Category: アート・映画

ワークショップ会場下見とICC


10月のワークショップコレクションの会場下見に行ってきました。
会場は、昨年に続いて、慶應の三田キャンパス。

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この懐かしい味の教室を、どうワークショップ会場に仕立てるか。
要所をメジャー片手に測ってきたので、簡単平面図を描いて、
ぼちぼち考えます。

ICCにも寄ってきました。
オープン当初、最先端メディアアートの聖地という趣であった場所。
季刊誌「Inter Communication」も、背伸びして買ってましたっけ。

途中かなり狭くなったり、とんがった感じは弱まったものの、
存亡の秋も乗り越え(ヨカッタ)、姿を変えて存続中。
おそらく予算もグンと削られ、NTTの社会活動の一環としての性質を
より強めているのでしょう。
キッズ向けイベント開催のこの期間は特に、子ども連れで大賑わいです。
まずカウンターでチケットを買おうとしたら、「無料です」って。
かつて、並んで整理券をもらい、やっと体験した三上晴子作品。
その無響室も(空っぽですが)
「ご自由にお入りください」になっていました。
(つい入ってしまった…)

『ブルーノ・ムナーリ展 あの手 この手』


昨年末、東京で逃したムナーリ展。
半年後巡回してきた滋賀で、やっと観てきました。

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神戸からだと片道2時間かかるので、ちょっとした小旅行です。
滋賀県立近代美術館には、数年前『アンデルセン生誕200年展』のときに出かけたことがあり、今回が2回目。
緑豊かな環境の中に図書館と美術館が並んでいて、素敵な立地です。

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展示は、よく知られた絵本やグラフィック、プロダクトデザインといった
側面の他に、子どものために盛んに行っていたワークショップ、
コピー機やダイレクト・プロジェクションを使っての試みなど
ムナーリのさまざまな面を見せていて、見ごたえがあります。

常設では、大好きな小倉遊亀や、以前から機会あれば観てみたい
と思っていた紬織の志村ふくみの展示もあって、こちらも堪能。
おふたりとも、滋賀県の出身なのですね。
さらに、たまたま絵本づくりのワークショップをしていたので、
あつかましくも見学させていただきました。
ムナーリに関連づけての企画とのこと。
(夏のファーブルの展示のときには昆虫図鑑を作るワークショップ。)
子ども~大人まで、幅広い年齢層対象なので、事前に用意してある
オリジナルキッドも3通り。創作の自由度を選べるようにしてあり、
とてもよく考えられた質の高いもので、感心しました。
事前の準備にも、かなりの手間をかけ、臨まれているのでしょう。
見習いたいなぁ と思いました。

ところで、クルクルとぜんまい状の1本の針金を使う、
よくスケッチブックやノートでみるあのリング製本の方法は、
もともとムナーリによるアイデアなのだそうです。
これだと、ワークショップで絵本を作るときも、ページをバラで
作っておいて、後でページの並べ順を検討できます。
最後に、リングをくるくると回して穴にくぐらしていくだけ。
あたりまえに見慣れていましたが、最初に思いつくって、
すごいことですね。

と、すっかり午後遅くまで、美術館で遊んでしまいました。

ムナーリ展は、滋賀県立近代美術館が、~7月6日まで。
秋には(9月13日~10月26日) 愛知県刈谷市美術館へ巡回します。

文楽版「勧進帳」


またまた古い話題で恐縮ですが、今やこのブログ、私の外部記憶装置ともなっているので、おつきあいください。

先月、大阪日本橋の国立文楽劇場へ行きました。
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演目は、「競伊勢物語」(「競」は「はでくらべ」と読む)から
「玉水渕の段」と「春日村の段」。そして「勧進帳」。

席は前から5番目! はるか遠ーくに舞台をながめた歌舞伎座一幕見席のこと を思うと、なんてゼイタク。
人形遣いの所作のひとつひとつ、人形の手の表情までよく見えます。

ストーリー詳細は省略。エンディングは、切腹&父が主君の姫の身代わりに実娘の首を打ち落としたりの波乱万丈。
余談ですが、「豆四郎」の「豆」に、今の私たちは、小さい、可愛らしいというイメージを抱きますが、当時は、色男、プレイボーイという意味合いだったそう。
思わず、ぜんまいざむらいの「豆ざえもん」を思い出してしまいました。

「勧進帳」は、よく知られた弁慶の話なので、初心者の私にも
わかりやすかったです。
花道が無いのに、最後の飛び六方どうするのだろう?と思っていたら
あらかじめ上手に寄り充分に距離をとっておいてから、
舞台をめいっぱいの距離横切るように、ドッ、ドッ、ドッ、ドーッと
下手へはけていきました。三味線!の音にのって。

