Category: ワークショップ・展示

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


9月16日土曜日は、外国にルーツのある子どもたちとの絵本づくりワークショップでした。
午前は中央図書館で。今年度から図書館での開催回は、国籍にかかわらずどなたでも参加OKとしています。三連休初日のためか、外国ルーツの常連さんたちはお休みが多くなりました。
まずは、伊藤孝良さんによる読み聞かせ『すてきな三にんぐみ』(トミー・アンゲラー 作、今江 祥智 訳、偕成社)から。選書は図書館司書さんです。

ここのところ「テーマ」をなかなか意識してもらえていないので、今回は小さい子でもイメージしやすいように「おしろの こどもは ふえる ふえる……」部分の「ふえる ふえる」に着目し、どこかに「ふえる ふえる」を入れてね(増えると楽しい、面白い、嬉しいもの)または自由としました。

お話ができた子から、思い思いの場所で録音をして

製本。

そして発表会。

初参加のミャンマールーツ5歳さんは、家庭では日本語とミャンマー語の併用だそう。自作の上映順が回ってくると、緊張、大照れ、そして、はじける笑顔でした。

「きょうはかみなりゴロゴロでした」お話づくりの楽しさにあふれています。

常連小1くんによるゴジラシリーズ。ようやく、巨大ザウルスの体内から脱出できました。次回はたして海へ帰れるでしょうか。(発表はライブ、録音はしない主義のため作品に音はありません)

この小1くんの影響か「シリーズ」化が流行っていて、この日が参加2回目の5歳さんは『ピッケのスペシャルスター2』。前作ではピッケが取ってきたスペシャルスターのおかげで家ができたのですが、今作では、スペシャルスターが2つになり、ともない家も2軒になりました。ちゃんとテーマの「ふえる」も踏まえてくれています。

お母さんも、同じ世界での次の日のできごとを描きました。お家がさらに増えています。録音は母子で一緒に。

姉弟での参加3回目の弟くんは、裏表紙が次回予告でもあるという趣向。次作は運動会のお話になるのかな?

そのお姉さんは、といっても未だ年長さんなのですが、毎回ひとりでどんどんつくっていて頼もしいです。

大人も作り手として子どもと対等です。娘さんが4歳の頃から、ほぼ毎回参加のお母さんは、運営の手伝いもしてくださりながらの短時間の中で、娘さんとの日常をいつもお話になさいます。先月8歳になった娘さんは反抗期にさしかかった様子で、その悩みもありつつ、増えていく娘さんからの手紙は宝物だと描かれていました。

午後は、校区市民館へ移動。残念ながら参加者ゼロでした。
昨年度までは、午前は西部団地、午後は岩田団地での開催で(どちらも外国人集住地区)、午後の岩田団地での開催回は、増減はあるものの楽しみに来てくれる子どもたちがありました。今年度、諸事情により、団地内の集会所から岩田校区市民館(徒歩10分)に変更になりました。子どもたちが通う小学校に隣接している上に設備も使いやすくて、良い会場を使わせてもらえることになったと安堵していました。ところが肝心の団地住まいの子どもたちが来ないのです。昨年度までは午後であったのが午前になったせいもあるかな、とも思いましたが、今回午後の開催になっても変わりませんでした。
たとえ物理的距離が近くても遠いのだと、彼らのコミュニティである団地の外へ出るハードルの高さ、心理的距離をつくづく思い知りました。会場の手当てをどうするか、悩ましい課題です。

次回は10月15日日曜です。主催:市民ボランティア「ピッケの会とよはし」(代表:伊藤孝良さん)、協力:中央図書館。当初の予定ではAM10時~岩田校区市民館、PM14時~中央図書館でしたが、団地在住の子どもたちが参加できるよう、会場等を見直すかもしれません。確定しましたら「ピッケの会とよはし」Facebookページに開催案内が出ます。

→ 10月14日土曜 AM10時~中央図書館、PM14時~岩田住宅の集会所 に変更になりました。

YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
再生リスト:子どもたちの作品(外国ルーツ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDCAXj0jIq7C3i4ZGcePgZo
再生リスト:子どもたちの作品(小学生)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MBKBXq5Ht4LOFykml4t0uxQ
再生リスト:子どもたちの作品(未就学児)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MC27Xphjuy17zY423NHIQga
再生リスト:大人の作品
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDgsLr0ZrxoNmXWZB2gFcOZ

ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん さとみさん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」

市民ボランティア「ピッケの会とよはし」(PeKay Toyohashi)さんのFacebook:
https://www.facebook.com/100091953173119

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


8月19日土曜日は、外国にルーツのある子どもたちとの絵本づくりワークショップでした。
岩田校区市民館での午前回は、残念ながらこの日もブラジル籍の常連さんひとりだけ。寂しくなるかと思いきや、到着するなり「今日はピクミンの歌~!」とつくり始め、まるで会場に陽光がさすよう。絵本の読み聞かせも2冊を読んでくれました。制作に入ってからも、迷いなく手を動かしながらずっと歌っています。発表をライブでしたいというこだわりからいつもは録音をしないのですが、今回は歌なので自らすすんで録りました。


気が乗ってる今なら過去の無音作品にも音を入れてくれるかしらと持ちかけてみたところ快諾。今年1月につくった「お化けず~かん」にも録音しました。

発表会では、自作の上映後、伊藤さんと私に「どのお化けにいちばん会ってみたいですか?」「どのお化けがいちばん好き?」とインタビュー。どうぞこのまま伸びやかにと願わずにはいられません。

午後は中央図書館へ移動。今年度から図書館での開催回は、国籍にかかわらずどなたでも参加OKとしています。『のっているのはだあれ?』(新井 洋行 作・絵、偕成社)の読み聞かせからスタート。シルエットから動物を当てるシンプルなお話は、日本語にまだ慣れない子や小さな子どもたちにも楽しめました。選書は図書館司書さんです。

初参加のブラジル籍ご一家。小4、小3、5歳さん。5歳さんはお母さんと一緒に録音も日本語でがんばりました。


子どもたちから「えーっ、知らないのぉ!?」と言われてしまったのは「アモンガース」。Among us、子どもたちに人気のゲームなのですね。

こちらも、ブラジル籍ファミリー。ご家族4人で2回目の参加です。

小3のお兄ちゃんは、前回に続き実に熱心に取り組んでいます。家庭内では母語、就学を機に日本語を使い始めているため、日本語の文章をテキスト化するのが少し苦手です。気になりながらも途中で見てあげることできず前回も心残りでした。今回は、創造大学の学生さん(日系3世)がサポートしてくれました。おかげで予想変換の選択ミス等も激減し、本人も納得の作品になりました。

常連小1くんによるゴジラシリーズ。巨大ザウルスに食べられたところで「続きは次回!」となっていました。さてどうなったかと言うと、未だ巨大ザウルスの体内に居て、さらに次回へと続きます。(発表はライブ、録音はしない主義のため作品に音はありません)

その小1くんが見込んだのは、初参加の5歳くん。「『ピッケのスペシャルスター』だって」。私のところまで来て、制作中の5歳くんの方を見やりながら教えてくれたのでした。発表会でも5歳くん作の上映を「お主やるな」の風情でうなずきながら観ていて、刺激を受けつつ認めている感が良かったです。

前回スイカ割の工作のお話をつくられた保護者さんは、シルエットから当てるお話。ラストシーンへの展開も見事で、皆から「わぁ~っ」と声が上がりました。

この日、たまたま伊藤さんのシャツが人気キャラクタ「かいけつゾロリ」のシルエット総柄でした。読み聞かせの絵本とまさにピッタリで導入に活かすつもりが、バタバタでその余裕なく過ぎてしまい残念なことをしました。

スタンプカードが満杯になったのは、明日が8歳の女児さん。4歳の頃から楽しみに来てくれていて、この日が18回目の参加でした。「ピッケが続くかぎりずっと来ます」と嬉しいお手紙をくれました。ありがとう!

定員超しかも初参加者が多くて、受付~進行~印刷、伊藤さんも私も終始手いっぱいとなり、人数が多い分、発表会でさらに30分超過してしまいました。それでも最後まで残ってくれた子どもたち。自信作を手に一緒に写真を撮りました。

次回は9月16日土曜、10時~は豊橋市中央図書館3階、14時~は岩田校区市民館の2階集会室です。主催:市民ボランティア「ピッケの会とよはし」(代表:伊藤孝良さん)、協力:中央図書館。どうぞ来てくださいね! 午前の図書館での回は事前申込必須。18名で締め切りとなります。申込受付が始まると「ピッケの会とよはし」Facebookページに案内が出ます。

YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
再生リスト:子どもたちの作品(外国ルーツ)
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ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん たいちくん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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「ピッケのつくるえほん」@福岡アジア美術館


8月6日 福岡アジア美術館での「おいでよ!絵本ミュージアム2023 Final」にお招き頂き絵本づくりをしてきました。10年ぶり4回目の絵本ミュージアムでのピッケです。

前日は会場設営と機材のセッティング。ご自身でもワークショップをなさり、手編みも料理もプロでICTにも長けた佐野直美さんが助っ人に入り、いちばんややこしい印刷まわりを引き受けてくださいました。当日は、YesAndの女性スタッフ4人も加わり心強い限りです。

倍率10倍の抽選を経た参加者名簿を見ると、4歳が多く3~6歳で半数を占めています。でも、スタッフも贅沢布陣ですし大丈夫だろうと思い、保護者の方には、子どもから離れた見学席に座っていただくことにしました。「子どもたちは大人が思う以上にできます。ご一緒に楽しみに待ちましょう。録音では、もしお子さんから頼まれたら声の出演をしてあげてください」とお願いしました。

午前回も午後回も未就学児が大半とは思えない、落ち着いて集中した時間となりました。会場内がやや暑かったこともあり、水を飲む休憩時間をとったのですが、その中断もしたくないほど夢中になっている子もいました。

絵本を贈る相手は、お母さん、パパとママ、学校の先生、保育園のN先生、いとこのお兄ちゃん、おじいちゃんおばあちゃん等。米国のお父さんへという子もいました。レオ・レオニが好きだという学校の先生へ贈る絵本をつくった2年生は、海の中のお話をつくりました。花が好きなおばあちゃんへ贈る絵本をつくったのは5年生です。

4歳作はパパに贈る絵本。星はロケットに乗っている宇宙人のオモチャだそうです。雲が飛行機を追いかけています。

10歳作の家族へ贈る絵本では、くまのお父さん役でお父さんが録音に参加しています。

最年少3歳さんは誰より早くいちばんに完成させて、長丁場の2時間を発表会までフルに楽しみました。

おひとり大人の女性がご参加くださったのも嬉しかったです。甥っ子さんへ贈る絵本をつくられました。

そろそろ発表会が始まるという中で最後になってしまった6歳の女の子は、慎重に言葉を選び録音していました。いろんなタイプの子がいるのに、ワークショップでは全員に一律の時間を強いてしまうのが、いつも心苦しいのです。6歳さん、じっくり取り組めて立派でした。家族に贈る絵本を完成させました。

子どもたちの集中力と創造力は、いつも私たち大人の予想を上回ります。お父さんお母さんは、我が子が作り上げる姿に驚かれます。
子どもたちのおかげで幸せな一日になりました。

さて、ワークショップを終えてようやく展示を拝見。「オズの魔法使い」の森で始まり「もりの100かいだてのいえ」の森で終わります。途中、そらまめくんのふかふかベッドで眠ったり押入れに入って穴から覗いたりと、物語世界に浸って遊べる空間となっています。

岩井俊雄さんの「映像装置としてのピアノ」の展示もありました。2月に視聴した4時間に及ぶオンライン・トーク。まさかその実物を見れるなんて。子どもたちの奏でる音が会場内に流れているのもよかったです。

17年間このクオリティで続けてきたプロデューサーの高宮由美子さん、たいへんお疲れ様でした。Final に参加させて頂けて光栄でした。

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ピッケ@経済産業省こどもデー2023


8月2日3日、経済産業省こどもデーにお招きいただき、絵本づくりをしてきました。6年ぶり5回目です。

今年はこれまでの事前申込制ではなく当日受付とのことで、どうなることかしらと思いましたが、10時の開場ともに姉妹がピッケブースを目がけまっしぐらに来てくれて、嬉しいスタートとなりました。各日10名。初日は小1から中1までが参加してくれました。幼稚園時代から一緒という小2年生トリオは大の仲良し。

時節柄かおじいちゃんおばあちゃんへ贈る絵本をつくる子が多くいました。定員10名のさいご1枠だったためにふたりで1台となった兄妹。前半は3年生妹さんが「できるようになったこと」として一輪車と側転の様子を描き、後半は6年生お兄さんによる「物語」、録音にはお父さんも参加して、さいごは3人で声をそろえて「おじいちゃんお誕生日おめでとう!」。

