録音していました。いろんなタイプの子がいるのに、ワークショップでは全員に一律の時間を強いてしまうのが、いつも心苦しいのです。6歳さん、じっくり取り組めて立派でした。家族に贈る絵本を完成させました。

子どもたちの集中力と創造力は、いつも私たち大人の予想を上回ります。お父さんお母さんは、我が子が作り上げる姿に驚かれます。
子どもたちのおかげで幸せな一日になりました。

さて、ワークショップを終えてようやく展示を拝見。「オズの魔法使い」の森で始まり「もりの100かいだてのいえ」の森で終わります。途中、そらまめくんのふかふかベッドで眠ったり押入れに入って穴から覗いたりと、物語世界に浸って遊べる空間となっています。

岩井俊雄さんの「映像装置としてのピアノ」の展示もありました。2月に視聴した4時間に及ぶオンライン・トーク。まさかその実物を見れるなんて。子どもたちの奏でる音が会場内に流れているのもよかったです。

17年間このクオリティで続けてきたプロデューサーの高宮由美子さん、たいへんお疲れ様でした。Final に参加させて頂けて光栄でした。

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
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ワンピースになりたかったパジャマ


土曜の夜更け『服のはなし 着たり、縫ったり、考えたり』(行司千絵 著/岩波書店)を読んでいたら、無性に何か作りたくなってしまいました。「こんな時間から始めちゃダメ」の心の声をなだめつつ押入れを探すと-。ほどよいのを発見!
1枚布まま2つ折りの貫頭衣にすれば簡単なはず。でも、ネット購入のB反はピッタリ2mしかなくて、短か目の着丈になってしまいそう。そこで、やや面倒にはなるけれど、台形2枚+長方形1枚(中心に穴)の3パーツにすることに。生地に直に線を引いてジョキジョキ切ります。
丑三つ時の頭はバグってて、途中からなぜか「1m×2mの生地を余すとこなく使い切る」が目的化してしまいフルレングスに。結果、できあがったのはパジャマ…。
「意外と良いかも!?」に化けてることを期待して迎えた朝。残念ながら奇跡は起こらず、部屋着行きが決定。高島縮 綿100%、着心地は良いです(負け惜しみ)。

追記(8/31):
思い切ってチャイケモへ行くとき着てみました。パジャマっぽいのは長さのせいもあるなと裾を15cmカット。それをスカーフ代わりに首に巻いて。
ドアを入った開口一番「素敵!」と褒めてもらえて、パジャマからワンピースに昇格。

おうち時間が楽しくなる本


コロナ禍だし寒いしでおうち時間が増えてる子どもたちへお薦めの本です。『じぶんでつくろう こどものしゅげい』大月ヒロ子さん 著/福音館書店。初版から丸7年で重版7刷りだそうで、静かなロングセラー。すぐに試せる材料も一緒にプレゼントすると、とても喜ばれて、贈ったこちらまで嬉しく鼻高々になりますよ。私も紙コップやフェルトやボタン等と一緒に何度もプレゼントしました。もちろん自分用も1冊あります。

昨年の Canvas Library に挙げた本たちも紹介しておきますね。絵本/映像/オモチャ それぞれ3つに絞るのに、大いに悩みました。
絵本:『もこ もこもこ』『つきのぼうや』『テツコ・プー』
映像:『ウォレスとグルミット』『やかまし村のこどもたち』『PEANUTS スヌーピー』
オモチャ:LEGO、makedo、虫メガネ

テツコ・プー ふうせんになった おんなのこ』児島なおみさん作 (偕成社)は、昨年発刊されたばかりの絵本です。
上手く言葉にできない、なんか面白くない気持ちが、ぷーっとふくらんで。エンディングも素敵で、子どもの頃の自分に読んであげたくなりました。
著作者インタビューでは『テツコ・プー』の誕生秘話(ラフ絵やダミー本の写真もあり!)に加え、アメリカでの子ども時代のこと、絵本作家デビューへの道のりも語られていて、エピソードの随所ににじみ出るお人柄も素敵。今手がけているという次回作『ハッハたまねぎ』も題名からして面白そうです。

子どもたちが、長引くおうち時間を楽しく過ごせますように。

読み手を信じる


今をときめく児童文学作家おふたりと京都でお会いする機会がありました。初対面にもかかわらず、すぐに緊張も解け、サインまで頂いてしまったのでした。

おひとりは、越水利江子(こしみず りえこ)さん。
すでに100冊以上を世に出されていて、児童文学にとどまらず、小説、ファンタジー、時代小説、絵本、伝記など幅広いジャンルを手がけられています。
そんな中から、子どもにも大人にも、できれば親子で読んでほしいのが『ガラスの梨 ちいやんの戦争』越水利江子 作、牧野千穂 絵、ポプラ社。

