Monthly Archives: 1月 2021

おうち時間が楽しくなる本


コロナ禍だし寒いしでおうち時間が増えてる子どもたちへお薦めの本です。『じぶんでつくろう こどものしゅげい』大月ヒロ子さん 著/福音館書店。初版から丸7年で重版7刷りだそうで、静かなロングセラー。すぐに試せる材料も一緒にプレゼントすると、とても喜ばれて、贈ったこちらまで嬉しく鼻高々になりますよ。私も紙コップやフェルトやボタン等と一緒に何度もプレゼントしました。もちろん自分用も1冊あります。

昨年の Canvas Library に挙げた本たちも紹介しておきますね。絵本/映像/オモチャ それぞれ3つに絞るのに、大いに悩みました。
絵本:『もこ もこもこ』『つきのぼうや』『テツコ・プー』
映像:『ウォレスとグルミット』『やかまし村のこどもたち』『PEANUTS スヌーピー』
オモチャ:LEGO、makedo、虫メガネ

テツコ・プー ふうせんになった おんなのこ』児島なおみさん作 (偕成社)は、昨年発刊されたばかりの絵本です。
上手く言葉にできない、なんか面白くない気持ちが、ぷーっとふくらんで。エンディングも素敵で、子どもの頃の自分に読んであげたくなりました。
著作者インタビューでは『テツコ・プー』の誕生秘話(ラフ絵やダミー本の写真もあり!)に加え、アメリカでの子ども時代のこと、絵本作家デビューへの道のりも語られていて、エピソードの随所ににじみ出るお人柄も素敵。今手がけているという次回作『ハッハたまねぎ』も題名からして面白そうです。

子どもたちが、長引くおうち時間を楽しく過ごせますように。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


1月9日土曜日は、先月に続き外国人集住地区へ出かけてのワークショップでした。(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)

開催するかどうか迷った末、もし来る子があればと、準備をしていつもの会場前で待機。
そろそろ開始時刻となる頃、走ってくる小さな男の子が見えます。その後ろに小学生の姿も。前回参加の姉弟でした。常連の姉弟もお母さんに手を引かれて来てくれて、計4名となりました。この日の会場は、いつもの集会所から急遽の変更で団地に隣接する青少年センターとなったため、まずは全員で移動。

広い部屋、珍しいオモチャもいっぱいで、走り回りたいし、ひと通りやってみたい。遊びから抜けるのはむずかしいかなと思いましたが、「始めるよ」と伊藤孝良元図書館長が大型絵本を読み始めると、4歳児も6歳児もちょこんと座り釘付けになりました。絵本は中央図書館の司書さんによる選書で「まめまきバス」。

豆まきしたことある?と尋ねると、日本の保育園へ通った子は園行事として経験があるけれど、そうでない子は、意味や何をするのかは知りません。コロナ禍でなければ、節分の豆まきも一緒にしたかったなぁ。

母国フィリピンの行事を教えてと声がけしたところ、伝統行事的なものはわからないからと、親戚一同が会しての年越しパーティーの様子を絵本にしてくれました。冬も温暖なので庭に大テーブルを出して会場をしつらえ、食べ放題の料理にゲーム、花火も上げて、皆でカウントダウンをして新年0時を迎えるのだそうです。

午後は県営岩田住宅の集会所へ。10か月ぶりであった前回は19名もの参加にてんてこ舞いとなりましたが、この日は誰も現れず。団地内にも子どもの姿なく静寂でした。

子どもたちが来なかった分、毎回手伝ってくださる自治会役員の舛木さんやブルーノさんとお話する時間ができました。
この岩田団地は、約560戸のうち半数以上を外国籍の入居者が占め、外国人住民の数が日本人住民の約3倍にものぼります。また、日本人住民は高齢の夫婦または単身者がほとんどということもあり、自治会役員や組長も2/3以上が外国人住民で、外国人住民が団地の自治の多くを担っています。ブルーノさんはもっとも若い役員で、環境美化を担当。ポルトガル語と日本語の両方ができるので、住民の皆さんの日々の暮らしを通訳でも手助けしています。おふたりともブラジル籍ですが、舛木さんは2世で永住権、4歳で来日したブルーノさんは最長5年ごとに更新の要る定住権です。審査の結果3年になる時期もあったそう。仕事もしながら地域でも活躍していて、税金も日本人と同じように払っています。でも日本人ではないので選挙権はないのですよね。(おふたりが、そこに言及なさったわけではない)義務は日本人と同じで、権利には大きな差がある。現実には、これだけ多くの外国人が社会を支える一員として暮らしているのに、日本には「移民」は居ないことになっています。国の制度が実態に追い付いていないのです。今の苦しい時世下、失職し帰国を余儀なくされるご家族もあり、なんともやるせない気持ちになりました。

ふと気付くと、話をする間も、ブルーノさんはイヤホンで何かを聴きながら黙々とつくっています。前回参加の子から「続きを楽しみにしていたのに行けない。(録音済みの)セリフを吹き出しで入れて仕上げておいて」と頼まれたのだそう。あとで届けてあげたいからと、印刷して製本もなさいました。ほんとに心優しい青年です。

新型コロナの感染拡大状況を見ながらですが、今のところ次回は2月13日土曜日、午前は市営西部住宅、午後は県営岩田住宅、それぞれの集会所で開催の予定です。
→ 2月13日は中止となりました。

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
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あけましておめでとうございます


新年あけましておめでとうございます。2020年はほんとに大変な年でしたね。まだ渦中ではありますが、会いたい人に会える日々が戻ることを願っています。と同時に、ただ元通りに戻るのではなく、これまでの当たり前を見直す機会にもしたいと感じています。2021年もどうぞよろしくお願いいたします。