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「ピッケのつくるプレゼンテーション」ワークショップ @徳島


7月28日、徳島県のICT(愛して)とくしまプロジェクトとのコラボ企画として「ピッケのつくるプレゼンテーション」で、つくりたい未来を物語にして発表するワークショップが開催され、講師を務めました。(主催:徳島県 地域振興課、ダイワボウ情報システム株式会社)
午前回は小学1~6年生を対象にプレゼンテーション作成、午後回は小学3 ~中学3年生を対象に、プレゼン作成に加えてプログラミング体験もしました。

コンピュータの起源や移動手段の変遷を例に導入の話をしたあと、過去や現在から発想のタネを探し、新しいアイディアを得て、それにより生まれる社会や暮らしを物語にしてプレゼンしてもらいました。

小学3年生作。赤い線で羽が描き足されて「羽のくつ」になりました。この靴を履くとシュートやパスの威力が増します。

音声録音もしました。

速く泳げる「みらいのゴーグル」、今は治せない病気を治すことができてジュースみたいに美味しい「みらいのくすり」、洪水、地震、津波、火山の噴火などから人を守る”浮かぶ街”を構想した「いのちはだいじ」、紙に描くだけで望むものが現れる「みらいのボールペン」、練習しなくても弾ける未来のピアノ「はじめてのピアノ」、ページを開き好みの場所をタッチすると瞬間移動で旅立てる「ワープブック」など楽しいアイディアがたくさん出ました。

発表会。行きたいところに行ける「ミライのいす」小学2年生作。

午後のプログラミング体験は30分だけなので、簡単にできるもので。ちょうど台風接近中でもあり気になる天気を題材にしました。靴や下駄で占う「あ~した天気になぁ~れ」を、Scratchを使って。「ピッケのつくるプレゼンテーション」で3ページ、晴、曇、雨の絵素材をつくってpng書き出し。Scratch側で背景として読込み、スロットにするところまでを実演しつつ解説(作例 Flash要 PCで閲覧)。

靴の裏表ならば(形状による出やすさがあるので厳密ではないけれど)、確率は1/2、この3枚のスロットだと確率1/3、もし別の題材、例えばサイコロの目の6枚にするなら確率1/6。「ピッケのつくるプレゼンテーション」を使って各自のアイディアで3枚の絵素材をつくり、スロットにしてもらいました。今日のおやつ、オモチャ、旅の行き先、顔表情のスロットなど。大吉、吉、小吉のみ(凶なし)のおみくじにした子もありました。
定番のネコ歩きは、ピッケで。歩く2コマ(Scratchでは「コスチューム」)は、スロットで背景に対してした「次の絵にかえる」を、ピッケのスプライトに対して行う、してることは同じですと説明。速すぎるのを加減したければ、「*秒待つ」を使います。
最初のスロットと同じスクリプトでつくれるストップモーション(コマ撮)アニメは作例(Flash要 PCで閲覧)を見てもらいました。一般に、フィルム映画は1秒間に24枚、テレビは30枚の絵が眼にも留まらぬ速さで動いています。ノートの端に描くパラパラ漫画と原理は同じ。3枚だった絵素材をこの作例では約30枚に増やしています。速さの調整はさっきと同じ「*秒待つ」で、ほどよい秒数を試して決めます。

皆が生きている「今」は、皆の祖父母、曾祖父母、曾々祖父母…が、こんな未来をつくりたいと願いつくってきた「未来」。次は皆の番だよ。そのとき、何にでもなりうるテクノロジーはとても役立つことを伝え、どんな社会にしたいと願うのか、そこにテクノロジーをどんな目的で使いどうデザインするかも含めて、次の社会をつくるのは皆で、それはとっても楽しみなことだよ、という話をもういちどしておしまい。

徳島大学さんが会場を貸してくださいました。日頃はここでCoderDojoも開催なさっているそうです。プログラミングをもっとやってみたい人は、ぜひ参加してみてください。CoderDojo Tokushima については こちら>>

前日設営~当日、ダイワボウ情報システムの皆さんが、東京本社からも、西日本営業本部からも、徳島営業所からは総出で来てくださり、嬉しく心強い限りでした。いつもありがとうございます。

希望者の完成作品を「第8回 ICT(愛して)とくしま大賞」に応募しました。結果発表も楽しみです。

徳島県のWebにも開催レポートが公開されました。ありがとうございます。
【開催レポート】プレゼンテーション作成・プログラミング体験 >>

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ピッケのつくるプレゼンテーション(学校向けWinソフト):http://www.pekay.jp/pkp/
Scratch(スクラッチ):http://scratch.mit.edu/
ピッケに関するお知らせやレポート: Facebookページ「ピッケ」
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