Category: ピッケのつくるえほん

廃材リユース×ピッケ クリスマスワークショップ@玉島 IDEA R LAB(子ども回)


クリスマスの連休、昨年に続いて今年も IDEA R LAB(岡山県倉敷市玉島)でワークショップでした。
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子ども対象の回では、クリスマス飾りとそれにまつわるピッケ絵本をつくりました。

まず、マテリアルライブラリーに材料を取りに行きます。
ライブラリーに入るなり「ぅわぁ~!」と歓声。素材や色ごとに美しく分類・整理された廃材は、まさに宝の山です。手にとり眺め、大事にケースの中に集めてゆきます。

戻る道すがらも、大興奮。
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贈る相手を決めて、クリスマス飾りをつくります。
作りたいイメージがはっきりしている子もいるし、材料を触っているうちにじわっと湧いてくる子もいます。
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プロペラが回ることや正面から見たときの顔にこだわって作ったロボット。

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それが「ドラえもん」であることは、この後につくった絵本でわかりました。お父さんへプレゼントするそうです。(絵本から一部を抜粋)
ひこうきにのったら ドラえもんと あいました。そして ドラえもんと あくしゅしました。
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後半は絵本を作ります。
去年も参加してくれた兄弟は、1年でずいぶんお兄ちゃんになっていて、びっくりです。

ふたりとも妹さんを実によく可愛がります。

おやつタイムのあと

思い思いの場所で録音。

船です。絵本は「さかなをやく」。自分の船にのって海へ漕ぎだし、釣った魚を家で焼くお話です。贈り物にする1冊には赤いリボンをかけました。

さかなをやく

仲良し三姉妹とそれぞれの作品。

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子どもたちが材料に眼を輝かせて作る。その自由になっていく時間に立ち会えることは至福です。
手を動かしてモノをつくっているとき、子どもたちの中に沸々と情景や物語が生まれています。次の絵本づくりでは、その心の中に生まれた情景や物語を視覚化します。つづく録音で、言語化します。さらに印刷して紙の絵本として外化することで、外から眺めて繰り返し味わうことができます。

想像の世界で遊んでいる子どもたちのじゃまをしないようにして、技術的に難しいところだけを、本人の望むようにサポートする。その一連が上手くいくと、子どもたちは、どんどん自由になっていきます。大人が変に、整えようとして口を挟むと、せっかく自由になりかけていたのがグッと萎縮してしまいます。口出し厳禁です。

大月ヒロ子さんはじめ、たくさんの友人知人に表で裏方でサポートしてもらって、心地よい場をつくることができました。地元の方が家族ぐるみでご参加くださったことも嬉しいです。楽しかったー。来年も行きたいな!

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
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おでかけピッケ@阪大病院院内学級


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)のCLS(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)西尾さんと一緒に、大阪大学医学部附属病院の分教室へ出かけて、2コマ90分で絵本づくりをしました。
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クリスマスも近いので、クリスマスの絵本も2冊持って行きました。子どもたちが知っていそうなのを1冊、知らないかなを1冊。
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小児医療センター内にも、大きなツリーが飾られていました。
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5年生の女の子は、おじいちゃんへ贈る絵本を、楽しんで録音していました。気球に乗っておじいちゃんのところへと出かけます。
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デジタル積木を工夫して、ケーキ、雪だるま、ツリー、プレゼント箱。丁寧に作り込んで「クリスマスイブ」の情景を作った子もいました。

体調のすぐれない子は、なんとか2見開きまで作って病室へ戻りベッドで横になりました。しんどい中で考えてくれた題名を聞き取って、代わって入力しました。「森の音楽会」音が聞こえてくるような絵本になりました。

病院のよいところは、それぞれが違うことが当たり前であること。「皆と同じように」録音できたり、「皆と同じように」がんばれなくていいのです。それぞれが納得や満足のいくようつくり、子どもたち同士も先生方も互いを尊重します。ただついどの子も、つくりたくて無理しがちになるので、日頃の様子や病状を把握している先生方が気を配ってくださいます。

治療でたいへんな思いしている入院中だからこそ、楽しい体験をさせてあげたい。チャイケモ・クリニック楠木院長先生やチャイケモの皆さんが進めてこられた活動を、わずかながらお手伝いしています。入院中の子どもたちのところへ、チャイケモの方と一緒に絵本づくりに伺います。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がん専門治療施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

