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【お知らせ】ピッケ おはなしのもり 絵本づくり @ 玉島 IDEA R LAB


ひとつ前のブログ記事でご紹介した IDEA R LAB で、同日の午前中は、子ども対象の絵本づくりワークショップです。
いろんな紙で帽子を試作したり、楽しみながら準備中。子どもの年齢別身長は、昔取った杵柄でスッと捉えられるのですが、頭囲はあやふや。調べてみて、思うより小さいのだと理解はしても、つい大き目に作ってしまいます。
紙帽子の試作
土曜日はすでに満席ですが、20日(日曜)は受付中です。ご参加お待ちしています!
庭に出たいので、どうぞ晴れますようにと願っています。
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「ピッケ おはなしのもり 絵本づくり」

今日は みんなが「絵本作家」

IDEA R LAB の庭「おはなしのもり」で、空想の世界に入りこんで遊びます。
心の中にふくらんだイメージを、iPadアプリを使って物語にします。
おはなしを声で吹き込みデジタル絵本、印刷して小さな紙の絵本を作ります。
さいごは皆で発表会、どんなお話が生まれるでしょう。
(紙の絵本はお持ち帰りいただけます)

iPadを触ったことがないお子さんも、安心してご参加ください。
ピッケのつくるえほん」は、楽しく簡単に創作できるようデザインされています。

【日時】
2015年12月19日(土曜) 10:00~12:30 ※ 満席
2015年12月20日(日曜) 10:00~12:30

【場所】IDEA R LAB(倉敷市玉島中央町3-4-5)※駐車場あります
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
JR新倉敷駅から、両備バス(玉島中央町行き)で「玉島中央町」バス停下車徒歩3分。バスの時刻表
本数が少ないので、いっそJR新倉敷駅から歩くなら約30分。

【対象】4歳~小学生
※ 未就学児は親子でご参加ください。

【定員】各回 8名

【参加費】1,000円(材料費、iPad使用料込み、飲物付)

【講師】朝倉民枝(クリエイター/ピッケの作者)
株式会社グッド・グリーフ:http://goodgrief.jp/
「ピッケのつくるえほん」:http://www.pekay.jp/pkla/ipad

【主催】IDEA R LAB(大月ヒロ子)、株式会社グッド・グリーフ

【お申込みはこちらから】http://www.idea-r-lab.jp/?page_id=2210

※ 当日の様子をスタッフが写真・ビデオ撮影させていただきます。写真・動画・作品は、主催者のウェブサイト等広報、講演、論文、書籍等に使用させていただく場合があります。後日のメディアによる取材等に対しても予告なく提供する場合があります。以上をご了承の上、ご参加いただきますようお願いいたします。
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【お知らせ】クリエイティブリユース×ピッケ ~ 玉島 IDEA R LAB へのお誘い ~


クリエイティブリユースの拠点である IDEA R LAB(イデア アール ラボ) は、大月ヒロ子さんが、故郷玉島のご実家をリノベーションしてつくられた 情報拠点+実験室+レジデンスです。企業や家庭から出る廃材を、クリエイティブに素敵によみがえらせる取り組みを、楽しく美しく続けておられます。活動の素晴らしさ、デザインセンスの秀逸さはもとより、大月さんのまん丸オープンなお人柄が、多くの人を引き寄せています。(私もそのひとりです)
ご参考:greenz.jpさんによる「IDEA R LAB」紹介記事

下の写真は、昨年2月に大好きな仲間である なおやマンとアイちゃんのワークショップを見学に出かけた時の様子。子どもたちが廃材で小人の家を作りました。
img_IDEARLAB_なおやマンWS

左側のかつて母屋であった日本家屋の部分はレジデンスとしても利用されています、右側は江戸時代からの蔵を改装、その間を繋ぐ中央の全面ガラス戸の広いスペースでワークショップ等が開催されています。昨夏に滞在させていただいた時には、廃材タイルを洗うというほんのちょっとだけですが、マテリアルライブラリーのリノベーションにも参加させてもらいました。
img_IDEARLAB_全景