上演後、舞台裏を見学できて、これも面白かったです。

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出番を待つ人形たち。

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写真左は客席側から見たところ。手前の手摺(てすり)で、人形遣いを隠します。(と言っても上半身は見えていますが)
この、「見えているのに見えてないことにする」っていうのが、私は好きです。 チェコのあやつり人形も、1月にベトナムで観た水上人形劇も、思いつく他国の人形遣いは、皆、隠れていることを思うと、日本独特の様式、感覚なのですね。
手摺(てすり)の上辺が、人形にとっての地面の高さです。
写真右は、手摺の後の舟底。ここに人形遣いが立って、人形を操ります。
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人形遣いの履くゲタ(?何て呼ぶか忘れました)
いろんな高さのがありました。

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舞台上手にある太夫が演奏する舞台=床(ゆか)は、回転式になっています。裏から見たところ。黒い台は、丸本を置く見台(けんだい)です。

客席は、着物姿のご婦人も多く、舞台観ながら半日楽しむっていう常連さんが大半のように見受けられました。あと、欧米からの団体客も。

書こうとすると、結構すでに忘れてしまっています。
能とか文楽とか、伝統のカタのようなものが美しく、興味つきません。
機会みつけて、また観にいこうと思います。

ムンク展


兵庫県立美術館へムンク展を観に行ってきました。

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ムンクといえば → 叫び のイメージですが、
装飾画家としてのムンクを捉えなおすという企画でした。
よって、作品は単独でなく連作で展示されています。
ムンクは、物語や世界のもっとも効果的な見せ方、並べ方を、
何度も試行錯誤したそうです。

装飾壁画という性格上、現地に行かないと現物は見れず
会場に並ぶのは主に素描となるシリーズがあるのは、
いたしかたなしとはいえ、ちょっと残念。
(思考の軌跡を読めると思えば面白くもあるけれど)
オスロ大学の講堂や、フレイア・チョレート工場の社員食堂など
実際に行ってみたくなりました。

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会場出口付近にパソコンが設置してあって、
好きな画像を選び、添付メールで送ることができます。

金刀比羅さん


書院の特別公開展へ行ってきました。
会期中最終の日曜で、混雑覚悟だったのですが、
朝のうちはどこも空いていました。
(団体バスが着く10時頃からは大混雑)

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  朝8時の参道は、人影もまばら。

大門をくぐったところに、茶席のような日傘&床机が5つ、
女性がべっこう飴「加美代飴」を売っています。

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「五人百姓」境内での営業許可を代々もつ特別な5家。

書院へ直行。
応挙の虎のちょっとユーモラスな顔、
山水の間の襖絵~庭への連なり、
白地に描かれた白い富士、次の間の裾野で狩をする絵との遠近、
若冲の緻密に美しい花たち…。
襖絵は襖絵として、天井画は天井画として、
庭を眺め、畳にすわって、ゆっくり観てきました。
切り取られ運ばれガラスケースに並べられた「展示」ではなく
そのもののあるべき場所で味わえる贅沢、
思い切って出かけてヨカッタです。
(撮影できないので画像がなくて、ごめんなさい)

白書院では、田窪恭治氏によって、椿の襖絵と障壁画が製作中。
3年後に完成予定。
しっくいの白壁と真っ白の襖で長く使われてきた白書院。
そこに、赤&緑の大胆な椿の絵を描くと決めた金刀比羅さんの勇気。
スゴイです。
庭先の椿はまだでしたが、椿らしからぬ大きな樹に育っていて
見事な花をつけるそうです。

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その椿のタイルを内装に使ったのが、カフェ。
なんと、資生堂パーラーです。
庭の椿~白書院~この新茶所、大きな「椿」リンクの仕掛け。

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洗面所には、金刀比羅さんと資生堂のコラボ商品(香水)の
テスターまで置いてありました。 その名も「琴娘」。
 左は、WC入り口のサイン。

いきなり休憩してしまいましたが、いざ出発。

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1368段を登りきりました。奥社着。まだ雪も残っています。

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讃岐平野を一望できます。

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おみくじ。
その昔、首に、お金や名前を書いたお札や入れた袋を下げて
飼い主の代理で旅したという犬がデザインされていて、可愛いです。

金壹百萬円、金弐百萬円、金参百萬円、、、。
並ぶ寄進の石碑を横目に、ひたすら下ります。
さすがに海運や漁業関連が多いです。あと個人。

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幸福の黄色い3守りは、普通サイズとミニサイズとミニミニサイズのセット。
あらゆるポップは黄色で統一されています。

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斬新な新社務所は村野藤吾賞受賞だそう。
高橋由一館の油彩画のコレクションも充実でした。
書院といい、収蔵品といい、お金にものをいわせやたらに
というのではなく、肥えた眼で斬新な取り組みをしてきた集積
という印象です。
江戸時代の応挙や若冲も、その時代の最先端、
現代の田窪氏の椿にしても、果敢な取り組み。
歴代の宮司さんの文化への造詣がとても深かったのでしょう。