【お知らせ】玉島で過ごすクリスマスへのお誘い


今年も玉島の IDEA R LAB へ出かけます。
クリエイティブリユースの拠点 IDEA R LAB(イデア アール ラボ) は、大月ヒロ子さんが、故郷玉島のご実家をリノベーションしてつくられた 情報拠点+実験室+レジデンスです。去年の冬も、ゆっくりたっぷり温かな時間を過ごしました。( 去年の子ども回の様子大人回の様子 )

今年は、23,24日とまさに”クリスマス”なので、子ども回、大人回とも、クリエイティブリユース+ピッケ絵本づくりをします。クリスマスのギフトにもぴったりですよ。ご参加お待ちしています。
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■ 12月23日(金曜、祝日) 24日(土曜) 10:00-12:30 子ども対象
「クリスマス飾りとちいさな絵本」 

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クリスマスのお届け物をつくろう!

IDEA R LAB マテリアルライブラリーには、宝物のような材料がたくさんあります。さまざまな色や形や手触りの材料の中からお気に入りを見つけて、クリスマス飾りを作ります。できあがったクリスマス飾りに、iPadアプリを使って物語を作り、命を吹き込みましょう。おはなしを声で録音してデジタル絵本、印刷して小さな紙の絵本も作ります。さいごは皆で発表会、どんなクリスマスのお話が生まれるでしょう。

できあがったクリスマス飾りと紙の絵本はお持ち帰りいただけます。クロネコ「宅急便コンパクト」(25×20×5 cm)で発送もできます。(実費を申し受けます)

スマホやタブレットを触ったことがないお子さんも、安心してご参加ください。
「ピッケのつくるえほん」は、楽しく簡単に創作できるようデザインされています。

【日時】12月23日(金曜、祝日) 24日(土曜) 10:00-12:30
【場所】IDEA R LAB(倉敷市玉島中央町3-4-5)
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
【対象】4歳~小学生
※ 未就学児は親子でご参加ください。
【定員】 8名
【参加費】1,000円(材料費、iPad使用料込み、飲物付)
【講師】朝倉民枝(クリエイター/ピッケの作者)
   株式会社グッド・グリーフ:http://goodgrief.jp/
   「ピッケのつくるえほん」:http://www.pekay.jp/pkla/ipad
【主催】IDEA R LAB(大月ヒロ子)、株式会社グッド・グリーフ
【お申込みはこちらから】http://www.idea-r-lab.jp/?p=5689

※ 当日の様子をスタッフが撮影させていただきます。写真・動画・作品は、主催者のウェブサイト等広報、講演、論文、書籍等に使用させていただく場合があります。後日のメディアによる取材等に対しても予告なく提供する場合があります。以上をご了承の上、ご参加いただきますようお願いいたします。
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■ 12月23日(金曜、祝日) 24日(土曜) 14:30-17:30 大人対象
「ちいさな贈り物とちいさな絵本」

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届ける相手に心を馳せながら、IDEA R LAB マテリアルライブラリーにストックされた廃材で、小さな贈り物を作ります。続いて、iPadアプリを使って贈り物に添える小さな絵本を作ります。廃材に手を加えてよみがえらせ、物語を与えることで命を吹き込みます。

できあがった作品と絵本はお持ち帰りいただけます。クロネコ「宅急便コンパクト」(25×20×5 cm)で発送もできます。クリスマスのサプライズギフトにいかがでしょう。(実費を申し受けます)

お茶菓子と温かい紅茶も用意して、ご参加をお待ちしております。

【日時】12月23日(金曜、祝日) 24日(土曜) 14:30-17:30
【場所】IDEA R LAB(倉敷市玉島中央町3-4-5)
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
【対象】大人
【定員】 8名
【参加費】3,000円(材料費、iPad使用料込み、お茶菓子付)
【講師】朝倉民枝(クリエイター/ピッケの作者)
   株式会社グッド・グリーフ:http://goodgrief.jp/
   「ピッケのつくるえほん」:http://www.pekay.jp/pkla/ipad
【主催】IDEA R LAB(大月ヒロ子)、株式会社グッド・グリーフ
【お申込みはこちらから】http://www.idea-r-lab.jp/?p=5689