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玉島の街並も、江戸時代の趣がそこここに残っていて、そぞろ歩きするのが楽しいです。驚いたのは町の人がとても親切なこと。お醤油を買ったら、細長い奥の醸造スペースを見学させてくださったり、道端で地図を開いていたら、町の見どころを教えてくださったり。
img_IDEARLAB_玉島街並

そんな素敵な IDEA R LABで、今月「ちいさな贈り物とちいさな絵本」と題して、大人向けのワークショップを開催します。
IDEA R LAB マテリアルライブラリーにストックされた廃材で、届ける相手に心を馳せながら、小さな贈り物を作ります。 続いて、iPadアプリ「ピッケのつくるえほん」を使って贈り物に添える小さな絵本を作ります。 廃材に手を加えてよみがえらせ、物語を与えることで命を吹き込みます。(できあがった作品と絵本はお持ち帰りいただけます) 絵本はプリンタ出力して製本する約6.7cm角のミニ絵本です。
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宿泊を希望されるご参加の方には、制作活動を行うアーティストのために用意されたレジデンスをご利用いただけます。例えば、素敵な配色にペイントされたアパートメント >> オレンジハイム203 リノベーションの様子
施設使用料2000円(年内特別価格)/ひとり。食事は皆で作り、割り勘です。パジャマと歯磨きセットはご持参ください。宿泊ご希望の方は、参加申込みフォームのコメント欄に希望日をご記入ください。※ 追記:コメント欄は無いみたいなので、住所欄にご記入ください。あとフォーム送信を試したところ、住所と年齢は必須項目ではないようなので厳密に書きたくない場合はだいたいでもOKです(全共通の参加申込みフォームで、子ども対象時には5歳なのか10歳なのかは重要ゆえ、このようになっているようです。すみません~)

誰より私自身がとても楽しみにしています。
クリエイティブリユース×物語のひとときをご一緒できることを楽しみに、ご参加お待ちしています。

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「ちいさな贈り物とちいさな絵本」

【日時】
2015年12月19日(土曜) 14:30~17:00
2015年12月20日(日曜) 14:30~17:00

【場所】IDEA R LAB(倉敷市玉島中央町3-4-5)※駐車場あります
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
JR新倉敷駅から、両備バス(玉島中央町行き)で「玉島中央町」バス停下車徒歩3分。バスの時刻表
本数が少ないので、いっそJR新倉敷駅から歩くなら約30分。

【対象】大人

【定員】各回 8名

【参加費】2,000円(材料費、iPad使用料込み、お茶菓子付)

【講師】朝倉民枝(クリエイター/ピッケの作者)
株式会社グッド・グリーフ:http://goodgrief.jp/
「ピッケのつくるえほん」:http://www.pekay.jp/pkla/ipad

【主催】IDEA R LAB(大月ヒロ子)、株式会社グッド・グリーフ

【お申込みはこちらから】http://www.idea-r-lab.jp/?page_id=2210

※ 当日の様子をスタッフが写真・ビデオ撮影させていただきます。写真・動画・作品は、主催者のウェブサイト等広報、講演、論文、書籍等に使用させていただく場合があります。後日のメディアによる取材等に対しても予告なく提供する場合があります。以上をご了承の上、ご参加いただきますようお願いいたします。
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同日の午前中は、子ども対象のおはなしづくりワークショップです。こちら>>

おでかけピッケ@阪大病院院内学級


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さん、井上さんと一緒に、大阪大学附属病院の分教室へ出かけて、2コマ90分で絵本づくりをしました。( 前回
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今回は、全員が小学生の女の子。それぞれ妹さんやお姉さんへ贈る絵本をつくりました。
録音をして声も入れました。お姉さんへ贈る絵本「お誕生日おめでとう」には、先生やクラスの皆も声で出演してにぎやかな作品となりました。さいごは教室内のモニターに映して発表会。