2日目のピッケは午後2時から。酷暑の中、当日10時に整理券をとってくれた子どもたちが、開始10分前に戻ってきてくれました。

もうすぐ4歳になる妹へ贈る絵本をつくったのは小1のお兄ちゃん。

5年生お姉さんは、応援に来てくれた弟くんへ贈る9見開きもの大作「アイスクリーム窃盗事件」をつくりました。発表会は姉弟で一緒に。

2日目は10人の内、6人が小1年生だったのですが、全員が録音までがんばり完成させました。自分の作品が上映されるときは、照れ嬉しで、ドキドキの様子です。

今年も、かつて未踏ソフトウェア創造事業でお世話になったIPA(情報処理推進機構)の皆さんが、事前準備から当日運営まで万全のサポートをして下さいました。なかでも「さすがIPA!」と感心したのは、メルアドなどの個人情報をとらず動画作品を即時に持ち帰ってもらう方法。事前に、20人分個別DirectCloudを用意しそのURLのQRコードを用紙20枚に出力しておく。当日、発表会をしている間に、完成作品を動画に書き出し各Cloudにアップロード。参加者それぞれが、配られたQRコードをスマホで読み取り動画をGet。皆さんとても喜ばれていました。それを見た私も。

未踏ブースを半日ずつシェアしたのは、開発者である寺本大輝さん(2015年度未踏スーパークリエータ)自らによるHackforPlay。プログラムを書き換えることのみで先にすすめるゲームです。こちらも即満席の大人気でした。

ほんとに楽しい2日間でした。参加してくれた子どもたち、お世話になった皆さん、ありがとうございました。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


7月15日土曜日は、外国にルーツのある子どもたちとの絵本づくりワークショップでした。岩田校区市民館での午前回には、創造大学の学生さん(日系3世)が手伝いに来てくれました。残念ながら子どもは常連のブラジル籍小2女児ひとりだけ。仲良しの友だちの欠席を残念がりながらも、用意された絵本を張りきって読んでくれました。続いて絵本づくり。YouTubeで見たという「良い子悪い子普通の子」(40年前のTV番組)からの着想でつくり始め、しばらくすると全部消して、お母さんに叱られての言い分を語るお話に変更。順調につくっているなと思ったら「イイコト思いついた!」とまたしても路線変更。最終的に、切り抜いて遊べる絵本を完成させました。

もうひとつ別案をつくりたいから午後回にも参加するというのを、お迎えにいらした保護者さんに「それは来月ね」と諭され帰って行きました。叱られたお話も完成を見たかったな。お母さんは登場させずひとり語りにするという構想もユニークだったのです。つくるスピードを追い越す勢いで次々にアイディアがあふれてきます。

午後は中央図書館へ移動。今年度から、図書館での開催回は、国籍にかかわらずどなたでも参加OKとしています。寺井さんによる読み聞かせは『サンドイッチ サンドイッチ』(小西 英子 作・絵、福音館書店)。選書は図書館司書さんによります。絵本づくりのテーマは、重ねる・はさむ、または自由としました。(わかりにくかったと反省…)

参加3回目のブラジル籍3年生。ご両親と一緒に来てくれました。


その友だちは初参加。弟くんも一緒に。


前回インフルエンザに罹ってしまい来れなかった2年生。いつも実生活でのできごとをお話にして聴かせてくれます。今回は、学校でピザを食べた話。


3人とも家庭では母語なので、日本語は就学を機に習得しています。特に初参加の子に対しては、お話をつくり語る楽しさ、完成作品を手にする達成感を優先したくて、正しく直すことは後回しになっています。全体進行で手一杯なこともあり、ひとりひとりに時間をかけて、もっと丁寧に見てあげたいと毎回もどかしく思いつつ。

4歳さんもお母さんと一緒につくり録音をがんばりました。

日本人の子どもたち。常連さんも今年度から参加のご家族も楽しんでいました。初参加の4歳さん、お父さんの手を払いのけて自由につくっていて実に良いです。そうされたお父さんも嬉しそう。

発表会では、小1男児が前へ出てきて再生操作をしてくれます。いつの間にやら、4歳さんや小4生も出て来て一緒に。

ゴジラシリーズの小1男児。巨大ザウルスに食べられたゴジラはどうなる!?まさかの「続きは次回」に、皆で「えーっ!?」となりました。

保護者のきょうこさんは、子どもたちを触発する楽しいお話を披露してくださいます。このスイカ割りも作ってみたくなりますね。

子どもたちの弾けて笑う顔も真剣な顔も大好き。生まれたてのお話を聴かせてもらえるのは役得だなぁと毎回つくづく思います。

次回は8月19日土曜、10時~は岩田校区市民館の2階集会室、14時~は豊橋市中央図書館3階です。主催:市民ボランティア「ピッケの会とよはし」(代表:伊藤孝良さん)、協力:中央図書館。どうぞ来てくださいね!

YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
再生リスト:子どもたちの作品(外国ルーツ)
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再生リスト:子どもたちの作品(小学生)
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再生リスト:子どもたちの作品(未就学児)
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再生リスト:大人の作品
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ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん はるかさん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


6月17日土曜日は、外国にルーツのある子どもたちとの絵本づくりワークショップでした。午後は豊橋市中央図書館へ。今年度から、図書館での開催回は、国籍にかかわらずどなたでも参加OKとしています。子どもたち11人(ブラジル籍6人、日本籍5人)、大人も6人が制作し、加えて、見学の保護者や3歳弟くんも来てくれました。

まずは、寺井さんによる読み聞かせ『どんぐりむらのどんぐりえん』(なかや みわ 作・絵、学研プラス)から。絵本の選定は図書館司書さんです。絵本づくりのテーマは、お店屋さん、父の日、または自由としました。

参加2回目の小3男児は、小2の友だちを誘って来てくれました。

家ではポルトガル語のふたり、録音は日本語でがんばりました。
小3男児作

小2男児作

10歳と7歳の姉弟。お姉さんの顔に見覚えがあるなと思ったら、6歳~のころ岩田で2回参加してくれていました。3年ぶりというのに操作も覚えていて頼もしいです。

初参加の小1弟くんは、お祖母さんに操作を手伝ってもらいながら、母語で録音しました。ポルトガル語の意味はわからなくても、声の調子からもお話を楽しんでいると伝わってきます。

小6女児も初参加。吹き出しの使い方が洒落ています。” Oi “は気軽な挨拶、” tchau “は「さよなら」と教えてもらいました。

毎回参加の小2女児は流石の手腕で、2つのテーマ「お店屋さん」と「父の日」が相乗する作品を仕上げました。肩たたき券とともにプレゼントするそうです。

大人作のこちらも。いつも舌を巻くアイディアの絵本をつくられるちかさんが、これまでと趣の異なる作品をつくってくださいました。


6月2日、豊橋は大雨に見舞われ、河川があふれ道路は冠水しました。ちかさんのこの作品は、余分な言葉や大仰な表現はなく、まっすぐに子どもたちへ届きます。災害など大きなできごとがあったとき、コミュニティに、こんなふうに物語にし語ってくれる人が居たなら、どんなにか安らぎ元気づけられることでしょう。
こんなことがあったんだよと後世に伝え残すことができる。物語が担える大切な役割も、思い起こさせてもらえました。

発表会で自作が上映されるのは、嬉しくて、でもちょっと照れくさい様子です。

完成絵本を手にした記念撮影は、cheeseではなく「Oi!」で。

午後はにぎやかであった一方、岩田校区市民館での午前回は、残念ながら参加者ゼロでした。豊橋では、中学生が亡くなった野外活動中の事故を風化させないために、毎年6月18日に「豊橋いのちの日」が制定されていて、前日にあたるこの日の午前は多くの学校で「いのちの授業」が行われたとのこと。そのせいかしらと思いましたが、岩田小は授業日ではなかったそう。となるとゼロの理由は… 小学校に隣接しているとはいえ、彼らのテリトリ内である団地内の集会所に比べ、やはり来にくいのかもしれません。

次回は7月15日土曜、10時~は岩田校区市民館の2階集会室、14時~は豊橋市中央図書館3階です(主催:市民ボランティア「ピッケの会とよはし」、協力:中央図書館)です。どうぞ来てくださいね!

