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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @文京区立大原地域活動センター


3月21日土曜日、文京区でワークショップをしてきました。2012年と2013年にも、シニアNPOの方を講師にピッケの絵本づくりワークショップを開催してくださっていて、嬉しいことに今回は、私自身が講師としてお招きいただきました。昨年に続いて2回目です。
場所は新しくできた大原地域活動センター。住宅地の中にあり、地域の皆さんが気軽に立ち寄る交流の場となるそうです。隣接の公園もオープンを待つばかりとなっていました。
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会場のしつらえは、すべてタップタップラボの皆さんが丁寧に準備してくださいました。
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スタート前の待ち時間に遊べるようにと、厚紙+フィルムで工夫したペパドルまで用意されていました。
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午前の回は4~6歳、4歳の子が大半で、とても賑やかでした。おばあちゃん、パパ、妹、弟、それぞれ贈る相手を決めてつくります。
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発表会のあと「気にいった絵本ができましたか」と尋ねると、「うん!!」「すーごく気にいった!」ひとりが飛び跳ねはじめると次々に伝播、全員がジャンピングで嬉しさ表現してくれました。

午後は5~11歳。見学予定だった3歳の男の子も飛び入り参加。あきるところまでのつもりでしたが、録音時の操作だけはお母さんに補佐してもらったものの、お話はひとりで作りきり、さいごの発表会までお兄さんお姉さんたちと一緒に参加できました。(スクリーンで上映されているのは、11歳女児作「旅」の裏表紙。旅を続けてきて夜になったので切株の上で寝ているところ)
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保育園の友だち同士で参加してくれた年長さん6歳と弟くん3歳。
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姉弟で参加。2年生のお姉さんが5歳の弟さんの面倒をよくみていて、スタッフも手伝いの手を出すのを控え見守ってくれました。
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2年生男児作「くだもののき」
かえるくんが きにのぼってしまって おりれなくなりました。
たすけようとしたかめくんも きにのぼって おりれなくなってしまいました。
またまたたすけようとしたりすくんも きにのぼって おりれなくなってしまいました。
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消防車がたすけてくれて かえるくんたちは助かりました。そしてくだものも いっぱい食べられるようになりました。

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2年生男児作「ツチノコ」
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1年生女児作「おひるのおばけのパーティ」
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6歳女児作「いっしょに あそぼ!!」
あーさかさになっちゃったぁー

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ふぅー もどったぁ~
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4歳女児作「おいわいかい」
くまちゃんがおうちに(を)出てから公園に行って、お母さんが「帰るよ」って言ったら、くまちゃんは「やだ」って言ったら、「お母さんは先に帰るから ひとりでずっとそこに居なさい」って言ったら、お母さんが帰ったら、くまちゃんはひとりぼっちで泣いて、ひとりでおうちに帰りました。
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それからおいわいかいに行って じょうずに踊れました。

3歳男児作「みんななかよし」

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6歳の男児の作品をmovieで紹介します。
「だいすき」
そうまくん(6歳)作
(※ 表紙には音声が入っていません )

文京区とはなにかとご縁があり、その様々なシーンで、コミュニティの層の厚さを感じます。神戸から遠くて私自身が頻繁に伺うことはかないませんが、これからもピッケで、文京区の地域コミュニティづくりに関わらせていただけると嬉しいなと願っています。

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

追記:
数日後、区のご担当者が知らせてくださった後日談:
「参加してくれた小学生の男の子が、作ったミニ絵本をランドセルに大事にしまっていて、近所のコミュニティカフェで友達にプチ自慢してましたよ」
嬉しいなぁー。

おでかけピッケ@大阪府立病院機構大阪母子医療センター


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)於保さんと一緒に、大阪府立病院機構大阪母子医療センターへ行ってきました。小さい子が多いので、パペットのピッケも連れて。絵本は春を待つ気持ちで「はなをくんくん」。体調によって個室で作ったり発声のむずかしい子はお話テキストを入れたり。思い思いに楽しんでくれました。ご希望される病院関係者の方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。
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※ iPadの提供(2014年度)は、iOSコンソーシアムの文教チームによるものです。

