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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


5月11日土曜日は、外国にルーツのある子どもたちとの絵本づくりワークショップでした。
ブラジル籍の女児は、ぬむひゆき語によるぬぬぬの国のファンタジーに始まり、興がのって全3作をつくりました。

ぬぬぬの国について尋ねても「人間にはわからない」とのこと。2作目は、玉島の6歳さん作「関東大震災」に刺激を受けて「地震」。水を流したり椅子を揺らして効果音を録り、彼女のディレクションのもと、伊藤さんと私も割り当てられたセリフを担当しました。

お迎えのご家族がいらして、3作目の録音は次回へお預けとなりました。

国籍限定を外した図書館での回は、今回も全員が日本人でした。

まずは、寺井さんによる『でんしゃでいこう でんしゃでかえろう』(間瀬 なおかた 作・絵、ひさかたチャイルド)の読み聞かせから。選書は図書館司書さんです。テーマは「トンネルを抜けたら」など「××したら」または自由としました。
「ピンポーン」ドアを開けると来客が。5歳さん作。

名古屋まで家族でCATSを観に行った実話をもとに。小3さん作。

ふと見ると、5歳さんが初参加の5歳さんに教えてあげたり、小5のお兄さんがやんちゃな子たちをまとめて面倒みてくれたりしています。お母さんたちも、今回は4人、自身も真剣に創作を楽しんでいました。creation において年齢は関係なく、大人も子どもも対等です。私も子どもたちの発想にスゴイな、かなわないなと思うことばかりです。

前回最終作を発表して皆を驚かせた小2さんの新シリーズは、やっぱり「ゴジラ」でした。発表時には、ゴジラの声色をまねて、スマホで検索した本物の声も流してくれました。

子ども同士に加えて、親とも先生とも違う大人との関わりをもてるのも、この場の利点です。気が荒れてハサミを手放せなくなっている男児を他のお母さんが抱きとめてくれたり、手が離せないお母さんに代わって、別のご家族が録音の操作を手伝ってあげたり。時々、ちょこんと別の家族に混じっている子がいて、あれっ?と家族の組み合わせに混乱することもあります。
園や学校など公教育の場では同年齢の子と過ごす時間が多くなりがちです。その同質性の高い環境とはまた別の、子どもも大人も一緒にいる多様な場での活動、なかでもお話を創り語るというのは、関わるひとりひとりにとって、もたらすものがきっとあることでしょう。それは、わかりやすく短期で効果が表れたり数値で測れるものではないだろうけれど。

次回は6月8日土曜日、午前10時~は豊橋市中央図書館3階、午後14時~は岩田校区市民館の2階児童室です(主催:市民ボランティア「ピッケの会とよはし」、協力:中央図書館)。図書館での開催回は、国籍にかかわらずどなたでもご参加いただけます。

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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
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