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ヘルシンキ旅行メモ3 リサイクル・アップサイクル


旅のメイン目的は、kinologue主宰、Cleaning Day Japan事務局代表 の森下詩子さんと IDEA R LAB代表の大月ヒロ子さんにより企画された、3日間のアップサイクルツアーに参加することでした。

このツアーの趣向のひとつに「現地の人と交換できるアップサイクル・アイテムを持ち寄る」がありました。荷造り未着手、翌朝7時には発つという夜、「ひとつ作ろう」のつもりが、あとひとつ、もうひとつ。祖母の羽織の裏地+カーテンの留め具、母の着物地+昭和なボタンなど、手を動かし始めると面白くて止まらなくなります。箱もモロゾフの菓子箱をアップサイクル。

旅の後半、アップサイクルツアー初日は、早めランチのあと、さっそくアップサイクル・アイテムの交換会でした。

和布のくるみボタンのブローチ、マーブリング染めした紙コップでランプ、ポップなガムやチョコのパッケージをそのままブローチ、木から彫ったスプーンetc. もう皆さんレベルが高すぎて、持っていった物を引っ込めたくなりました。とはいえ、真似したくなるわくわくなアイディアいっぱいで楽しかったー。

U6 Uusix は、ヘルシンキ市のリサイクル・センター。元はゴミ焼却場だったそうで、広大です。

ストアも併設。

センター内の作業所を見学させてもらいました。
ヘルシンキ市の社会保険省の管轄で、失業者の雇用を目的とし、自立を支援しています。3か月から始めることができて、1日4時間、週に4日働き、ルーティンを身につけます。金土日はお休みです。4時間の中には、ワークショップ(例えばコミックのワークショップ)や美術館へ出かける等のエクスカーションも含まれます。移民のために、週1回、言語の研修もあるそうです。報酬は、ここに来ることで200ユーロ、失業保険に加えて9ユーロ/日、さらに交通チケットが支給されます。
単に労働というだけではなく、リハビリの一環ととらえ、人を育成することを大事にしているそうです。このセンターに市職員70人が勤務、通っている利用者は450人。リサイクルということで、一見、環境と関係ありそうにみえますが、環境省とは関係ないそうです。

目的別に複数ある工房を、それぞれを担当するインストラクターの方に説明いただきながら、順に見せていただきました。
手作りの小さいものをつくる工房。40名分ほどの席があり、3名のインストラクターがいます。

廃材にデザインと人の手を加えて、アクセサリーなどによみがえらせます。


今は、寄付で皮が届いたので、それを使って新しいものを始めてみているとのこと。

木工の工房には、依頼された修理を請け負う部門と、新しくつくる部門とがあります。木工のスキルなくやって来た人に、イチから教えるそうです。

陶器の工房では、まず最初に自分の使うマグカップを作ることから始めます。
ここは、布製品を縫製するところ。工業用ミシンが並んでいます。

敷地内のそれぞれ別建物で、自転車修理場と、パソコン修理場がありました。自転車は警察からも届くそうです。

Word、Excelの4日間の講習を受講すると、1ユーロで修理済パソコンを購入することができ、それが受講のモチベーションにもなるそうです。
また、社会保障をもらっている人を対象に、その家族に自転車が必要と認められると、ここで無償でもらうこともできるそうです。

回収した廃材はいずれも、使える物は修理をしてクリーニングをして売る。使えないものは材料として工房へという流れです。クリーニング担当は、就職へとつながるそうです。
毎年夏には、各部門が店を出して販売するそうです。

ツアーでは、他にも、クリーニングデイ事務局を訪問して創始者の話を聴いたり、アップサイクリング・デザインセンターで廃材工作のワークショップに参加したりしました。贅沢にも、少人数で、舞台裏の運営まで詳しく知ることができ、現地集合/解散、途中入り/抜けOK、面白そうなことあれば予定を柔軟変更というリラックスした楽しい学びのツアーでした。

ツアー以外にも、大月ヒロ子さんに案内いただいて、リサイクル・アップサイクルのショップを周りました。その中のひとつ Emmausは、神父がホームレス支援のために立ち上げたパリ拠点のNGO団体で、元ホームレスの人たちが不要品の回収、修理、販売を担当、売上が彼らの生活費や自立支援に充てられるそうです。

