京大附属病院の分教室(院内学級)へ、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さん(アートディレクター)、井上さん(保育士さん)と出かけてきました。
小児病棟のプレイルームへは4年前から伺っていて、分教室へは今回が2回目です。小学部と中学部の合同授業として、2コマ90分で絵本づくりをしました。
子どもたちそれぞれの病状や体調に合わせて、無理のないペースで進めます。中抜けしたり、途中から参加したり、途中までにして病室へ戻ったり。
テレビ会議システムがあるので、教室へ来ることが難しい児童生徒さんは、病室から参加できます。
各人での制作中は教室全景を映し、操作説明をするときには手元を大きく映しながら伝えます。それぞれのベッドサイドには先生が付いてくださり、最初の自己紹介もさいごの発表会も、病床からの参加ができました。
全員が絵本を完成させました。
小学校1年生の男児は、北海道のおばあちゃんへ贈る絵本をつくりました。表紙から裏表紙まで食べ物がいっぱい。みたらし団子は積木を並べて表現しています。
検査の都合で遅れての参加になった4年生男児は、あっという間に皆に追いついて、わかる人にはひとめでわかるあのゲーム機のお話です。
中学1年生の男子生徒がつくったのは、1歳の従兄弟さんへ贈る「海で気を付ける事」を伝える絵本。病室から参加した小学校2年生の女児は、授業後も延長してつくり続け、文字入力までして仕上げました。
ナラティブは、がんばっている子どもたちの気持ちをひととき軽くし楽しみをもたらします。ご家族や医療者にとっても、作品から子どもさんの心の内を垣間見ることができます。
入院中の子どもたちのところへチャイケモの方と一緒に伺います。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。
※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ):
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。
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使用アプリ: ピッケのつくるえほん for iPad
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