Category: 公教育

おでかけピッケ@京都府立医科大学附属病院


京都府立医科大学附属病院の分教室(院内学級)へ、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さん(アートディレクター)、鈴木さん(保育士)と出かけてきました。小学部と中学部の合同授業として、2コマ90分で絵本づくりをしました。

テレビ会議システムを使いベッドサイドと教室のそれぞれが自己紹介をしてから、おはなしづくりに入りました。看護師さんの出入りもありながら、子どもたちそれぞれの病状やその日の体調に合わせて進めます。うまく力の入らない男児は、分教室の先生の膝の上に座って、タブレット操作やハサミで切る作業を手伝ってもらいつつ、録音までできました。先生と一緒に歌も歌って嬉しそう「海は広いな大きいな~」。

午後お見舞いに来てくれるおじいちゃんを楽しみに待っている男児は、おじいちゃんへ贈る絵本をつくりました。

4年生女児作「みんなの1日」のさいごの場面は、「夜空にきれいな流れ星、みんな夢の中です」。

チャイケモインターンの女子大生さんやこの病院でボランティアをされている女子大生さんも、子どもたちのサポートに入ってくれました。

ナラティブは、がんばっている子どもたちの気持ちをひととき軽くし楽しみをもたらします。ご家族や医療者にとっても、作品から子どもさんの心の内を垣間見ることができます。「おでかけピッケ」を続けることができるのは、受け入れてくださる先生方やチャイケモの皆さんのおかげです。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。2019年度の「おでかけピッケ」は、公益財団法人ノエビアグリーン財団の助成を受けています。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@芦屋市精道こども園


芦屋市精道こども園の年長さんの絵本づくりを参観に出かけてきました。

昨年10月、保育士の先生方を対象に研修を行い、その翌日、受講なさった先生方にファシリテータとして入って頂き2クラス合同で絵本づくりをしました。今回は、その2クラスそれぞれの担任の先生が、ご自身のクラスの子どもたちを対象に実施なさったのでした。ひとりの先生は、導入に絵本を1冊読まれました。もうひとりの先生は、事前に子どもたちから聞き取りしたカードをひとりひとりに配布。どちらのクラスの活動も素晴らしく、私も気付きがありました。作品の完成が楽しみです。子どもたちと一緒の給食も美味しかった!

10月の様子は、芦屋市のWebで紹介されています。
>> 精道こども園での絵本づくり(ICTを活用した保育実践)

【 追記 】
実は、これは1カ月後の卒園式へ向けての「秘密の大作戦」でした。園生活で楽しかったこと嬉しかったことや自分の気持ちを、お父さんお母さんなど保護者の方へ伝える絵本をつくったのでした。なので、式当日までゼッタイ内緒。私もSNSやブログへ書くことを控え、つい言いたくなるのをぐっと我慢していました。
卒園式は、規模を大幅に縮小し、1クラスずつ時間差で実施されたそうです。さらに2グループに分けた少人数で、録音したデジタル絵本の発表、子ども自身が製本した絵本の贈呈もなさったそうです。発表から戻った我が子をぎゅっと抱きしめるお母さんもいらしたとのこと、子どもたちの嬉しそうな顔が眼に浮かびます。
たいよう組さんとにじ組さんの子どもたち、よかったですね。御卒園おめでとうございます!

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ピッケで国語のお話づくり@連島東小学校(岡山県倉敷市)


倉敷市立連島東小学校を訪問しました。

午前中は、田川裕先生ご担当の4年生の学級で国語の授業。嵐ではぐれた仲間を探す冒険話は、録音も凝っていて皆から拍手喝采でした。

亀の3兄弟がお母さんの病気を治すための旅に出たり、火事をのりこえ新しい家をつくったり、空へ飛んで行ったり、こわくて泳げない友だちを励ましたり、失くしたボールを探してあげたり、野原の白い花を辿ると季節をめぐり友だちと出会えたり。それぞれのグループで「はじめ、なか、おわり」を意識したお話ができました。


午後は学童のお教室へ。

午前の授業でも午後の学童でも、贈る相手を決めて制作しました。1年生や病気療養中の先生、妹や弟へ贈るとした子どもたちが多くいました。
急なことでしたのに、超多忙の中で学級通信の臨時号を発行してくださったり、恐縮かつ嬉しかったです。黒板いっぱいのウェルカムメッセージも感激でした。