日本でも各地でCleaning Dayが開催されています。フィンランドでの発祥の理念を尊重し「アップサイクル」(単なる再利用ではなく、モノに新しい価値や有用性を見出す)であれば、自分にあった規模と地域性に富んだアイディアで、それぞれの形のCleaning Dayを開催できるそうです。FBページ

ところで、Cleaning Day Japanには、本国にはない発展的アレンジがあります。クリーニングデイのタグ裏にメッセージ(モノのストーリー)を書けるようしたり、コンセプトにぴったりなフィンランド映画『365日のシンプルライフ』や『Take It Slow!』の上映とセットにしたのは、Cleaning Day Japanだけのオリジナル、森下詩子さん(クリーニングデイ・ジャパン事務局代表)の素敵な発案です。

モノや、モノをつくることには物語がある、という考えにとても共感します。私も、大月さんの「クリエイティブリユース」ワークショップでゲスト講師を務めた時、子どもたちに作品の物語をカードに書いてもらいました。玉島でのピッケワークショップでも「廃材リユース×物語づくり」としています。
「廃材×物語」クリエイティブリユースワークショップ @神戸KIITO
廃材リユース×ピッケ クリスマスワークショップ@玉島 IDEA R LAB(子ども回)

U6もEmmausもCleaning Day Japanも、ストアや当日のイベントとして見えている部分は、社会の中を循環する大きな輪のほんの一部にすぎません。日本でも「sustainable(持続可能)な社会の実現」が言われ、アップサイクルの理念が認知され始め、廃材を使った工作などの活動も行われるようになってきました。楽しさを入り口に参加したり、継続的関わりへの動機が楽しさであることは大事です。でもそれだけでは一過性の楽しいイベントで終わってしまいます。表層的な見映えに流されない足腰の強い活動であるためには、明確なビジョンをもち、社会の中での最適な枠組みをしっかりデザインすることが必須だと再認識しました。
ヘルシンキでは、公の事業として社会福祉と結びついていました。自分の関心へ引き寄せようとするからかもしれませんが、日本でなら、子どもの教育と結び付けたいと感じました。

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・クリエイティブリユースを実感できる場所「IDEA R LAB
大月ヒロ子さん個人が、故郷玉島(倉敷市)のご実家をリノベーションしてつくられたクリエイティブリユースの拠点であり実験場。どんどん楽しく広がっています。
・次回 クリーニングデイ#8 は 2017年8月26日(土)開催! 最新情報は Cleaning Day Japan のWebで。
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ヘルシンキ旅行メモ
ヘルシンキ旅行メモ1幼稚園
ヘルシンキ旅行メモ2 図書館・書店
ヘルシンキ旅行メモ3 リサイクル・アップサイクル
ヘルシンキ旅行メモ4 社会の中の学びの場
ヘルシンキ旅行メモ5 街の中のデザイン
ヘルシンキ旅行メモ6 番外(宿、食事)
ヘルシンキ旅行メモ7 雑感

ヘルシンキ旅行メモ2 図書館・書店


(旅行メモを更新する暇ないまま帰国しました。メモの続きを。)

Espoo郊外の小さな図書館を見学させてもらいました。フィンランドの図書館は、本を読むだけでなく、電子化もすすんだ情報の拠点であり、地域コミュニティの拠点、開かれた学びの場でもあります。

Espooに限らず、各地域にたくさんの図書館があります。一方、小学校すべてに図書館があるわけではないそうです。図書館は、基本的に自宅の近所にあり、子どももひとりで歩いて出かけます。(ただし、都市部で駅の大型モール内にある場合などを除く)

見学させてもらった日は、夏休みが始まったところで、近隣の子どもたちがやって来て工作のワークショップに参加していました。

子どもだけでなく、バギーに赤ちゃん乗せたお母さんも、シニアも、のんびり過ごしています。ここは絵本のコーナー。

学校の授業でも利用されていて、近所の小学校から、ひとクラスでやってくることもよくあるそうです。担任の先生が、図書館に限らず、美術館、博物館などへ児童を連れて出かけるとのこと。日本では、担任の先生の裁量での学外授業は、なかなか簡単ではないですよね。
他に日本との違いを感じたのは、絵本。日本では、未就学児は、絵がメインの絵本を大人に読んでもらうことが主流です。対してフィンランドでは、絵本を読んでもらうこともありますが、小学校へ上がる頃には、この程度の文字量+挿絵の本を自分からすすんで読むのだそうです。