チャイルド・ケモ・ハウス
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がん専門治療施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @エリアベネッセ青山


2月15日(日曜日)、エリアベネッセ青山でワークショップをしてきました。お招きいただくのは、昨年11月のオープン時に続いて2回目です。
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天井が高く広々としていてくつろげます。
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今回は、午前、午後、それぞれ1時間半ずつ。10人全員の上映会を優先したかったので、紙の絵本を製本するところは、展開図を持ち帰っていただきご自宅でお願いすることにしました。

3、4歳~未就学の子が多く、表紙の文字入れや録音は保護者の方にもお手伝いいただき、にぎやかな時間となりました。

デジタル積木を組合わせて、もくもくと作っています。
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兄妹で、ときどきできたところまで見せ合いっこをしながら。
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発表会は、午前はiPadを手持ちで、午後はプロジェクタの大画面で行いました。どちらの回でも、みんな食い入るようにみています。
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周りで見守る保護者の方たちからも拍手が起こりました。

作品をご紹介しますね。
6歳の女の子 I ちゃんの「おさんぽ」と題したおはなしです。

今日はみみちゃんのお誕生日
おともだちが 集まってきました。

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みんなでお散歩をしました。

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雨が降ってもお散歩をしました。
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今日はみみちゃんと I(自分の名前)のお誕生日。
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「雨が降っても」お散歩をした、というのと、裏表紙の「今日はみみちゃんと I のお誕生日」というところが、特に気に入りました。実は、ワークショップ当日2月15日が I ちゃんの6歳の誕生日だったのです。I ちゃん、6歳のおたんじょうび、おめでとう!

3歳の男の子は、1歳の妹のための絵本をつくりました。お母さんにも手伝ってもらいながら完成。発表会では妹さんも、お兄ちゃんの作品を一所懸命に観てくれていました。

エリアベネッセ青山は、全国に500店舗展開予定の「会えるベネッセ」その拠点となる1号店。ゆったりしたオープンスペースで、ベネッセの各種教材を実際に試すことができ、専門スタッフに留学や進路の相談までできるそうです(事前予約要)。先日2/7には、原田泳幸会長兼社長による新商品「BenePa(ベネパ)」の記者発表会も、ここを会場に開催されていました。アクセスは、表参道駅から徒歩5分。246沿い青山学院大学向かいのOVALビル1階。青山ブックセンターもすぐそこの便利な場所です。さまざまなワークショップやセミナーが開かれているので、Webサイトも要チェックですよ。

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写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

おでかけピッケ@阪大病院院内学級


チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)於保さんと2人で、大阪大学附属病院の分教室へ出かけてきました。小学部と中学部の合同授業として2コマ90分、9人の子どもたちと絵本づくりをしました。
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昨年参加してくれた中学生男児は、退院して今は通院治療中。院内学級の先生に「入院中いちばん楽しかったのは絵本づくりだった、今も大事にとっている」と話してくれたそうです。また、できあがった絵本をお母さんに見せてあげたところ「へぇこんなこと考えてるんだ」と言われたとのこと。(恋の三角関係のお話でした。照れて録音は省略)
もうずいぶん経つのに。嬉しいです。

小学1年生の女児の作品タイトルは「りんごのとりあい」。うっきーが公園の木にのぼって1ケだけとってきたりんごをひとりで食べようとして、がーこと取り合いに。さいごは、仲良く半分個にしました。
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それぞれ製本、録音をして、発表OKの子の作品をモニタで上映。少ししんどくて病室でつくって発表会に参加してくれた子もいました。日頃は中学生の参加は少ないのですが、今日は中学生男児4人が、とても熱心に秀作を仕上げてくれました。
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子どもたちにとって、お話を作ること自体が楽しいのはもちろん、絵や言葉でお話をつくることで、長い入院生活で知らず知らずたまった様々な気持ちを解放することができます。ご父兄にとっても、子どもさんの心の内を垣間見ることができます。
治療でたいへんな思いしている入院中だからこそ、楽しい体験をさせてあげたい。チャイケモ・クリニック楠木院長先生やチャイケモの皆さんが進めてこられた活動を、わずかながらお手伝いしています。チャイケモのアートディレクター於保さんと私とでiPadを持って伺いますので、ご希望ありましたらお気軽にご連絡ください。

