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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


11月19日土曜日、雲ひとつない青空のもと伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。
午前は市営西部住宅の集会所へ。常連の子たちが学校行事で来れず、日本人親子1組のみとなりました。寺井さんによる読み聞かせは『いもほりバス』(藤本 ともひこ 作・絵、鈴木出版)。外国語の絵本も含めた時節もふまえての選書は図書館司書さんによるものです。つくりたいお話がある子も多いので、絵本づくりのテーマは芋ほり、または自由としました。

小3男児は、夏のキャンプの思い出を描きました。水遊びやバーベキューを楽しみ、捕まえたクワガタは家で飼うことに。

ミヤマクワガタは冬を越すことができないので、残念ながら死んでしまったそうです。そんなこともあって、このお話をつくりたくなったのかもしれませんね。

午後は県営岩田住宅へ。午前は用事で出れなかったと、いつもは西部に来ている親子さんも遠い岩田まで車で来てくれました。
「読むのは私」と心得ているブラジル籍小1女児の元気な声でスタート。ブラジル籍の小1男児も自席から声を合わせて読んでいました。今春小学校へ通い始めてから日本語をがんばっていて、上達ぶりがすばらしいです。

自宅ではポルトガル語の小2男児は、1年ぶりの参加にもかかわらず操作方法もよく覚えていて、録音までできました。シャワーを「浴びる」は何度か復唱し練習してから。

発表会はとても賑やかになりました。小1女児はライブで発表したいとのこと。
「これなーんだ?」と呼びかけ、皆の答えを待ちます。

ハンバーガー、ピッケの鼻、ピアノ、水、赤い建物、枕 etc.と続いて

「ひとりちがうよ、どこかな?」 さいごの1問は別パターンの問い。

他の子たちは「あっ!」「ハイ!」「わかった!」われ先に前へ出てきて指差し「コレ!!」

保護者きょうこさん作「どんぐりくんの ニコニコたいそう」も子どもたちに大うけで、皆でやってみました。

片付けを終わって外へ出ると、眼の前に、きょうこさんが描いてくれた通りの光景が。今日はじめて出会った子たちが一緒に遊んでいます。空へ飛び出しそうなほど高く、ブランコを漕いで。

次回は12月10日土曜、10時~西部住宅の第2集会所(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)、14時~岩田住宅の集会所(主催:フロンティアとよはし)です。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。

YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
再生リスト:子どもたちの作品(外国ルーツ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDCAXj0jIq7C3i4ZGcePgZo
再生リスト:子どもたちの作品(小学生)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MBKBXq5Ht4LOFykml4t0uxQ
再生リスト:大人の作品
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDgsLr0ZrxoNmXWZB2gFcOZ

ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん ちかさん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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女子大でゲスト講義


鎌倉女子大学で2日間に渡りゲスト講義でした。まず10月31日は「建学の精神実践講座」という畏れ多い枠での2年生の講座。11月2日は児童学科の1年生(梨本加菜先生)。両日とも、将来は幼稚園教諭、保育士、小学校教諭を目指す学生さんたちが対象です。「創る」なかでも言葉の「創る」である「お話づくり」を幼少期に楽しい活動として届けましょう、そこにICTを使いましょう、というお話をし、短い時間でしたが絵本づくりも体験してもらいました。

児童学科1年生の受講後のコメントが届きました。「デジタルは子どもに悪影響を及ぼすと思っていた」「自分の子どもにも使わせないつもりだった」や「デジタル反対派だった」という複数人の学生さんたちが、受講して考えが変わった、デジタルを言葉の創るに使ってみたいと書いてくれています。担当した甲斐がありました。

講義後は、鎌倉をご案内頂きました。手配してくださったタクシーで鶴岡ミュージアム大河ドラマ館へ駆け込み、続いて、すっかり日が落ちた細路を辿り、足元を懐中電灯で照らして頂きながら石段を登って法華堂跡(北条義時のお墓)へ。暗闇にARで浮かび上がらせた今はなき御堂を探訪しました。空に三日月、かすかな虫の音の静寂、背後に何かの気配もあり、中世へとワープしそう。「鎌倉殿の13人」ファンの私はワクワクし通しでした。

