Category: ピッケのつくるえほん

ピッケ@経済産業省子どもデー2015


7月29日30日、今年もお招きいただき、経済産業省子どもデー「ミライーノひろば」で絵本づくりをしてきました。(開催案内YouTube movie内 冒頭で、昨年度の様子としてピッケも紹介されています)

会場は経済産業省本館。大人は通常通りの厳重セキュリティチェックを受けて入館します。パスポートを持っている子どもたちはスイスイ。うらやましい。
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今年もドラえもんがお出むかえ。
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事前申込み>抽選で選ばれた各日10名の小学1年生~中学2年生が参加してくれました。
はたこうしろうさんの「なつのいちにち」など夏の絵本を紹介、それぞれ贈る相手を決めてからお話づくりに入ります。いつもの「お母さん」に続いて、時節柄か「おじいちゃん、おばあちゃん、いとこ」も人気でした。
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兄弟で参加してくれた小学2年生と4年生。弟くんは海の話、お兄ちゃんは公園で野球をする話。巨人ファンなのかな?
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こちらはたまたま席が隣同士になった「はじめまして」の3年生と4年生。すっかり仲良くなって、互いの作品に声で出演していました。

できあがった4年生ももかちゃんの作品「ふたりはそっくり」はこちら。
りすの「りんりん」と「りんぼ」の声を分担して録音。2見開き目「わぁー、きみは誰?」2人の声がハモっていて素敵です。裏表紙ではイビキを熱演しています。

デジタル絵本が完成したら、次は紙の絵本をつくります。
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発表会では、高学年のつくりこんだ作品に感嘆の声が起きました。
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もう1作品、紹介しますね。
「うさぎのひまれちゃん」 まひろさん(小5)作
まもなく女の子の赤ちゃん(名前はひまれちゃん)が生まれるいとこへ贈る絵本。雨の中まい子になったひまれちゃんを迎えに来たのは、亀のまなとくん(作者の弟)「おうちに連れて行ってあげる」。

今年も、かつて未踏ソフトウェア創造事業でお世話になったIPA(情報処理推進機構)の皆さんに万全のサポートをしていただきました。ファシリテータも昨年と同じ山田リイコさん中井香里さんが入ってくださり、安定の布陣で臨めました。
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地下の講堂では、その未踏ソフトウェア創造事業の「スーパークリエータ講座」が開催されていて、初日は本多達也さん(振動と光で音知覚をサポートするデバイスONTENNAを開発)が、2日目は高校生の竹田聖さん(スマホでアプリを作れるApply.lyを開発)と濱中敬人さん(三味線歴10年。三味線を手軽に始められるアプリAibikiを開発)が登壇。デモをまじえての講義に小学生が熱心に聴き入っていました。
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その他、経産省では、ドローン操作、ソーラーカー工作、ロボット、プログラミングなどなど、体験型のイベントがいっぱいでした。夏休みの2日間、霞が関の官庁街を「子どもデー霞が関パスポート」を手にした子どもたちがジャックする、実に愉快なイベントです。

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

「ピッケのつくるえほん」海の日ワークショップ


7月20日(月)海の日、小児がんの子どもたちを応援する「Japan Heart すまいるスマイルプロジェクト」さんよりお声がけいただき、絵本づくりワークショップをしました。(告知ページ
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ジャパンハートは、医師看護師を中心とした国際医療ボランティア団体です。「すまいるスマイルプロジェクト」では、疾患のために移動に不安のある子どもやご家族を対象に旅行や思い出作りのサポートをなさっています。