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5月13日土曜日は、外国にルーツのある子どもたちとの絵本づくりワークショップでした。図書館での午前回は、来られなくなった子たちが多くて、常連の親子2組のみ。小2コンビが息のあった掛け合いで、『へんしんトイレ』(あきやま ただし 作・絵、金の星社)を読んでくれました。

休日いっしょに潮干狩りに出かけたそうで、そろって「しおひがり」のお話。いつもはそれぞれつくりたいテーマがあって、並んで座っていても別々のお話をつくるふたり。潮干狩りでも、ひとりはアサリ、ひとりはクラゲ採りに夢中だったそうで、ユーモアたっぷりの語りで聞かせてくれました。

肌寒い雨の中を、午後回の岩田住宅内の集会所へ移動。嬉しいことに、かつて堂々とした発表が印象的だった女子が、3年ぶりに来てくれました。もう中学2年生。5歳になる下の妹さんの手を引く姿は大人びていて、最初は誰かわからず、名前を聞いて、あのSちゃん!?とびっくりしました。妹さんの面倒もみながら「中学生の一週間」を完成。発表は今回ももちろんライブで。ペンネームが「自称:天才」なのも、彼女らしいです。

遅れて登場した上の妹さんも、あどけない3年生だったのが、早、6年生。同級生を誘って来てくれました。久しぶりにつくったのは、家族とはぐれたカメのお話。作り始めると操作方法もよく覚えていて、初参加の同級生にも教えてくれています。

毎回参加の小2男児は、遠足の話。日本語は就学を機に使い始めました。学校から皆で歩いて「のんほいパーク」(豊橋の総合動植物公園)へ行き楽しかったこと~暗くなって大好きな家に帰るまでを描いてくれました。そういえば、前回も作品タイトルは「いえ」、家族4人のお話でした。家と家族が大好きなのですね。

仲良しのふたりは、示し合わせて同じ題材とすることが多く、この日も「変身」テーマでおそろいに。

トンネルをくぐると変身するお話の後半は、隠れているものや間違いを探すクイズになっていて、発表会では皆で悩み考えました。

次回は6月17日土曜、10時~は岩田校区市民館の1階和室、14時~は豊橋市中央図書館3階です(主催:市民ボランティア「ピッケの会とよはし」、協力:中央図書館)。図書館での開催回は、国籍にかかわらずどなたでもご参加いただけます。

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4月22日土曜日は、外国にルーツのある子どもたちとの絵本づくりワークショップ、今年度の初回でした。今年度から日時や場所がそのたびごとに変わります。その周知がうまくできていなくて、はたして来てもらえるか心配でした。そして当日、あいにく、校区の小学校の参観日と判明。午前中は全学年とも授業だそうで、残念ながら参加者ゼロでした。

気を取り直して、午後回の会場である豊橋市中央図書館へ移動。今年度から、図書館で開催の回は、国籍にかかわらずどなたでも参加OKとしています。ブラジル籍2人、日本籍1人の初参加もあり、楽しい時間となりました。
まずは、寺井さんによる読み聞かせ『しりとりのだいすきなおうさま』(中村 翔子 作、はた こうしろう 絵、鈴木出版)から。絵本の選定は図書館司書さんです。絵本づくりのテーマは、しりとり、新生活、または自由としました。

初参加のプラジル籍小3男児は、日本語を使い始めて間もない小1女児への通訳もしてくれました。

小3男児作「ピッケとバス」

小1女児、録音は母語で。

ほぼ毎回参加のブラジル籍の小2男児、この日はご家族4人でそろって来てくれました。

つくった作品も家族4人が登場する「いえのおはなし」。小学校就学を機に使い始めた日本語の上達ぶりも目覚ましくて、録音も自分ひとりでしています。

さいごは発表会。「探す」系の作品になると、男子たちが次々と前へ出て来てかぶりつき状態になります。言葉や年齢を越えて仲が良いのです。

ヴィラン(villain)とは、悪役・敵役の登場人物のことなのですね。どこに隠れているかわかりますか?

ゴジラで連作中の小1男児、今回も味わい深くて「イシツブテ」です。録音はせず、発表時は前へ出てきてライブで。皆でゴジラを探しました。

つくりたいテーマがたくさんありすぎて毎回楽しみに参加してくれている小2女児の作品。大急ぎで向かう先は?