「ちいやん」こと小学3年生の笑生子(えいこ)の眼を通して、戦争で変わっていく日常の生活を描いています。モデルは越水さんのお母さんです。
大阪大空襲のシーンは、読んでいるだけで苦しくて胸が痛みました。書いた越水さんはそれどころではなかったでしょう。書きながらご自身も「ちいやん」として追体験し空襲の中を逃げまどったに違いなく、戦争のむごさ理不尽さを子どもたちに伝えねばと、苦しみながら筆を進められたのではと推察します。
そんな辛いシーンがあっても全体のトーンは健やかです。登場人物のひとりひとりが活き活きと立っていて、日々を生き抜く人間のたくましさや、繋がっていく命の尊さが、誠実に描かれています。成年兄やんが馬のクリの体を川の水で冷やしてやっているシーンは美しく、夕焼けの赤色が見えてくるようです。食べ物の描写も美味しそうなのですよ。難しい言葉や表現は使われていなくて、漢字にはルビがふってあるので、小学4年生くらいから十分に読めると思います。
巻末には68もの参考書籍・戦時資料がリストされています。おそらく資料を読みこむほどに怒りと悲しみが渦巻き、加えて今の時勢への危機感から、長年温めてこられたテーマを今こそ世に出さねばと使命感に似たお気持ちがあったのではないでしょうか。
牧野千穂さんの絵も上質で素敵です。

もうおひとかたは、楠章子(くすのきあきこ)さん。
『ばあばは、だいじょうぶ』楠章子 作 、いしいつとむ 絵、童心社 は、認知症を扱った絵本です。

「わすれてしまう病気」になってしまった大好きなばあばを、小学生の「ぼく」(つばさ)の視点から描いています。楠さんは、若年性認知症を発症したお母さんを15年以上も介護なさっていて、その経験をもとにした作品です。
ばあばの気持ちも つばさの気持ちも切なくて、胸がいっぱいになります。なかでもぐっとくるのは、忘れてはいけないとばあばが書いたたくさんのメモを一面に配した場面。この見開きにだけテキストが無い、すなわち静寂なのです。皆がばあばを探しに出払った空っぽの家のばあばの部屋でひとり、つばさとともに(つばさになって)、ひきだしの中のメモを1枚1枚手に取り読んでいる気持ちになります。さらに、あとがきの楠さんの文章にもまた、こみ上げてしまうのでした。「守っているつもりで、じつはいつも守られているのかもしれない。」
さいごを「うん、だいじょうぶ。きょうもわらっていこう。」でしめているのも、楠さんらしいなぁと感じました(って1回しか会ったことないのですけれど)。肩肘はってがんばるというのではなく、やわらかな方なのです。いしいつとむさんの絵が素晴らしくて物語とマッチしています。

おふたりにお会いして、つくるものには隠しようがなく作者自身が現れるのだと感じました。そして、おふたりの作品に共通すると気づいた点が2つあります。
ひとつは、取り上げるテーマ。それぞれ「戦争と平和」「認知症」という大切ではあっても、子どもへの伝え方が難しいテーマに挑んでいること。ご自身の経験や十分な準備の上に確かな筆の力で、見事に子どもへと届く物語と成り、結果、大人の読者をもひきつけます。
ふたつめは、読者への信頼があること。『ガラスの梨 ちいやんの戦争』では、焼夷弾が降る中、幼な友だちの皮膚がずるりとむけ、炎に包まれ黒くこげていく。そんな眼をそむけたくなるシーンもぼかさず描いています。『ばあばは、だいじょうぶ』には、わかりやすいハッピーエンドはありません。どちらも読者を、子どもだからと低く想定していません。読み手を信頼しているのです。

「きっと合うに違いないから紹介したい」と今回の場を設け引き合わせてくださった恩人は、東京からの日帰り。所用があると先に退席してしまいました。その後もいったい何時間おしゃべりしていたことでしょう。越水さんと楠さんは同じ児童文学界の先輩後輩として旧知の間柄で、おふたりのやりとりを聞いているだけでも楽しくて。越水さんは高校時代は演劇部、作家になる前は映画の世界で女優をなさっていたそうで、ご自身が歩んでこられた道がそのまま小説になりそうです。目下、大好きな土方歳三を、史実に基づいた伝記小説として執筆中とのこと。

