Category: ピッケのつくるえほん

シンガポールでピッケのデモしました


5/26~30、シンガポールで開催された"Asian Festival pf Children’s Content" に参加し、「ピッケのつくるえほん」のデモを行ってきました。会場の"The Arts House" は元国会議事堂。コロニアル建築で、外装も内装も素敵です。
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アジアの国々の絵本が展示される部屋に、ピッケのデモコーナーを設けてくださいました。
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連日盛況で、特に初日のTeachers Dayと2日目のParents Day には多くの方に関心を寄せていただきました。ピッケのデモもしたいし、セッションも聴きに行きたいし。あわただしく駆けまわっていました。

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3兄弟で、それぞれに作成中。
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4歳の女の子も。

日本での絵本関連のイベントだと、PC開くこともはばかられるような雰囲気がありますが、絵本出版関係者が多いにもかかわらず、iPad片手に闊歩する姿が多数。編集者やイラストレータ自らによるプレゼンも、PCはもとよりiPadでなさる方も多く見られ、日本との違いを感じました。

いろんな人種いろんな服装の人が居て、全員英語、それぞれのお国なまりの英語で早口に弾丸トーク。実にエネルギッシュです。そして、どの国の人もそれぞれ複数言語を話すのがデフォルトなのですね。各セッションで多言語教育に関わる悩みや質問が多く出て、アジアの今を実感しました。朝、昼、お茶の時間に、立食でMealが提供されるのですが、洋風、中華風、とてもホットでスパイシーなもの、ベジタリアン向けも必ずあり、多人種多宗教であることを「食」からも感じました。

このFestival はボランティアにより運営されています。
コアのお世話人は National Library of Singapore の元館長さん。その繋がりで世界中から絵本作家さんが参加なさり、懇親会も National Libraryを会場に行われました。彼のお人柄とその周りに集った友人たちが、Festival全体の家族的であたたかいな雰囲気を生み出しているようでした。
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National Library 懇親会会場からの夜景。

打診をいただいたのは開催間際。準備も充分できないし、そもそも英語も得意でなく、あまりに無茶かも… と迷いもあったのですが、参加してみてほんとにヨカッタ。
かけがえのない方との出会いもありました。なにもかにも感謝です。

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

Try IT On Monday で発表します


4月21日(土)アメリカンスクール(東京都調布市)で開催される「Try IT On Monday」で、発表します。ピッケはタイムテーブルのセッション1(9:00-10:00)。学校での活用事例など45分+お試し15分(持参iPad数台で)の予定です。

日時: 4月21日(土)8:00オープン
場所: アメリカンスクール 
研修名:Japan ASCD Try IT On Monday
主催: Japan ASCD
研修内容:インターナショナルスクールでIT導入授業を実践する先生による先生のためのワークショップ
※ 参加には、事前登録が必要です。 詳細・申し込みはサイトから。

スケジュール: 
  8:10- 8:30 レジストレーション
  8:35- 8:55 開会式
  9:00-10:00 セッション1 
  10:00-10:10 休憩
  10:10-11:10 セッション2 
  11:10-11:15 休憩
  11:15-12:15 セッション3
  12:20 TIOMアワード授賞式 
  12:20-14:00 昼食会
  10:00-13:00 Super Science Kids子供用プログラミングのワークショップ

ご報告遅くなりましたが、ファミリアでのワークショップのレポートをサイトにアップしています。なつかしい場所での幸せな2日間でした。
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週末は、ようやく夙川お花見へ。
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今年から露天商の出店が禁止になったそうで、こんなに広々見渡せました。(景観的にも桜の根を守る意味でもとてもよかった)
この夙川の桜を毎年心の中に据えることは、私に落ち着きをもたらします。
植栽から早60年。ソメイヨシノの寿命を思うと心配になりますが、長生きしてほしいです。

雑誌掲載「週刊アスキー」


3/26発行の「週刊アスキー 5/1増刊号」に「ピッケのつくるえほん for iPad」が掲載されています。
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ライターさんが作られた見本「かえる保育園の遠足」も可愛いです。
本屋で見かけましたら読んでみてくださいね。(付録を留め付けるためにしっかりゴムバンド巻かれてて立ち読みしにくいかも)

