Category: 公教育>幼稚園(保育園)

「ピッケのつくるえほん」研修@芦屋市立岩園保育所


保育士の先生方を対象とした研修を担当しました。
急速にGIGAスクール構想が進み、ともない幼児教育、保育の場にもデジタル化の波が押し寄せてきていますね。「やらねばならぬこと」として向き合うのは、それが何であっても気乗りはしにくく、きっと不安に感じていらっしゃる先生もあることでしょう。まずはご自身が楽しいと感じ安心してほしい。私も楽しみながら準備をして当日を迎えました。

途中、体験時間も設けました。市役所での12月の研修時にも感じましたが、日々子どもたちと一緒に過ごしているからか、どなたも発想が柔らかく、お話は生活に根ざしています。泣いたり怒ったりするリアルな子どもの姿を捉えていて、かくれんぼなどの遊びも子ども視点から描かれているので、すっとその中に入っていけます。

「貸して」と言われたら「どうぞ」と応じましょうという教えが幼い頃から疑問で「ちょっと待って」だってあるよと感じていた私としては、このお話も好きです。

加えて皆さん録音にも迷いがなく、声に情感もあって素敵です。(さいご4見開き目で、つい後ろから勝手に参加してしまいました。せっかくの名調子をこわしてますね、ごめんなさい)

かれこれ20年ひたすら同じことを言い続けていますが、今回も「幼少期に言葉の楽しみにたっぷり浸らせてあげましょう。子どもたちをICTと『創る』で出会わせてあげましょう」とお話ししました。

対面での研修や講義は半年以上ぶり。やはり画面を通してよりも得られる有形無形のものが多くて、いいなぁと感じました。何より、所長先生をはじめ、ベテラン先生からも若手の先生からも熱意が伝わってきて、この皆さんであれば、子どもたちに楽しい場を設けてくださるに違いないと、嬉しく頼もしくなりました。

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「ピッケのつくるえほん」研修2回目@芦屋市役所


クリスマスイブの夕刻は、芦屋市での2回目の研修会。コロナ禍で平素に増してお忙しい中、こども園保育園の保育士の先生方がご参加くださいました。
子どもたちを、ICTと「創る」で出会わせてあげましょう、幼児期に言葉の楽しみにたっぷり浸してあげましょう、というお話をしました。

2時間の内半分を講話としたので、制作時間はわずか40分ほど。
ドングリを色とりどりに塗ってクリスマスオーナメントに。砂場でつくった大きな砂山をツリーに見立てて皆で飾り付け。など、日々子どもたちと接している先生たちならではの流石な視点がいっぱいでした。忘れ物を取りに夜の保育所へ出かけるとそこに居たのは…。ストーリーも見事です。日頃から絵本に親しんでいる皆さんゆえ表現も巧みで、例えば「一緒に遊びたいな」の気持ちを、泣き顔のアップ+雨 で表したり。

子育て支援課の方が、昨年度の精道こども園の子どもたち作の絵本を見せてくださいました。職員の皆さんで製本なさったそうです。

終了後、おひとりの先生から「5年前、大学の授業でピッケしましたよ」と伺ったのも、嬉しい驚きでした。

ご参加くださった先生方が「伝道者」となり、それぞれの園の先生方や子どもたちへお話づくりの楽しみを届けてくださることでしょう。私も後方支援しますね。

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「ピッケのつくるえほん」研修@芦屋市役所



来年度から芦屋市のこども園保育園でピッケが正式導入されることとなり、市役所で保育士の先生方を対象に研修をしました。子どもたちを楽しみで満たすお話づくりが各園で行われますように。

昨年度、精道こども園での先行お試し時の様子:
https://blog.pekay.jp/?p=7466
年長組担任の先生がそれぞれのクラスで実践。完成絵本は卒園式で保護者に手渡されました。題して「秘密の大作戦」。子どもたちからは何度も「内緒だよ」と念を押されたのでした。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@せんりひじり幼稚園