※ 2014年度のiPadの提供は、iOSコンソーシアムの文教チームによるものです。

チャイルド・ケモ・ハウス
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がん専門治療施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@東京大学情報学環・福武ホール ラーニングスタジオ


CollableCAMP、ピッケ(グッド・グリーフ) の3団体協働での障害のある子もない子も一緒に学ぶ場作りのプロジェクト、第5回目を実施しました。

2月1日日曜日、今日も快晴。
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これまでと大きく違うのは、今回はじめて、Collable枠としての発達に凹凸ある子の参加がなかったこと。
3回連続で参加してくれていたTくんは、お母様が本人に参加するかを尋ねたところ「もう僕はやりきったからいい」と答えたそうです。前回(12月開催)のTくんは、制作態度も落ち着いていて、どの工程も誰より早く終わり次にすることもよくわかっていて、でも「皆でするから待ってね」と言うと了解してくれました。作品も、アイディアを生かした本人も納得の出来栄えで、確かに「やりきった」のです。それを自分でわかって自分でどうするかを決めたというのが、Tくんらしく小気味よく明晰です。うれしい反面すこしさびしくもありますが、ひとまず卒業。またいつか気が向いたら参加してくれるでしょうか。いつでも歓迎です。

お父さんお母さんに連れられて、子どもたちが集まってきました。
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自己紹介などに続き、導入アクティビティは、2チームに分かれて、カードを引きお話を繋げていく遊び。今回は、2年生が6名という過半数を占め、1年生が2名、3年、4年、6年が各1名と全体に小さかったせいか、接続詞「ちなみに」は難しかったようです。

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冒頭でする絵本の話は、レオ=レオニの「フレデリック」にしました。「スイミー」が教科書に載っていることは知っていましたが「フレデリック」もなのですね。「あ、知ってるー!」の声がたくさんあがりました。でも未だ習ってはいないそうです。
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操作をすぐに覚えて、1年生もすごい集中力でつくっていきます。隣の子をまねする子が出るときもあるのですが、今回は見せ合いっこはしていても、それぞれ独自路線、自分のアイディアで工夫した凝った作品ばかりとなりました。

表紙の大切さ録音方法など何か話そうとするとき、みんなドドーッと前に押し寄せてきてくれます。前のめり感、真剣さが半端ないです。
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録音はそれぞれ居心地よい場所を見つけて。
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宇宙モノ「太陽光線」のKくん(小2)は、声色を使い分け、宇宙人の声も出していました。
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製本した弟作の絵本を、姉弟いっしょに読んでいるところ。お姉ちゃんと自分とに贈る絵本です。
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贈る相手や気に入ったところ/工夫したところを発表してから上映。感想や質問も。
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鑑賞会。お気に入りの場面を開いたデジタル絵本と製本した紙の絵本を並べておいて、ポストイットでコメントを付けます。皆すごい勢いで次々に書いて貼っていきます。
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はじめての場での緊張からか、スタート前から泣いてしまい発表会でも保護者の方と離れるのがむずかしい女児Kちゃん(小2)がいました。作品のアイディアもその表現もユニークでよくできていて、発表シートやアンケートから自己分析もできていることも読み取れました。おそらく同世代の子より多感であるのでしょう。
別の女児Hちゃん(小4)が、このKちゃんの様子も気にかけ、適度に声がけをしていて、まるで優秀なファシリテータのようでした。Hちゃんは自身の作品や発表がしっかりしているだけでなく、制作中も自然に周りの子たちに話しかけ、発表会での質問や感想も積極的で、抜群の人間力を発揮していました。
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子どもたちの作品からいくつかご紹介しますね。