※ 当日の様子をスタッフが撮影させていただきます。写真・動画・作品は、主催者のウェブサイト等広報、講演、論文、書籍等に使用させていただく場合があります。後日のメディアによる取材等に対しても予告なく提供する場合があります。以上をご了承の上、ご参加いただきますようお願いいたします。
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■ 12月25日(日曜) 10:00-15:00
「ラボの燻してクリスマス」
  
【日時】12月25日(日曜) 10:00-14:00
【場所】IDEA R LAB(倉敷市玉島中央町3-4-5)
【対象】23日24日ご参加の方 どなたでも
【参加費】無料 ※ 燻したい食材や飲み物などをご持参ください。
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<宿泊のご案内>
宿泊を希望されるご参加の方には、制作活動を行うアーティストのために用意されたレジデンスをご利用いただけます。施設使用料2500円/ひとり。食事は皆で作り、割り勘です。パジャマと歯磨きセットはご持参ください。宿泊ご希望の方は、参加申込みフォームの住所欄に希望日・IN&OUTの時間をご記入ください。
※ 追記:大人の年齢は厳密に書きたくない場合はだいたいでもOKです(全共通の参加申込みフォームで、子ども対象時には5歳なのか10歳なのかは重要ゆえ、このようになっているようです。すみません~)

<IDEA R LAB への行き方> 倉敷市玉島中央町3-4-5
車の場合、ラボの前庭に停めることできます。参加申込みフォームの住所欄にご記入ください。
最寄駅は、JR新倉敷駅です。JR新倉敷駅から、両備バス(玉島中央町行き)で「玉島中央町」バス停下車徒歩3分。バスの時刻表 土曜日 日曜・祝日
本数が少ないので、バスの時間から逆算して旅程を決めるのがお薦めです。いっそ駅から歩くなら約30分です。
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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @藤枝市立岡出山図書館


10月29日土曜、藤枝市立岡出山図書館(静岡県)でワークショップをしました。寺社や公園の緑に包まれた落ち着いたたたずまいの図書館です。
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兄弟姉妹、家族ぐるみで参加してくれたり、参加者同士が幼稚園や学校の友達で知合いだったり。子どもたちが司書さんと親しく言葉を交わす姿も多く見られ、地域に根ざした図書館なのだなと感じました。

いつものように、最初にプレゼントする相手を決めてからつくります。
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おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、友だち。自分へ贈るとした子もいました。乗物が好きな弟さんのために「けんちゃんだいすき」と題した絵本をつくった5歳のお姉ちゃんもありました。
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おはなしを録音します。小さな子どもたちは保護者と一緒に。
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2年生の男の子は、まずメモに書いてしっかり発話していました。
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続いて、紙の絵本をつくります。
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ホチキスで綴じます。お母さんに押さえてもらって、パチン。
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発表会。5歳女児作「みんないっしょ」の最後の場面「ボールあそびもたのしいな」
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いちばん気に入っている場面を開いて記念撮影をしておしまい。
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ワークショップ終了後、館1階の受付担当者に自分の作った絵本を楽しそうに見せてくれる子どもたちが大勢いたそうです。

完成作品をいくつかご紹介しますね。まず、4歳児さんの2作品。
「うみのなかのいきもの」かんすけくん(4歳)
おじいちゃんとおばあちゃんへ贈る絵本。

「たのしいはっぴょうかい」ほのかさん(4歳)
お友達のみすずちゃんへ贈る絵本。

小さい子たちが感心した4年生の作品です。
「かめさんとばったりあったよ」なのかさん(小4)
おばあちゃんへ贈る絵本。

「きれいなにじ」リコさん(小4)
お友達へ贈る絵本。

今回は、司書の方がネットで見つけて問合せくださったところから始まり、メールや電話での打ち合わせを経ての当日でした。遠方から講師を招くことははじめてだそうで、企画を通すことも実施に至るまでも、さぞご苦労あったことと推察します。IT系を含む準備や当日のファシリテートも万全で心強く、さらに、ウェルカムボードで迎えてくださったり、館長さん自ら駅までお送りくださったり、心づくしも嬉しい限りでした。

