Category: 講演・講義・学会・論文

『第10回 BAクリエイターズサロン』で講師を務めました


キッズプラザ大阪でのワークショップの前日、西新宿の東放学園キャリアサポートセンターで「子どものためのデジタルコンテンツを考える」と題して講演しました。
コーディネイターは、女子美術大学大学院の為ヶ谷秀一先生です。
私が話せることと言えば、ピッケの話だけ。ピッケの開発における試行錯誤と、その中で私なりに気づいたこと。100%ピッケづくしです。
Img100704_1

サッカー観戦で寝不足かもしれない金曜夜に、80名の方がご参加くださいました。ありがとうございます。
Img100704_2
Img100704_3

質疑応答。感想や質問をたくさん頂戴しました。
Img100704_4

お試しコーナーも用意してくださいました。

アプリの実演をしながら具体的な手法をお伝えし、活用例のmovieをご覧いただき、次のようなお話をしました。

「ピッケのおうち」をつくった理由
 ・幼い頃に味わう「嬉しい・楽しい」は、人生を歩む力になる。
 ・子どもたちと新しいメディアの最初の出あいを幸せにしたい。
「ピッケのおうち」で気づいたこと
 ・幼児向けデジタルコンテンツは三者で成り立つよう作るのがいい。
 ・上手い不完全をめざそう。
「ピッケのつくるえほん」活動の要所
 ・物語をつくる
 ・物語を外化する
 ・物語を語る
 ・物語を分かち合う
 ・つくる側になる
子どものためのデジタルコンテンツデザイン
 ・アクティビティ全体をデザインする。
 ・マニュアル不要にわかりやすく。
 ・余分な枝葉は落とす。
 ・丹精こめてつくる。
 ・ソフトのデザインは作り手の思想。
子どもを幸せにすること。未来を考えること。
 ・心の中の安全基地=コミュニケーションの基盤を育てる。
 ・上質の喜びの体験を。

質疑応答で返答に窮したのは「事例調査や検証をどうしているのか」と「どうビジネス化しマネタイズしているのか」。
まず前者。考えていてもわからないので、作りながら考えようと始めたのがそもそもで、やっていることの言語化さえ、後でしている始末。
迷ったときにどっちへ進むかは、ひなたの匂いのする方です。何か(学術研究であったり、あるいは市場だったり)を分析し、その結果に基づいて作ったというものではないのです。手を動かしながら考えています。
後者。活動を継続するためにビジネス化必須は自覚していて、今も挑戦中。もっと知恵出してがんばらねばと思っています。
この分野に若い人にどんどん入ってきてもらうためにも「面白いですよ」だけではダメなので。

やってきた活動を言語化し整理できたこと、このテーマに関心をもつ方々に聴いていただけたことは、とてもありがたいことでした。
ピッケを続けていて嬉しく思うのは、遊んでくれる子どもたちが増えることはもちろん、同じ方向見て進む仲間と出会え、応援してくれる人も増えて、だんだんに心強くなってくること。
これからも、「子ども×デジタル」の未来を考え、戸外で身体を存分に動かして遊ぶように、心を解き放ち自由に遊べる原っぱを作りたいなと思っています。
「つくる」ことは、何より楽しい
を、日々実感しています。

初!講演会で話します


はじめて講演会なるものの講師をします。
そもそも話すこと得意でなく、務まるでしょうか…。
過去の講師陣をみると、第1回のリプチンスキー氏を皮切りに錚々たるお名前がズラリ。ますます緊張…。
下手に見栄はらず、ピッケの開発のこれまでと、子どものためのデジタルコンテンツについて私なりに思うことを話してみます。
話すためには言語化せねばならず、やってきたことを内省してまとめる良い機会にもなりそうです。
金曜の夜ですけれど、ぜひいらしてくださいね。
————————————-
■ 第10回 BAクリエイターズサロン
テーマ:「子どものためのデジタルコンテンツを考える」
講師:朝倉民枝
日時:2010年6月25日(金) 18:30~20:30
場所:東放学園キャリアサポートセンター 4階
   東京都新宿区西新宿4-5-2
主催:NPO法人ブロ-ドバンド・アソシエ-ション
参加費:一般 1000円 / 学生 無料
定員:80名
申込締切:6月22日
詳しくは こちら(pdf)>>
申し込みは こちら>>
————————————-