キャンパス内には里山やビオトープが在り、澄みきった空に鳥の声が響いて一瞬どこにいるのか忘れます。この日は会えませんでしたがリスもいるそうです。

昔、大学のキャラクター「みどりさん」をデザインおよび制作したことがあり、その時も、リスの「ミラクル」を相棒に配したのです。そんな御縁ある鎌倉女子大学で講義をさせて頂けて幸せでした。

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特別セミナーで講師


10月30日は、子どもたちが科学のものがたりを創作する場づくりを研究なさっている科研グループの皆さん主催で特別セミナーでした。会場はお茶の水女子大学国際交流プラザ。「デジタルを活用した子どもの創作活動支援とは?」というお題を頂き、2時間ピッケの講話+30分ディスカッションをハイブリッド形式で。

文京区教育センターでの科学絵本づくり講座でピッケを活用なさっているとお聞きしたのは3年前。今年8月にようやく見学、導入や進行の方法に感心しました。科学絵本づくり講座に連続参加している男児の保護者さんから「科学絵本のワークショップに参加して子どもの日常が変わった。やってみる!と言うようになった。『快』の経験が子どもをこんなに変えるのだと驚きました」と伝えられたそうです。それを私に伝えて下さるお気持ちも嬉しいです。

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「ピッケのつくるえほん」参観と研修@芦屋市精道こども園


芦屋市精道こども園へ年長さんクラスでの絵本づくりを参観に出かけてきました。2019年度の試用に始まり、芦屋市のこども園、保育園、保育所にピッケが正式導入されて3年目となります。

精道へは新しい園舎になってから初めての訪問。床や建具、子どもたちの机にも木材が使われていて、廊下も教室も広く開放感があります。ご案内いただきながら、展示物や掲示物等が素晴らしくてつい足をとめてしまいました。
例えば、運動会の玉入れ。「雨パワー」青色チーム 対「雷パワー」黄色チーム。

テラスの畑で育て収穫したお芋、教室の壁面には紙工作、その脇には関連絵本が置かれ、園庭では、お芋の蔓で汽車ごっこや縄跳びをしています。

秋は、運動会や芋掘りの他、バス遠足で昆虫館へ出かけ、ネッツトヨタを見学、中央公園で秋を見つけたりと楽しいことがいっぱいあったそう。
なかでも、市役所のビオトープのメダカを園で育てたのが、子どもたちにとって最も大きな体験で、メダカのことを知りたいと、ミナミメダカは絶滅危惧種であることや産卵時期などを自分たちで調べ先生に教えてくれたのだそうです。名前もいくつかの候補から総選挙で決定。「あしやのめだか」だから「あしゃめちゃん」。

その「あしゃめちゃん」のお話をピッケでつくってくれました。2人一組で相談しながらの制作。子どもたちの中で豊かな実体験とファンタジーが融合しています。
あしゃめちゃんが、思い思いの場所へ出かけます。プール(「水がいっぱい」を青い積木をびっしり並べて)でボールに当たって痛いあしゃめちゃん、鉄橋を渡るあしゃめちゃん。左下は、舞う草で強風を表現しています。

芦屋温泉で石鹸が眼に入って涙が出たり(右はウナギ)。

担任の先生は、子どもたちの気付きを待ち子どもたちに任せる進行をなさっていて(もちろん入念な準備をした上で)、おかげでそれぞれの子どもがリラックスしてファンタジー世界であそべる場になっていました。何組かのペアはすでに録音も始めていて、完成が楽しみです。

午後は、園内外の保育士の先生方への研修を行いました。でも、むしろ私が学ばせてもらうことばかりだなと回を重ねる度に思います。

昨年度の様子が、芦屋市広報番組「あしやトライあんぐる」の特集「21世紀型スキルの育成~精道こども園でのICT活用~」で紹介されています。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