いつもの常連さんだけでなく、今回のワークショップのために初めて岡出山図書館を訪れた親子もあったそうです。
この岡出山図書館のような近隣の子どもたちが集う場で、読んでもらったり自分で読むことに加えて、自らも創ることで、言葉や物語に親しむことができたらいいな、さらには物語を通して交流が生まれるとよいなと願います。
たくさんの子どもたちに、おはなしをつくる楽しさ、語る楽しさを届けたいです。大人にとっても、我が子の作品はもちろんのこと、子どもたちの作品を読む/聴くことはとても楽しいですよ。

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

「ピッケのつくるえほん」ハロウィン絵本ワークショップ @豊橋こども未来館ここにこ


10月30日日曜、愛知県豊橋市のこども未来館(愛称:ここにこ)でワークショップをしました。今夏に続いて4回目の開催です。
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館内はハロウィン一色。
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いつものように贈る相手を決めてつくってもらいました。
アイディアあふれる小学2年生。お父さんへ贈る絵本。
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とても自由におだやかにお話づくりを楽しんでいました。5歳年中さん。隣で見守るお父さんが、息子さんの語るお話を受けとめ、終始おおらかに笑っていらしたことが印象的でした。お母さんへ贈る絵本。
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夏にもご一家で参加してくれた6歳男の子は、種をまいて育てたら”おばけかぼちゃ”になったお話。かぼちゃがピッケやまあくんと遊びます。
前回と同じく、今回も贈る相手は幼稚園の先生だそうです。先生のことが大好きなのですね。
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「おばけのたね」たいがくん(6歳)

思い思いの場所で録音。
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発表会。
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参加3回目(妹さんは2回目)の姉妹は、もうすぐ2歳になる末の妹さんへ贈る絵本をつくりました。
「ハロウィンのかぼちゃ」そらさん(小3)

「うさぎちゃんとりすちゃん」ひよりさん(6歳)

いつか3姉妹そろって参加いただける日がきたら嬉しいなぁー。
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あと2作品ほどご紹介しますね。
「ハロウィンパーティー」なおきくん(小2)

「まあくんとあひるさん」かえでくん(小2)

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写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

<予告>
来年2月の連休2月11日12日に「デジタルで創ろう!キッズワークショップとシンポジウム in 豊橋」と題して、ここにこにてイベント開催予定です。(市制110周年市民提案イベント。主催:らるご子ども教育研究所、共催:豊橋市、後援:豊橋市教育委員会)詳細が決まりましたらご案内します。年末あたりの「ここにこ通信」もチェックしてくださいね。
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未来のくらしモノ語り「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @川崎市市民ミュージアム


10月15日晴天の日曜日、川崎市市民ミュージアム(神奈川県)でワークショップをしました。等々力緑地の広い敷地内。前庭の黒いオブジェは前衛作品とばかり思っていましたが、あとで調べると「トーマス転炉」貴重な産業遺産と知りました。
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今回のワークショップでは、企画展「昔のくらしと道具2016」を糸口に、自分がつくりたい未来のくらしを物語にしました。参加者は近隣の公立校に通う小学生で、大半が3年生でした。
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最初にスライドを使い、道具があり使う人がいて暮らしがあることを思い起こしてもらい、「過去を振り返って未来を考えるよ」と意識づけをしました。
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皆が生きている「今」は、君たちの祖父母、曾祖父母、曾々祖父母…が、こんな未来をつくりたいと願いつくってきた「未来」。次は皆の番、未来のくらしをどう作りたい? そのヒントを探しに行こう!として、展示を見に出かけました。
目的意識があると、ただ単に「昔は大変だったんだね」「今は便利になってよかった」で終わらず、深く考えます。子どもたちはいつも、大人が思っている以上に、よく聴きよく考えています。

3グループに分かれて展示をみて回り、気づいたことをアイディアシートにメモします。
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会場へ戻ってきて、みらいのくらしのアイディアをまとめ、グループ内で発表、友達から質問やアドバイスをもらって、ブラッシュアップしました。
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続いて、自分のアイディアを物語にします。より良く伝えるには、誰を主人公にしてどんなお話にするとよいでしょう? 表現の幅を広げたくて、「家」からの定点観察で文明の発展を描いたバージニア・リー・バートンの絵本「ちいさいおうち」を見せました。
ここからはiPadを使います。絵で4見開きを目安に本文をつくり、表紙と裏表紙もつくります。ほしい素材が用意された中に無くても、車、洗濯機、ドレス、自転車、なんでもデジタル積木を組合わせて作ってしまいます。(このアプリには自由描画機能を持たせていません)

