Category: 旅行

黒姫童話館


霧の中に浮かびあがる姿が幻想的でした。

エンデの世界の充実ぶりに驚き、松谷みよ子さんの民話への取組みがここまでのライフワークであったと知り敬服しました。いわさきちひろさんの山荘は、こじんまりとした愛らしい造りで、作風に通じる好みが感じられました。

生誕100年を記念して、東京、安曇野のちひろ美術館で様々なイベントがあり、ここ黒姫童話館でも、8月19日に松本猛さんによる講演会があるそうですよ。>>19日の申込方法等

岐阜 長良川とメディアコスモス


みんなの森 ぎふメディアコスモスを見学させていただきました。写真では見知っていたものの、実際にその空間に身を置いてみると、まさに本の森で森林浴する心地良さでした。利用目的によって、ブースとして独立、あるいは緩やかに区分されて、静かに本を読みたい人、仲間とディスカッションしたい人、どちらもが快適に過ごせます。就労や起業の支援も行われていたり、外国にルーツある人への情報提供も多言語でなされていて、建物に魅かれての訪問だったのですが、充実した内容にも感心しました。

前夜は長良川温泉に宿泊しました。
上流にダムなどがないため、大雨が降るとまたたく間に水位が上がるそうで、川沿いの宿は1階部分はガレージのみにしてあり、民家も高い石垣の上にあります。そして、各戸の前や路地に鉄扉がありました。水位が上がってくると、地域の消防団の人が出て閉めるとのこと。鵜飼などの観光をはじめとした長良川とともにある生活の中で、定期的にメンテナンスをして備えているそうです。

#追記 7月8日
ゆうべ、14年ぶりに閉じて町を守ったそうです。ニュースで「陸閘(りっこう)」と呼ぶと知りました。

西日本の各地で被災された皆様に、お見舞い申し上げます。まだまだそのさなかですね。
神戸は長く続いた雨が、ようやくあがりました。山側では土砂崩れが起きていますが、自宅や近辺は無事でした。打ちつける雨音の中で、年長の方からときどき聞いた阪神大水害のことを思い出していました。近所には、その巨大な流石に彫られた碑があります。
日本列島のどこで暮らしていても自然災害は身近にあり、どれだけ備えても上回る力に飲み込まれてしまう光景に言葉を失います。それでも尚、教訓を語り継ぐこと、日々備えることの大切さを思います。長良川で心に留めた陸閘とともに。
大変な思いをされている方々が、どうか一日も早く安全で安心な日常に戻れますように。

樂美術館と京都散歩


ランチミーティングで京都へ出かけたついでに、樂美術館「能面と樂茶碗」へ。

鑑賞を助ける 日/英/中語対応アプリのタブレットを貸出していました。アプリ内の動線はやや残念ではあったものの、やろうとした姿勢にも丁寧な展示にも、とても好感しました。

そのすぐ近く、旧い建物2、3階はコワーキングスペース+本屋さんの複合施設「Impact Hub Kyoto」。


ぶらぶらと御所を抜け、古布屋さんや新ショップ覗き、錦市場で生湯葉とだし巻き、あと眼に入った2束110円のほうれん草をつい買ってしまい、ゴール。

京都は無計画に歩いても、新旧混じった発見あって面白いです。

東洋文庫と六義園


東洋文庫ミュージアム「モリソン文庫の至宝」期待以上でした。これだけの量と質がコレクションされ、散逸せず今ここにあるのは奇跡。戦時は宮城へ疎開させたそうです。解説カードも、熱こもった文章で、キュレーションした人にも好感しました。
ミュージアムからレストランへのアプローチに、アジアの国々の言葉が書かれていたり、展示以外も感心どころ多々あり。

続いて、六義園でコードを巡るRPG+AR。
和歌の素養足りなくて仕掛けられたトリガほとんど効かず、柳澤吉保さんに申し訳ない気持ちになりつつも、面白かった~。

ヘルシンキ旅行メモ7 雑感


到着した翌日6月2日が最終授業日、3日は終業式や卒業式、4日から2か月の夏休み~!というタイミングだったので、学校の視察はかないませんでした。図書館と幼稚園を見学させてもらった以外は、特に探したわけではなかったのに、街の中で子どもたちのための学びの場に出会えました。国をあげて、社会全体で、良き市民を育てようとしていると感じました。