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帰り際、手作りのオーナメントを頂きました。子どもたちがプラバンで作ってくれたそう。嬉しいな。
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入院中の子どもたちのところへ、チャイケモの方と一緒に絵本づくりに伺います。ナラティブは、がんばっている子どもたちの気持ちをひととき軽くし楽しみをもたらします。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がん専門治療施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

おでかけピッケ@大阪府立病院機構大阪母子医療センター


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)井上さんと一緒に、大阪府立病院機構大阪母子医療センターへ出かけてきました。( 前回 前々回)
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プレイルームで皆と一緒に作るか、個室でお母さんととするかは、病状やその日の体調に合わせて。4歳の男の子は弟くんに贈る「たまごちゃんのはなし」をつくりました。全篇に大好きな果物ときのこがあふれています。女の子たちは、部屋の中の光景を細かに丁寧につくりあげていました。
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入院中の子どもたちのところへ、チャイケモの方と一緒に絵本づくりに伺います。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がん専門治療施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

ピッケの絵本づくり@きらめき保育園


神戸名谷にあるきらめき保育園におじゃましてきました。訪問は3回目。
「モンテッソーリ教育理念」に基づいた保育を行う園で、きらめき育ちの子どもたちは、言葉を含めた表現が豊かです。嬉しいことに、2年ほど前、ピッケのためにiPadを3台購入してくださいました。(前回訪問時のブログはこちら。モンテッソーリ教具の写真もあります)

前回は、制作風景の見学だけのつもりが、私のiPadに皆が集まってきて一緒に遊びながら7人で1作品を作りました。今回は、午睡タイムにお昼寝しない年長さん5人と一緒に、1人1台で絵本づくりをしてきました。ちなみに「お昼寝をしない」というのは、子どもの夜型生活習慣を改めるための試みです。遅く帰ってくるお父さんを待って就寝時刻が遅くなる悪循環が、昼寝を我慢することで夜ちゃんと眠くなって改善されるそうです。

大きなクリスマスツリーの飾られた「絵本のアトリエ」で、5人が待っていてくれました。「ピッケ先生が来るよ」と予告してくださっていたようで、Wちゃんは「サンタクロースがくるくる」と題した赤い三角帽子をかぶったピッケサンタが登場する絵本を見せてくれました。

基本操作は知っているので、絵本のおはなしを少しして、それから、絵本を贈る相手を決めて、早速つくり始めました。
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ひとりが思いついた、背景を「家」に利用するアイディアを、みんな気にいってまねていました。友だちの面白いアイディアをまねて、そこに自分の工夫も加えて取り入れ、それをまた皆で見て気付きが生まれる…というのは、学びの良い循環です。
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そんな中で、ひとり独自路線、歌まで唄いながら楽しんでつくっていたのはSちゃん6歳。「おかしのいえ」
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おかしのいえには、おかしがいっぱいです。
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かえるくんと おたまじゃくしくんと あひるくんと かめくんが やってきました。おいしそうだな。
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おたまじゃくしくんと かえるくんと あひるくんと かめくんが、アイスのやまで おどろいた。
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楽しかった。 裏表紙までアイスです。
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1時間半のつもりが、皆まだまだ作るというので、午睡タイムも終わり、おやつタイムも過ぎてゆきます。「おやつ食べてからにする?」と尋ねても、「いい」または、夢中すぎてスルー。

録音では、お互いの作品に声の出演もしました。このとき、伝えたいお話が上手く文章で出てきにくい子がいたのですが(練習で言えていても録音ボタンが押されるとたぶん緊張もあって)、その耳元で5歳のKちゃんが小さな声で手伝ってあげていて感心しました。(KちゃんはiPadの4ケタのパスコードも記憶していて、おかげで園長先生が他の部屋へ行かれている時にもロック解除できてしまいました)