明日からの2日間は、ファミリアでワークショップ。
昨日はまず、ソフトバンクテレコムさんからお借りしたiPad12台の設定から。
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無線LANも設定。この際どうせならと、イーモバイルのポケットWiFiを D25HWからGL01Pに機種変しました。(最大10台まで同時接続!と喜んでたら、4/4にソフトバンクモバイルから同時接続20台の機種出ると昨日リリース出ましたね)
それから、NECディスプレイソリューションズさんからお借りしたプロジェクタの出力テスト。iPad2からHDMIケーブル繋ぐだけの簡単さが、私にはありがたいです。
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装飾用の額絵も梱包して、機材一式を発送。
そして今日は、ファミリアで会場づくりをしてきました。
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ファミリアの皆さんが、キャラクタの名前がわかるパネルや、ピッケのペパクラで部屋を飾ってくださいました(写真は未だ途中です)。
会場となるこの部屋「キッズアーカイブ」や店舗内はもちろんのこと、スタッフルームや奥の倉庫まで、とにかくいたる所に可愛いモノだらけで、ドキドキ嬉しくなってきます。
明日が楽しみデス!

ワークショップ開催のお知らせ 神戸ファミリアで今月末


ここに書くのがすっかり遅くなってしまいました。
3/30 31 ファミリア神戸元町本店 で「ピッケのつくるえほん」ワークショップをします。
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日程: 3/30(金)・31(土)
時間: 10:30〜12:00(対象:4歳〜就学前)
    14:00〜16:00(対象:小学生〜)
場所: ファミリア神戸元町本店3階
参加費:500円
定員: 各回12組
主催: 株式会社ファミリア
協力: ソフトバンクテレコム株式会社 NECディスプレイソリューションズ株式会社
申し込み方法などは、ファミリアのサイトをご覧ください。

※ 講師します。
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ファミリアは、かつて子ども服デザイナーとして勤めしていたなつかしい場。
通っていた本社は、当時大丸南隣にありました。阪神大震災でビルが倒壊し、今は、神戸駅近くのレトロな元銀行のビルに移っています。
本店は、今も同じ場所、元町商店街にあります。年末に見学させてもらいました。改装されてからじっくり見るのははじめてです。
1階のショーウィンドウ。なつかしのファミちゃん! このときは迎春ディスプレイ。
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エレベーターで3階にあがると、「キッズアーカイブ」という名前の素敵なワークショプスペースが。
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この場所で、今回はiPadアプリ版で絵本づくりします。とっても楽しみです。
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雑誌掲載「プレジデントファミリー」「日経パソコン」


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プレジデントファミリー 4月号に「ピッケのつくるえほん」が掲載されています。
幼児のメディア環境を研究する佐藤朝美さん(東大大学院助教)が、「子供に薦めていいアプリ、テレビ番組」としてご紹介くださいました。ビスケットスクラッチ、iPhoneアプリStarWalk、インターネット動画のサイエンスチャンネルなども一緒です。
「大切にしてほしいのは、子どもだけで遊ばせるのではなく、親子のコミュニケーションツールとして活用すること」と話されていて、とても共感します。
書店で見かけたら、どうぞ手にとってみてくださいね。

それと、ご報告おそくなりましたが、日経パソコン1月9日号、インタビュー「CloseUp」でご紹介いただきました。新春号の巻頭。幸先良く嬉しいです。
こちらは、書店で販売のない定期購読誌なので、図書館などでバックナンバーがありましたら。 あるいは、同じ誌面をオンラインでも購入できます。(158円)
インタビューでは、10年前の「ピッケのおうち」誕生の頃から今に到るまでを話しました。
ただ顔写真が大きくて… 届いた掲載誌のページを開き、そのままそっと閉じるインパクトでありました。(笑)
Webサイト日経PCオンラインにも、インタビュー内容はほぼ同じで掲載されています。
「子供とネットとの出会いを 一生残る大切な思い出に」(全2ページ)
お時間あるとき、どうぞ読んでみてください。

お子さんと一緒に絵本をつくろう!


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ぼちぼちと書いている「パパのための絵本づくり講座」
第1回お子さんにプレゼントする絵本、第2回クリスマス絵本、ときて第3回は「お子さんと一緒に絵本をつくろう!」です。
冬休みの帰省で久しぶりに会うおじいちゃん、おばあちゃん、いとこたちにプレゼントする絵本をつくってみませんか。
きっと喜んでもらえますよ。

「パパのための絵本づくり講座」第3回は こちら>>

クリスマス絵本をつくろう!