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おでかけピッケ@京都市立病院


京都市立病院の分教室(院内学級)へ、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の井上さん(保育士)、川井さん(自立支援員)と出かけてきました。小学校中学校の教室と職員室とを一部屋で兼ねた小さな分教室です。

少ない人数でゆっくり落ち着いて取り組むことができました。教室では、小1女児にチャイケモインターンの女子大生さんが付き添ってくれました(春休みを利用して東京から来ているそうです。自身も小児がんのサバイバー)。昨年も手伝ってくださったこの病院でボランティアをされている女子大生さんも入ってくださいました。ふたりに見守られ、元気な声で録音もできました。

さいごの場面は「みんなで一緒に花火を見に行こう!」裏表紙は「きれいな花火だね」。(「手を繋いでるの」と言いながら、全員の手を丁寧に重ねていました)

ベッドサイドからはTV会議システムを利用して、ふたり参加してくれました。ラプンツェルが大好きな小2女児は「プリンセスみみのだいぼうけん」、小4男児はハチミツの争奪戦を描いた「ハチミツ」。

治療でたいへんな思いしている入院中だからこそ、楽しい体験をさせてあげたい。チャイケモ・クリニック楠木院長先生やチャイケモの皆さんの想いに賛同し、ピッケでわずかながらお手伝いしています。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。2019年度の「おでかけピッケ」は、公益財団法人ノエビアグリーン財団の助成を受けています。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

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おでかけピッケ@京大附属病院院内学級


京大附属病院の分教室(院内学級)へ、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さん(アートディレクター)、川井さん(自立支援員さん)と出かけてきました。小児病棟のプレイルームへは5年前から伺っていて、分教室へは今回が3回目です。小学部と中学部の合同授業として、2コマ90分で絵本づくりをしました。9月のプレイルームのとき参加できなかった女児は、今日を楽しみにしてくれていたそうです。

子どもたちそれぞれの病状や体調に合わせて、無理のないペースで進めます。中抜けしたり、途中から参加したり、途中までにして病室へ戻ったり。

教室と病室を繋いだテレビ会議システムを利用して、ひとりはベッドサイドから参加してくれました。先生も付き添ってくださいます。

外でかくれんぼやお絵描きしたり、宇宙人に会ったり、海へ出かけたり、はたまた、おにぎりが遠足にでかけたり。思い思いの物語世界を楽しんでいました。特に低学年は、まさにその世界の中へ入り込んで遊んでいます。

小学2年生の男児がつくったのは、恐竜に追いかけられる話。きのう3歳になった妹さんへ贈る絵本です。素敵ですよ。ぜひ音声入りのmovieをご覧ください。

それぞれに贈る相手を決めてもらったところ、半数近くが長く会えていない妹さんや弟さんでした。たとえ家族であっても、中学生未満の子どもは小児病棟へ立ち入ることができません(病院によって異なりますが、13~15歳以下と規定している病院が多いです)。なので、大好きな妹さんのお誕生日も家族一緒に祝ってあげることができないのです。昨日は、その妹さんへ届くように「お誕生日おめでとう!」をお教室の皆で大きな声で言ったそうです。

「録音は照れるぅ~」という高学年男児は、代わりにテキスト入力をがんばりました。完成した絵本は、並んで制作した高学年男児どおしで互いに贈り合いとなりました。

各人2冊ずつ製本したので、1冊は自分用として手元に残ります。

ナラティブは、治療をがんばっている子どもたちの気持ちをひととき軽くし楽しみをもたらします。ご家族や医療者にとっても、作品から子どもさんの心の内を垣間見ることができます。医療の現場でもっとナラティブが活かされますように。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。2019年度の「おでかけピッケ」は、公益財団法人ノエビアグリーン財団の助成を受けています。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

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おでかけピッケ@阪大病院院内学級


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の保育士 井上さん、鈴木さんと一緒に、大阪大学医学部附属病院の院内教室(大阪府立刀根山支援学校の分教室)へ出かけて絵本づくりをしました。チャイケモボランティアのおふたりもお手伝いくださいました。

「大阪大学医学部附属病院小児医療センター」施錠された扉の中へは、感染症の持ち込みや拡大防止のため、15歳以下の人はたとえ兄弟姉妹であっても立ち入ることができません。この扉を入り長い廊下のいちばん奥に小学部と中学部の教室が在ります。