3月25日気持ちよい春の日、せんりひじり幼稚園(大阪府豊中市)へ絵本づくりに出かけてきました。

iPadは病院訪問時と同じようにアルコール消毒して持参、手も園の入口で念入り消毒。部屋に入ると、副園長の安達かえで先生が、自ら換気と丁寧な掃除をしてくださっていました。全員がそろうのを待つ間、おはなし絵カードで遊びます。カードを引いて即興でお話づくり。最初は3枚で、次に4枚で。お兄ちゃんが6枚に挑戦すると、弟くんもがんばります。

最初に絵本を贈る相手を決めてもらったところ、卒園でサヨナラになる友だちや春休みに会ういとこへ贈る絵本、仕事で海外に居て帰国できないお父さんに「大好き」を伝える絵本などができました。

子どもたちのお話には「ありがとう」や「大好き」があふれています。

お母さんたちもお互いに仲良しで、終始和気あいあい。活発なPTAの皆さんのための専用の部屋までありました。

ワークショップを終えて、かえで先生とのランチも楽しみです。子どもたちが青空に色とりどりの風船を放つ卒園式の写真があまりに素敵で、どうやって実現なさったのかも含め休園中の様子をあれこれお聴きしました。
保育園は細心の注意を払い対策しながら開く一方で、幼稚園は休園しなくてはなりません。様々な制約ある中で、とにかく子どもたちが日常に近い生活を送れるように、少しでも楽しくと工夫なさっています。まず、1クラスずつ登園し園庭で1時間だけ少人数での保育を行う「青空教室」を行ったそうです。さらに、先生方による歌や手遊び、紙芝居やおもちゃ作り、縄跳びや昆虫太極拳などの動画をkidslyで毎日(!)配信。情報を収集し、状況下でのベストを判断、創意工夫、実行…の日々繰り返し。園庭での卒園式は、想い出映像や挨拶は別途動画配信するなどして内容を縮小し時間を大きく短縮。感染状況の変化に伴い変更を重ね、直前まで話し合い、連絡と準備に奔走、前日に職員皆でブルーシートを敷き当日を迎えたそうです。(卒園式の前日に配信された「副園長の子育て応援通信」3月号「未来を生き抜く力」

来るたびに感じるのは、園の雰囲気がとても「健やか」なこと。かえで先生が、子どもに対しても職員さんに対しても「いいね!やってみて!」で接し、子どもたちも職員さんたちも応援してもらえるとわかっていて、それに応える。信頼と安心があるのだろうと推察します。これだけの大所帯(幼稚園だけでも450人近い園児数)を預かる重圧やいかばかりかと思うのに、いつも笑顔で人間力にも敬服します。本気の遊びの中に学びがある。子どもの主体性を大切にするせんりひじり幼稚園、訪問が毎回たのしみです。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@芦屋市精道こども園


芦屋市精道こども園の年長さんの絵本づくりを参観に出かけてきました。

昨年10月、保育士の先生方を対象に研修を行い、その翌日、受講なさった先生方にファシリテータとして入って頂き2クラス合同で絵本づくりをしました。今回は、その2クラスそれぞれの担任の先生が、ご自身のクラスの子どもたちを対象に実施なさったのでした。ひとりの先生は、導入に絵本を1冊読まれました。もうひとりの先生は、事前に子どもたちから聞き取りしたカードをひとりひとりに配布。どちらのクラスの活動も素晴らしく、私も気付きがありました。作品の完成が楽しみです。子どもたちと一緒の給食も美味しかった!

10月の様子は、芦屋市のWebで紹介されています。
>> 精道こども園での絵本づくり(ICTを活用した保育実践)

【 追記 】
実は、これは1カ月後の卒園式へ向けての「秘密の大作戦」でした。園生活で楽しかったこと嬉しかったことや自分の気持ちを、お父さんお母さんなど保護者の方へ伝える絵本をつくったのでした。なので、式当日までゼッタイ内緒。私もSNSやブログへ書くことを控え、つい言いたくなるのをぐっと我慢していました。
卒園式は、規模を大幅に縮小し、1クラスずつ時間差で実施されたそうです。さらに2グループに分けた少人数で、録音したデジタル絵本の発表、子ども自身が製本した絵本の贈呈もなさったそうです。発表から戻った我が子をぎゅっと抱きしめるお母さんもいらしたとのこと、子どもたちの嬉しそうな顔が眼に浮かびます。
たいよう組さんとにじ組さんの子どもたち、よかったですね。御卒園おめでとうございます!