「カエルのたまご」 小2男児作

そのとき水から光が現れて、おたまじゃくしがかえるになりました。
ピッケとまんねんさんはすごく驚きました。
すると 水の顔が消えました。
そして おたまじゃくしがかえるになりました。
そのあとに 卵がかえりそうになりました。

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「嵐の夜」 小2女児作

ところが 帰るときあたりは暗くなり、おばけが降りてきました。
しかし3人は気づかずに帰っていきました。

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ところが、うっきーとピッケが帰ったあと
あたりは急に真っ暗になり、夜のようになりました。
すると おばけがとりついたせいか、みみちゃんちのところだけ嵐が起こりました。
きっと ピッケのところもうっきーのところもそうでしょう。

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「誰だって夢がある」 小3女児作
「ある日かえるくんは、自分にはどんな夢があるのだろうと思い、いろんな動物たちに聞いてみることにしました」で始まり、友だちを順番に訪ねていきます。
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「ピッケの海遊び」 小2男児作
「よし みんなで泳ぐぞ」「わっせ」
「うぐうぐ ぱっ、うぐうぐ ぱっ、うぐうぐ ぱっ」
「やったー 僕が1位」「おーい 待て待て待てー! 僕が2位だ」「僕3位」「私4位」
「わぁ みんないいな」海で遊んでるカニさんが言いました。
1位はカメさん、2位はハムスター、3位はピッケ、4位はリスさんでした。

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別のピッケが寝ているシーンでは、「ぐーすーぴー」と入っています。そして裏表紙。
「***(自分の名前)作。出てくるのは、カメ、ハムスター、ピッケ、リスさんです」
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「不思議な夢」 小6女児作
発表会で「さすが6年生!」の声があがった作品。無地の単色しかできないはずの表紙をどう工夫したのかとみんな興味津々。ストーリーも単なる夢落ちで終えずに、最後のシーンを、玄関のチャイムが鳴って夢に出てきた友だちが来てくれたとして、続く裏表紙には、その友だちと遊ぶ現実のシーンをもってきていました。
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今回で全5回が終了して、一区切り。
毎回、新しい作品と子どもたちに出会い、作品が生まれる瞬間に立ち会わせてもらえて、ほんとに贅沢なことだなぁと思います。
来年度は、実施場所や体制などは変わるかもしれませんが、とにかくこの三者で続けようということだけ決めています。今年度内はあえて変えずに同じにしていた、お話づくりへの助走としてのアクティビティのカード遊びも、来年度は違うやり方にしてみようかと思っています。
ぜひご参加くださいね!

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

Collable のレポートページはこちら>>
CAMP のレポートページはこちら>>

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@山梨県立科学館


眼下に富士山が見えてきました。この裾野へ向かうのだなと思わず目を凝らします。
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1月17日土曜日、山梨県甲府市にある山梨県立科学館で「星空の下、オリジナルの絵本をつくろう」と題してワークショップが行われました。

数日前に降った雪がまだ残ってはいるものの晴天。痛いほどに冷たい空気が気持ちよいです。
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通常のプラネタリウムのあとに、ワークショップ参加者のためだけに特別な1回が上映されました。そして皆で星空を楽しんだあと、ピッケのおはなしづくりです。

今回のワークショップを企画・進行してくださったのは、星空工房アルリシャの「宙先案内人」高橋真理子さんです。それを裏方で支えているのは跡部浩一さん。
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広いドームを少人数で貸切ゆえ、どこでも好きな席に座ってよし、ドーム前に寝転がっての鑑賞もOKです。
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大の字に寝そべって見上げる男の子。
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高橋さんの落ち着いた語り口で、星空へ宇宙へといざなわれます。
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続いておはなしづくり。簡単な説明のあとは、思い思いの場所で制作します。
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下は3歳から、幼稚園、小学生、中学生、大人まで、ここまで幅広い年齢層で作るのははじめてです。
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閉館まぎわの17時半にスタートして20時すぎまでという遅い時間での長丁場となりました。小さい子も多く、しかも最初30分は場内真っ暗なのに、みんな眠たくならないのでしょうか。お腹は空かないのかしら。驚くほど元気に夢中でつくっていました。
約束事は、いつもの「贈る相手を決める」ということだけで、テーマを星や宇宙に縛ることも特にしなかったのですが、15作品のうち、星や宇宙テーマが4作、作中で星や宇宙が出てくる作品が2作となりました。