行き当たりばったりに歩いたヘルシンキ市街地で、ひときわ趣があり気になった建物がありました。ひとりで動いていた別の日にもたまたま通りがかり、GoogleMapで図書館であることは確認できたので、思い切って重い扉を開けて入ってみました。

Rikhardinkatu図書館、外観も内観も歴史を感じます。
高い天井、重厚な空間に圧倒されます。どのフロアにも、木の机+椅子の部屋と、間接照明のゆったりしたソファスペースがあって、自宅のリビングに居るようにくつろいで本を読む姿がありました。階段の踊り場に大きな老犬も眠っています。


夜19時から、中央の吹き抜けの空間で現代舞踏のパフォーマンスが始まり、誰でも自由に観ることができました。

建物は旧いですが、WiFi完備、電子書籍、機器の貸し出しがあり、諸々の手続きはICカードでしている様子でした。写真右:フィンランド語で書かれた内容は不明ですが、掲示板にポストイットがいっぱい貼ってあります。

アアルト大学 (Otaniementie)の図書館は、テーブル、椅子も全てアアルトデザイン。

国立図書館は、毎度タイミングはずしてしまい開館時間内に行けずじまい。次回に。

有名な老舗書店。何度か足を運びました。天窓は、開いた本をイメージしているとのこと。2階アアルトデザインのカフェは眺めただけ。

宿の近く、住宅地にある素敵な書店。地階に降りると居心地よいソファスペース、奥の真っ白なギャラリースペースでは、コンサートもするそう。さらにその奥にも隠れ家的小部屋あり。



長居したくなる魅惑の書店でした。

図書館も書店も(書店はたまたまその店がそうだったにすぎないかもですが)本の提供だけではなく、文化育成(過去のアーカイブ+未来)、地域コミュニティ拠点としての活動、教育を本気でやっています。Rikhardinkatu図書館は、もう溜息ものでした。フィンランドの読書量は世界一とよく聞きますが、その懐の深さを垣間見たようでした。

ヘルシンキ旅行メモ
ヘルシンキ旅行メモ1幼稚園
ヘルシンキ旅行メモ2 図書館・書店
ヘルシンキ旅行メモ3 リサイクル・アップサイクル
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ヘルシンキ旅行メモ7 雑感

ピッケと一緒に楽しい学び(小学校編)


子どもたちに、創造表現活動、なかでも言葉と物語の「創る」喜びを届けたくて、ピッケをつくりました。自らの内発的動機で取り組むオープンエンドな「創る」活動には、あらゆる学びがつまっています。

ピッケを活用した 小学校での学びのモデルをご紹介します。
Windows環境 では「ピッケのつくるプレゼンテーション」をご利用ください。

17-06-26ピッケで楽しい学び@小学校_ページ_1

1年生では、生活知に近い物語づくりから始めましょう。楽しい学びの副次的効果として、言語能力、思考力・判断力・表現力が育成されます。
副教材として、Webサイト「ピッケのおうち」の紙工作や、NHK Eテレ「てれび絵本」でOAされた「ピッケとがーこ」シリーズもご利用いただけます。
17-06-26ピッケで楽しい学び@小学校_ページ_3s
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高学年になれば、調べ学習の発表に利用できます。
プログラミングは、抽象的思考力が育つ3年生くらいから。Scratchでピッケを使えます。
英語の学習にも有効です。例えば、日本語と概念の異なる前置詞は、絵での理解が早いです。先生がオリジナル教材を作ってもよいですし、児童が問題をつくり互いに解くのも楽しい学びです。

「ピッケのつくるプレゼンテーション」の作例をブログで紹介しています。こちら>>

iOS環境 でも、ほぼ同様にできます。「ピッケのつくるえほん for iPad」をご利用ください。プログラミングiPadアプリは、Pyonkeeになります。

17-06-26ピッケで楽しい学び@小学校_ページ_2

2009年2学期、立命館小学校1年生のロボティクス科でピッケを活用した授業が行われました。40分×13コマを、以下の3つのテーマに分けてデザインなさっていました。