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@芦屋市精道こども園


芦屋市精道こども園の年長さん2クラスの合同で、絵本づくりをしました。

昨日は、保育士の先生方を対象にお話と操作体験の研修をさせていただき、今日はその先生方がファシリテータとして入ってくださいました。

3人一組のチームで、園生活での楽しかったこと嬉しかったことを物語にします。

最近みんなで出かけたという伊丹スカイパーク、夏のプール遊び、遠足で坂すべりをしたこと、運動会でリレーをがんばったこと、竹馬チャレンジなど、楽しさあふれるお話が12作品できました。録音の声も元気いっぱい。

終了後に先生方が、「子どもたちがここまでできることに驚いた。子どもたちの成長が嬉しい」と笑顔で話してくださいました。

近頃は、初等教育のみならず幼児教育でもICT導入のかけ声が高まっています。どうか教育委員会や現場の先生方には、ICT教育を単なる技術の習得ととらえず、子どもが幸せに生きられるよう、遊びと不可分の楽しい「創る」学びとして子どもたちへ届けてほしい、適所にICTを活用してほしいと願います。なかでも幼少期においては、人の礎となる言葉の「創る」である「物語づくり」を、ぜひ体験させてあげてください。
今回、芦屋市子育て推進課よりご依頼いただき、皆さんと協力して子どもたちへ良い場を届けることができました。子育て推進課の皆さんやこども園の先生方も深く理解、共感くださって、とても心強いです。2月には、先生方をサポートする立場でお手伝いさせていただけそうで、今から再訪が楽しみです。

追記)
芦屋市のWebで当日の様子が紹介されました。
>> 精道こども園での絵本づくり(ICTを活用した保育実践)

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@せんりひじり幼稚園


晴天の土曜日、せんりひじり幼稚園(大阪府豊中市)へ絵本づくりに出かけてきました。
全員がそろうのを待つ間、おはなし絵カードで、好きなことや得意なことを伝えてもらいます。最初はまだちょっと恥ずかしくて、お母さんの後ろに隠れている子も。

ピッケの顔表情を変えるあたりから、徐々に前のめりになってきました。

タブレット類を操作するのが初めての子も何人かいたので、まず練習。続いて、贈る相手を決めてから本番。絵本をつくるのが大好きで、事前にストーリーを考えてきてくれた子もありました。

弟作の絵本では救急車が、お兄ちゃん作の絵本では消防車が活躍しています。


お父さんが消防士さんであることを、あとで知りました。お父さんの仕事を、お父さんを、誇りに思う気持ちがあふれています。

録音、製本をして、発表会。

子どもたちはもちろんのこと、お母さんたちもお互いに仲良しで、終始和気あいあい。活発なPTAの皆さんのために、なんと、専用の部屋まであるのです。

せんりひじり幼稚園では日頃から「遊びは学び」を半端なく実践されていて、いつ訪れても、子どもたちも先生もPTAの方たちも実に活き活きしています。以前来たときには、育てていたナスを食い散らかした「犯人」をカミ痕から推察、アイディアを出しあって対策。話し合いの結果、かかし「かわしままもる」くんをつくったそうです。長年続けている「お店屋さんプロジェクト」では、例えば、店も商品も宣伝も自分たちで考えつくり上げて、レストランを運営します。何をするかも先生による設定や提案ではなく子どもたちからの発案です。子どもたちの間でオバケが流行った今年度は、1か月以上かけて「二度と帰れない恐怖の病院(おばけ屋敷)」をつくったそうです。

ワークショップを終え、副園長かえで先生と幼児教育の話をしながらのランチも楽しすぎて。おかげで、すっかり気持ちがなごみ元気がチャージされました。(せんりひじり幼稚園の教育理念

兄弟でピッケの絵を描いて持ってきてくれました。嬉しいなー。

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「ピッケのつくるえほん」でおはなしづくり@せんりひじり幼稚園


