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未来のくらしモノ語り「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @川崎市市民ミュージアム


10月15日晴天の日曜日、川崎市市民ミュージアム(神奈川県)でワークショップをしました。等々力緑地の広い敷地内。前庭の黒いオブジェは前衛作品とばかり思っていましたが、あとで調べると「トーマス転炉」貴重な産業遺産と知りました。
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今回のワークショップでは、企画展「昔のくらしと道具2016」を糸口に、自分がつくりたい未来のくらしを物語にしました。参加者は近隣の公立校に通う小学生で、大半が3年生でした。
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最初にスライドを使い、道具があり使う人がいて暮らしがあることを思い起こしてもらい、「過去を振り返って未来を考えるよ」と意識づけをしました。
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皆が生きている「今」は、君たちの祖父母、曾祖父母、曾々祖父母…が、こんな未来をつくりたいと願いつくってきた「未来」。次は皆の番、未来のくらしをどう作りたい? そのヒントを探しに行こう!として、展示を見に出かけました。
目的意識があると、ただ単に「昔は大変だったんだね」「今は便利になってよかった」で終わらず、深く考えます。子どもたちはいつも、大人が思っている以上に、よく聴きよく考えています。

3グループに分かれて展示をみて回り、気づいたことをアイディアシートにメモします。
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会場へ戻ってきて、みらいのくらしのアイディアをまとめ、グループ内で発表、友達から質問やアドバイスをもらって、ブラッシュアップしました。
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続いて、自分のアイディアを物語にします。より良く伝えるには、誰を主人公にしてどんなお話にするとよいでしょう? 表現の幅を広げたくて、「家」からの定点観察で文明の発展を描いたバージニア・リー・バートンの絵本「ちいさいおうち」を見せました。
ここからはiPadを使います。絵で4見開きを目安に本文をつくり、表紙と裏表紙もつくります。ほしい素材が用意された中に無くても、車、洗濯機、ドレス、自転車、なんでもデジタル積木を組合わせて作ってしまいます。(このアプリには自由描画機能を持たせていません)

次は録音。思い思いの場所で録ります。声の友情出演をしている子たちもいました。
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デジタル絵本が完成したら、紙の絵本も製本します。A3サイズなので、いつもよりひとまわり大きな仕上がりになりました。皆を待つ間、手書きで文章を入れた子もいます。
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さいごは発表会。展示でみた昔の冷蔵庫、ミシン、洗濯機、羽釜、ゲーム機などから着想を得たそれぞれの未来を見せてくれました。
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いくつかご紹介します。
「ちっちゃいうちゅう」まゆさん(小4)

「海はすずしい」なのさん(小3)

「昨夜のワープ」リオピーさん(小3)

「みんな友だち」佑太くん(小3)

「楽しい 未来の洋服屋さん」南々子さん(小3)

「高熱炊飯器の使い方」朋哉くん(小3)

「なんでもおまかせ洗濯機」ゆなっぴさん(小3)

「未来の社会をつくっていくのは君たちだよ、それはとっても楽しみなことだよ」と伝えたくて、ミュージアムの教育普及担当の菅井薫さんと相談して、この企画にしました。2年前の「未来の図書館」を考えるワークショップも同じ企画意図でした。夏の多世代共創ワークショップでも同様の想いを込めました。今の日本の子どもたちが、学力は高いにもかかわらず、自己肯定感や自己効力感が低いことが気になっています。すべてそろった世界に生まれてきたのだから無理もない面もあるかもしれません。でもせっかくこの世に生を受けたのだから、存分に幸せに、自分を大切に思い(うぬぼれるという意味ではなく)自己効力感をもって生きてほしいのです。未来をつくる楽しみな仕事に参加しようと思ってほしいのです。そして、子どもたちが幸せに生きることは、幸せな未来社会を私たち皆でつくっていくことに他なりません。
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川崎市市民ミュージアムは来年度から指定管理となるため、今回のピッケが、現在の市職員の皆さんにとって実質上「最後のワークショップ」となるそうで、それはもう渾身の準備をしてくださいました。力作のサンプル絵本、名札、グループ分けのフラッグ等々。ピッケをアイロンプリントしたおそろいのエプロンまで。
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嬉しくて、私も精いっぱい務めました。

全作品を動画キャプチャをしました。
※ 上記7作品を含む全16作品が順番に自動再生されます。

うまく連続再生されない場合は、直接YouTubeの再生リストから個々の作品をご覧ください。

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

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使用アプリ: ピッケのつくるえほん for iPad
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