日の出桟橋から、御座船安宅丸(両備ホールディングス株式会社)に乗り込んで、東京湾をクルーズ。広ーい船内を貸切です。
御座船安宅丸
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ヤンセンファーマの社員さんたちによるバルーンアートやスライムなどのイベントも大人気でした。
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クルーズの興奮さめやらぬまま、皆でバスに乗って増上寺(浄土宗ともいき財団)へ移動。
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続いて、おはなしづくりをしました。絵本もあれこれ用意していったのですが、子どもたちはもうすぐにも作りたくて。
海や船の絵本
絵本を贈る相手を決めたあとは、自由につくってもらいました。
家族4人でご飯を食べている場面。
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ご家族ごとに録音もして、さいごは発表会もしました。
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3歳~12歳の子どもたち、あまりに熱中していて疲れてしまわないかしらと心配になるほどでした。お医者さん看護師さんがずっと一緒で、水分や塩分の補給、子どもたちの体調を見守りながらなので、私は安心して絵本づくりに専念できました。

治療をがんばっている子どもたちやご家族に、楽しいひとときを過ごしてほしいと願っています。小児がんで闘病中の子どもたちを対象とした絵本づくりを、病院への訪問についてはチャイルド・ケモ・ハウスさんと、旅行をともなう場合はジャパンハートさんとの協働で続けていきますので、どうぞご相談ください。

ご参考:院内学級でピッケ出張授業(2015年2月 大阪大学附属病院の分教室にて)

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @札幌市中央図書館


6月28日日曜日、札幌市中央図書館にお招きいただき、絵本づくりワークショップをしました。来秋以降 (仮称)絵本図書館を開設するにあたっての、デジタル導入を検討するための実証実験とのこと。重責を感じながら札幌入りしました。
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図書館の皆さんはお気持ちもフットワークも抜群で、直前1時間のざっくりとしたレクチャーで操作方法も進行手順も把握してくださいました。おかげで子どもたちを迎える頃には私の緊張も解け、親子8組の皆さんと一緒に私自身も楽しみながら絵本づくりができました。

導入に絵本の話をして、ふだんは借りたり買ったりしている絵本を今日は自分でつくること「みんなが絵本作家です」と伝えます。
5~8歳の子どもたち、操作方法を聴くときは真剣そのものです。
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贈る相手を決めて、それぞれに作ってゆきます。未就学の子どもたちはお話を声に出しながらなので、実ににぎやかです。
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パパへプレゼントする絵本をつくる1年生。水のない場所で遊んでみたかったあひるさんが、友達に誘われはじめて公園で遊んだお話です。
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おじいちゃんへプレゼントする絵本。8歳。海へ出かけたうっきー達にいったい何が起こったのでしょう!?
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思い思いの場所で録音。お父さんやお母さんに声で出演してもらう親子もありました。
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上映会。8作品それぞれに個性豊かな作品となりました。子どもたちの想像力と創造力は、いつも私たち大人の予想を上回ります。
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終了後、いちばん気に入っているシーンを開いた絵本を手に、皆で記念撮影をしました。
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さっそく翌日の北海道新聞にも、ワークショップの様子が掲載されたそうです。

昨年9月の未来の図書館を考えるワークショップで、子どもたちのつくった絵本を思い出しました。そこには、多様な人々があつまり、ともに過ごし(たいていカフェがあります)人のつながりが生まれる未来図が描かれていました。
人が集いつながる図書館、本を借りるだけでなく想像し創造できる図書館。
そんな図書館が日本中にできる日を夢みています。その先駆けとならんとする札幌の皆さんにお招きいただけて、とても嬉しく光栄でした。