「白い星は若い星、赤い星はおじいちゃん。あ、ぼくの目がお星さまになっちゃった。」 
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「お月さまにのってるまあくんを むかえに行きました」
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この雪だるまのおはなしも甲府ならではですね。「ゆきだるまのおんがえし」
雪だるまが、自分たちを作ってくれた動物たちのために料理をつくります。
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ピッケが散歩するおはなし。釣りのシーンに続く裏表紙には、上からのアングルで、魚のはいったバケツが描かれています。
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発表会は、ドームの巨大なスクリーンに投影してまるで映画館のようです。
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仲良しのふたり組。
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終わってからのふりかえりで、「感想を言いたい人」と跡部さんが呼びかけると、小さな子たちが自らすすんで「絵本が作れて楽しかった」とマイクを手に発言してくれました。なかでもゆうきくんは、1回では言い足らないそうで、もう1回、さらにもう1回、と合計3回も「嬉しかった」「いいおはなしができた」とぼくとつに語ってくれました。

1月17日という日に、神戸を離れてはいても、子どもたちとこうして過ごせるということは、ほんとに幸せでありました。
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招いてくださった高橋さん跡部さん、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。おかげで忘れられぬ日となりました。

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@東京大学情報学環・福武ホール ラーニングスタジオ


CollableCAMP、ピッケ(グッド・グリーフ) の3団体協働での障害のある子もない子も一緒に学ぶ場作りのプロジェクト、第4回目を実施しました。

12月7日日曜日、快晴。まずは、設営とスタッフミーティングからスタート。
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いつも来てくださる社会人ボランティアの松村昂明さん、水谷大さんは、どの役割も安心してお任せできます。初参加の大学生ボランティア3人、大城美空さん、木間大貴さん、荒木葉織さんも、設営からすでによく動いてくれます。(ワークの制作中は、子どもの人数に対して大人が多すぎると良くないので、中に入るのは順番にひとりずつとしてもらいました。ちょっと申し訳なかったですが、快く応じてくれてありがとう。)
流れや役割分担を確認、Collable山田小百合さんがまとめてくれたニーズのある子どもたちへの留意点を皆で共有して、準備完了。さぁ、あとは子どもたちを待つばかり。Img_s___

輪になって自己紹介のあと、今回のメインファシリテータの中村公美さんから「今日すること」の説明。見通しが立つことは大事で、安心に繋がります。
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おはなしづくりに入る助走的な活動として、2チームに分かれて、カードを引きお話を繋げていく遊び。
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できあがったお話をチーム全員で読み上げて発表する頃には、初参加の子どもたちも表情が柔らかになっています。
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いつも冒頭で何かしら絵本の話をしています。今回は、エズラ・ジャック・キーツさんの「ゆきのひ」と、同じピーターシリーズの「ピーターのいす」「ピーターのくちぶえ」の3冊にしました。
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制作に入る前に、贈る相手を決めてもらいます。小3男の子は「病気のおじいちゃん」と即答、さいごまでぶれませんでした。

4見開きを作り、表紙裏表紙もつくります。
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録った音を確認しています。1年生。
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出力した展開図から製本します。
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発表会では、ひとりひとり、発表シートを手に前へ出てきて、贈る相手や気に入ったところ/工夫したところを発表します。

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時間を超過してしまったので、鑑賞会(ポストイットに感想を書いて皆の作品に貼る)はあきらめて、ふりかえりをしておしまい。

このプロジェクトは、様々な発達状態にある子どもたちが一緒に混じっての活動です。
ふるまいなどからひとりで閉じこもることを好むと思われる場合がありますが、必ずしもそうではなく、コミュニケーションをとりたいけれど、単にそのアクセスがうまくいかないだけなのではと感じる場面が多々あります。そして、本人が一番それをもどかしく思い困っているように感じます。

