12月26日、嵯峨美術大学(内田隆寿先生)でゲスト講義の2回目でした(全2回)。頂いたお題は「社会教育」。家庭、学校や園、地域の3つが緩やかにつながった社会全体で子どもを育む、教育は次世代へのギフト(贈与)、広い視野で視線は遠くへ、という話をしました。リアクションペーパーを読むと、届いたと伝わってきて嬉しいです。
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先週オンライン授業を行った京大附属病院院内学級、京都市立病院院内学級から iPadが戻ってきたので、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)へ出かけてきました。ハウス入り口のドネーションツリーは、ひとつひとつ寄付者のお名前が記されたオーナメントに彩られクリスマスの装いです。
iPadから絵本データを取り出し、動画に書き出し展開図を出力、チャイケモの皆さんと一緒に製本しました。旅行や冒険のお話、クリスマスを家族で過ごすお話、学校での音楽発表会のお話、はじめての雪あそびのお話、どれも丁寧につくり込まれていています。力作ばかりで、つい作業の手を止めつつ。数名は録音にも挑戦していて、落下音などを声以外の方法で工夫した作品もありました。
小学4年生の女の子は昨年10月にも参加していて今回で2回目。長期におよぶ治療をがんばっています。素敵な旅行話を聞かせてくれました。
コロナ拡大期には週末の外泊は禁止でしたが、今は病状によっては可能だそう。今週末ご家族と過ごせるとよいですね。
終わって外へ出ると、クリスマスのイルミネーションが瞬いていました。
公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金:
重い病気をもつ子どもたちや家族をサポートする活動を行っている。( NPO法人チャイルド・ケモ・ハウスは、発展的解散の手続きを経て、2022年9月より公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金に統合されました )
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12月19日、嵯峨美術大学(内田隆寿先生)でゲスト講義の初回でした(全2回)。頂いたお題「社会教育」の切り口で。美大ですし受講者に教育方面へ進む学生さんはいないとのことで、自己紹介のところにピッケ以前を含めて、大昔につくった3DCGanimeも入れてみました。授業後まで残った学生さんが、CGやアプリ開発の言語、将来の進路など色々話してくれて「来週も楽しみです」と言ってくれて、私も楽しみです。
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12月14日、2つの病院の院内学級+それぞれのベッドサイドを繋げてお話づくりを楽しみました。2つの病院合同は初の試み。チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)井上さん(保育士さん)も一緒です。 質問もしてくれて、できあがったお話を画面に映して語ってくれる子もあって、穏やかな時間となりました。このあと1週間ほど貸し出しをするので、それぞれのペースでつくってもらえます。どんな作品に仕上がるか楽しみです。
チャイルド・ケモ・ハウス:
重い病気をもつ子どもたちや家族をサポートする活動を行っている。
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12月10日土曜日、伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。この日も快晴。豊橋でのワークショップの日は3か月続きでお天気です。
午前は市営西部住宅の集会所へ。寺井さんによる読み聞かせは『やさいさん』(tupera tupera 作、Gakken)。他にも、この日のテーマ「クリスマス」に合わせた外国語、日本語の絵本を図書館司書さんが用意してくださいました。絵本づくりのテーマは、(『やさいさん』的構成で)何かな?、クリスマス、または自由としました。
ゴジラで連作の6歳男児の新作は「ゴジラ対ツリーゴジラ」。お母さんの作品「クリスマスのおてがみ」にも録音で参加しました。
別のお母さんがつくったのは、前日が誕生日だった息子さんへ贈る絵本。当の息子さんはこの日は不参加でしたが、作品のさいごに皆でお祝いメッセージを追加録音しました。
午後の県営岩田住宅では、ブラジル籍小1と小2女児が『やさいさん』に加え、クリスマス絵本からも1冊読んでくれました。午後回は、来日してまだ半年の3兄弟妹などポルトガル語しか解さない未就学の子たちが多数。私がわかってないとわかっても、元気にいっぱい話してくれます。録音は母語で。製本し小さな絵本ができあがると、どの子もとても嬉しそうです。
そろそろ発表会が始まるという終わり頃、お祖母さんに付き添われてやって来た2人は、再開後2回に1回くらいのペースで参加してくれている姉弟です。残り時間があまりないけどいい?と確かめると「だいじょうぶ」。「クリスマス」をポルトガル語でも書きたいと「Natal」と入れて10分ほどで完成。録音はあきらめたものの製本までなんとかできました。発表会は総勢11人の子どもたちで、とても賑やかになりました。
自作の上映時は照れくさくて、机の下にもぐって見上げているブラジル籍の1年生。つくった作品は「ぶたくんのおはなし」。「1見開き60秒」の録音時間では足りないほど、おしゃべりを楽しんでいます。自宅では母語、今春小学校へ通い始めてからの日本語の上達ぶりに驚きます。
予定の2時間を少しオーバーしてお開き。伊藤さんからひとり1ケずつミカンをもらって、ブランコへ、サッカーへと駆け出して行きました。