後半で泊まったアパートは、旅行者も滞在していますが、居住者もいます。
明日は帰国という夕刻、中庭で5、6歳の子どもたちがおもちゃの車に乗って遊んでいました。部屋へ戻りふと窓から見下ろすと、彼らが遊んだ痕跡が。チョークでカラフルに描かれた” Summer “には、家族みんなの喜びが満ちているようです。道路やお店。そしてパーキングには車椅子マーク。

ヘルシンキ旅行メモ
ヘルシンキ旅行メモ1幼稚園
ヘルシンキ旅行メモ2 図書館・書店
ヘルシンキ旅行メモ3 リサイクル・アップサイクル
ヘルシンキ旅行メモ4 社会の中の学びの場
ヘルシンキ旅行メモ5 街の中のデザイン
ヘルシンキ旅行メモ6 番外(宿、食事)
ヘルシンキ旅行メモ7 雑感

ヘルシンキ旅行メモ6 番外(宿、食事)


宿は、キッチン付きのアパートメントタイプにしました。

朝は自炊。

夜も、半分以上はご一緒した仲間と作りました。
市場やスーパーマーケットで見つけた、食べてみたい食材を試せるし、何より美味い&愉快。皆さん料理上手ぞろいで手早くて、おかげで充実の食生活でした。


あかりこちゃんのお誕生日を、皆でサプライズで祝えたことも楽しかった~。

後半はひとり別のアパート。100年前の建物だそうで天井高く広くて、食洗機、オーブン、電子レンジ、コーヒーメーカ、ランドリー、アイロンなど至れり尽くせり揃っていて快適でした。

夜10時半くらいまで昼間のように明るくて、11時過ぎても薄暗い程度。
時差の影響か外が明るいからか朝早くに目が覚めて、7時からサウナ、ゆっくり朝ごはん。15000歩~25000歩/日 歩くという健康的な毎日を過ごしました。

ヘルシンキ旅行メモ
ヘルシンキ旅行メモ1幼稚園
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ヘルシンキ旅行メモ5 街の中のデザイン
ヘルシンキ旅行メモ6 番外(宿、食事)
ヘルシンキ旅行メモ7 雑感

ヘルシンキ旅行メモ5 街の中のデザイン


アラビアの工場は、朝の集合とランチに利用しただけで買物はせず、隣接した海辺の住宅地域を散策しました。

街の開発時に「予算の2%をアートに使う」と定められたそうで、建物も素敵ですし、随所にアートが潜んでいます。そぞろ歩きを楽しみました。


以下はヘルシンキ市内で撮ったスナップ。
郵便局。ポストも封筒もオレンジ色。

ヘルシンキ現代美術館キアスマ(Nykytaiteen museo Kiasma)

地下鉄。左はリサイクルのゴミ箱。右の天井部は行き先表示なのですが、判読むずかしいです。車内の座席も赤色でした。

左からバス停標識。トラムの座席は路線図のデザイン。道路横断の押しボタン。

中央駅のサイネージ。右は買い方わからず焦った券売機。2文字で緑色だからか何となくJRと似ていますね。

左は道路を掃除する車。右はレンタル自転車。

スーパーにある生鮮食料品などの量り売り用の機器。番号を押す→重さを量る→出てきた値段シールを貼る。どのスーパーでも共通なのでわかりやすく、好きな量を買うことができて、良いシステムだと思いました。

街並みも、旧いモノも新しいモノも、美しいデザインが多く、もっと撮っておけばよかったと今になって思います。すぐに眼が慣れてしまうのです。
帰国した空港や最寄り駅の駅ビルで、雑然とした落ち着かない心もちになりました。視覚もですが、音も多いのだと気付きました。BGM、館内放送、さまざまなノイズ。でも、その違和感もせいぜい1日。すぐまた元の生活環境に慣れました。
視るもの、聴くもの、使い勝手や動線、どんなデザインの中で暮らすかは、無意識のレベルなだけにじわりと効いて、様々な面に影響していることでしょう。