次は録音。思い思いの場所で録ります。声の友情出演をしている子たちもいました。
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デジタル絵本が完成したら、紙の絵本も製本します。A3サイズなので、いつもよりひとまわり大きな仕上がりになりました。皆を待つ間、手書きで文章を入れた子もいます。
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さいごは発表会。展示でみた昔の冷蔵庫、ミシン、洗濯機、羽釜、ゲーム機などから着想を得たそれぞれの未来を見せてくれました。
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いくつかご紹介します。
「ちっちゃいうちゅう」まゆさん(小4)

「海はすずしい」なのさん(小3)

「昨夜のワープ」リオピーさん(小3)

「みんな友だち」佑太くん(小3)

「楽しい 未来の洋服屋さん」南々子さん(小3)

「高熱炊飯器の使い方」朋哉くん(小3)

「なんでもおまかせ洗濯機」ゆなっぴさん(小3)

「未来の社会をつくっていくのは君たちだよ、それはとっても楽しみなことだよ」と伝えたくて、ミュージアムの教育普及担当の菅井薫さんと相談して、この企画にしました。2年前の「未来の図書館」を考えるワークショップも同じ企画意図でした。夏の多世代共創ワークショップでも同様の想いを込めました。今の日本の子どもたちが、学力は高いにもかかわらず、自己肯定感や自己効力感が低いことが気になっています。すべてそろった世界に生まれてきたのだから無理もない面もあるかもしれません。でもせっかくこの世に生を受けたのだから、存分に幸せに、自分を大切に思い(うぬぼれるという意味ではなく)自己効力感をもって生きてほしいのです。未来をつくる楽しみな仕事に参加しようと思ってほしいのです。そして、子どもたちが幸せに生きることは、幸せな未来社会を私たち皆でつくっていくことに他なりません。
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川崎市市民ミュージアムは来年度から指定管理となるため、今回のピッケが、現在の市職員の皆さんにとって実質上「最後のワークショップ」となるそうで、それはもう渾身の準備をしてくださいました。力作のサンプル絵本、名札、グループ分けのフラッグ等々。ピッケをアイロンプリントしたおそろいのエプロンまで。
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嬉しくて、私も精いっぱい務めました。

全作品を動画キャプチャをしました。
※ 上記7作品を含む全16作品が順番に自動再生されます。

うまく連続再生されない場合は、直接YouTubeの再生リストから個々の作品をご覧ください。

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おでかけピッケ@大阪府立病院機構大阪母子医療センター

大阪府立母子保健総合医療センター

16日金曜日、チャイルド・ケモ・ハウス於保さんと一緒に、大阪府立病院機構大阪母子医療センターへ出かけてきました。4回目の訪問です。( 初回 前々回 前回)
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(検査や治療があるので)入れ替わり立ち代わりしながら、10人くらいの子どもたちが参加してくれました。
海の好きなお姉さんへ贈る絵本。男児作。
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発表会。
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明日日曜は、外出がむずかしい小学1年生のお子さんがいらっしゃるご自宅へ伺います。

入院中の子どもたちのところへ、チャイケモの方と一緒に絵本づくりに伺います。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がん専門治療施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

おでかけピッケ@京大附属病院


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さんと、京都大学医学部附属病院へ出かけてきました。院内のボランティアグループ「にこにこトマト(愛称:にこトマ)」さんの企画・運営です。
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たくさんの子どもたちと付添の親御さんがご参加くださいました。お母さん、妹や弟、院内のお友達などへ贈る絵本を、それぞれが作ります。検査やシャワーをしながらの時間なので途中出入りがあり、なかなかフルでの参加は難しいのですが、短い時間の中でも子どもたちは楽しむ名人です。遅れての入室で最初の説明をきけなかった8歳の男の子も、お話の世界でたっぷり遊んでいました。
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前回は階段をのぼったりおりたりで大変だった印刷も、今回はメンバーの方が私物で用意してくださり、同じプレイルーム内でできました。人員数が足りず、急遽無理をお願いした沙代さんの応援もありがたかったです。
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お土産に、にこトマさんの皆さんが手仕事でプリントされた20周年記念グッズをいただきました。
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「おでかけピッケ」入院中の子どもたちのところへチャイケモの方と一緒に伺います。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がん専門治療施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