10月15日土曜日、伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。
うっかりしたことに、市をあげてのお祭り「ええじゃないか豊橋まつり」と日程がかぶっていました。プログラムを見ると子どもたちに魅力的なイベントがいっぱい、しかも3年ぶりの開催だそうで、はたしてワークショップに参加してくれる子があるだろうかと心配しながら当日を迎えました。

午前は市営西部住宅の集会所へ。快晴、汗ばむほどの陽気です。外国ルーツの子たちは来れず日本人親子3組のみ。
寺井さんによる読み聞かせ『おめんです2』(いしかわ こうじ 作・絵、偕成社)は安定の楽しさです。(外国語の絵本も含めた時節もふまえての選書は図書館司書さん)

絵本づくりのテーマは、お祭り、お面、ハロウィン、つくりたいお話あれば自由としました。何をつくるか決めてきている子も多いのです。
6歳男児は「ゴジラ」の連作中で、事前に考えてきたという巨大かぼちゃをやっつける話をつくりました。小1女児は、はじめて行ったわくわくドキドキの学童の話。その学童での自由時間に今後ピッケでつくりたいテーマを書き出したそうで、リストを見せてくれました。

小3男児は、逃げたカボチャを探すお話。これまで発表や録音に照れていたのですが、今回はじめて全編に録音しました。

6歳男児のお世話をよくしてくれて、6歳男児も慕っていて、カボチャ探しをふたりで仲良く楽しんでいました。

どの母子も、親も自身の作品づくりを楽しんでいるのがいいなーと思います。

午後の会場へ向かうために街中を通過する時、お祭りの人出に驚きました。路面電車も臨時増発されています。午前に参加してくれた子どもたちも午後からはお祭りに行くと張り切っていましたっけ。6歳男児に「何がいちばん楽しみ?」と問うと「お団子!」。

前回は参加ひとりだけだった午後回、どうなるかしらと心配していましたが、ブラジル籍の子どもたちが5人来てくれました。それぞれの保護者の方とよちよち歩きの弟くんも一緒に。

『おめんです2』を1年生と2年生女児ふたりで読んでくれてスタート。

家庭では母語のみ、幼稚園へは通っておらず、今春小学校へ通い始めてから日本語をがんばっているブラジル籍の小1男児は、参加6回目です。
はじめて来た時には簡単な短い日本語文を復唱して録音しましたが、この日はひとりでやり遂げました。今回の参加者は低学年かつ日本語に慣れていない子が大半で大忙しになってしまい、気になりながらも男児のサポートをできなかったのです。たった半年での日本語の上達ぶりに驚きます。学校生活による成果ですね。

「朝行って来たよ」「夕方から行く」と外国ルーツの子どもたちにとってもお祭りは大事なイベントのよう。2,4,6年生は「造形パラダイス」に作品展示しているのでそれを観に行くのだそう。駅前大通りを歩行者天国にして行われる「総おどり」も楽しみなんだとか。
そんな楽しみがいっぱいの土曜日に、来てくれてありがとう!

次回は11月19日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。

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ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん ちかさん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


9月17日土曜日、伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。感染拡大のピーク期と重なった前回8月は中止となったので2か月ぶりです。
午前回。いつもの市営住宅の集会所が使えず焦りました。急遽、近くの青少年センターをお借りして、着いた人から順次移動。いつもと違う場所に子どもたちのテンションも上がります。

皆がそろったところで、寺井さんによる読み聞かせ『おじさんのかさ』(佐野 洋子 作・絵、講談社)からスタート。大事な傘を濡らしたくないおじさんの行動に、子どもたちから「えーっ、傘なのにー」と笑い声が起こります。台風が近づき今にも降りだしそうな空模様にもぴったりです。時節もふまえ日本語と外国語の絵本を用意してくださるのは図書館司書さん。この日も、読み聞かせ候補に2冊の大型えほんを選んでくださっていました。
さて、大笑いしてお話の結末に満足した様子の子どもたち。絵本づくりのテーマも、傘、雨降り、または自由としました。