紙の絵本の工作は、机や教具類がある別室「おしごと部屋」ですることになり、録音を済ませた子から移動します。「早くー」「早く切りたーい!」と大きな声で呼ばれるものの、まだ録音中の子がいて「ちょっと待ってね」となかなか行けません。あれ?急に静かになったなと思ったら、出力した展開図の作り方説明図を自分たちで読解して切り始めていました。しかも正しく美しく。
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できあがった5冊。
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さいごに「絵本のアトリエ」へ戻って上映会をしました。午睡とおやつが済んだ年少の子たちも観客です。Mちゃんの贈る相手である弟くんも、お姉ちゃん作の「レストランにいったひ」を一緒に鑑賞しました。他の4人の贈る相手の内訳は、両親が2人、お兄ちゃんが2人です。発表した5人も、年少さんも弟くんも、みな満足の様子でした。

そこまでを終え、ようやく、遅めのおやつタイムとなりました。
これからも、このきらめき保育園で、年長さんが年少さんに読んであげる絵本をつくったり、お互いに作り方を教え合ったりしてくれるといいなと願っています。

子どもたちの絵本体験のために、お父さんお母さんにお願いしたいことがあります。
たとえお子さんが自分で読めるようになっても、ぜひ絵本を読んであげてください。自分で読むことと、お父さんお母さんの声で読んでもらって絵のすみずみまでを味わい物語の世界に遊ぶことは、まったく別の体験です。自分で読むと、単に文字を追うだけになってしまいがちです。(もちろん、自分から文字の存在に気付き覚えたくてそうしているなら、それはそれで素晴らしいことです。でも、それとは別に、ぜひ読んであげてください)
それから、絵本を楽しんだあとに「どんなお話だった、あらすじは?」「登場人物は誰と誰?」といった、まるで学校のテストのような問題を出すことは控えましょう。せっかくの楽しみが色あせてしまいます。読書感想文を書かされた気持ちを思い出してみると、想像がつくのではないでしょうか。絵本を読んでもらうことを、やらされる「お勉強」にしてしまうのは、もったいないです。
絵本を読み語ることに対して、文字を覚える、語彙を豊かにするなど大人側の「目的」を盛り込むことも控えましょう。それらは、あったとしても副次的効果としてあとからついてくるものです。ただひたすらに「楽しみ」として届けましょう。幼児期に言葉と物語の深い喜びを知ることは、即時的な教育効果といった小さなことではなく、子どもたちがこれからを生きていく心の礎を育むことです。

子どもたちへ
たくさん遊んで、たくさん絵本も読んでもらってね。そして心の中にお話ができたときには、お父さんお母さんや園の先生、おともだちに聞かせてあげてね。

「子ども学」講演会で登壇


11月5日、甲南女子大学で開催された第103回「子ども学」講演会で、「子どもが物語る意味~メディアを通してできること~」をテーマにプレゼンターを務めました。私からは実践面の話、佐藤朝美さん(愛知淑徳大学)が学術的に深めてくださいました。子どもたちの作品に助けられて任務完了。今後も、デジタルメディアを子どもの創造表現に活かしていきたいと、想いをあらたにいたしました。
そして、講演後にご案内頂いた大学構内「自然観察園」。平面図で見てなめてましたっ。イノシシよけの鈴を提げ、汗だくの登山。辿り着いたツリーハウスは、子どもの頃夢見たまんまの光景。ちょうど夕陽の時刻で、ハウスからの眺めも抜群でした。
2015-11-05_子ども学講演会

