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「教科書に載った小説」


すっかり秋ですね。
教科書に載った小説」佐藤雅彦編 を読みました。
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国語の教科書に掲載された小説12篇が収められています。
これが面白いのです。
ひょっとしたら私の使った教科書に載っていた作品もあるのかもしれませんが、「読まされ」て面白さに気づかず過ぎたのでしょう。それぞれの教科書を作った選者によって選ばれ、時を経て、この本の編者によって選ばれ、2つのフィルターを通って届いたということですね。
なかに「絵本」と題された、胸にせまる作品があります。
ある日小包で「ももたろう」の絵本が届く。中には12年前に亡くなった畏敬の友からの一通の手紙が入っていた。死を間近に控え、友の未だ見ぬ未来の子どもへ、1冊の絵本を贈ろうと計画し託した絵本。
作者、松下竜一のおそらく実話なのではないかと感じました。
他にも、とんかつ、絵本、少年の夏、父の列車、雛…など、珠玉のつまった1冊です。
編者佐藤雅彦さんHPの紹介文は こちら>>