チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)へ出かけてきました。先月、京大附属病院の院内学級と繋げて小学部の子どもたちとオンライン授業を行い、そのあと1週間自由につくってもらっていた作品が戻ってきたので。
オンライン授業は低学年さんばかり3人、教室からひとり、ベッドサイドから2人が参加してくれました。家族のみんなへ、ママへなど贈る相手を決めて、治療の都合や体調優先で無理はせずそれぞれのペースで絵本づくりを楽しみました。
新型コロナ感染症が再び拡大傾向にはありますが、QOLを考慮し子どもたちの生活への制限は一時ほどの厳しさはなく最小限にとどめているそう。とはいえ、週末の外泊も難しく、院内学級への登校時間も短く抑えられています。1日フル登校なら5時間のところを、今は1人1日3時間までといった具合に(病院によって異なります)。「こうゆう楽しみの時間が大切だと、コロナ禍になってつくづく思う」と先生が話してくださいました。
子どもたちの思いの詰まった作品をチャイケモの井上さん(保育士)と製本しました。例えば、ランドセルをしょって学校へ出かけるお話は、一番乗りで着いた教室で大勢の友だちと「おはようございます」。大きなカメさんに出会う大作は、第1部と第2部の連作に。「多いほうが楽しいからね」と仲間が次々車に乗り込んできて一緒に旅するお話もありました。なかには、ひとりで4作品つくった子も。病床で黙々と集中してつくる様子に保護者の方も驚かれたそうです。「魔法のような時間をありがとうございました」先生からの言葉を少し大げさにも感じましたが、製本をしながら、子どもたちは確かに、お話の世界に遊ぶあいだ、学校や森の大きなカメさんの家や冒険の旅へ出かけていたのだなと伝わってきました。魔法の時間にしたのは子どもたち自身ですね。こちらこそありがとうございました。
NPO法人 チャイルド・ケモ・ハウス:
重い病気をもつ子どもたちや家族をサポートする活動を行っている。NPO法人チャイルド・ケモ・ハウスは今年9月~公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金に統合されたとのこと。「おへやでピッケ」他NPOでの活動はすべて継続されています。
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