導入用にクリスマスの絵本を数冊持って行きました。小児医療センター内にも、大きなツリーが飾られています。

中学生はテストの日ということで小学部のみの授業となりました。教室へ来ることができたのは4人。それぞれの体調に応じて、疲れたら無理せず休憩したり部屋へひきあげるなどしつつ、全員が完成させました。ママや3歳の弟さんへ贈る絵本です。
4年生女児は治療のため大型バギーに乗っている苦しい体勢の中で、録音にも挑戦。カエルの声は阿部先生、アヒルの声は井上さん、カマキリは自身でと配役も決めて録音しました。

8見開きもある大作ゆえ途中までになってしまいましたが、こちらの院内学級では昨年度よりピッケを導入してくださっているので、後日また続きができます。今回教室での授業に参加できなかった子どもたちにも、先生方で実施を予定してくださっているそうで、ありがたいです。

ナラティブは、がんばっている子どもたちの気持ちをひととき軽くし楽しみをもたらします。ご家族や医療者にとっても、作品から子どもさんの心の内を垣間見ることができます。医療の現場でもっとナラティブが活かされますように。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。2019年度の「おでかけピッケ」は、公益財団法人ノエビアグリーン財団の助成を受けています。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

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高校でゲスト講義


茨城県立竜ヶ崎第二高等学校で、人間文化科の授業として2年生と3年生それぞれ2時間ずつを担当しました。お招きいただくのは4度目です。今年度もWinソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション」を使って絵本をつくりました。

完成作品のうち何冊かは「茨城アジア教育基金」を支える会の協力で翻訳をして、ラオスの子どもたちへ届けられます。
授業後、その支える会の皆さんによる活動報告の講演がありました。ラオスでは都市部と地方の格差が大きくて、地方では子どもの本が手に入りにくく、手に入っても、絵が怖かったり紙が粗悪だったり読める言語ではなかったりで、竜ヶ崎第二高生徒さんたち作の絵本を、子どもたちも先生も心待ちになさっているそうです。

現地のNPOの方がピッケ絵本を子どもたちに読んであげている様子:

昨年「茨城アジア教育基金」を支える会の皆さんがラオスへ絵本を届けたとき現地でもとめられたタペストリー。手刺繍が見事です。

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学校向けWindowsソフト「ピッケのつくるプレゼンテーション:https://www.pekay.jp/pkp/
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教育短大で講義


先週~今週、神戸教育短期大学で4回の講義を担当しました。

将来、保育士や幼稚園教諭になる学生さんたちが対象です。

ピッケの入った iPadが30台あるので、ひとり1台環境で実際につくり、製本と録音、人数が多いため全員とはいきませんが発表会までできました。

静かな場所を見つけて録音。

子どもたちを言葉の楽しみに浸らせてあげたい。読んでもらう楽しみに加えて、自分でお話をつくり語る楽しみも味わってほしい。数年後には現場に出る学生たちに、まずは自身でその楽しみを感じ、子どもたちへも言葉の楽しみを届けてあげてほしいのです。

講話では、年齢別の子ども作品から発達を読み取ったり、作品に垣間見える子どもの物語世界を感じてもらいました。

授業前には、ICTに疑念がある、絵本をつくるなんて照れくさい恥ずかしいと感じる学生さんも多かったようですが、アンケートを読むと、楽しく体験し意識が変わったようで、担当させていただけてよかったです。
先にICTありきではなく、適所にICTを配しつつ、子どもが夢中で取り組める楽しい「創る」活動をデザインできる先生になってほしいと願っています。

教室の後ろのほうで、熱心に耳を傾け、素敵な作品を完成された女性が、なんと学長先生で、しかもご専門は国語と後で知り、嬉しく光栄でした。子育て支援担当の方も見学してくださいました。お話づくりを活かせる場がありましたら、ぜひお手伝いしたいです。

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ピッケで英語絵本@同志社中学校


10月30日、今年もゲスト講師としてお招きいただき、同志社中学校へ出かけてきました。

同志社中学では全生徒が1人1台iPad を所有していて、1年生の英語の授業に「ピッケのつくるえほん」が導入されています。英語の先生は14人もいらして、学校をあげて長年英語教育に力を注いでおられます。反田任先生をはじめとする先生方による独自のカリキュラムは、教科書の枠にとらわれず(もちろん教科書の内容はおさえた上で、それと組み合わせて)、アウトプットも大事にされた学びのデザインとなっています。