「ピッケのつくるえほん」特別講座@同志社中学校


秋日和。チャイムも制服もない学びの場、同志社中学校へ「小学生のため教科書をつくろう!」というテーマで絵本づくりに伺いました。
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会場として準備くださったのは、ハロウィンの飾りつけされた「図書・メディアセンター」です。(4万冊の蔵書、ネット環境、50台のPC、全生徒1人1台+共用40台のiPad、うらやましいー)
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集中の3時間を終え、数字を覚える絵本、低学年向け物語絵本、英語絵本など秀作ぞろいとなりました。
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いくつか紹介しますね。
数字を、算用数字と漢字とで楽しく覚えるための絵本。1から始めて、2、3、4…と作り進めてゆきます。どう終わらせるかが難しいだろうなと見守っていたところ、7までとし、1から7までそれぞれにショートケーキ1ケ、バナナ2本…と食べ物を充て、最後の見開きで「ごちそうさま~」「いっぱい『すうじ』おぼえたね!」と見事なオチを付けていました。なるほど「覚える」ことは、身体に取りこむ=食べる ことに近くて、小学1年生が読むのにふさわしいです。
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低学年向けの物語絵本「たのしくあそぼう」。ケンカ→理由分析→謝罪→仲直りを、わかりやすい会話形式、つくりこんだ場面で表現しています。読み手の年齢を考慮して、すべてひらがなにしてあります。ウサギの気持ち、怒、悲、反省、嬉が、表情とポーズでコントラスト強く描き分けられていて、年少者にも心情の読取りがしやすいです。
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先生作の英語絵本。絵本の印刷など一手に引き受けてくださった合間の時間に、ササッと1冊仕上げてくださいました。
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「ぼくの1日」は、読み手の主観ショットで綴られる物語。したがって、「ぼく」の姿はさいごまで絵としては出てきません。
ぼくは、お父さんお母さんに見送られて出かけます。
絵作りもユニークで、とくに驚かされたのはココ。まず「町が見えてきた」で引きの絵。
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そしてページをめくると、グンとその中に入ります。臨場感。唯一この見開きだけを、テキスト無し、音声も無しとしていることも心憎いです。そうされると、絵から読み取ろうと隅々までじっくり見ますものね。
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引きの絵では見えていなかったディテール、すなわち、リス、ベンチに座るカエル、樹の陰にオタマジャクシ、気球にはカメが乗っていたことまでが、町に入って来た=距離が近づいてきて初めて見えてきます。上手いです。このように、横方向へではなく奥へと進んで行く情景を、ピッケの立体感もたない絵素材で表現することは実にチャレンジで、これまで誰もしたことがありません。見事に成し遂げていますね。

そして、デッカイ先生!登場。
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日頃からよく本を読む生徒さんだそうで、絵本のつくり方の基本が無意識にきちんと押さえられています。例えば、登場人物の進行方向をページめくりの方向と合わせる、行って帰ってくる方式にするなど。子どもの本は、出かけて行って、行きっぱなしでなくちゃんと帰ってくることで、途中どれだけの破天荒な大冒険もできます。デッカイ先生の登場という思いもかけない展開も、そのフォーマットの中で、とても良いバランスになっています。また、帰路が往路と同じ道をたどると退屈になりますが、デッカイ先生の肩に乗って、ひとっ飛びで帰しています。しかも夕焼けの中、さりげなく、気球&カメもチラリと再登場させ、そのカメは笑顔です。そして最終幕、「ただいま、おとうさん、おかあさん」を「おかえりなさい」「おかえり」の声が迎えてくれて、おだやかに物語が閉じます。
このもたらす満足感を、おそらく自身の豊かな読書経験から知っているのでしょう。

今回は、休日の自主参加ゆえ特に本好きの子が参加してくれたからなのかもしれませんが、それぞれが舌を巻くよな見事な出来映えでした。
中学生の絵本作品、もっと見てみたくなりました。

【追記】
生徒さん作品をmovieにしてアップしました。生徒さんに頼まれ、反田任先生も声優として出演されています。※ 3作品が順番に自動再生されます。

うまく連続再生されない場合は、直接YouTubeの再生リストから個々の作品をご覧ください。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@東京大学情報学環・福武ホール ラーニングスタジオ


