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中学・高校世代向けチャレンジドICTスキルアップ夏期講習会@プロップ・ステーション 初日


8月18日金曜は、「中学・高校世代向けチャレンジドICTスキルアップ夏期講習会」(主催:神戸市、事業実施:社会福祉法人 プロップ・ステーション)の初日でした。ICTを活用して障害のある方の就労支援をすることが目的です。毎年継続的に開催されていて、2012,13年にも少しお手伝いさせていただきました。
今回は6日間の講座の内、前半の4日間「楽しくICTを学びながら、プレゼンテーション・スキルを身につける」を担当させていただきます。後半2日間は、プロップ・ステーションの菊田講師によるメールの基本マナーや書き方です。

「チャレンジド」とは:「障害のある人」を表す新しい米語「the Challenged」を語源とした、プロップ・ステーションさんが提唱されている呼称。障がいをマイナスとのみ捉えるのでなく、障がいを持つがゆえに体験する様々な事象を自分自身や社会のためにポジティブに生かしていこうという想いが込められています。

プロップ・ステーションは、竹中ナミさん(ナミねぇ)が設立された社会福祉法人です。障がいのある人を福祉の対象とみる施策や風潮を疑問に思い、意欲をもつ人がチャンスを得て社会を「支える側」に回れる世の中にしようと設立されました。ICTを活用して、チャレンジドの自立と社会参画、とくに就労の促進や雇用の創出を目的に活動されています。これからの時代はICTが重要になると先駆けて気付き(1991年に!)、実現には社会システムの構築が肝要と考え、産・官・学・民・メディアを巻き込みながら、長年続けてこられたナミねぇのパワー、愛、才覚 ほんとにスゴイです。ボーカルとしても素晴らしくて、ナミねぇBAND率いてのライブは玄人はだしです。と前は思ったのですが、もはやプロです。

今回、抽選で選ばれた10人(選外となり見学者として来てくれた双子兄弟のおひとりにも急遽加わってもらい全11人)は、女子がひとりで他は男子、学校も学年もバラバラです。お互いに「はじめまして」なので、自己紹介からスタートしました。
おはなし絵カードを1~数枚えらび、選んだカードを見せながら自己紹介、呼んでもらいたい名前やニックネームを皆に伝えました。
続いて、こんどはパソコン上のプレゼンソフトで、自己紹介として一場面をつくります。パソコン経験が0年や1年の生徒さんもあったのですが、あっという間に操作を覚えどんどん作っていきました。キーボードで名前も入れました。
完成した作品は、絵葉書サイズに出力してお土産に持って帰ってもらいました。名刺サイズ出力は、次回からの名札用です。(写真は名札、実際は名前が入ってます)

電車好きな生徒さんが多く、積木で阪神電車(各駅停車)を作った生徒さんもいれば、車体に「自分の名前+電鉄」とするグッドアイディアもありました。

他にも、「森が好き」「アイスとドーナツが好き」「あしたの花火が楽しみ」などのカードができました。

生徒さんたちのこの豊かな発想や素晴らしい力が(従来の方法では)うまく外へ表せないために、知られず、活かされないのは、社会にとってもモッタイナイとつくづく思います。
あす月曜は講座2日目。どんな作品をうみだしてくれるか楽しみです。

ナミねぇさんのブログに、新聞記事とともに詳しく紹介されています。>>「ナミねぇのブログ」
社会福祉法人 プロップ・ステーション >>Webサイト

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● 講座で利用したソフト: 「ピッケのつくるプレゼンテーション」
※ 学校向けWindowsソフトです。
● 類似のiPadアプリ: 「ピッケのつくるえほん for iPad 」
※ 個人でも学校でも iTunes Store からダウンロードしてご利用いただけます(600円)。
● 最初のピッケ(Web):「ピッケのおうち」
※ マウス操作のパソコンでのみピッケと遊べます(無料)。プリンタ出力で楽しめる工作コーナーもあります。15年以上昔につくったもので、iPadやスマホ上では動作しません。
● ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
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