2023年度に続いて、丹後半島の伊根町(京都府与謝郡)で絵本づくりをしました。2022年9月に開設された文化振興・多世代交流施設「伊根の杜」を活⽤した情報教育推進事業のワークショップ講師としてのお招きです。
みんなが揃うのを待つ間、おはなし絵カードであそびます。
絵本のお話を少ししてから、伊根町の好きな場所や遊びをテーマにお話づくりに入りました。
舟屋で有名な伊根町。海が身近な子どもたちのお話には船がよく出てきます。尋ねてみると、全員が船に乗ったことがあるそう。浦島太郎の原型という浦嶋神社の話や、雨の翌日にだけ生まれる布引の滝のことも教えてもらいました。
雨が多い伊根では虹を見ることも多くて、子どもたちのお話でも大きな虹がかかっていました。
山や川も豊かです。ママとねえねと近所の公園や川で遊ぶお休みの日のお話を聴かせてくれたのは4歳さん。川の向こうに稲穂が実る田んぼが見えています。
録音、製本をして、作品上映の発表会。
会場の「伊根の杜」は、地元の郷土史家から寄贈された建物を伊根町が改修したそうです。落ち着いた外観は街並みに調和しています。入ってすぐに、くつろげる小上がりの和室があり、この日は秋の絵本が展示されていました。天井を見上げると、太い梁を残し新しい木材で補強してあります。先人からの有形無形の財を尊重しつつ、時代とともに新しく再生し次の世代へと贈り受け継いでいく。街並みと共通する気風を感じました。そんな豊かな風土に抱かれ育つ伊根町の子どもたちに、芳醇な言葉の中で、ICTを「創る」の味方にして、すくすく伸びていってほしいと願います。
次はどんな子どもたちやお話と出会えるかしらと、1月の再訪が楽しみです。
企画・運営は、一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボの松田拓さんと松田かおりさん。当日は更谷重之さんも助っ人に入ってくださいました。
伊根町:
https://www.town.ine.kyoto.jp/
事業委託者:一般社団法人ソーシャルクリエイティブラボ(SCL):
https://www.s-creativelab.org/
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