前半) ものがうごくしくみ ~映像編~
 「ピッケのペパドルアニメーション制作」
中盤) 特別授業 物語をつくる
 「ピッケのつくるえほん」
後半) ものがうごくしくみ ~コンピュータ&モーター編~
 「クリケットを使ってピッケの『リズムのもり』の世界を表現しよう」

もう8年も前ですが、世界観をもった横断型カリキュラムデザインの参考になると思うので紹介します。

オープンエンドな「創る」活動は、自分で課題を見つけ工夫し解決へ向けて試行錯誤する自走式学習者を育てます。この時、しっかりした母国語の基盤の上でこそ、プログラミング教育や外国語教育が活きます。
カリキュラムをデザインする際には、先にICTありきではなく、子どもの発達段階に沿った「創る」で組み立てましょう。ICTは、発想を促し試行錯誤がとことんでき、共有や発信も得意ですので、一連の「創る」学びの適所に取り入れると効果的です。
ピッケをメディア(媒体)にした 物語づくりを核とする「創る」は、楽しい学びです。楽しい学びは身につきます。ぜひ子どもたちと体験してみてください。

学校向けWindowsソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション」は、フル機能を試していただけるライセンスキーを発行できます。問い合わせフォームよりご連絡ください。

PyonkeeやScratchでピッケを利用する方法は、ひとつ前のブログ記事をご覧ください。
YouTube に、子どもたち作のデジタル絵本作品をアップしています。再生リスト「小学生作の作品」

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学校向けWindowsソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション:http://www.pekay.jp/pkp/
iPadアプリ「ピッケのつくるえほん for iPad」:http://www.pekay.jp/pkla/ipad
副教材としても活用できるWebサイト「ピッケのおうち」:http://www.pekay.jp/house/ ※ パソコン上でのみ動作
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Pyonkee(ピョンキー)やScratch(スクラッチ)でピッケ


■ Pyonkee(ピョンキー)でピッケ

Pyonkeeは、Scratchをベースにした iPadで動くビジュアルプログラミング環境です。
DL数が、なんと70万を超えたそうです。

そのPyonkeeに、ピッケが入っています。17-06-24_Pyonkee_完成1s

アプリ内のどこにあるかをお伝えしますね。

スプライト(ピッケのキャラクターやアイテム)を読み込みたいとき:
「新しいスプライト」のフォルダ柄のアイコンから、コスチューム > ピッケ と進むと
17-06-24_Pyonkee_01
ピッケたちキャラクターの入った8ケのフォルダーとアイテムが入ったフォルダーがあります。例えば「ピッケ」を選んで
17-06-24_Pyonkee_02s
使いたいスプライトを選びます。
17-06-24_Pyonkee_03s
背景(ピッケの背景)を読み込みたいとき:
右下「ステージ」をタップ、「背景」タブを選び、「読み込み」をタップ
17-06-24_Pyonkee_01
「ピッケ」フォルダーを選んで
17-06-24_Pyonkee_05背景s
使いたい背景を選びます。例えば「back5」(居間)を選ぶと
17-06-24_Pyonkee_06背景s
こんな感じになります。
17-06-24_Pyonkee_完成2s

■ Scratch(スクラッチ)でピッケ

Scratchにはピッケは入っていませんが、Pyonkee用のピッケ素材を読み込んで使えます。

PyonkeeはOSSなので、ソースコード一式はGitHubで公開されていて、それをScratchでも利用できるのだそうです。実は私も知らなくて、以下は阿部和広さんに教えていただきました。

PeKayのリソースを以下からダウンロードできます。
https://github.com/SoftUmeYa/Pyonkee/tree/master/Resources/Media/Costumes/PeKay
https://github.com/SoftUmeYa/Pyonkee/tree/master/Resources/Media/Backgrounds/PeKay
これらを個別にダウンロードするより、ちょっと大きくなってしまいますが、全体をダウンロードして該当フォルダを取り出した方が楽かもしれません。
https://github.com/SoftUmeYa/Pyonkee/archive/master.zip

ダウンロードした この「PeKay」一式を、
scs_PeKay素材一式s
任意の場所に置けば、Scratch からそれらを読み込んで、ふつうに使えます。
17-06-24_Pyonkee_01