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ヘルシンキ旅行メモ4 社会の中の学びの場


図書館以外にも、そのつもりなく訪れた先で、子どものために用意された学びの場に出会いました。

ヘルシンキ市立博物館(Helsinki City Museum)。入館無料。

展示のメインはヘルシンキ市の歴史です。膨大なフィルムのストックを閲覧できる部屋もありました。

昨年リニューアルされた子どものための展示が抜群によかったです。

自由に休憩や工作ができる部屋。壁面には子どもの作品が飾られています。部屋の一角にお面をつくる材料が用意されていて、母娘が楽しんでいました。説明書きは、フィンランド語とスウェーデン語の2通りがあります。

昔の暮らしを楽しい展示で見せています。左は靴屋、右は食料品店で、お店屋さんごっこもできるようになっていました。

昔の教室を再現した部屋。パネル展示を見ると学校で編み物を習ったようです。

昔の暮らしを再現したなんとも愛らしい空間もありました。どれも入ってよい触ってよい展示です。

好みのコスチュームを着て舞台上で演じられる部屋もありました。パペットを使った劇もできます。

1階のロビーには、アアルトデザインのどんぐり型ライトがさがっています。

子どもたちのコート掛け。

トイレに男女の別はなくて、ドアを入ると、手洗いもそれぞれに備えた個室が並んでいる造りでした。
実は素敵すぎて2回訪ねました。最初は平日夕方遅くで空いていましたが、2度目の土曜は家族連れで賑わっていました。
入り口には、ベビーカー置き場のサインボードがありました。

国立美術館(Ateneumu)ではアアルト展が開催されていました。
会場内のハンズオンコーナーは、黒を基調にした展示で、建築、木材等マテリアル、構成デザインなどについて、大人も子どもも遊びながら学べます。

この女の子は、家をつくりそれを汽車に変えて、とかなり長い時間楽しんでいました。

二点透視図法と一点透視図法を試せる展示。(写真は二点透視図法)

積み木。写真下段は、木の種類による手触りの違いを確かめられる展示。

休館で入れなかったのですが、立派な児童館もありました。図書館でも様々な活動が行われている様子だったので、どう役割分担しているのでしょう。
他にも、まる一日のんびり過ごしたセウラサーリ野外博物館(Seurasaaren ulkomuseo)にも、昔の子ども部屋を体験できる場や、子どもを対象にしたワークショッププログラムが用意されていました。

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ヘルシンキ旅行メモ3 リサイクル・アップサイクル


旅のメイン目的は、kinologue主宰、Cleaning Day Japan事務局代表 の森下詩子さんと IDEA R LAB代表の大月ヒロ子さんにより企画された、3日間のアップサイクルツアーに参加することでした。

このツアーの趣向のひとつに「現地の人と交換できるアップサイクル・アイテムを持ち寄る」がありました。荷造り未着手、翌朝7時には発つという夜、「ひとつ作ろう」のつもりが、あとひとつ、もうひとつ。祖母の羽織の裏地+カーテンの留め具、母の着物地+昭和なボタンなど、手を動かし始めると面白くて止まらなくなります。箱もモロゾフの菓子箱をアップサイクル。

旅の後半、アップサイクルツアー初日は、早めランチのあと、さっそくアップサイクル・アイテムの交換会でした。

和布のくるみボタンのブローチ、マーブリング染めした紙コップでランプ、ポップなガムやチョコのパッケージをそのままブローチ、木から彫ったスプーンetc. もう皆さんレベルが高すぎて、持っていった物を引っ込めたくなりました。とはいえ、真似したくなるわくわくなアイディアいっぱいで楽しかったー。

U6 Uusix は、ヘルシンキ市のリサイクル・センター。元はゴミ焼却場だったそうで、広大です。

ストアも併設。

センター内の作業所を見学させてもらいました。
ヘルシンキ市の社会保険省の管轄で、失業者の雇用を目的とし、自立を支援しています。3か月から始めることができて、1日4時間、週に4日働き、ルーティンを身につけます。金土日はお休みです。4時間の中には、ワークショップ(例えばコミックのワークショップ)や美術館へ出かける等のエクスカーションも含まれます。移民の人のために、週1回、言語の研修もあるそうです。報酬は、ここに来ることで200ユーロ、失業保険に加えて9ユーロ/日、さらに交通チケットが支給されます。
単に労働というだけではなく、リハビリの一環ととらえ、人を育成することを大事にしているそうです。このセンターに市職員70人が勤務、通っている人は450人。リサイクルということで、一見、環境と関係ありそうにみえますが、環境省とは関係ないそうです。