こちらから子どもたちの作品をmovieでご覧いただけます。
※ 8作品が順番に自動再生されます。

うまく連続再生されない場合は、直接YouTubeの再生リストから個々の作品をご覧ください。

みらいドットDNPさん公式レポートも公開されました。
「絵本の楽しみ方が変わってきた!?「札幌市中央図書館 デジタルえほん実証実験」」

ゲスト講義 @札幌市立大学


29日(月曜)は、札幌市立大学 芸術の森キャンパスにて、DEVELOPMENTAL/オープントーク「子どもたちがコンピュータと出会うとき」(杉本達應研究室主催)としてお話してきました。
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学生さんに加え、同じメディアデザインコースの先生方、学外の企業の方もご参加くださり、なごやかな場となりました。皆さんに、それぞれの関心領域における課題解決の絵本をつくり発表もしてもらいました。
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小学生向けの防災啓発Webサイトを作ることを卒業研究のテーマにしている学生さんは、子どもたちに「おはし」を伝える絵本をつくっていました。(「押さない」「走らない」「しゃべらない」で「おはし」だそうです。はじめて知りました)
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杉本達應先生より「スマホやタブレットの普及にあわせて、教育でのICT活用はホットな話題です。今回は、そんな時代の波に流されていると見失いがちになるデジタル以前の大事なことを再確認できる時間になりました」と講評いただきました。(追記:詳細レポートをアップしてくださいました

講義後、学内を案内していただきました。清家清氏設計の学舎はバウハウスのようで、感嘆の連続でした。隅々美しく機能的にデザインされていて、建物だけでなくさりげなく置いてある椅子(ハンス・J・ウェグナーやコルビジェ!)など学内のすべてがグッドデザインで満ちています。天井高、ドアなど開口部の寸法も、基本モジュールから150%scaleな感じで、とにかく広い。眼に入るすべての物は美しい。そして学内の人口密度が低い。学生さんは思い思いの場で創作しています。教育理念が環境として具現化され、前身の札幌市立高等専門学校の開校から25年近く経つ今も受け継がれていて素晴らしいです。
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主催者によるレポートはこちら>>(参加者のアンケートもあり)

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @TERACOYARD(RYOZAN PARK)


6月18日、RYOZAN PARK 大塚(豊島区)こそだてビレッジで、TERACOYARDのオープニングイベントとして絵本づくりワークショップをしました。
私の都合で17時~18時半という夕飯にかかる時間帯になってしまい、ちょっと心配。案の定、到着するなり「おなか空いたぁ」が続出しました。でも大丈夫。和室と大きなキッチンがあって、食べ物の持ち込み自由、自分たちで作って食べることもできます。
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腹ごしらえがすんだ子は、開始時間までキッズスペースで自由に遊んで、というか走り回っていました。あとで聞くと主催の直美さんは、この大騒ぎモードから制作モードに切り替えられだろうか…と内心不安に感じていたそうです。それほどエネルギー炸裂していました(笑)。
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そんな男の子たちも絵本づくりが始まると、とたんに夢中になります。
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参加は3歳~小学校低学年の子どもたち、黙々とつくっていきます。小さい子は操作の難しいところはお母さんに手伝ってもらいました。
録音にうってつけな授乳・お昼寝スペースが3ブースあって、お話ができた子から利用できます。
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先着順にいそいそブース奥のソファにもぐりこむと、カーテンをピタリと閉じます。小さいスペースって大人でもわくわくしますものね。1つのブースに仲良し2人でこもって、それぞれの声が相手の作品に入ってしまうという、録音ブースとしては「?」な利用になっている子もいました(笑)、まぁ楽しければ良しです。

大きなスクリーンで発表会。子どもも大人も大満足でした。
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「TERACOYARD」は、近藤直美さんが同世代の子育てママたちと始めた「作って伝える」新しい学びの場です。直美さんとは2年前、彼女がまだ小学校の先生だった頃に知りあいました。ピッケの考え方がつくりたいと思っている寺子屋の考え方とピッタリだからピッケをしたいと話してくれて、私も想いに共感。そのときがきたら応援させてねと約束していました。
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TERACOYARD の当面の活動日時は、火曜と木曜 PM 4:30~6:30。5歳~小学3年生対象。2時間の柱は「作る」と「伝える」( ← ピッケと似てるのです)絵本、紙芝居、工作、レゴ、実験など。9月までトライアル2000円/1回実施中!週末には、親子参加できるイベントも企画予定だそうです。
TERACOYARD の Facebookページは こちら>>