街はすっかりクリスマスですね。
「ピッケのつくるえほん」で、クリスマス絵本をつくってみました。
リスのくりんを主役にした「森のクリスマスツリー屋さん」のお話です。
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できあがりを、こちらからお読みいただけます。
パソコン版で作成した「くりんのクリスマス」は こちら>>
iPadアプリで作成した「くりんのクリスマス」は こちら>>
 ※ どちらも同じ内容です。iPadアプリの方は音声付きです。
   パソコン(Safariブラウザのみ)、iPad、iPhone上では、音声も再生されます。
この作り方の解説を「パパのための絵本づくり講座」2回目に書きました。
アプリをお持ちでない方も、上記のプレビュー画面からサンプル絵本の展開図を印刷できます。
(パソコン版の方が画質が良いです。プレビュー画面右下にある印刷ボタンを押すと、展開図を印刷できます。「つくり方」も、同じページに pdfへのリンクがあります)
切って折って綴じて。小さなクリスマス絵本、ぜひ作ってみてください。

「ピッケのつくるえほん for iPad」でハロウィン絵本(紙の絵本編)


前回のブログでは、音声つきで読むことができるオンライン絵本を紹介しました。
 >>  「うっきーのハロウィン」 (Chrome と Safari 上では、音も再生されます)
今回は、同じお話を、紙の絵本にする方法について書きますね。

アプリを持っていない方でも、オンライン絵本のプレビュー画面にある「印刷用 えほんの展開図」のpdfから作れます。
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アプリ(iPadアプリでもパソコン版でも)を持っている方は、自分のつくったおはなしで絵本を作れます。

普通のプリンターで普通のA4用紙に印刷します。12見開きの絵本だと出力は3枚になります。
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3枚目のさいごに、簡単な作り方説明を書いておきましたので、ここも参考に。
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黒色の実線を切ると、テープ状のパーツになります。
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赤色線は谷折り、それ以外(=黒色点線)は山折りに折ります。
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本文のパーツは、ジャバラ(=アルファベットのMの形)に折ります。
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表紙と裏表紙のパーツだけ、違う折り方です。全部山折りにするので、このようになります。
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表紙と裏表紙のパーツで、本文のパーツすべてをはさみこんで、ホチキスで留めます。
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ホチキスの針が気になるときは、背の部分に、保護紙を貼ってカバーします。
(のりは、テープのり コクヨ DOTLINER が具合良くて気にいっています。)
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できあがり!
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この小ささが、可愛いですよ。

「ピッケのつくるえほん for iPad」について詳しくは こちら>>
「ピッケのつくるえほん パーソナル」(パソコン版)について詳しくは こちら>>

パソコン版の販売は終了しました。2018年2月

「ピッケのつくるえほん for iPad」でハロウィン絵本


「ピッケのつくるえほん for iPad」でハロウィン絵本をつくってみました。
>> 「うっきーのハロウィン」 (Chrome と Safari 上では、音も再生されます)
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この絵本では、デジタルつみきをたくさん使っています。どこに使ったか紹介しますね。
ハロウィンといえば、かぼちゃのランタン。用意されているアイテムの中には無いので、デジタルつみきの出番です。
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この4つを組み合わせると
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かぼちゃのできあがり!
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かぼちゃをくりぬいてつくる顔の表情も、デジタルつみきで。
例えば、この4つが
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左端のランタンの眼と口です。
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窓から眺める家々もデジタルつみきで。
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このオバケたちも、ぜんぶデジタルつみきです。
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ほしいアイテムが無いとき組み合わせてつくってみることは、頭の体操にもなるし、楽しいですよ!

「ピッケのつくるえほん for iPad」について詳しくは こちら>>

おはなしづくりで子どもたちの心に安全基地を育てたい


フェローを務めるCANVASのコラムで「デジタルとこども」のお題をいただき、書いたものです。許諾いただき転載します。
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このコラムを担当させていただくのは2回目です。
1回目では、子どもたちとコンピュータの最初の出あいを幸せにしたいと願いつくったインタラクティブ絵本「ピッケのおうち」について書きました。あれから6年、さらに試行錯誤を続け、おはなしづくりを体験できるソフト「ピッケのつくるえほん」を開発、2008年から子どもあるいは親子を対象にワークショップを行っています。

ワークショップのテーマはその回ごとに様々ですが、共通するのは、贈る相手を決めてつくること。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、妹や弟、引越していった友だち。なかには、自分にあげるという子も。それもまた良しです。
いっしょに操作方法を練習したら、いよいよおはなしづくりをスタート。幼児クラスは実に賑やかです。おはなしが次々口からこぼれ出て、聞き取って代筆する大人のスピードが追いつかないほど。小学校中学年くらいになると、集中。静寂の中もくもくと作ります。何度もプレビューして、さいごまで筆を入れて。
「できあがった絵本は、決めた相手に必ず読んでからプレゼントしてね。」約束をしておしまいです。