目的別に複数ある工房を、それぞれを担当するインストラクターの方に説明いただきながら、順に見せていただきました。
手作りの小さいものをつくる工房。40名分ほどの席があり、3名のインストラクターがいます。

廃材にデザインと人の手を加えて、アクセサリーなどによみがえらせます。


今は、寄付で皮が届いたので、それを使って新しいものを始めてみているとのこと。

木工の工房には、依頼された修理を請け負う部門と、新しくつくる部門とがあります。木工のスキルなくやって来た人に、イチから教えるそうです。

陶器の工房では、まず最初に自分の使うマグカップを作ることから始めます。
ここは、布製品を縫製するところ。工業用ミシンが並んでいます。

敷地内のそれぞれ別建物で、自転車修理場と、パソコン修理場がありました。自転車は警察からも届くそうです。

Word、Excelの4日間の講習を受講すると、1ユーロで修理済パソコンを購入することができ、それが受講のモチベーションにもなるそうです。
また、社会保障をもらっている人を対象に、その家族に自転車が必要と認められると、ここで無償でもらうこともできるそうです。

回収した廃材はいずれも、使える物は修理をしてクリーニングをして売る。使えないものは材料として工房へという流れです。クリーニング担当は、就職へとつながるそうです。
毎年夏には、各部門が店を出して販売するそうです。

ツアーでは、他にも、クリーニングデイ事務局を訪問して創始者の話を聴いたり、アップサイクリング・デザインセンターで廃材工作のワークショップに参加したりしました。贅沢にも、少人数で、舞台裏の運営まで詳しく知ることができ、現地集合/解散、途中入り/抜けOK、面白そうなことあれば予定を柔軟変更というリラックスした楽しい学びのツアーでした。

ツアー以外にも、大月ヒロ子さんに案内いただいて、リサイクル・アップサイクルのショップを周りました。その中のひとつ Emmausは、神父がホームレス支援のために立ち上げたパリ拠点のNGO団体で、元ホームレスの人たちが不要品の回収、修理、販売を担当、売上が彼らの生活費や自立支援に充てられるそうです。

日本でも各地でCleaning Dayが開催されています。フィンランドでの発祥の理念を尊重し「アップサイクル」(単なる再利用ではなく、モノに新しい価値や有用性を見出す)であれば、自分にあった規模と地域性に富んだアイディアで、それぞれの形のCleaning Dayを開催できるそうです。FBページ

ところで、Cleaning Day Japanには、本国にはない発展的アレンジがあります。クリーニングデイのタグ裏にメッセージ(モノのストーリー)を書けるようしたり、コンセプトにぴったりなフィンランド映画『365日のシンプルライフ』や『Take It Slow!』の上映とセットにしたのは、Cleaning Day Japanだけのオリジナル、森下さんの素敵な発案です。

モノや、モノをつくることには物語がある、という考えにとても共感します。私も、大月さんの「クリエイティブリユース」ワークショップでゲスト講師を務めた時、子どもたちに作品の物語をカードに書いてもらいました。玉島でのピッケワークショップでも「廃材リユース×物語づくり」としています。
「廃材×物語」クリエイティブリユースワークショップ @神戸KIITO
廃材リユース×ピッケ クリスマスワークショップ@玉島 IDEA R LAB(子ども回)

U6もEmmausもCleaning Day Japanも、ストアや当日のイベントとして見えている部分は、社会の中を循環する大きな輪のほんの一部にすぎません。日本でも「sustainable(持続可能)な社会の実現」が言われ、アップサイクルの理念が認知され始め、廃材を使った工作などの活動も行われるようになってきました。楽しさを入り口に参加したり、継続的関わりへの動機が楽しさであることは大事です。でもそれだけでは一過性の楽しいイベントで終わってしまいます。表層的な見映えに流されない足腰の強い活動であるためには、明確なビジョンをもち、社会の中での最適な枠組みをしっかりデザインすることが必須だと再認識しました。
ヘルシンキでは、公の事業として社会福祉と結びついていました。自分の関心へ引き寄せようとするからかもしれませんが、日本でなら、子どもの教育と結び付けたいと感じました。