ただし、Scratch2.0では .spriteのサムネイルが表示されず、このように↓なってしまいます。(複数のコスチュームをもつスプライトのサムネイルが表示されない)
scs_scratch_PeKay1_bubun_s

こうなる理由は、.spriteが、画像ではなくScratchの独自形式であるためで、Scratch2.0ではOSのダイアログを使っているので、サムネイル表示ができないそうです。Scratch 1.4(含むPyonkee)であれば表示されます↓。scs_サムネイルScratch1.4では表示s
少し不便ではありますが、サムネイルの表示だけのことでファイルの中身は問題ありません。

また、このピッケ素材一式のライセンスは「CC BY-NC-SA 4.0.」となっています。
意味は、「表示 – 非営利 – 継承 4.0 国際 でライセンスされています」です。
家庭や学校など非営利目的であれば、例えば以下のように書いてお使いいただけます。
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例1)
PeKay is created by Tamie Asakura
For more information about PeKay, please visit: http://www.pekay.jp
Copyright (c) Tamie Asakura / CC BY-NC-SA 4.0.
例2)
PeKay costumes/backgrounds are provided by the courtesy of Tamie Asakura(http://www.pekay.jp). They are licensed under CC BY-NC-SA 4.0.
—————————————————-
書く場所は、Scratchでは「メモと作品への貢献」欄、Pyonkeeでは「ファイル」メニュー >「プロジェクトのメモ」欄(「名前を付けて保存」 >「このプロジェクトについて」欄と同じ)です。

キャラクター、なかでもピッケには、複数のコスチュームを持つスプライトがたくさんあるので、色々工夫できますよ。ピッケをプログラミングで動かしてみてくださいね!

次の記事もあわせてぜひ >>「ピッケと一緒に楽しい学び(小学校編)」

関連する投稿(作例)
Pyonkeeでピッケ1
Pyonkeeでピッケ2

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Pyonkee(ピョンキー):http://www.softumeya.com/pyonkee/ja/
Scratch(スクラッチ):http://scratch.mit.edu/
ピッケのつくるえほん for iPad:http://www.pekay.jp/pkla/ipad
ピッケのつくるプレゼンテーション(学校向けWinソフト):http://www.pekay.jp/pkp/
最初のピッケ「ピッケのおうち」Webサイト:http://www.pekay.jp/house/ ※ 15年以上昔につくったもので、iPadやスマホ上では動作しません。マウス操作のパソコンでのみ遊べます。
ピッケに関するお知らせやレポート: Facebookページ「ピッケ」
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ヘルシンキ旅行メモ1幼稚園


ヘルシンキに来ています。
Lauttasaariにある公立幼稚園を見学させてもらいました。
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広い敷地内に建つゆったりした平屋で、年齢や目的に合わせた小部屋やコーナーに分かれ、家庭的で落ち着いた雰囲気です。
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玄関入ってすぐのホール。1日の中でも寒暖差が大きく、ここで脱ぎ着をして調整します。
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5歳からのスウェーデン語を学ぶ部屋。img_fin_170607_Lokki_0
子どもたちが作った「カモメ」。(幼稚園の名前が「カモメ」という意味だそう)
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お昼寝用の部屋。
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冬場に運動もできる広い部屋。天窓から陽がさします。
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あちこちに子どもたちの作品や活動記録の写真が貼られています。
画材はもちろんのこと、海や森で拾ってきた枯れ枝なども工作材料としていつでも手にとれるところに置かれています。img_fin_170607_Lokki_9

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その日の活動は子どもたちの興味等に合わせ、担任の先生の判断で臨機応変に決めるそうです。お天気に恵まれたこの日は、部屋のドアに「外へ出かけています」の札がかかった部屋もあり、みんな外へ出ていました。

園庭。隣接して、もっと年齢の低い子どもたちのための遊具のない庭もあります。美術館や図書館、すぐ近くの海へ出かけることもあるそうです。
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iPad1台を含むタブレットやPCも利用しているそうですが、当たり前に溶け込んでいるので特に目につくことはありません。喧噪もなく、創作や表現など楽しく豊かな学びに満ちた子どもたちの「暮らす」場という印象でした。