次回は1月14日土曜、10時~西部住宅の第2集会所(主催:フロンティアとよはし)、14時~岩田住宅の集会所(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)です。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。
YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
再生リスト:子どもたちの作品(外国ルーツ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDCAXj0jIq7C3i4ZGcePgZo
再生リスト:子どもたちの作品(小学生)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MBKBXq5Ht4LOFykml4t0uxQ
再生リスト:大人の作品
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDgsLr0ZrxoNmXWZB2gFcOZ
ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん ちかさん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです)
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チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)へ出かけてきました。先月、京大附属病院の院内学級と繋げて小学部の子どもたちとオンライン授業を行い、そのあと1週間自由につくってもらっていた作品が戻ってきたので。
オンライン授業は低学年さんばかり3人、教室からひとり、ベッドサイドから2人が参加してくれました。家族のみんなへ、ママへなど贈る相手を決めて、治療の都合や体調優先で無理はせずそれぞれのペースで絵本づくりを楽しみました。
新型コロナ感染症が再び拡大傾向にはありますが、QOLを考慮し子どもたちの生活への制限は一時ほどの厳しさはなく最小限にとどめているそう。とはいえ、週末の外泊も難しく、院内学級への登校時間も短く抑えられています。1日フル登校なら5時間のところを、今は1人1日3時間までといった具合に(病院によって異なります)。「こうゆう楽しみの時間が大切だと、コロナ禍になってつくづく思う」と先生が話してくださいました。
子どもたちの思いの詰まった作品をチャイケモの井上さん(保育士)と製本しました。例えば、ランドセルをしょって学校へ出かけるお話は、一番乗りで着いた教室で大勢の友だちと「おはようございます」。大きなカメさんに出会う大作は、第1部と第2部の連作に。「多いほうが楽しいからね」と仲間が次々車に乗り込んできて一緒に旅するお話もありました。なかには、ひとりで4作品つくった子も。病床で黙々と集中してつくる様子に保護者の方も驚かれたそうです。「魔法のような時間をありがとうございました」先生からの言葉を少し大げさにも感じましたが、製本をしながら、子どもたちは確かに、お話の世界に遊ぶあいだ、学校や森の大きなカメさんの家や冒険の旅へ出かけていたのだなと伝わってきました。魔法の時間にしたのは子どもたち自身ですね。こちらこそありがとうございました。
NPO法人 チャイルド・ケモ・ハウス:
重い病気をもつ子どもたちや家族をサポートする活動を行っている。NPO法人チャイルド・ケモ・ハウスは今年9月~公益財団法人チャイルド・ケモ・サポート基金に統合されたとのこと。「おへやでピッケ」他NPOでの活動はすべて継続されています。
「おへやでピッケ」
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愛知淑徳大学 福祉貢献学部(井上知香先生)でゲスト講義を担当しました。
この春から保育士になる4年生対象とお聞きしていたので、幼児教育の事例紹介をメインとし「デジタルを『創る』に、なかでも言葉の『創る』に使いましょう」というお話をしました。30分ほど設けた体験時間で学生さんたちがつくったのは、雨の日が楽しみになるお話、眠りにつく前に「ねえねえ、きょうね」と楽しかった一日をふりかえるお話、保育実習で出会った眼鏡を嫌がる男の子のためにつくったお話など。子どもへ向ける眼差しがあたたかく発想もやわらかです。
後半では、外国ルーツの子どもたちの現状や課題について伝えました。在留外国人数全体でみると東京都が最多ですが、「日本語指導が必要な外国籍の子ども」となると愛知県が飛び抜けての1位で、2位の神奈川の2倍にものぼります。グラフを示すと、ほぼ全員が「知らなかった」と驚いていました。そうなる理由は、東京は単身で来日する外国人が多いのに対し、愛知は家族を伴っての来日が多いためです。日本で生まれ育っていても家庭では母語のみで、小学校就学ではじめて日本語を使う場合も多く、母語・日本語ともが中途半端となりがちです。そのため本領を発揮できずにいる子どもたちも多いのです。就職なさる園で外国籍の子どもと接する学生さんもおそらくあることでしょう。
井上知香さんと保育や幼児教育におけるデジタルの使いどころやあれこれを、ゆっくり話せたのも有意義で、またご一緒するのが楽しみです。
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11月19日土曜日、雲ひとつない青空のもと伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。
午前は市営西部住宅の集会所へ。常連の子たちが学校行事で来れず、日本人親子1組のみとなりました。寺井さんによる読み聞かせは『いもほりバス』(藤本 ともひこ 作・絵、鈴木出版)。外国語の絵本も含めた時節もふまえての選書は図書館司書さんによるものです。つくりたいお話がある子も多いので、絵本づくりのテーマは芋ほり、または自由としました。
