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文楽版「勧進帳」


またまた古い話題で恐縮ですが、今やこのブログ、私の外部記憶装置ともなっているので、おつきあいください。

先月、大阪日本橋の国立文楽劇場へ行きました。
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演目は、「競伊勢物語」(「競」は「はでくらべ」と読む)から
「玉水渕の段」と「春日村の段」。そして「勧進帳」。

席は前から5番目! はるか遠ーくに舞台をながめた歌舞伎座一幕見席のこと を思うと、なんてゼイタク。
人形遣いの所作のひとつひとつ、人形の手の表情までよく見えます。

ストーリー詳細は省略。エンディングは、切腹&父が主君の姫の身代わりに実娘の首を打ち落としたりの波乱万丈。
余談ですが、「豆四郎」の「豆」に、今の私たちは、小さい、可愛らしいというイメージを抱きますが、当時は、色男、プレイボーイという意味合いだったそう。
思わず、ぜんまいざむらいの「豆ざえもん」を思い出してしまいました。

「勧進帳」は、よく知られた弁慶の話なので、初心者の私にも
わかりやすかったです。
花道が無いのに、最後の飛び六方どうするのだろう?と思っていたら
あらかじめ上手に寄り充分に距離をとっておいてから、
舞台をめいっぱいの距離横切るように、ドッ、ドッ、ドッ、ドーッと
下手へはけていきました。三味線!の音にのって。

上演後、舞台裏を見学できて、これも面白かったです。

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出番を待つ人形たち。

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写真左は客席側から見たところ。手前の手摺(てすり)で、人形遣いを隠します。(と言っても上半身は見えていますが)
この、「見えているのに見えてないことにする」っていうのが、私は好きです。 チェコのあやつり人形も、1月にベトナムで観た水上人形劇も、思いつく他国の人形遣いは、皆、隠れていることを思うと、日本独特の様式、感覚なのですね。
手摺(てすり)の上辺が、人形にとっての地面の高さです。
写真右は、手摺の後の舟底。ここに人形遣いが立って、人形を操ります。
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人形遣いの履くゲタ(?何て呼ぶか忘れました)
いろんな高さのがありました。

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舞台上手にある太夫が演奏する舞台=床(ゆか)は、回転式になっています。裏から見たところ。黒い台は、丸本を置く見台(けんだい)です。

客席は、着物姿のご婦人も多く、舞台観ながら半日楽しむっていう常連さんが大半のように見受けられました。あと、欧米からの団体客も。

書こうとすると、結構すでに忘れてしまっています。
能とか文楽とか、伝統のカタのようなものが美しく、興味つきません。
機会みつけて、また観にいこうと思います。

Comments

  1. Commented on
    Comment by ちゅま

    おはようございます☆
    写真どれも色鮮やかですね。学生時代、1度だけ
    歌舞伎観にいったの思い出しました。
    独特の雰囲気(掛声?))、迫力、子役の
    演技、いろいろ印象に残ったなあ。
    五味太郎さんの作品展も近くなら行きたい。
    美術館、展覧会、あと、尺八や琴の演奏会、
    造詣深くないけど、いろんな異文化見るの、
    私も好きです。
    あ、新聞掲載の大丈夫の源泉も心に残る言葉
    でしたよ^^さてさて、仕事行ってきまーす!

  2. Commented on
    Comment by tamie

    ちゅまさん
    出勤前のあわただしい時間に、ありがとうございます!
    古典と呼ばれるジャンルも、最近ではWebサイトがあったり
    ネットでチケットも購入できて、気軽な値段の席、音声ガイド、
    と、初心者の私にも敷居低くなり、行きやすくなりました。
    名古屋も良い美術館、たくさんありますね。
    数年前に、「イジー・トゥルンカ展」@刈谷市美術館を観たくて、
    同時期にやってた「アンデルセン賞受賞作家展」@高浜かわら美術館
    と合わせて、日帰り名古屋を決行したことあります。
    高浜のローカル電車も、風情ありました。
    行ってみたいと思いながら行けてないのが、豊田市美術館。
    そうだ、大垣も近いと言ってらっしゃいましたが、
    養老天命反転地は、行かれましたか?
    数年前に行って、ほんとに驚きの体験でした。
    大人には常識をくつがえさせられる感覚
    子どもにも、なんだか楽しい屋外遊園地みたいで、
    ご家族で出かけても楽しめるのでは と思います。

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