「TERACOYARD」が拠点を置く「RYOZAN PARK 大塚」もまた、思想も空間も素晴らしいです。
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これまで働きたいママに強いられてきた二択:子どもを預けて働く/育児期間中は一時的に仕事をあきらめる、のどちらかではなく、子育てと仕事どちらもあきらめない、子どもを自分の側において子育ても仕事も楽しもう!をめざしてつくられた場です。その思想がちゃんと空間としてデザインされていて、今回ワークショップをした7階は、プロの保育士がすぐ眼の前で子どもを見てくれている安心な環境で仕事ができます。お昼は皆で作って食べます。お乳も子どもがほしがるときに与えられます。ここでなら、我が子のはじめて歩いた、はじめて話したを見逃すこともないでしょう。将来は、子どもの成長や自分の働き方に合わせて、こそだてビレッジ(7階)→シェアオフィス(6階)→固定オフィス(5階)と利用するフロアも移れます。7階こそだてビレッジは2000円でお試し利用ができるので、ぜひ快適スペースを親子で体験してみてください。出入りしている人も愉快な人が多いですよ。
RYOZAN PARK 大塚 こそだてビレッジ の Webサイトは こちら>>

RYOZAN PARKオーナーの竹沢一家(二世代)とも、初対面な気がまったくしなくてたくさん話せました。そして、いつもなのですが、ワークショップを見学に来てくれた人たちをおかまいする余裕がなくて、放りっぱなし。でも勝手にお互いに話して仲良くなってくれます。で、皆いっしょにご飯を食べに行きました。(大塚には美味しい食堂がありますね)
領域を渡って動いている人たちが好きです。TERACOYARD、RYOZAN PARK 界隈の皆さんとこれからもご一緒できること楽しみです。

子どもたちの作品をいくつかご紹介しますね。雨降りだったせいか楽しい雨の日絵本が何冊か生まれました。
「くものあめ」そうとくん(5歳)作

「らっきーなあめのひ」しゅうとくん(6歳)作
※再生注意 やや音割れしています

「たのしいかおがすき」ひすいくん(4歳)作

写真を、Facebookページ「ピッケ」でご覧いただけます。(ひとまず私がiPadで撮った少しだけ、後日写真が届いたら追加します)

ピッケの今後の活動予定については、このブログ、Facebookページ「ピッケ」、公式WebのNEWSをご覧ください。

大学でのゲスト講義


先週は2つの大学でゲスト講義させていただきました。

6月17日。青山学院大学 教育人間科学部3年生、杉本卓先生のゼミでは、自身の関心領域で自由に課題を設定し、それを解決する絵本をひとり1台環境でつくってもらいました。
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教員免許取得希望の学生さんもいて、半数近くが幼児教育に関する課題を設定していました。大学院生も2人参加、嬉しいことに内ひとりは昨年に続いての自発的な再受講でした。ICTに対しては懐疑的で、前回は反発する気持ちで講義に臨んだとのこと。受講して考えが変わり、親戚の子どもにもアプリを薦めてくれてその子が何10冊も作り続けているそうで、今ではICTは使い方次第と考え、講義も終始うなづきながら聞いてくれました。

翌日の明治大学 国際日本学部では、「教育の方法と技術」の「タブレット活用の実践と体験」として話しました。
まず岸磨貴子先生による導入。学校知と日常生活の乖離があり、学校で学ぶことを実際の生活で活かすことできていない。例えば「みかん3個とりんこが2個あります。かけたらいくつ?」と 問われれば「6」と答えてしまうようなことが起きている。日常との関連を実感できるような概念理解が重要であると、ジャスパープロジェクトを例に語られました。
岸先生からのバトンを受けて開発のねらいやそのためのデザインについて伝えたあと、5,6人×11の各グループでテーマを決め、深い理解を促すための方法としての「物語」、絵本づくりを体験してもらいました。

