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大学でゲスト講義


愛知淑徳大学 福祉貢献学部(井上知香先生)でゲスト講義を担当しました。
この春から保育士になる4年生対象とお聞きしていたので、幼児教育の事例紹介をメインとし「デジタルを『創る』に、なかでも言葉の『創る』に使いましょう」というお話をしました。30分ほど設けた体験時間で学生さんたちがつくったのは、雨の日が楽しみになるお話、眠りにつく前に「ねえねえ、きょうね」と楽しかった一日をふりかえるお話、保育実習で出会った眼鏡を嫌がる男の子のためにつくったお話など。子どもへ向ける眼差しがあたたかく発想もやわらかです。

後半では、外国ルーツの子どもたちの現状や課題について伝えました。在留外国人数全体でみると東京都が最多ですが、「日本語指導が必要な外国籍の子ども」となると愛知県が飛び抜けての1位で、2位の神奈川の2倍にものぼります。グラフを示すと、ほぼ全員が「知らなかった」と驚いていました。そうなる理由は、東京は単身で来日する外国人が多いのに対し、愛知は家族を伴っての来日が多いためです。日本で生まれ育っていても家庭では母語のみで、小学校就学ではじめて日本語を使う場合も多く、母語・日本語ともが中途半端となりがちです。そのため本領を発揮できずにいる子どもたちも多いのです。就職なさる園で外国籍の子どもと接する学生さんもおそらくあることでしょう。

井上知香さんと保育や幼児教育におけるデジタルの使いどころやあれこれを、ゆっくり話せたのも有意義で、またご一緒するのが楽しみです。

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