彼らはとてもよく周りを観察しています。記憶力も抜群。人の気持ちの読取りが苦手と一般に言われますが、友だちを気遣い、繊細で優しいです。
ただ、知らない慣れていない人からの視線は辛いだろうと思うので、私たちも、ベッタリでなく、かまい過ぎず、ときどきサラッと声がけをして、いつでも入ってきやすいようにと心がけています。
参加3回目のTくんは、参加初回の6月には、通りがかったファシリテータの手をつかんで要望を伝えることが多かったのですが、今回は「タミエさん、(バスケットの)ゴールってどうするんですか?」と、席を立ってやってきて言葉で質問してくれました。こちらから伝えるのも言葉でできました。(見に行くと、教えるまでもなく自分で積木を組合わせてできていて、ひとめでバスケットゴールとわかりました)
そして、おはなしも一番早くにできあがり、次に何をするかもよくわかっていて「表紙をつくっていいですか」と聞いてきます。「皆で一緒に始めるから待ってね」と言うと、わかってくれて、廊下で制作中の友だちの様子を見に行ったり、お母さんに途中経過を見せたりしながら待ちました。その表紙もすぐにできあがって「録音をしてもいいですか」。3ヶ月も前のことを実によく覚えています。

Tくんの作品を紹介しますね。

「ピッケとまあくんがたいへんなことになった」
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ピッケとまあくんがシュートにきまりました(ピッケとまあくんのシュートがきまりました)
みみちゃんとうっきーは泣いてしまいました

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「ピッケとまあくんが居ない!? どうしよう」
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「俺の本物をタッチしろ」
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「俺様の本物をさわってみろ」
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「ピッケとまあくんが居なくなったり、いっぱいになっちゃうんだ」
かえるくんとおたまちゃんが「大変じゃないか」

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実は、2見開き目の白い卵の裏には、それぞれに、ちゃんとピッケとまあくんが隠れています。(はみださずに上手く隠れるよう、両腕を下げてあります)
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Tくんとしては、この卵の存在には気づいてほしくないのです。見なかったことにして、読み手にも「あ、ピッケとまあくんが居ない、消えちゃった!?」と驚いてほしい。そうであるなら、もし大人なら、ピッケもまあくんもそれらを隠す2つの卵も置かずに、びっくりしているみみちゃんとうっきーだけにして表現するところですよね。でも、それでは違うのです。ピッケとまあくんは確かにそこに「居る」のだけれど「見えない」としたい。白い卵は、透明マント的なアイディアなのですね。
続く3見開き目では、分身の術のように複数体になります。「本物はいるの?」と尋ねると「居る」。2つハズしたあとに「本物を教えて」と言うと、それは内緒とのこと。
「透明」「分身」という思いついたアイディアが自分で気に入って、最初のバスケットボールという設定は薄れてしまっていますが、でも、それくらい面白いアイディアですよね。
題名も「ピッケとまあくんがたいへんなことになった」と、Tくんにとっていちばん大事なことが楽しい題名になりました。

発表会でこのお話が上映されたとき、これらのアイディアを皆にお披露目したかったのですが、観た人が「消えた!?」と騙されるほうがTくんにとっては嬉しいわけで、私の口から言うわけにはいきません。子どもたちからの質問で「後ろの白い卵は何ですか」が出て、種明かしとなりました。皆はアイディアに感心したけれど、Tくんは、ちぇーっと思ったかもしれませんね。「4人の中に本物はいるのですか?」とも質問されて、やはりここでも一貫して「居る」。でも「ないしょ」と答えていました。

今回初参加の6年生の男の子。自分の胸を叩き続けたり、大きな声を出したりするのは、おそらく自分を落ち着かせるためにしています。気持ちをコントロールするために出る常同運動が個性的すぎて、大人は驚くことありますが、子どもたちは大して気にしていません。録音の時だけは静かにしてほしそうですけれど。
とはいえ、特定のファシリテータにベッタリになってしまったり、スキンシップが多すぎるときは、「それはしないでね」を静かにきっぱり告げたり、さりげなくファシリテータが交代したりしていました。CAMPの皆もCollableの皆も、その辺りのあんばいが流石です。今回は裏方に回った村田香子さん、新谷美和さん、久保田舞さんたちが連携して快適な場を整えてくれます。まるで360度に眼とアンテナがついてるんじゃないかと思うような動きです。