以下は、学生さんのアイディアから抜粋。
数学では、cos(コサイン)を身近な例(ケーキを切る)で説明、速さと距離の関係を物語の中で考えさせる、割り算の商と余りの関係を買い物の例で示す、国語では難解な言葉の起源を物語で解説、歴史では、黒船来航時の日米間のやりとりを物語でわかりやすく伝える、英語では、録音機能も使って自己紹介を書く読む話せる、前置詞の視覚化理解、道徳では、食べ物が足りないという状況設定を用意し考えさせるなどなど。
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びっしり書き込まれた「ふりかえりシート」の中にも、さらに多くの授業活用の提案や気付きが記されていました。
・抽象的な概念を絵を使い具体的に理解することで、学校で養った力や知識と、実生活で必要となる力や知識の間のギャップを埋めることができる。
・絵本にすることで積極的に学習に取り組むことができるし、自身の学習理解度を視覚化し整理することができる。
・身についた知識を体系的に人へ説明できるというのは全ての科目で重要であり、深い理解につながる。まとめの時間に取り入れるとよい。
・新しい単元に入るときの導入として。未習事項の英文や数式の概要をイメージでとらえてもらう。
・英単語などの暗記系にも向く。イメージが合わさることで記憶に残りやすい。
・自分のオリジナルで考えつくる教育方法は、学習者の興味もわき楽しく学習できるので、学ぶことが好きになると感じた。

実に密度濃い90分でした。
研究者や若い世代の人と話すと打てば響くように伝わり、ディスカッションによる収穫も多くて、先月の名古屋から続いて、大学で話すことが楽しいです。
来週は札幌市立大学へ伺います。

追記:
岸磨貴子先生によるブログ「6/19 特別講義として「ピッケの作る絵本」」

海の日に船に乗ろう!ピッケの絵本もつくります。


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【申込受付はじまりました】
7月20日 海の日に船に乗ろう!ピッケの絵本もつくります。
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日時:2015年7月20日(月)海の日 12:00~16:00
概要:東京駅「丸の内鍛冶橋駐車場」に集合
   40分の東京湾クルーズを楽しんだあと、増上寺へ移動して絵本づくり
対象:3~15歳の小児がん治療中もしくは経験したお子さま8組前後
参加費:無料
主催:ジャパンハートすまいるスマイルプロジェクト
協賛:両備ホールディングス株式会社浄土宗ともいき財団、ピッケ
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小児がん治療中もしくは治療後の子どもさんと同伴ご家族が対象です。お医者さんや看護師さんも終日同行します。東京駅や会場間の移動は専用バス、船も参加者のみの貸切です。安心してご参加ください。兄弟姉妹もどうぞご一緒に。ご家族で楽しい一日を過ごしましょう。

詳細とお申込みは こちら>>

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @アップ教育企画「こども館」


6月2日、西宮北口にあるアップ教育企画「こども館」で、絵本づくりをしてきました。12月、3月に続いて3回目です。
「かえるの唄」の合唱にはじまり、谷川俊太郎さんの「かえるのぴょん」を朗読。かえるや雨の音をみんなに挙げてもらう言葉遊びでは、うしがえるの鳴き声を教えてくれた子もいました。続いて絵本づくり。どこかにオノマトペが入ることが今日の課題です。
小学2年生あやのちゃんの作品を紹介しますね。

「なく りすさん」あやのちゃん(小学2年生)作
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題名とりすさんの泣き顔に、涙の理由を知りたくなります。
さるのうっきーが風船をくれました。りすさんは大喜びです。
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でも公園の池で風船を離してしまったから、風船はふわりふわりと飛んでいってしまいました。
みみちゃんがアイスクリームをくれても りすさんは泣きやみません。
かめさんがタイコをくれても 泣きやみません。
みんな みんな 考えました。「どうしたら りすさんは 泣きやむかなぁ」
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並んで知恵しぼるこのシーン↑好きです。
おたまちゃんが言いました。「ぼくたちに いい考えがあるよ」
りすさんを呼んで 花火を見に行きました。

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次の日りすさんは ピッケにお礼を言いに行きました。
「りすさんが笑顔になって よかった よかった」と 皆が言いました。
めでたし めでたし おしまい