青少年センター前で拾ったという大きなドングリを見せてくれた小3男児は、採ったドングリを大鍋で煮て森の皆で食べるお話をつくりました。梨も採って分けっこ。


フィリピン籍の小6女児作「僕の傘はすごいんだ!」は、『おじさん』とは反対に、大好きな傘が使いたくて雨を心待ちにしている設定とし、さらに二重三重の工夫もあって、さすが!と皆をうならせました。

この日は、手伝ってくださる日本人親子も含め子ども6人と保護者4人。回を重ねるごと互いに顔なじみになり和やかです。終わり頃にはお迎えも兼ね下の子の手を引いたお母さんたちも来てくださり、一層賑やかに。おしゃべりしながら片づけまで手伝ってくださいました。

続いて、午後回の県営岩田住宅へ移動。公園にも人の姿はなくやけに静かです。残念ながら子どもの参加はひとりだけとなりました。さぞさびしくなるかと思いきや、ブラジル籍の1年生女児は10人分のエネルギーで、絵本の読み聞かせから始まり、妖怪のお話にするのだと次々に妖怪の名前とその特徴を全身使って説明してくれて、妖怪がいっぱい登場する「お化けずかん」を完成。録音はせず、発表会でもライブでお話を語ってくれました。


2か月は子どもにとって長いですよね。午後回の岩田住宅は、間が空くと途端に振り出しに戻ってしまうので、何か策を考えねばと思います。

次回は10月15日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。

YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
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再生リスト:大人の作品
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ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケ 絵本 ちかさん」など「豊橋 ピッケ 絵本(作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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「おへやでピッケ」2022年度も継続中


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)西宮オフィスへ伺い、戻ってきたデータを取り出して、動画書き出しや絵本の展開図出力をしてきました。今回も力作ぞろい、ひとりで3作品つくった子もありました。(相部屋だと声は出しにくい等の事情で)録音はしていない絵本がほとんどなのに、どの場面からも子どもたちの声が聞こえるようです。

ノエビアグリーン財団さんの助成期間は終了しましたが、今年度も引き続き「おへやでピッケ」(病院への貸出)を実施中です。助成のおかげで購入できた iPad6台が本当にありがたいです。11月からは院内学級とのオンライン授業も始まります。

NPO法人 チャイルド・ケモ・ハウス
重い病気をもつ子どもたちや家族をサポートする活動を行っている。

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新しいミシンでスマホポシェット、カゴbagをリメイク


昨秋買ったきり放置していたミシンをようやく開封。玉島IDEA R LAB クリーニングデイでの体験時に頂いたさをり織(20cmくらい)をスマホポシェットにしてみました。

始めてしまえばミシンも私も調子が出てきて、続いて、昔バリで買ったカゴbagもリメイク。三方同寸キューブ状の「カゴ」ゆえ使い勝手としては良くなくて、かといって処分してしまうには可愛くて、10年以上クロゼットで眠っていたのでした。今シーズンよく着ている高島縮の水玉ワンピースに合うのでは? と久しぶりにいちど使ってみたところ、残念やっぱり使いにくい。そこで、仕分けポケット付き内布を付け、口を閉じれるように革紐とボタンで留め具を足してみました。いかにも手作りっぽいけれど、これなら使えるかも。

今度の新しいミシンには糸切り機能が付いてるのに、縫い終わるたび、つい、いちいち糸切ばさみに手にしてしまいます。先代はユザワヤで買ったいちばん安い多分2万円くらいのもの。もちろん足踏みコントローラも無し。それでも長く使っていたのだけど、縫目の大きさ調整すらできないのはさすがに不便で、今度は少しランクを上げてみました。とはいえ、いちばん使いやすかったのは、なんと言っても今は亡き子ども時代の足踏みミシン! 軽やかな音も、くるくるっと細い三つ折りぐけができるのも魔法みたいで好きでした。

