2月25日(日)、文京区立小石川図書館で絵本づくりワークショップをしました。(主催:小石川図書館)参加してくれたのは近隣の小学生11名、半数は1年生。後方の見学席から見守ってくださる親御さんや、エールを送る弟くん妹さんもありました。
皆が揃うのを待つ間、おはなし絵カードで自己紹介。
お母さんへ、弟へ、お姉ちゃんへ、家族みんなへ、いとこへ、学校の先生へ、学校の友だちへ。それぞれ贈る相手を決めて、物語をつくります。
お話ができたら録音します。
予定では
・発表の時間になったら未だの人があってもそこまでとする
・時間が押した場合は発表の人数を絞る
ハズでした。でも、そのつもりではあっても、実際にその時その場に居ると、心情的になかなかそうはいきません。こっちでは、裏表紙のサッカーグラウンドを積木でどう表現するかを男児ふたりが考え中、あっちでは、女児グループが互いの作品に録音しあっていて、あと少しでできあがりそうです。円滑な進行を優先するなら心を鬼にせねばならぬのですが、打ち切りとするにはあまりにもったいない。なにより私自身が完成を見たくて、全員ができあがるのを待ちました。発表会も、時間を延長させていただき全作品を上映してしまいました。
ひとつご紹介しますね。
「みみちゃんを助けた」かおりちゃん(1年生)作
複数人でキャラクタごとにセリフを分担したり、浮輪から空気が抜ける音なども工夫しています。
会場は4階、プリンタは地下1階等の事情から(階段のみの建物での4階-地下1階)、製本作業はワークショップ終了後に希望者のみとしたところ、なんと全員が残ってくれました。
ワークショップは、録音など他の子たちと協働するシーンもあり発表会もある、楽しくて学びに満ちた場です。一方、決められた短い時間でおさめるために、個性に応じた個別対応ができず皆に同じスピードを強いねばならぬ心苦しい面もあります。数か月をかけて1作品をじっくり仕上げたい子もいると思うのです。イベント的ワークショップとは別に、子どもたちの生活圏、日常の中にも、絵本づくりを楽しめる場を用意してあげたいと長年思ってきました。実は今回トライアルで、サポーター講習受講者の方たちにワークショップをお手伝いいただきました。
家庭、学校(幼・保)、地域が緩やかにつながった多様性にあふれた社会全体で、子どもたちを育てていけたらいいなと願い、ピッケでわずかでもできることをしたいと考えています。ぼちぼちとその仕組みもつくっていきますので、ご参加いただけたら嬉しいです。
さまざまなやりくりをしてこの機会を設けてくださった山田万知代館長、企画してくださった文京アートプロジェクトの小松一世さん、運営をサポートくださる山森さんはじめタップタップラボの皆さん、そして、素敵な絵本をつくってくれた子どもたち、ありがとうございました。
次へ繋がる光景をみれたと感じています。これからが楽しみです。
文京経済新聞で当日の様子が紹介されました。記事はこちら>>
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