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こちらが動画です:

風船が「ふわりふわり」で課題もクリア。
泣き顔のりすさんの表紙に始まり、裏表紙で風船(誰かがつかまえてきてくれたのかな?)を手に笑顔のりすさんを配しての「めでたしめでたし」も上手いですね。

アップ教育企画さんへは、また絵本づくりに伺います。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @アップ教育企画「こども館」


3月31日、西宮北口にあるアップ教育企画「こども館」で、春期保育プログラムとして絵本づくりをしてきました。昨年12月にイベントとして実施したのがキャンセル待ちの好評であったとのことで、再び呼んでいただきました。今回は、未就学児対象と小学生対象の2つのクラスで行いました。

6歳のお兄ちゃんゆうせいくんが作った妹のゆりかちゃんへ贈る絵本を紹介しますね。

「おなかいっぱいしあわせ」ゆうせいくん(6歳)作
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主人公のカメが妹さんです。

ゆりかが ねています。 「あわわわわ、わっ!」
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「やったー。 おいしそうな バナナとケーキ」
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「こんなにいっぱい しあわせー」
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お皿の上に並んでいるのは、ゆりかちゃんの好きな食べ物。
「これは食べられる」「これはまだ食べられない」と、1歳のゆりかちゃんが食べられるものを選んで並べていました。
ケーキのろうそくは1歳なので1本です。

「らん、らっららん。 あ、にいに。 いっしょにたべよう」
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4見開き目で登場するカエルがゆうせいくんです。

ぎっこん ばったん。 「みんな じょうずじょうず」
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続いて登場する見守るウサギがお母さん。シーソーに乗ったら、妹さんの方が重たくて、びっくりなのだそう。いっぱい食べたからなのでしょうか。

「ゆりか ここまでおいでー」「まって まって」
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ジャングルジムのてっぺんにいるゆうせいくんのところまで、ゆりかちゃんが登ろうとしています。普段も一所懸命、ゆうせいくんを追いかけてくるのだそうです。
さいごに登場したクマがお父さんです。最初はサルを出してみて、ちょっとイメージとちがうなと検討しクマを選び直していました。

「にいに だいすき」
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裏表紙では、仲良く風船につかまって空をお散歩。

妹さんのことが大好きで、大事に大事にこだわって作っていました。お母様も、ゆうせいくんのアイディアを尊重し、楽しみながら横で見守っていらっしゃいました。

小学生クラスでは、さっきまで大騒ぎで走り回っていた子どもたちが、シーンと静まり集中して作っている様子に、スタッフの皆さんが驚かれていました。

アップ教育企画さんとは、今後もご一緒させていただきます。
募集が始まりましたら、またFaceBookページ「PeKay」でもご案内させていただきますね。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @豊橋こども未来館ここにこ


3月23日月曜日、はじめて愛知県の豊橋市でピッケのワークショップをしました。
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豊橋市の小学校の3学期修了式の日であることが後になって判明、未就学児ばかりとなりました。そんな中、お隣の浜松市から、小学4年生が1名参加してくれました。浜松は先週半ばからすでに春休みなのだそうです。一方、参加したくて保育園を休んで来たという方もあり、ご参加いただいた方には楽しんでいただけたようでした。
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作品を2本、movieで紹介します。
「おたまじゃくしの1にち」そらちゃん(7歳)作

「おしろがこまることに!」 じゅりちゃん(5歳)作

作りたい物語があり、どんどん作っていました。さいごの4見開き目で何もない景色が広がる夕暮のシーンで終わるところなど、とても5歳とは思えません。おそらく日頃から絵本や本が大好きで、たくさんの物語の中で遊んでいるのでしょう。

今回は学校のある平日となってしまったこともあり、反響も関心も今ひとつわからずでした。少し先になりますが、お正月頃小学校のお休みのときにもう一度してみようと思っています。

写真を、「FacebookページPeKay」でご覧いただけます。