スマホポシェットもカゴbagも早速使っています。元がせっかく廃材のリユースなので(さをり織は廃材ロックミシン糸)家にあるモノだけでリユースしようと試みたのだけれど、色が合うからと付けた細紐ではスマホの重さに対して頼りない…。材料を買って調達するのはちょっと負けた気分でしたが、革紐を新たに購入し付け替えました。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


7月9日土曜日、元中央図書館長の伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。午前は市営西部住宅の集会所で。冒頭の読み聞かせは、小1女児が「私が読みたい」と『はっぱのおうち』(征矢 清 作、林 明子 絵、福音館書店)を大きな声で読んでくれました。大型絵本はひとりで持つには重たくて、ページめくりはお母さんにお任せしました。

テーマを「**のおうち」または自由としたところ、樹上の家、友だちと2人の秘密の家、外から見ると小さくて中に入ると広大なオバケの住む家、海の家、冬の家、みんなが楽しむ家、動物たちの家など様々なおうちの話ができました。
つくりたいテーマがある子もいます。ミャンマールーツの小1年生作は「いつまでねてるの」。前回友だちの小1女児が実話を膨らませてつくった「おかあさんおきて。」に触発され生まれたお話です。なかなか起きてくれないお母さん、基の友だち作では丸1日でしたが、本作のお母さんはさらに強者で、6月から1月までなんと半年以上寝ています。

5歳男児はゴジラが大好き。この日の新作も「ゴジラ たい にせもののゴジラ」でした。持って来てくれたこれまでつくった絵本には、書き込みがいっぱい。帰ってから手書きでお話を書きこんでいるそうです。

小1女児もポシェットから取り出して見せてくれました。何回も繰り返し読むので破れないようにしてほしいとお母さんに頼んだそうで、全作品全ページに透明テープを貼って補強してあります。

毎回、日本語と外国語の絵本を用意してくださるのは図書館司書さんです。その中からワークショップ開始前、弟ができたばかりのお兄ちゃん6歳に『おとうとがおおきくなったら』(ソフィー・ラグーナ 文、ジュディ・ワトソン 絵、当麻ゆか 訳、徳間書店)を読みました。「(自分の弟は)未だちっちゃいよ、赤ちゃん」と言いながら、気になる箇所を指さし絵の隅々までを味わっていて、読んでいるこちらまで楽しくなりました。

移動し午後回の県営岩田住宅へ着くと、すでに子どもたちの姿が。前回参加の6年生からの口コミで、同学年の一群とその弟妹たちが待っていてくれました。先に会場に入った低学年の女児たちが、並べた絵本を読み始めたので「始まったら読んでくれる?」と尋ねると「いいよ」と快諾、練習を始めました。
さて定刻、前へ出てふたりで声をそろえて読んでくれました。

コロナによる中断からの再開以降毎回参加してくれていたのにこの2回お休みだったひろしくんが、家族で来てくれたのも嬉しいことでした。家庭では母語のみ、幼稚園へは通っておらず、今春小学校へ通い始めてから日本語をがんばっています。参加5回目の作品は「ハナビ」。弁天島花火大会で、生まれて初めて打ち上げ花火を見たのだそうです。

6年生たちはちょっとハスに構えてクール、時々大騒ぎしつつも、それぞれ完成させました。そんな彼らのひとりが「(前回持ち帰った)絵本を家で見せたよ」と教えてくれました。

2年ぶりに参加のブラジル籍の姉弟も製本して完成。

でも、そろそろ発表会が始まるという頃「雨が降る前に帰っておいでとおばあちゃんに言われてる」と空模様が気になりそわそわ。「待ってて!おばあちゃんに言ってくる。1号棟だから、すぐだから!」と言い終わらぬ内に駆け出し、ほんとにすぐ、おばあちゃんのOKをもらい傘を持って戻ってきました。
子どもたちのルーツも家庭環境も様々ですが、団地住まいの子どもたちは両親そろって働いている家庭が多く、学校から帰宅しても子どもだけだったり、祖母がみている場合も多いようです。土曜日も両親ともが仕事という子もいます。