そうだ、大事なお知らせを。
『ばあばは、だいじょうぶ』が映画化され、上映中です。つばさ役は寺田心くん、ばあば役は冨士眞奈美さん。ミラノ国際映画祭2018外国映画部門で、最年少での主演男優賞と最優秀監督賞(ジャッキー・ウー監督)のW受賞に輝いたそうです。私ももちろん、舞台挨拶付きの上映回チケットを購入済み。スクリーンで観るのが楽しみです。 公式Webサイトはこちら>>

黒姫童話館


霧の中に浮かびあがる姿が幻想的でした。

エンデの世界の充実ぶりに驚き、松谷みよ子さんの民話への取組みがここまでのライフワークであったと知り敬服しました。いわさきちひろさんの山荘は、こじんまりとした愛らしい造りで、作風に通じる好みが感じられました。

生誕100年を記念して、東京、安曇野のちひろ美術館で様々なイベントがあり、ここ黒姫童話館でも、8月19日に松本猛さんによる講演会があるそうですよ。>>19日の申込方法等

石井桃子さんのドキュメンタリー映画


石井桃子さんのドキュメンタリー映画を観てきました。3本あるそうで、今日の上映はその3本目「かつら文庫」。小2お姉さんにくっついて”味噌っかす”で通ってた3歳男の子の 当時の様子×現在のインタビューなど。本で読んで知ってはいたつもりのことが情景となって立ち上ってくる感じでした。

教文館で観たバートン展とも繋がって、観に行ってよかったです。バートン展では、絵本の原画もさることながら、はじめて知った” Folly Cove Designers “のテキスタイルデザインが素敵でした。近所の主婦たちにデザインを教えることから始まったという設立の経緯もいいなーと。石井桃子さんも農業や酪農をなさったそうで、おふたりが気が合ったというのは、わかる気がします。生活に根ざした言葉は豊かで強いとも感じました。


7月には県立神奈川近代文学館で「石井桃子展」。今年は石井桃子さん没後10年、バージニア・リー・バートンさん没後50年ゆえ、様々な企画があるようです。訃報を知り書いたブログ、10年も経つのですね…。

子ども学カフェとミニチュア本の展示@慶應大学


子ども学カフェ@慶應大学は、上田信行先生による ” Playful “な学びの場!(踊りませんでしたが跳びはねました)。

続いての子ども学会理事会では、11月開催の学術会議などさまざまな計画。それぞれのご専門の視点での提案に感心してばかりでした。

隣接する慶應大学図書館で「豆絵本」の展示をしていました。
小さきものたち、愛おしすぎます。







切る貼るつくる箱の本 ~BOX&NEEDLEの工夫を楽しむ箱づくり


久しぶりの自宅で過ごす週末。窓の外は小雨。
二子玉川のBOX&NEEDLEは、外からショーウィンドウを眺めるだけでも心ときめきます。そのときめきを手にとり何度でも楽しめるのが、この1冊。
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貼箱のつくり方が工程ごとの写真とともに丁寧に紹介されています。とてもわかりやすいのは、筆者の大西景子さん自身がワークショップ等で自ら教えているからでしょうか。端紙を利用したアイディアも楽しくて、気軽なここからまずちょっと作ってみたくなりました。家業の貼箱のみにとどまらず、世界の紙づくり=文化の伝承や日本の伝統産業全体にまで想いを馳せ、新しい風を入れながら未来へ繋ぎ広げていこうとする志が気持ち良いです。中味も見た目もとても美しい本です。

「子どもとデジタル絵本」BEATセミナー@東大情報学環 で登壇しました


帰国後の週末6/2(土曜)は、BEATセミナー@東京大学大学院情報学環 へ。
全体テーマは「子どもとデジタル絵本」、いただいたお題は「子どもにとっての絵本の役割とデジタル絵本の可能性」です。

まず、東大情報学環 特任助教の佐藤朝美さんから、絵本の読み聞かせに関する要因、Narrative(物語行為)について、その歴史と認知機能発達の見地からレクチャ。バトンを受けて次は私。ピッケの話と、2つのソフトの開発を通して思うことを話しました。

<デジタルへの懸念・課題>
・ハードもインターフェースも、子どもに与える物としてまだまだ不十分。
 くるっと丸めてポケットやカバンに入れて公園へ持っていけるような物になってほしい。
・造形物としての絵本をどう考えるか。
  アナログ絵本では、ハード対ソフトが1対1。
  子どものコンテンツは、絵本に限らず、ハードとソフトが分かち難く結びついている。
  造形物に対する愛着や、所有したい気持ちもある。
  ページめくりなど身体性をともなう仕様には、ある種の強さがある。
・絵本に、絵本を手渡す大人が必要であるように、デジタル絵本にも、手渡す大人が必要。
・デジタルの、繋がろう、外へ広がろうとする特性をどう活かすか。