金刀比羅さん、おそるべし!です。

絶景かなぁ~


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すきま時間に、初春大歌舞伎を一幕見席で観てきました。
舞台は遠ーーいけれど、始まってしまえば引き込まれます。
(ただ当然、花道は見えず舞台の上部も見えません。)

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        一幕見席は4階にあります

「けいせい浜真砂」南禅寺山門の場
あさぎ幕が落ちると、満開の桜に彩られた南禅寺山門、
絢爛豪華です。
山門ごとせりあがるセットは華やかに大仕掛け、
斜め上から見ているので、仕組みがよくわかります。(負け惜しみ)
真砂路の雀右衛門は、さすがにセリフは聞き取りにくいけれど
「絶景かなぁ~」の名ゼリフが聞けて、ちょっと嬉しい。
「魚屋宗五郎」 酔いがすすんでいく表現がさすが。
「お祭り」 團十郎のイナセな舞いが素敵でした。
獅子舞も登場して、いかにも新春。

これだけ観て、たったの1800円。
映画を観る気軽さで本物が楽しめるのは、嬉しいです。

美術館散歩


グループ展は、立会い当番を済ませ、
オープニングパーティで、たくさんの人と話し、
残りのあれこれは、お任せすることにして、日曜はオフ。

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品川O美術館でのグループ展は 26日まで。

さて、行きたい美術展が4つ。
まずは 新木場の東京都現代美術館。
心動かされた金沢21世紀美術館のオープニングと
同じキュレータによる企画と聞き、これは行かねばと。
浮かぶ巨大な鏡面物体は、建築家による作品だそうです。

ついでにと観た常設の方で、眼の前に突如、巨大壁画
岡本太郎の「明日の神話」が出現! 圧倒されました。

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撮影可の展示があると思わず、携帯しかもってなかったので…

制作にまつわる逸話は知っていたけれど、
現物に対峙すると、想像以上の迫力でした。

六本木の 21-21 DESIGN SIGHT。今は2つ目の企画展「Water」。

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建物がいいです。安藤建築で好きなのは、直島のベネッセや
大山崎山荘など、周りの景観に溶け込むよう建てられたもの。
ここも半地下。 控えめなたたずまいです。

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展示作品も、特殊な撥水加工した皿を揺らすと水玉が転がるのや
雨音に包まれるのなど、ひとつひとつも楽しく、
その見せ方も入念に練られています。
スタッフの服(スニーカまで)も、白×ブルーでおそろい。
会場>Web連動もあり、押し付けがましくなくメッセージが伝わります。
展覧会全体、すみずみまでデザインする眼と手が行き届いていて、
とてもよかったです。

板橋区美術館の「ブルーノ・ムナーリ」展も行きたかったのですが
2つでくたびれてしまい、終了。
汐留Shiodomeitalia の方を、先月観たのだけれど、
体調わるかったせいか なぜか心に届かず、
違う企画の「ムナーリ」を見たかったのです。
生誕100年らしく、本屋でも特設コーナーがあったり、
最近よく取り上げられていますね。
今回逃した板橋区美術館の展示は、滋賀にも巡回してくるようなので、
そのときに出かけてみようと思います。
上野の「ムンク」展もあきらめ。

先月~今月観た中で、いちばん面白かったのは、森美術館
「六本木クロッシング2007:未来への脈動」展。
新しく建った美術館の中で、建物が好きなのは、サントリー美術館
ふんだんに使った木や、光の具合が気持ちいい。
ロッカーのお金の投入口を扉の内側にしてあって、
扉を閉じると、すっきり木の壁面になります。
こんな細かなところにまで気を使っているんだと感心しました。

東京は、いつ行っても、どこかで行きたい展覧会があるので、
それも上京の楽しみです。

神戸ビエンナーレ(2007年)


閉幕間際になってしまいましたが、神戸ビエンナーレに行ってきました。

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会場のメリケンパークに到着。

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開放的な空間に、コンテナが約70ケ。
そのひとつひとつが作品ブースになっていて、
ぶらぶら好きな順に観てまわれます。

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たくさんのボランティアスタッフに支えられての運営で、
場内の雰囲気もアットホーム。
マップ片手に「えーっと…」となってる人がいると、
制服姿の警備の人まで、すぐに声をかけていました。

現代美術でございっていう肩肘張った感じもなく、
場所柄か子供連れも多くて、良い展覧会でした。

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暮れゆく空に、ポートタワーが浮かび上がって素敵です。

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たまたま、日本丸と海王丸の両方が停泊中。
神戸港は、来年、開港140周年!です。