小3男児は、夏のキャンプの思い出を描きました。水遊びやバーベキューを楽しみ、捕まえたクワガタは家で飼うことに。
ミヤマクワガタは冬を越すことができないので、残念ながら死んでしまったそうです。そんなこともあって、このお話をつくりたくなったのかもしれませんね。
午後は県営岩田住宅へ。午前は用事で出れなかったと、いつもは西部に来ている親子さんも遠い岩田まで車で来てくれました。
「読むのは私」と心得ているブラジル籍小1女児の元気な声でスタート。ブラジル籍の小1男児も自席から声を合わせて読んでいました。今春小学校へ通い始めてから日本語をがんばっていて、上達ぶりがすばらしいです。
自宅ではポルトガル語の小2男児は、1年ぶりの参加にもかかわらず操作方法もよく覚えていて、録音までできました。シャワーを「浴びる」は何度か復唱し練習してから。
発表会はとても賑やかになりました。小1女児はライブで発表したいとのこと。
「これなーんだ?」と呼びかけ、皆の答えを待ちます。
ハンバーガー、ピッケの鼻、ピアノ、水、赤い建物、枕 etc.と続いて
「ひとりちがうよ、どこかな?」 さいごの1問は別パターンの問い。
他の子たちは「あっ!」「ハイ!」「わかった!」われ先に前へ出てきて指差し「コレ!!」
保護者きょうこさん作「どんぐりくんの ニコニコたいそう」も子どもたちに大うけで、皆でやってみました。
片付けを終わって外へ出ると、眼の前に、きょうこさんが描いてくれた通りの光景が。今日はじめて出会った子たちが一緒に遊んでいます。空へ飛び出しそうなほど高く、ブランコを漕いで。
次回は12月10日土曜、10時~西部住宅の第2集会所(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)、14時~岩田住宅の集会所(主催:フロンティアとよはし)です。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。
YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
再生リスト:子どもたちの作品(外国ルーツ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDCAXj0jIq7C3i4ZGcePgZo
再生リスト:子どもたちの作品(小学生)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MBKBXq5Ht4LOFykml4t0uxQ
再生リスト:大人の作品
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDgsLr0ZrxoNmXWZB2gFcOZ
ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん ちかさん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです)
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鎌倉女子大学で2日間に渡りゲスト講義でした。まず10月31日は「建学の精神実践講座」という畏れ多い枠での2年生の講座。11月2日は児童学科の1年生(梨本加菜先生)。両日とも、将来は幼稚園教諭、保育士、小学校教諭を目指す学生さんたちが対象です。「創る」なかでも言葉の「創る」である「お話づくり」を幼少期に楽しい活動として届けましょう、そこにICTを使いましょう、というお話をし、短い時間でしたが絵本づくりも体験してもらいました。
児童学科1年生の受講後のコメントが届きました。「デジタルは子どもに悪影響を及ぼすと思っていた」「自分の子どもにも使わせないつもりだった」や「デジタル反対派だった」という複数人の学生さんたちが、受講して考えが変わった、デジタルを言葉の創るに使ってみたいと書いてくれています。担当した甲斐がありました。
講義後は、鎌倉をご案内頂きました。手配してくださったタクシーで鶴岡ミュージアム大河ドラマ館へ駆け込み、続いて、すっかり日が落ちた細路を辿り、足元を懐中電灯で照らして頂きながら石段を登って法華堂跡(北条義時のお墓)へ。暗闇にARで浮かび上がらせた今はなき御堂を探訪しました。空に三日月、かすかな虫の音の静寂、背後に何かの気配もあり、中世へとワープしそう。「鎌倉殿の13人」ファンの私はワクワクし通しでした。
キャンパス内には里山やビオトープが在り、澄みきった空に鳥の声が響いて一瞬どこにいるのか忘れます。この日は会えませんでしたがリスもいるそうです。
昔、大学のキャラクター「みどりさん」をデザインおよび制作したことがあり、その時も、リスの「ミラクル」を相棒に配したのです。そんな御縁ある鎌倉女子大学で講義をさせて頂けて幸せでした。
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10月30日は、子どもたちが科学のものがたりを創作する場づくりを研究なさっている科研グループの皆さん主催で特別セミナーでした。会場はお茶の水女子大学国際交流プラザ。「デジタルを活用した子どもの創作活動支援とは?」というお題を頂き、2時間ピッケの講話+30分ディスカッションをハイブリッド形式で。
文京区教育センターでの科学絵本づくり講座でピッケを活用なさっているとお聞きしたのは3年前。今年8月にようやく見学、導入や進行の方法に感心しました。科学絵本づくり講座に連続参加している男児の保護者さんから「科学絵本のワークショップに参加して子どもの日常が変わった。やってみる!と言うようになった。『快』の経験が子どもをこんなに変えるのだと驚きました」と伝えられたそうです。それを私に伝えて下さるお気持ちも嬉しいです。
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