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・クリエイティブリユースを実感できる場所「IDEA R LAB
大月ヒロ子さん個人が、故郷玉島(倉敷市)のご実家をリノベーションしてつくられたクリエイティブリユースの拠点であり実験場。どんどん楽しく広がっています。
・次回 クリーニングデイ#8 は 2017年8月26日(土)開催! 最新情報は Cleaning Day Japan のWebで。
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ヘルシンキ旅行メモ
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ヘルシンキ旅行メモ2 図書館・書店


(旅行メモを更新する暇ないまま帰国しました。メモの続きを。)

Espoo郊外の小さな図書館を見学させてもらいました。フィンランドの図書館は、本を読むだけでなく、電子化もすすんだ情報の拠点であり、地域コミュニティの拠点、開かれた学びの場でもあります。

Espooに限らず、各地域にたくさんの図書館があります。一方、小学校すべてに図書館があるわけではないそうです。図書館は、基本的に自宅の近所にあり、子どももひとりで歩いて出かけます。(ただし、都市部で駅の大型モール内にある場合などを除く)

見学させてもらった日は、夏休みが始まったところで、近隣の子どもたちがやって来て工作のワークショップに参加していました。

子どもだけでなく、バギーに赤ちゃん乗せたお母さんも、シニアも、のんびり過ごしています。ここは絵本のコーナー。

学校の授業でも利用されていて、近所の小学校から、ひとクラスでやってくることもよくあるそうです。担任の先生が、図書館に限らず、美術館、博物館などへ児童を連れて出かけるとのこと。日本では、担任の先生の裁量での学外授業は、なかなか簡単ではないですよね。
他に日本との違いを感じたのは、絵本。日本では、未就学児は、絵がメインの絵本を大人に読んでもらうことが主流です。対してフィンランドでは、絵本を読んでもらうこともありますが、小学校へ上がる頃には、この程度の文字量+挿絵の本を自分からすすんで読むのだそうです。

行き当たりばったりに歩いたヘルシンキ市街地で、ひときわ趣があり気になった建物がありました。ひとりで動いていた別の日にもたまたま通りがかり、GoogleMapで図書館であることは確認できたので、思い切って重い扉を開けて入ってみました。

Rikhardinkatu図書館、外観も内観も歴史を感じます。
高い天井、重厚な空間に圧倒されます。どのフロアにも、木の机+椅子の部屋と、間接照明のゆったりしたソファスペースがあって、自宅のリビングに居るようにくつろいで本を読む姿がありました。階段の踊り場に大きな老犬も眠っています。


夜19時から、中央の吹き抜けの空間で現代舞踏のパフォーマンスが始まり、誰でも自由に観ることができました。

建物は旧いですが、WiFi完備、電子書籍、機器の貸し出しがあり、諸々の手続きはICカードでしている様子でした。写真右:フィンランド語で書かれた内容は不明ですが、掲示板にポストイットがいっぱい貼ってあります。

アアルト大学 (Otaniementie)の図書館は、テーブル、椅子も全てアアルトデザイン。

国立図書館は、毎度タイミングはずしてしまい開館時間内に行けずじまい。次回に。

有名な老舗書店。何度か足を運びました。天窓は、開いた本をイメージしているとのこと。2階アアルトデザインのカフェは眺めただけ。

宿の近く、住宅地にある素敵な書店。地階に降りると居心地よいソファスペース、奥の真っ白なギャラリースペースでは、コンサートもするそう。さらにその奥にも隠れ家的小部屋あり。



長居したくなる魅惑の書店でした。

図書館も書店も(書店はたまたまその店がそうだったにすぎないかもですが)本の提供だけではなく、文化育成(過去のアーカイブ+未来)、地域コミュニティ拠点としての活動、教育を本気でやっています。Rikhardinkatu図書館は、もう溜息ものでした。フィンランドの読書量は世界一とよく聞きますが、その懐の深さを垣間見たようでした。

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