午後回の参加者は11人。子どもたちが戻ってきて嬉しいです。反面、午前回はお手伝いくださる日本人女性があり助かっているのですが、午後回は人手不足で、もっとひとりひとりを丁寧にみてあげたいというもどかしさも感じています。
次回は8月13日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。お手伝いくださる方ありましたら大歓迎です。>>連絡先(問い合わせ種類欄の選択は「その他」で)

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2つの大学でゲスト講義


ゲスト講義で2年ぶりに上京しました。東京は酷暑、5限を終え18時を過ぎても息苦しいほどでした。

6月29日は相模女子大学 子ども教育学科(七海陽先生)へ。将来、保育士や幼稚園教諭になる学生さんたちが対象です。「ピッケのつくるえほん」iPad版リリース当初から10年に渡り授業の中で絵本づくりをなさっていて、私のゲスト講義担当も5年余となります。オンライン授業となった昨年度はそれぞれ自宅等からの受講ゆえ講話のみとしましたが、対面の今年度は、90人が2人1台で使えるよう機材、アプリとも万全に整えてくださっていて体験もできました。
講義の前半では、ICTの使いどころ、子どもの物語世界を拡げていく活動のデザインや、芦屋市での導入と現場の先生方による活用について伝えました。学生さんたちには、ICTも適所に使いつつ、子どもたちが夢中になる創る「遊び」をデザインできる人になってほしいです。

7月1日は青山学院大学 教育人間科学部(杉本卓先生)へ。こちらは一般企業へ就職なさる学生さんたちなので、活動事例は社会課題に関わる2件、外国籍の子どもたち対象と病児訪問のコロナ禍での対応に絞って話しました。ともない、子どもの人権についても触れました。教育を受ける権利について憲法で規定されていますが、解釈や判例によって「日本国籍を有する国民」に限定していて外国人の子どもに就学義務はありません。そのため外国人の子どもたちへの教育は、各地方自治体の対応に任せられているのが現状です。これに対し 国際条約の「子どもの権利条約」では、全ての子どもが人種や国籍などいかなる理由でも差別されず、医療、教育、生活への支援などの権利が保障されています。1989年に国連で全会一致で採択され、翌年国際条約として発効、日本も1994年に批准しました。国際条約は憲法より下位ですが法律より優位の法的効力をもちます。ですから本来であれば、法令や行政等は、条約に沿って解釈・運用されなければなりません。批准から28年を経てようやく、今年4月に子どもの権利に関する国内法をつくる議論が国会で始まりました。こども家庭庁の先行きも気になるところです。子どもの養育や教育は家庭のみ学校のみにその責を負わせるのではなく、社会全体で担うものです。
学生さんたちへは、職業としては直接たずさわらないにしても、子どもが幸せに生きる社会を共につくりましょう。という話をしました。

両校ともZoomでもOKと言って頂いたのですが出かけてよかったです。どちらの学校も学生さんたちが朗らか和やかで嬉しくなりました。画面越しの1対多で話す時とは私の側も自ずと違ってきます。事前に大枠は用意するけれど実際に何を話すかは、場や聴き手によって引き出されるので。七海さんや杉本さんと久しぶりにお話できたのも楽しく有意義でした。

キャンパスの並木って良いですね。左が相模女子大、右が青学大。

6月22日交付の「こども基本法(令和4年法律第77号)」を見ると「全ての子ども」とまたしても曖昧になっています。今度こそ国際条約に準拠するなら、国際条約と同様に明記してほしい「子ども自身や親の人種や国籍、性、意見、障がい、経済状況などどんな理由でも差別されない」は書かれていません。「児童の権利に関する条約の精神にのっとり」とはあるので、正しい解釈、運用を期待します。「こども基本法」(内閣官房Web)

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