クラスは36人の少人数編成です。通常の英語の授業はハーフサイズクラス(18人)ですが、ピッケの授業は1クラス単位で行われました。この授業では、フリーライティング+絵コンテ+ピッケ絵本がリンクしています。提出物としては、フリーライティングのテキストとピッケ絵本となり、ピッケ絵本は各人で動画に書き出して提出します。

昨年度から複数人でテーブルを囲める新しい教室となり、互いの画面が見えるので、教えあいやアイディアの伝播が起こりやすくなっています。

導入に絵本の話を少しして、昨年度の先輩の作品を紹介しました。
「Let’s go adventure!」Mihiroさん作

反田先生が用意してくださった絵コンテ用紙を各自が利用したい方法で使いながら、4~8見開きでまとめます。
制作に入ると、集中して静かになります。「創りたい」がまず先にあるとき、意欲をもって学びに向かえることをあらためて感じました。
最初は絵で情景を描いていきます。続いて、まずは知っている英語で表現します。わからない単語やつづりを調べたり(常時ネット接続なので、検索も自由にできます)、習っていないことは先生に尋ねながら、自分の伝えたいことを絵と言葉(英語)で物語にしてゆきます。

後半で、表紙のつくり方と録音方法を伝えました。45分の授業ですので、途中までとなり、続きは宿題として各自で仕上げ、後日、担当の先生へ提出します。

生徒が主体となって取り組むオープンエンドな「創る」には、多くの学びがつまっています。とはいえ、先生の立場からみると、時間中は生徒さん個々に応じたファシリテートが必要となりますし、自由制作作品の評価はさぞ手間がかかることでしょう。おそらく、この「評価」が、多くの先生方を躊躇させるのではないでしょうか。反田先生に尋ねてみたところ「ルーブリック評価でするからさして大変ではない」そうです。とはいえ、正誤の明らかな採点に比べれば簡単ではないはずで、さらりと言えるのは度量です。

Musio(AIを搭載したロボット)を活用したりネイティブとの1対1のオンライン会話も取り入れたりの先進的な英語授業は、全国からの視察が相次ぎ、メディアからも注目されています。訪問日にも、昼は日テレWebニュースで、夕方には読売TVのニュースで放映がありました。番組用に短く編集されるとき、視覚的キャッチーさが優先されたり「ICTが課題解決!」的にまとめられがちです。しかし、肝心なのは授業のデザインです。ただ表面的にまねてやみくもに同じICT機器を導入したところで同様の結果は得られません。優れた学びのデザインが先にあり、その適所要所に活用されてこそ生きるのです。見習うべきは、どう学びをデザインするかです。あと、メディアに取り上げられる内容だけを見ていると、オーラル重視に見えてしまうかもしれませんが、文法やライティングも同じくらいなさっています。ピッケ授業の提出物(評価対象)も、動画とフリーライティングのテキストです。

授業4クラスを終えたあと、今年は特別に、青森から同志社中学を訪問中の風間浦中学校2年生16人へも授業をさせていただきました。

お話を頂いたとき、おもわず地図で調べました。風間浦村は下北半島の北西部に在る津軽海峡に面した村で、小学校と中学校が(統廃合を経て)ひとつずつあります。生徒さんは1人1台自分のiPadminiを持っています。より良い活用を学びに、先生と村の教育委員会の方が、なんと生徒さんも連れて来訪されているのでした。せっかくなのでピッケの絵本づくりも体験できるようにと、反田先生と風間浦中の先生方とでスケジュールを調整してくださり実現した授業です。

事前にオンラインでの交流もなさったそうで、全員が、どんなお話にしたいかを絵コンテに描いてきてくれています。

皆どんどんつくっていきます。文章は英語でも日本語でもどちらでもOK。1時間足らずでしたが、録音までできた生徒さんもありました。

続きをしたい人は、宿泊先のホテルで各自完成させて、翌日、反田先生が動画書き出しや展開図の印刷をしてくださいます。
16人とも素直で「ハイ!」の声が大きくて礼儀正しくて、びっくり。どんな作品が完成するか楽しみです。ピッケの授業のあとは、生徒会との交流とのこと。丸一日スケジュールびっしりですが、生徒さんたちは元気いっぱいでした。

反田先生の、たとえ他校であってもやる気と誠意のある先生や生徒さんをとことん応援なさる姿勢には敬服します。同志社中学校で、毎年ピッケを活用いただけて嬉しいです。

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iPadアプリ「ピッケのつくるえほん for iPad」← 同志社中学校で導入
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