12月4日、せんりひじり幼稚園(大阪府豊中市)へ絵本づくりに出かけてきました。12月なので、この2冊を持って。

「『ぐりとぐら』は、お姉さんの李枝子さんがお話を、妹の百合子さんが絵を描いたのよ」と話すと「私も妹いるよ」と教えてくれました。いつものように贈る相手を決めてもらったところ、「お兄ちゃん!」のひとりを除き、ほか8人は自分へ贈る絵本を作ることに。

皆すぐにも始めたくて仕方ない様子なので、説明はそこそこにして早速スタート。双子の兄弟は、はじめのうちはまねっこしていましたが(「まねる」は「まなぶ」、「まねっこ」は大事)、題名と最初の見開きは似ているものの、後半は独自の展開となりました。

クリスマスツリーを皆で飾り付けているところ。

録音。年長さんのふたりが、年少さんの録音を手伝ってあげました。

印刷して製本。

お迎えの保護者がいらした子たちは途中までとなりましたが、それぞれが完成絵本を手に、ちょっと誇らしげにホームクラスへ戻っていきました。

毎回、子どもたちとの活動自体が楽しいことはもちろんですが、終わって片づけしながらの、安達かえで副園長先生との振り返りや教育談義が楽しみです。本気の遊びの中に学びがある、子どもの生来の力を信じて、子どもに任せ見守りつつファシリテートするという考えにも姿勢にも共感します。(せんりひじり幼稚園の教育理念
ゴールを定めた予定調和の学びではないので、どこへ辿り着くかわからず、見守り対応する先生方はさぞ大変に違いないのに、それを喜んですすんでしようとする気風が、かえで先生をはじめ若い先生方にもあります。国内外からの見学希望も多く、先週は、ECEQ公開保育コーディネーター更新講習を兼ねた公開保育を開催し、全国から150名もの教育関係者が来園したそうです。(「副園長の子育て応援通信12月号」に詳細

せんりひじり幼稚園の教育理念がよくわかる本:
「子どもに至る: 保育者主導保育からのビフォー&アフターと同僚性」
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前回は図書室、今回はプリンタのある玄関ホールを使わせてもらいました。
写真は、ホールに飾られた園のあたらしいキャラクター「ひじりん」です。

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ヘルシンキ旅行メモ1幼稚園


ヘルシンキに来ています。
Lauttasaariにある公立幼稚園を見学させてもらいました。
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広い敷地内に建つゆったりした平屋で、年齢や目的に合わせた小部屋やコーナーに分かれ、家庭的で落ち着いた雰囲気です。
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玄関入ってすぐのホール。1日の中でも寒暖差が大きく、ここで脱ぎ着をして調整します。
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5歳からのスウェーデン語を学ぶ部屋。img_fin_170607_Lokki_0
子どもたちが作った「カモメ」。(幼稚園の名前が「カモメ」という意味だそう)
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お昼寝用の部屋。
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冬場に運動もできる広い部屋。天窓から陽がさします。
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あちこちに子どもたちの作品や活動記録の写真が貼られています。
画材はもちろんのこと、海や森で拾ってきた枯れ枝なども工作材料としていつでも手にとれるところに置かれています。img_fin_170607_Lokki_9

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その日の活動は子どもたちの興味等に合わせ、担任の先生の判断で臨機応変に決めるそうです。お天気に恵まれたこの日は、部屋のドアに「外へ出かけています」の札がかかった部屋もあり、みんな外へ出ていました。

園庭。隣接して、もっと年齢の低い子どもたちのための遊具のない庭もあります。美術館や図書館、すぐ近くの海へ出かけることもあるそうです。
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iPad1台を含むタブレットやPCも利用しているそうですが、当たり前に溶け込んでいるので特に目につくことはありません。喧噪もなく、創作や表現など楽しく豊かな学びに満ちた子どもたちの「暮らす」場という印象でした。

ヘルシンキ旅行メモ
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ヘルシンキ旅行メモ3 リサイクル・アップサイクル
ヘルシンキ旅行メモ4 社会の中の学びの場
ヘルシンキ旅行メモ5 街の中のデザイン
ヘルシンキ旅行メモ6 番外(宿、食事)
ヘルシンキ旅行メモ7 雑感