大人たちも、アイディアあふれる「しりとり」のお話をつくってくれました。

「しりとり みっけ!」場面の中から探します。

こちらは「ピッケの好きなものしりとり」

次回は5月13日土曜、10時~は、豊橋市中央図書館3階、14時~は、昨年度までと同じ岩田住宅内の集会所です(主催:市民ボランティア「ピッケの会とよはし」、協力:中央図書館)。図書館での午前回は、国籍にかかわらずどなたでもご参加いただけます。

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再生リスト:子どもたちの作品(小学生)
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ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん きょうこさん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」

市民ボランティア「ピッケの会とよはし」(PeKay Toyohashi)さんのFacebook:
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「ピッケのつくるえほん」ワークショップと発表会@豊橋市中央図書館


3月18日土曜日、小雨。いつもは外国人集住地区まで出かけているワークショップを、この日は対象を広げ豊橋市中央図書館で行いました(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。
田中久実さん(児童書担当の司書さん、毎回の選書も担当)による読み聞かせ『ねずみのでんしゃ』(いわむら かずお 作、ひさかたチャイルド)からスタート。流石の読みに、子どもたちも大人も聞き入っています。

絵本づくりのテーマも、入園入学・進級といった新生活、でんしゃごっこ、または自由としました。自由テーマもOKとするのは、つくりたい話がある子も多いためです。なかでも「こうしたい」が明確なブラジル籍の小1さんは、「漫画スタイルでいい?」と、今回も新たな表現を試みていました。「発表はライブでする、録音はしない」というのも、彼女のこだわりです。

ミャンマールーツの小1さんは、使ってみたいフレーズがあって生まれたお話。どの場面でもそのセリフが効いています。

2歳になったばかりのブラジル籍男児も、はじめてアプリを触ってみました。お母さんと一緒に、コブタ、ウサギ、カエル等になりながら、身体を使った言葉あそびを楽しんでいました。

第一部のワークショップに続いて、第二部として発表会も開催されました(主催:豊橋市図書館・市民ボランティア)。発表会の開催は、2020年3月に実施予定であったのが新型コロナ感染症で延期となって以来の念願でした。
思い起こせば、この「絵本やICTを活用した外国人親子への支援事業」は、2018年度に豊橋市が文部科学省「地域の教育資源を活用した教育格差解消プラン」の委託を受け始まったプロジェクトで、中央図書館の伊藤孝良館長(当時)を中心に企画・実施されました。ところが、文科省がこの事業自体を2018年度限りで急遽終了したため、2019度からは、伊藤元館長を中心とした市民ボランティアにより、中央図書館および集住地区自治会の皆さん等の協力を得て、手弁当で続けられてきました。それを私もお手伝いしています。新型コロナ感染症による中断もありながら、なんとかここまで繋いでこれているのは、ひとえに、今は保育園の園長先生として多忙な伊藤さんの奔走に依るところが大きく、加えて最近では、お子さんを伴い参加してくださる日本人お母さんたちに大いに助けられています。そして何より、大半のご家庭が共働きの中、様々なやりくりをして子どもたちに付き添ったり送り出して下さっている外国籍の保護者さんたち、他の楽しみも多い土曜日に参加してくれる子どもたちがあってこそ続けられています。

今回、このワークショップを初めて図書館でできたことも収穫でした。開始前や終了後に館内を見て回ったり、保護者が母語の本を手にとったり。帰り際に貸出カードをつくるご家族もありました。ブラジルの雑誌もミャンマーの本も、思い立ったらすぐ取りに行けるのは図書館ならでは。本をきっかけに話の輪が広がります。例えば、写真集で少数民族の美しい衣装を見ながら、いつ着用しそれがどれだけ重いかといった話や、国境に近い町で育った幼少期の話まで、ミャンマー出身の保護者さんが生き生きと語ってくださいます。

参加者間で新たな繋がりが生まれたり、図書館の魅力も知ってもらえてよかったと思う一方、残念ながら会場に、集住地区に暮らす常連さんたちの姿はなく、生活圏外である図書館へ出かけるのが、彼らにとっていかに敷居が高いのかも改めて実感しました。 団地内の集会所であれば来れる子どもたちも一定数あります。図書館と集住地区内、そのどちらでの開催にも意義があり、できればどちらでも継続実施できるのが理想です。

来年度も月1回のペースで継続予定です。次回は4月22日土曜日。午前10時~の会場は調整中です。午後14時~は、これまで通り岩田住宅の集会所で行います(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。午前10時~は岩田校区市民館、午後14時~は中央図書館となります。

YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
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再生リスト:大人の作品
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ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん ひろしくん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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廃材×ピッケ ワークショップ@玉島 IDEA R LAB