<私の考えるデジタル絵本の可能性>
・従来の子どもの絵本は、電子書籍の時代になっても残る。
・既存作品のデジタル絵本への移植は、図鑑的な絵本、おもちゃ・ゲーム的な絵本には向く。(物語絵本、特に完成度の高い物語絵本ほど、難易度が高い)
・デジタル絵本としての独自の仕様を考えることで、新しい表現が生まれる。
・デジタルの、繋がろう、外へ広がろうとする特性を活かし、絵本という領域にとどまらず、横方向に広がる周辺領域も合わせてデザインすることで、次の展望がひらける。

日本出版販売(デジタル絵本tocco)の正道寺裕子さんによる、物理シミュレーションを用いたデジタル絵本「まり」の開発話も興味深かったです。ビジネスとして成立することも満たしながら、アナログ絵本との違いをどう出していくかを悩みながら開発したと。
こども心理学がご専門の石川由美子さんは、「絵本を読みあうことは、人は信じるに足りうる存在であるという確信を育むことである」と話されました。とても共感します。iPadなどデジタル機器はそもそも1人でする物体のカタチであること、紙の絵本とは質的に違うこと、100年後に見つけたとき「これが私の絵本だよ」と言えるものになるか、など懸念を込め語られた数々は、一般の大人向け電子書籍とは異なり、子どものデジタル絵本については、よくよく考えていかねばならぬことと常々感じています。

「子どもとデジタル絵本」のテーマに、絵本の出版関係者、教育関係企業の方、学術研究者、保育関係者、学校の先生、自治体の方、開発者、地域で絵本の読み聞かせ活動をなさっている方、大学生など、さまざまな領域の方がご参加くださいました。
セミナー時にもお話しましたが、いつの時代においても、子どもには良質のものを届けたい。これは私たち大人の責務です。「主役は子どもである」を忘れず、デジタル絵本を開発し、子どもに手渡し、良質の絵本体験の場をぜひご一緒につくっていきましょう。

BEATセミナー@東京大学大学院情報学環 レポートページは こちら>>

朝倉発表分のスライドを以下↓に公開しています。

「おいでよ!絵本ミュージアム2011」@福岡アジア美術館


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福岡の夏の恒例「おいでよ!絵本ミュージアム」が始まっています。
ほんとによく練られた、楽しくボリュームもたっぷりの展示です。絵本の展示会は結構な数見ていますが、これほどのレベルを他に知りません。これまでの5回全て、ゼロから企画~展示なさっているのは、子どもの気持ちを知り尽くしたNPO(子ども文化コミュニティ)の皆さん。絵本の世界に飛び込んでいける工夫が隅々にあって、場内のあちこちに、好きに絵本を開いて読めるコーナーがあります。実際あっちでもこっちでも思い思いの気に入った場所で気にいった絵本を親子でリラックスして読んでいる姿がいっぱいです。

今年の展示は偕成社さん。入ってすぐはエリック・カールの「パパ、お月さまとって!」
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原画展示のところは著作権上撮影禁止ですが、子どもが絵本の世界に入って写真撮影も可の展示がたくさんあります。安全には考慮しながらも、子どもがやってみたい夢を叶えることが優先されています。
「もぐらバス」も乗れます。
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メイシーちゃんのお家もありました。
この「100かいだてのいえ」原寸大!
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トチくん、クウちゃんがたぶん120~130cmくらいです。並んで記念撮影できます。
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岩井さんの「おふとんどうぶつ」これはお馬さん。(ぞうもあります)
ご自宅で娘さんたちと、椅子やお布団、シーツなどを使って、乗れるほど大きな動物を作って遊ぶとのこと。それを、美術館内のあれこれで再現なさったものです。(なので、どこかアジア風ですね) この岩井俊雄さんスペシャルコーナーは、半年前吉祥寺まで見にでかけた展示が丸ごと来ています。「100かいだてのいえ」をどう作ったかが本人の詳細解説で説明されていたり、手作りオモチャの展示もあり、クリエイターをめざしているなど作ることに興味ある人にとっては特に、何時間でも見ていたくなる展示です。

あと、黒井健さんの「ごんぎつね」の原画を見れたのが思いがけなくて、嬉しかったです。
講演会のことも書きたいのですが、明日はピッケなので寝なくちゃ。ひとまずここで。
8/21までです。福岡近郊の方ぜひ。