多世代共創ワークショップ @浜松こども館


10月に開催の日本子ども学会のプレイベントとして、8月28日日曜、静岡県浜松市のこども館にて「未来の家族へのメッセージ ~ 伝えるバトン絵本 ~」ワークショップが開催されました。子どもとすることが多いピッケの絵本づくりですが、今回はじめて、祖父母世代+親世代+子ども世代の三世代家族チームで行いました。

開始前、子どもたちの緊張をやわらげたくて、会場外のテーブルに集まってもらい、おはなし絵カードで遊びました。
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さて定刻。全体指揮の沢井佳子先生によるレクチャーから始まります。「子どもが『おばあさんも昔は子どもで、その子どもの子どもが私だ』という命の物語に気づけば、『おばあさんの思い出を想像すること』が面白くなるでしょう」という主旨で、しまじろうも登場する楽しいお話をしてくださいました。要となるキーワード「多世代共創」も沢井先生によるものです。
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ワークショップは、佐藤朝美さんと企画、実施しました。家族のシンボルを選び、それをバトンとして、祖父母→父母→子どもへと三世代間をリレーしながら次世代へ贈る絵本をつくります。

43枚のカードの中から7家族が選んだカードです。(「虹」が2家族)
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3歳のCちゃんは、先日家族で祝ってもらったお誕生会がとても楽しくて、その楽しかった象徴として「ケーキ」を選びました。
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つくりたい情景と意欲は強くあるものの、まだ3歳になったばかりなので操作はむずかしくて、手が当たっては動いたり消えたりでなかなか思うようになりません。それでも自分で作りたくて、すごい勢いでどんどん作っていました。
パーティーの情景ができあがると満足したのかお眠タイム。続きはお母さん。お子さん作のパーティーのシーンをさいごの見開きに移動し、全体を整えてお誕生日を祝うお話として完成なさいました。
作品SCS_うさぎさんおたんじょうびおめでとう
暑がりで冷たいものが大好きなMちゃん(小2・8歳)が選んだのは「雪」。キンキンに冷たいアイスクリームのお話を制作中、2見開き目の担当はお母さんです。
IMG_160828_浜松多世代_つくる小2女児
題名「ひえひえアイス」の名付けも、シンボルと関連させて表紙に水玉柄をもってきたことも、表紙の涼やかな配色も、なかなか心にくいです。Mちゃん担当の3見開き目で、野球の練習をして汗びっしょりになっている様子もよく伝わります。このシーンがあるから、次の見開きに描いたアイスが、ますます冷たく美味しく感じられるのですね。後ろで一緒にアイスを食べるお祖母さんのたたずまいも良い味だしています。
作品SCS_ひえひえアイスs
妹Sちゃん(5歳)の「海が好き」という気持ちを家族皆で尊重して、シンボルは「海」。お兄ちゃんJくん(10歳)が物語を海から空へと展開させます。
作品SCS_さかなくんそらをとぶs
お出かけが好きな家族は「車」をシンボルに選びました。チーム名まで「お出かけ」です。山ではどんぐりを拾い、海へは車ごと飛び込んでスイスイ泳いでいます。ページをめくる向きと車の進行方向も合わせてあって、物語が軽快に気持ちよく進んでいきます。
作品SCS_みんなでおでかけs
こちらは、祖父、父母、孫(小5・10歳)のチーム。お祖父さんと孫のRくんはふだん一緒に過ごす時間があまりないそうで、最初はお互い遠慮しあっているようでした。でも寡黙なお祖父さんが楽しんでいるらしいと分かってからは、Rくんが面白いアイディアを積極的に提案し、録音時にはRくんの演出指導にお祖父さんが応じて、Rくんを中心に家族全員で笑いあいながら作っていました。