2月18日19日は、IDEA R LAB(岡山県倉敷市玉島)での、クリエイティブリユース×ピッケの絵本づくりワークショップでした。実に3年ぶりの開催です。クリエイティブリユースとは、地域から生まれた多種多様な端材や廃材にクリエイティビティを加え、新たな価値とともに素敵によみがえらせること。廃材とともに、人やコトが社会の中で繋がり循環してゆきます。IDEA R LABは、大月ヒロ子さんがつくられたクリエイティブリユースの拠点かつ実験場です。

日曜日の子ども対象回「ハイザイ×モノがたり」では、たっぷり3時間半、廃材×お話づくりを楽しみました。
早く到着した子どもたちとおはなし絵カードで遊び、全員がそろうと、ラボから歩いて1分のマテリアルライブラリーへ移動。ここには、分類・整理されることで魅力的な「材料」に生まれ変わった「廃材」がストックされています。家屋自体も、熱帯魚センターだった建物を大月さんはじめ皆さんでリノベーションしたものです。

「廃材」は、子どもたちにとって、まさに宝の山。手にとり眺め、面白いカタチや色、重さ、手触りを味わいます。「これは何?」大月さんから教えてもらう由来に驚いたり。たっぷり遊んだあと、お気に入りをひとつお土産にもらって、ラボへ戻りました。大きなシャケの皮を選んだ子もありました。

続いて、廃材での見立て遊び。「何に見える?」と声をかけるまでもなく もうすでに、丸く開いたファスナーを自分の口にあてたり、糸巻の芯をラッパにして「ブッブー」と声を出したりしています。

さらに、曲げて形状を変化させる、見る角度を変える、同じものをいくつも並べてみるなど、新しい見え方を発見しました。

そのまま、お話づくりへ。ひとつめの役割を終えた廃材が、次は「何になりたいかな」を、それぞれお話にしてもらいます。まずは絵で。観察してデジタル積木で丁寧に再現している子もいれば、廃材をきっかけにホップ、ステップと飛躍している子もあります。

お茶とお菓子で休憩をしたあと、録音もしました。録音ができたら、ミニ絵本を製本。さいごの発表会では、お互いの作品を鑑賞します。小さな医療器具を揺らすキラキラした音、ファスナーの開閉音など、材料の音まで活かした作品もありました。

「廃材×ピッケ」のワークショップを、こんなふうに捉えています。
材料を手に見立てあそびをする子どもたちの心の内には、沸々と情景や物語が生まれています。続く絵本づくりで、それらを視覚化しその世界の中に入り込んで遊びます。録音で、言語化します。さらに、印刷して紙の絵本として外化することで、外から眺めて繰り返し味わうことができます。

子どもたちが、材料に触発され、ふくらむ物語世界の中であそぶ時間に立ち会えることは至福です。加えて、ワークショップ中の大月さんのちょっとした言葉がけや瞬時の判断は、すごいなと思うことばかりで、私にとって得難い学びの場でもあります。

前日の土曜日は、大人対象で「ちいさな贈り物とちいさな絵本」。廃材で贈り物をつくり、それに沿える絵本をつくりました。お昼も夕食もみんなでつくって食べ、おしゃべりして、愉快な一日でした。

2日間のワークショップを終えた翌日は、大月さんと、マテリアルライブラリーで廃材をひたすら分類・整理。これが面白くて、始めるとハマります。合間に、現在進行中の「水辺のキッチン」(かまどを備えたソーシャルキッチン)も案内いただきました。天井灯は太陽光照明。直流タイマーで消点灯するそうです。

他にも周辺には、アゲモラ部屋(あげたりもらったり直したりする)、オレンジハイム203(昭和の古いアパートをリノベ、アーティストのレジデンス利用など)、LAB FARM、布もの通訳 ちくちく、Our Coffee等、面白いプロジェクトがあります。大月さんとその活動に魅かれ移住してくる人も多いのです。

3年ぶりに、ゆったりした豊かな時間に浸りました。子どもにとっての3年は大きく、成長ぶりに目を見張ります。5歳のときから参加してくれている10歳男児は、嬉しいことに「来年も来ます!」と言ってくれました。新型コロナ感染症がこのままおさまり、また毎年行けますように。

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【 IDEA R LAB 】大月ヒロ子さんが、故郷玉島のご実家をリノベーションしてつくられたクリエイティブリユースの拠点かつ実験場。2013年8月オープン。
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
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