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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋



9月7日土曜日は、外国にルーツのある子どもたちとの絵本づくりワークショップでした。
前回シナモンのぬいぐるみを抱えて全身シナモンの装いでやってきたブラジル籍の常連さん、この日はマスケラーナ(浜名湖パルパルのキャラクタ)と一緒に登場。入ってくるなり「今日は野菜の話にする!」たまたま、図書館司書さん選書の読み聞かせ絵本も『おやおや、おやさい』(石津 ちひろ 文、山村 浩二 絵、福音館書店)で、ご機嫌で読んでくれました。この絵本の見返しにあしらわれているのが本文のテキストであることにも、すぐに気付きました。
絵本づくりのテーマは、語呂あわせ・ダジャレ・韻を踏む、または自由。「見ちゃダメ!」と制作途中は一切見せてくれないものの、手は動いていて、話し、歌い続け、ときどき踊って、完成。ページごとに配した食べ物が、それぞれの得意な曲を歌うというつくりになっていて、録音時は、10ページ分の全10曲を歌い、さらに裏表紙では『おやおや、おやさい』の本文を早口に読み上げました。題名を「歌(うた)が上手(うま)い食べ物」としたことから、テーマも意識しているとわかります。

参加3回目の小5さんは、「クロミを知らないと言っていたから」とぬいぐるみを持って来て見せてくれました。これまでの2回は「録音はしない(したくない)」だったのが、初めて、ふたりで一緒に録音もしました。お迎えにいらしたご家族にも観てもらい発表会。上映の間も歌に合わせて踊っていました。

国籍限定を外した図書館での回は、今回も全員が日本人でした。

最近飼い始めたというインコのお話をつくってくれたのは小3さん。「いい子のインコ」とテーマも押さえられています。ママがベッドの中で「おはよー」と言っている裏表紙は、「おかあさんおきて。」2年前のこのエピソードを知っている参加者にとっては、思わず ふふふ… となるのでした。

お母さんたちの作品にも いつも舌を巻きます。

ワークショップ終了後、小2さんが持ってきてくれた夏休みの工作で遊びました。ワニをハンマーでたたくゲームは去年の作品、新作は「たこやきゲーム」。どちらも見た目のデザインも機構も優れていて、しかも子どもたちの激しい使い方にも耐えるしっかりした造りです。

図書館での回はすっかり日本人ばかりになってはいますが、様々な個性、異年齢の子たちが混じり、つくることにおいて大人も子どもも対等の良い場になっていると感じます。思いもよらぬ一大事が発生するご家庭もあります。そんなとき、特に古参の方たちは、立ち入り過ぎない程よい距離感で、互いを気にかけていて、ご事情で来れずにいた家族が久しぶりに参加予定と知ると、自身のお子さんは来れない日であっても会いに来てくれる。そんなお母さんたちのおかげで、この場が成り立っています。中心にある活動が「お話」であることも、場を性格付けているのかもしれません。お話を読んでもらう、自分のお話をつくり語る、熱心に聴いてくれる人たちがいて、温かな反応が返ってくる。「お話」を介し言葉が行き交う場であることが、安心できる緩やかな人の繋がりを育くむ気がしています。

次回は10月12日土曜日、午前10時~は豊橋市中央図書館3階会議室、午後14時~は岩田校区市民館の2階です(主催:市民ボランティア「ピッケの会とよはし」、協力:中央図書館)。図書館での開催回は、国籍にかかわらずどなたでもご参加いただけます。

これまでの作品は、こちらのYouTubeページでご覧いただけます。(全部ではなく一部)
https://www.youtube.com/@TamieAsakura/videos

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
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