そして発表会。開始直後に選んだシンボルカードを発表するときには、緊張や恥ずかしさで発言できなかった子どもたちも、しっかり発表できました。
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さいごは、大会長である静岡大学大学院情報学部の竹林洋一先生から総括のレクチャーがありました。(舞台裏で展開図の印刷作業していて、聴けなかったのが残念です)
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絵本の展開図を各ご家族3冊分ずつお土産にお持ち帰りいただきました。お孫さんが「さっそく製本をし絵本の解説をしている」と、参加者の方から嬉しいメールも届きました。アンケートに「子どもが自分の子を産む時まで大切に保管します」と書いてくださったお母さんもありました。
三世代で絵本を作ってみることで、これまでの長い命の繋がりの先に今があることを想い、続く未来へと想いを馳せてほしい、子どもたちには、自分たちで未来社会をつくっていくことを楽しみに感じてほしいという願いをこめました。そこまでは届かなかったかもしれませんが、お祖父さんやお祖母さんと、家族みんなで、1つの物語を創るのは楽しい、と思ってもらえただけでも充分です。
夏休みさいごの日曜日に三世代のご都合をやりくりしてご参加くださった7家族の皆さん、そして静岡大学や静岡文化芸術大学の皆さん、本当に多くの皆さんのお力添えで、このワークショップを実施することができました。ありがとうございました。とても愉快で幸せな時間でした。
当日の様子が、翌日の中日新聞 朝刊に掲載されました。

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

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10月8日9日には、静岡大学浜松キャンパスで、第13回子ども学会議(学術集会)が開催されます。テーマは「長寿社会の子どもと情報学 ― 家族・地域・メディアとつくる子どもの未来 ―」です。長寿社会における諸問題の解決に向けて、「子ども」をキーワードに、情報学の視点からご一緒に考えましょう。ご参加をお待ちしています。 詳しくは こちら>>
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追記:
毎日新聞 10月25日朝刊「デジタルで学ぼう」の紙面で詳しくご紹介されました。
「家族の絵本、ソフト手助け 3世代で協力、子供の創造力育む」
同内容のWeb版 掲載サイトはこちら

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @豊橋こども未来館ここにこ


8月11日祝日、愛知県豊橋市のこども未来館(愛称:ここにこ)でワークショップをしました。今年1月3日に続いて3回目の開催です。

操作説明の中で積木を使ってオバケを作っていると、最前列から「あっ、おばっち!」の声が飛んできました。「『おばっち』聞いたことあるぞ、なんだっけ?」 声の主は前回も参加してくれたはるかちゃん(6歳)。そうでしたっ、はるかちゃんがつくった「おばっちのおうちづくり」の主人公が「おばっち」でした。
今回はその続編として、前作では脇役だった「ぷっち」が主人公となって、幼稚園に入園するお話をつくってくれました。
IMG_160811_ぷっちいよいよようちえんへs

前回同様、お兄ちゃんとご両親、ご家族4人そろってご参加くださいました。嬉しいです。
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こちらは、おじいちゃん、おばあちゃんと参加してくれた姉弟。
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皆で発表会。
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5歳の弟くんは発表が恥ずかしくて、自分の順番が回ってくると「おしっこ行ってくるー!」と飛び出して行ってしまい、でもニコニコ顔で廊下からガラス越しに皆の様子を伺っていました。
作品は「かえるくんにいちにちのぼうけん」れんたろうくん(5歳) お姉ちゃんへ贈る絵本。

あと2点ほど紹介しますね。
「もりのパンやさん」たいがくん(6歳) 幼稚園の先生へ贈る絵本です。

「なつやすみ」あすかちゃん(5歳) ママへ贈る絵本。

作った絵本を最初に決めた相手に贈ることを約束、自作を手に記念撮影をしてお開きとなりました。
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来年2月の連休2月11日12日に「デジタルで創ろう!キッズワークショップとシンポジウム in 豊橋」と題して、ここにこにてイベント開催予定です。(市制110周年市民提案イベント。主催:らるご子ども教育研究所、共催:豊橋市、後援:豊橋市教育委員会)詳細が決まりましたらご案内します。年末あたりの「ここにこ通信」もチェックしてくださいね。
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当日の様子が、中日新聞 8月13日朝刊(東三河版)に掲載されました。

翌12日は、らるご子ども教育研究所さんで、養護施設で暮らす子どもたちや発達課題のある子どもたちと絵本づくりをしました。最初は教室の後方にじっとかたまって座っていた子どもたちが、後半では活き活きと夢中でつくっていました。
自分がつくったお話を大切な人が喜んでくれることは存在を認められることです。認められることで自分を大切にし人を信頼できる心が育ちます。また、創り表現する喜びは、生理的快楽とは異なる深い喜びです。それらをいちばん必要とする子どもたちのもとへ何としても届けたいと思いをあらたにしました。

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。