おはなしづくりワークショップには3つのステップがあります。
1)画面上にキャラクタやアイテムを配置して物語をつくる。
2)物語を紙の絵本として、自分の外へ取り出す。
3)絵本を手に、あるいは大画面で共有し、物語を語り分かち合う。
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1)は主にひとりで行う創造活動、3)は物語を介して他者と繋がる活動です。
まず活動全体をデザインして、その中で、ICT(デジタル)が向くところにICTを使っています。すなわち、物語を紡ぐ試行錯誤と大画面での発表にはICTを、物語の外化には手にとり触れることができる紙の絵本を利用しています。
また、装飾的な演出や過剰な機能を避け、わかりやすく使いやすいデザインを心がけています。
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日がとっぷり暮れるまで原っぱを駆け回り遊ぶ、時間を忘れ夢中で本を読みふける、そんなただひたすら楽しくてしかたなかった子ども時代の思い出が、誰にもあるのではないでしょうか。
想像の世界で心を解き放ち遊ぶことは、子どもの心を楽しみで満たします。言葉と絵で(絵本において絵もまた言葉です)物語を紡ぎながら、言葉の深い喜びを味わいます。つくった物語を自分の声で語り、人に聴いてもらうことも、嬉しく誇らしいものです。大切な人から認められることは、存在を祝福されること。祝福されている子どもは、自分を大切にし、人を信じることができます。こうして心の奥底にしっかり育った安全基地は、先の人生でも、見えないところで子どもたちを支えてくれることでしょう。
また現代の社会では、食べる物も着る物も、生産者と消費者が分かれてしまっています。子どもの生活に身近な絵本をつくることで、いつでもその境界を越え「つくる側」に回れるのだということを経験できます。
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明治以降、社会も基幹産業も大きく変わりました。しかもその変化のスピードは、どんどん速まっています。例えば子どもの頃に「将来したい仕事」を書かされましたが、大人になった私が就いた職業は当時存在していません。ましてや、今の子どもたちが大人になったとき、どんな社会になっていて、どんな職業に就くかなんて、誰にもわからないのです。
これまで通りのやり方では通用しない。うすうす気づきながら直視せずにきたことが、3.11の震災をくぐり、白昼にさらされた感があります。子どもたちの生きる未来は、これまでとはまったく異なります。そこに、悲観や不安ではなく、希望の萌芽を見たいのです。

2月と5月、CANVASの皆さんにお任せして「キッズクリエイティブ研究所」ワークショップがありました。5月は、当初3月だった予定が震災のため延期になっての開催でした。
届いた約60本ずつの作品ムービーを見るうちに、震災後くもりがちであった心に、明るい光が射しこみました。子どもたちのおはなしに、ありがとう、いいよ、だいすき、うれしいといった素直な言葉と豊かな物語があふれていたのです。子どもたちの描く世界は、なんとまぶしく喜びに満ちていることか。とても嬉しく頼もしく感じられました。大丈夫、私たち大人は、子どもたち皆に生来備わったこの性質を、機会と場をつくって伸ばしてやりさえすればいいのだと。
自分を肯定し人を信頼できる、知りたい学びたいという気持ち、無ければつくる、人や社会と繋がる。そんな態度や姿勢を身につけることが、これからの子どもたちに、いちばんオールマイティに有効だと思っています。それは成績をあげる為なんていうちっぽけなことでなく、子どもたちが幸せになること、やってみたいことが思うままできるよう自由度をあげることになるでしょう。

「言霊の幸わう国」と古よりうたわれた豊かな日本語の言葉の中に、私たちは生まれました。言葉は単なる道具ではなく、人の内面をつくります。人と人とを繋げます。
ICTは、その両方、つくることと繋げることのサポートが得意です。ICTをうまく使った言葉と物語の創造・表現活動を通して、子どもたちの心に安全基地を育てたい。その一助になりたくて、私も「つくる」を続けます。
楽しみな未来へ、子どもたちに存分に羽ばたいてほしいと願っています。

<関連リンク>
「ピッケのつくるえほん」パソコン版に加え、iPadアプリもリリースしました!
http://www.pekay.jp/pkla/ipad
「ピッケのおうち」パソコンのブラウザ上で遊べます。(ご利用無料)
http://www.pekay.jp/house/