廃材×ピッケの絵本づくりワークショップで、IDEA R LAB(岡山県倉敷市玉島)へ出かけてきました。IDEA R LAB は、街から出た廃材をクリエイティブに素敵によみがえらせる「クリエイティブリユース」の拠点かつ実験場、大月ヒロ子さんがご実家をリノベーションして2013年につくられました。ラボ周辺では空間までもがクリエイティブによみがえり、モノ、コト、ヒトが循環する豊かなコミュニティが育まれています。


ワークショップの前に、リノベされた水辺のキッチンやツールラボ等をご案内頂きました。

おなはし絵カードでの自己紹介に始まり、まずは廃材カードゲームを体験。じっくりよく見る、色々な方向から多視点で見る。すると、違った見え方、思いがけない発見があり、それがクリエイティブの種になるのだとゲームを楽しむ中で気付きます。

その柔らかくなった頭とよく見える眼と感じる手のまま、マテリアルライブラリへ皆で移動しました。ライブラリには、廃材を分解して素材や色で分類整理することで魅力的に生まれ変わった材料がいっぱい。使用後の転写フィルムの廃棄される側、グランドピアノを分解したパーツ、配電盤、糸巻、気になる材料のルーツも教えてもらいました。

ラボへ戻り、それぞれが選んだ材料で制作。つい脳が先行しがちな日常を離れ、五感を開き、材料に導かれて、手がつくりたいモノをつくるを試みました。ブレイクをはさんで、後半の絵本づくりへ。手を動かしながら生まれた情景や物語を絵と言葉で表し、録音して製本。

プラ容器がクラゲに見えたことで生まれた海、その未知の世界へダイブするお話、水陸の生き物たちが魅せられ寄ってきて中に入ると…植物の塔のお話。多文化・多民族「間」のコミュニケーションが専門の研究者さんは、特別な望遠鏡で、自然、食、人工物までをも「なんだろう?」と観察し楽器は演奏もしてみる話。寄る/引く、多視点という見方は、文化研究においても共通とのことでした。
子どもの頃、ゴミ捨て場は宝の山で、大好きなガラクタ(宝物)を持って帰ると叱られたので、代わりに山の中に秘密基地をつくり、そしたら友だちが集まって来て仲良しの友だちがいっぱいできた。子ども時代の実話をつくりながら、大人になった今も同じことをしていると気づいたのは、伊根町で「山の家」プロジェクトを手がける松田拓さん。まさに。
思いもかけず、眠っていた自身の深層に気付いたり、他の人の語りに、忘れかけていた記憶や見方が呼び覚まされたりもします。知った間柄であっても、日頃と違った面に触れることで親しみが増し、さらに距離が近くなる気がするのでした。

笑い声に包まれお開きとなる頃には、とっぷり日も暮れていました。秋の一日をご一緒してくださった皆さん、ありがとうございました。
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【 IDEA R LAB 】大月ヒロ子さんが、故郷玉島のご実家をリノベーションしてつくられたクリエイティブリユースの拠点かつ実験場。2013年8月オープン。
http://www.idea-r-lab.jp/
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使用アプリ: ピッケのつくるえほん for iPad
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2冊目のスタンプカードが満杯になったので(すなわち36回超の参加)、どちらか好きな方を選んでもらえるように、がーことうっきー2種類の缶バッジをつくりました。選ばれたのはがーこ。



















