Tag Archives: 伊根町

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@伊根町


12月に続いて、丹後半島の伊根町(京都府与謝郡)で絵本づくりをしました。昨年9月に開設された文化振興・多世代交流施設を活用した伊根町情報教育推進事業の一環でのワークショップ講師としてのお招きです。

今回も、伊根町の好きな場所や楽しい遊びをお話にしてもらいました。
たまたま町に2校ある小学校の参観日で、参加は未就学児がほとんどだったのですが、冬は雪だるまやカマクラをつくり、夏は海で泳いだり魚を釣ったりするよと教えてくれました。カマクラはふたりが入れる大きさだそう。夏の花火を描いてくれた子も複数いて「山をのぼって花火が顔にあたって熱かったです」(原文ママ)。きっと近くから見れる大きな花火なのですね。

6歳さん作「うみ もり いえ ふゆ の おはなし」

中学生もひとり参加してくれました。小さな子が多かったので説明を省略した文字入力機能を自分で見つけ、伊根町の本庄地区の魅力を伝えてくれました。布引の滝も、夕陽に照らされた海も素敵です。

録音を済ませた人から、展開図を切って製本。4歳さんも6歳さんも自分で。

異年齢の子どもたち~大人も一緒の発表会は、中学生のお姉さんの作品に皆で感心したり、毒キノコにあたったお父さん作の話のオチに爆笑が起こったり、とても賑やかでした。

3月に、12月回と今回の絵本作品の展示発表会が「伊根の杜」で開催されます。どなたでも観覧できますので、伊根町の案内をチェックしてみてくださいね。

企画と運営は、一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボの松田かおりさんと松田拓さん。おかげで快適でした。完成作品を手に皆で。

前回12月回の様子:
https://blog.pekay.jp/?p=10323

伊根町:
https://www.town.ine.kyoto.jp/
伊根町情報教育推進事業の事業委託者 一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボ(SCL):
https://www.s-creativelab.org/

----------------
使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
----------------

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@伊根町


12月10日(日曜) 丹後半島の伊根町(京都府与謝郡)へ出かけました。今年9月に開設された文化振興・多世代交流施設を活用した伊根町情報教育推進事業の一環でのワークショップ講師としてのお招きです。

伊根町といえば、なんといっても舟屋が有名ですね。知ってはいましたが、訪れるのは初めて。まるで車のガレージのように、1階部分に小舟が出入りしています。舟のすべる水面はとても静かで、湖と見紛うほど。空や山を映し移ろうその色にも見惚れました。

三々五々到着し始めた子どもたちに、お気に入りの場所や遊びを教えてもらいました。海はどの子にとっても身近なようで、泳ぐ、潜る(小1くんは、息をとめて44まで数えられるそう)、岩場から飛び込む、遊覧船に乗る等、海での楽しみが次々出てきます。魚釣りをするという子も数人いました。自分でさばくの?と尋ねると、それは未だおうちの人にお任せのようです。

さて、絵本づくりのテーマも、伊根の好きな場所や楽しい遊びです。もしテーマから逸れてしまっても、それはそれで良しのつもりで。
浮輪無しで泳げると話していた小1くんは、海に潜り、海の中の公園で友だちに会い、海底の家で遊ぶ話。小2さんも伊根の海で遊ぶ話でした。5歳年長さんは、森で迷子になり、次に海で遊び、さらに伊根小学校の校庭で遊んでから、最後は冨倉商店さんでアイスを買って舟屋の里公園で食べる日曜日の話。

種を植えるお話をつくった小1くんのおうちは、自然農法の農家さんだそう。

5歳年中さんは、「だーいすき」がいっぱいなお話。黙々と夢中でつくっていました。

雨の海の話や、変わりやすい伊根の天気の話もありました。短い雨がよく降る伊根は、虹が出ることも多いようです。
お話のできた子から順次録音をして製本をしました。

作品上映の発表会をしてお開き。完成した絵本を手に。

企画と運営は、一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボの松田かおりさんと松田拓さん。「プログラミングの初歩に触れる」という事業目的に合致すると考え、ピッケで企画してくれました。
ICTは創造 creation でこそ活きます。管理や効率目的にとどめるのはもったいないです。
伊根町の子どもたちへ。タブレットやスマホを「創る」に使いましょう。なにより「創る」は楽しいです。そして、楽しくて自ら取り組む「創る」には、意識せずともあらゆる学びがつまっています。

この絵本づくりワークショップは2月に再度開催されます。次はどんな子どもたちやお話と出会えるか、今からすでに楽しみです。

文化振興・多世代交流施設「伊根の杜」は、郷土史家であった吉本幹夫さん(2012年死去)所有の建物をご長男が町へ寄贈なさり、伊根町が改築して生まれたそうです。落ち着いた外観は伊根の町並みに調和しています。入ってすぐ右手に小上がりの和室があり、くつろいで絵本を楽しめるスペースになっています。書庫として利用されている蔵は、土壁が図書の保管に最適なのだそう。2階には見事な襖扉の多目的室が3部屋連なっています。今回のワークショップでは、襖を開けて作業別3つのスペース(話を聞く・発表/iPadで制作/製本)として利用しました。天井を見上げると、太い梁を残し新しい木材で補強してあります。先人からの有形無形の財を尊重しつつ、時代とともに新しく再生し次の世代へと贈り受け継いでいく。伝統とは、旧いモノを単にそのまま残して守るのではなく、新しくなりながらその核を時代を越え伝えていくものなのだと、「伊根の杜」や伊根の町並みから感じました。

伊根町:
https://www.town.ine.kyoto.jp/
伊根町情報教育推進事業の事業委託者 一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボ(SCL):
https://www.s-creativelab.org/

----------------
使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
----------------