CollableCAMP、ピッケ(グッド・グリーフ) の3団体協働での障害のある子もない子も一緒に学ぶ場作りのプロジェクト、第6回目を実施しました。

10月4日日曜日、晴れ。
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開始前のアクティビティは、おはなし絵カードで遊んでみました。
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カードを引いて、即興でお話を繋げていきます。到着して名札を書き終えた子が、次々と輪に加わってきます。
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全員が揃ったので、挨拶からスタート。
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「車椅子での参加あり」の事前情報に、スタッフで動線確保(通常は地下2階まで階段利用の会場なので)などして備えていました。「あれっ、知ったお顔」と思ったら、今夏の経産省こどもデーに参加してくれた7歳の女の子でした。嬉しいことに、ずっと「また行きたい」と言ってくれていたそうで、応援の妹さんも一緒にご家族で来てくださいました。

レオ・レオニさんの「あおくんときいろちゃん」を紹介して、絵本のお話を少し。
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この絵本は、作者がお孫さんのためにつくったお話で、絵本作家としてのデビュー作です。(ちなみに2作目が「スイミー」。教科書に掲載されているので子どもたちもよく知っています)

アプリの使い方を皆で練習したあと、おはなしづくりに入る助走的な活動として、3グループに分かれて、チームで一場面を作って発表してもらいました。ここで、あの試作していたマグネットを使いました。
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共通ルールは、ピッケ、がーこ、木は必ず使うこと。加えて、ひとり3つ好きなマグネットを選び、グループで相談してひとつの場面を作っていきます。
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このチームは「さかさまの世界」。
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こちらのチームは「あやうしピッケ」、できあがった場面について説明中。
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ここまではとても賑やかでしたが、それぞれ席につき絵本づくりに入った途端、まさに水を打ったように静まりかえりました。皆すごい集中力でつくっていきます。
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今日10月4日がお父さんの誕生日ということで、お父さんに贈るハッピーバースディ絵本を構想中。7歳。
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録音をして製本。
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「友」10歳女児作。祖父母に贈る絵本だそうです。
気に入っている場面を教えてもらいました。
「くりんはとっても喜びました。それを見ていたお月様は満月になりました。めでたしめでたし。私はこのように友だちと仲良くやっているよ。安心してね」
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続く裏表紙には「おじいちゃんとおばあちゃんも元気でね」とメッセージを録音していました。

いよいよ発表会。
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七夕の短冊に「絵本作家になりたい」と書いたという7歳女の子は、お話づくりも録音も、とても丁寧に一所懸命に取り組んでいました。
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大勢の中に入るのが苦手な8歳男の子。ずっと椅子(車輪付きなので乗ったまま移動できる)から離れることができずにいたのですが、さいごの発表の時は、椅子から離れて発表できました。
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さいごに、皆で写真を見ながら今日の活動のふりかえりをして、おしまい。
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発達障害がある等のお子さんに、毎回、3割程度の割合でご参加いただいています。
困りごとや個性の出方は、ひとりひとりそれぞれに違っています。スタッフ皆で注意深く見守り、何をしたいのか何に困っているのかを見ながら、必要な手助けをしようと心がけています。くれぐれも、手を出しすぎないよう気をつけつつ。自分の希望した通りにならずダダッコ状態になってしまったとき、理由を尋ね、しかし返答している内容が真の理由でないことも多いので、代替案も提示しながら、辛抱強く話し合います。この根気強さやぶれない態度は、CAMP、Collableどちらの皆さんも素晴らしくて、横で見ていて感心します。

ワークショップの終了後は、片づけの終わった会場で、毎回、じっくり時間をかけてスタッフ全員でのふりかえりミーティングをします。ひとりひとりの子どものエピソードを追うので、自分が見れていなかった部分も補えて全体像が見えてきます。上手くいっていなかった箇所があれば、改善のために次回どんなトライができるかを皆で考えたり、とても興味深い学びの時間です。

今年度は、あと1回(1/10)実施予定です。会場は、ピッケはじめての晴海のトリトンとなります。どうぞご参加ください。(参加希望者が多くて毎回抽選になっています。開催の数週間前にCAMPさんのWebサイトに募集告知が出ます)

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

CAMPさんのレポートページはこちら>>