ヘルシンキ旅行メモ
ヘルシンキ旅行メモ1幼稚園
ヘルシンキ旅行メモ2 図書館・書店
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ヘルシンキ旅行メモ4 社会の中の学びの場
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ヘルシンキ旅行メモ7 雑感

デジタルえほんアワード デジタル教材賞 準グランプリ受賞


「ピッケのつくるえほん for iPad」が、第5回デジタルえほんアワード デジタル教材賞 準グランプリを受賞しました。
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これまで応援してくださった皆さん、いつもピッケと遊んでくれる子どもたち、ありがとうございました。

表彰式の会場は、5年前BEATセミナー「子どもとデジタル絵本」で登壇した同じ東大情報学環福武ホールでした。ワークショップも10回近くしていて、ピッケにとって思い出深い場所です。

未だパソコン版だった頃の記録movie(2009年1月@情報学環福武ホール):

ピッケをつくり始めてそろそろ17年、子どもたちとの絵本づくりも10年近くになります。これからも、お話をつくる楽しさを子どもたちへ届けます。

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受賞アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
最初のピッケ:「ピッケのおうち」15年以上昔につくったもので、iPadやスマホ上では動作しません。マウス操作のパソコンでのみピッケと遊べます。
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@森のアトリエ(神戸市)


GWの最終日、「森のアトリエ」(アトリエ空一級建築士事務所)開放日にあわせ、ピッケの絵本づくりをしました。
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最初にやってきたのは、お父さんに連れられて9歳と6歳の姉妹です。お母さんに贈る絵本を作りました。隣では、大人の女性が、こちらもお母さんに贈る絵本をつくっています。
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妹さんの作品「みんなはなにをしてるかな?」に姉妹で録音中。

こちらが完成作品。
「みんなはなにをしているかな?」こゆきちゃん(6歳)

「ともだちいっぱいたのしいな」こはなちゃん(9歳)

紙の絵本もできました。
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続いてやってきた4歳の男の子は、赤ちゃん(妹さん)のための絵本をつくりました。

新緑に包まれ、お茶飲みながら三々五々ゆるゆると。
のんびり幸せな1日でした。

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
最初のピッケ:「ピッケのおうち」15年以上昔につくったもので、iPadやスマホ上では動作しません。マウス操作のパソコンでのみピッケと遊べます。
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
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「Good, Bad, and Unknown -子どもとメディア」


4月22日土曜日お茶の水女子大で開催された第8回「子ども学カフェ」(主催:日本子ども学会)は、榊原洋一先生による講話「Good, Bad, and Unknown -子どもとメディア」でした。米国や国内の最新の科学的知見をご紹介くださるとともに、逸話的事象や単なる相関にすぎない調査結果から親や乳幼児のスマホ使用そのものを否定することに疑問を投げかけ、良い面/悪い面/未解明(Good, Bad, and Unknown)を科学的知見をもとに見極める姿勢が大切であると語られました。
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その前日、ちひろ美術館へ イブ・スパング・オルセンの「つきのぼうや」に会いに行きました。
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「もとは新聞の日曜版の付録であった。テレビが無い家庭の子どもにも動きのある絵を見せてあげたくて縦長の構図とした(棒に巻きつけて、ほどきながら見て楽しむ)」というエピソードは心ふるえる嬉しさで、ますますファンになりました。オルセンさん自身もきっと、どうすると子どもたちが驚くかな、喜ぶかなと工夫する時間が楽しかったのではと想像します。

いつの時代も、メディアはデザイン次第で、子どもたちに驚きや楽しみをもたらす「良いもの(Good)」になると思っています。

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日本子ども学会では、研究・開発委員会を中心として、1つのテーマをめぐり、カフェ・シンポジウム・チャイルドサイエンス特集等さまざまな形で知識と議論を深め、学会として知的資産としてまとめて社会に発信するプロジェクト活動を進めます。その第一弾のテーマが「子どもとメディア」(メディア・プロジェクト)です。
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お花見2017@夙川


明日からの予報に傘マークが4つ並んでいるので、急遽友人と誘い合わせ夙川沿いを歩いてきました。
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満開前とはいえ、去年おととしから景色が違ってきています。
弱っている樹もあって、ソメイヨシノの寿命ということなのでしょうか。

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寂しくもあり、でもやっぱり美しい。

きっと来年もこの桜の下を歩くことでしょう。