音に敏感で 会場内に入って来るのはむずかしい男の子は2回目の参加です。前回同様、中の様子がガラス越しに見える廊下で、お母さんに見守られて制作してくれました。今回は、始まる前に少し、制作途中にもぐるりと一周、製本の間はずっと(!)会場内に入ってきてくれました。発表会は上映の音も拍手の音も大きいので中に入ってくるのは難しいものの、発表シートもしっかり書き録音も明瞭な声でやりとげ、お母さんを通して「発表お願いします」とiPadをスタッフに託してくれたので、トリにふさわしい発表となりました。廊下はあまりに寒すぎましたね。次回はストーブか何か用意しますね。

「ツリーハウス」
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木を見つけたらツリーハウスをつくろう
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急に雨が降ってきた 水魚が現れた
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雨が止んで虹が出てきたよ 木を探しに出かけよう
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ふたりでツリーハウスをつくったよ

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絵本づくりワークショップを始めて6年あまり、「ツリーハウス」のお話ははじめてです。裏表紙の夜の情景も素敵。

お母さんたちの子どもたちへの関わり方が たくましくて、優しくて、辛抱強くて、ほがらかに笑っていて、素敵です。一朝一夕でまねできるものではないけれど、見習いたいです。そして、どの子もほんとにお母さんお父さんが大好きなのだと、ひしひしと伝わってきます。

3ヶ月に1度のこのワークショップが、回を重ねるごとに、ますます楽しみになっています。個性の振れ幅が大きい子どもたちのおかげで、思いもかけない時間の捉え方や、世界をみる視点に、新しく気付かせてもらえます、あるいは、子どもの時そうだったと思いださせてもらえたり、そっちのほうがずっといいなと驚き発見します。私にとって、表現の、人としての、豊かさに触れられる貴重な時間です。

今年度は、残り1回、2/1に実施予定です。ご参加をお待ちしています!
(参加希望者が多くて毎回抽選になっています。開催の数週間前にCAMPさんのWebサイトから募集告知が出ます)

写真を、Facebookページ「PeKay」でご覧いただけます。

CAMPさんのレポートページはこちら>>

「ピッケのつくるプレゼンテーション」個別級(特別支援級)で授業


先月、職業を考える授業の一環として、横浜の公立小学校4年生の子どもたちからオンラインインタビューを受けました。そのご縁で訪問することとなり、4年生のクラスでは次の課題であるというアニメーションの話を、個別級(特別支援)では1コマ授業をすることになりました。

前夜、宿泊ホテルで個別級の授業を考えます。人数や子どもたちの詳細など不明のため2案を用意しました。
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[ 問題 → ヒント → 答 ]の構成で2案:
A) 閉じたドア。鳴き声のヒント。さいごのシーンで種明かし=ドアが開いてカエル登場。
B) フタの閉まった箱。ヒント。中に入っていたのはバナナ。
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明けて当日。4年生の授業のあと個別級へ。
導入として、かぶっていた私の帽子に教室内の文房具を隠して、ヒントを出しながら皆で当てっこをしました。続いて、前の大画面で用意した2案を提示。子どもたちに答を考えてもらいながら、種明かしの場面まで進めます。次に、2グループに分けて、A)グループはドア、B)グループは箱、ひとり1台環境で各自1作品つくってもらいます。できあがったらグループ内で互いに発表。このあとグループ対決をするので、相手チームに聞こえないようにするのも楽しそうです。さいごに、A)グループ 対 B)グループ で、タブレット画面で提示しながら、問題の出し合いっこをしました。工夫に感心したりアイディアに大笑いしたりでにぎやかな全体発表になりました。

なかには、複数ドアを並べて正解はひとつという応用問題を作った子もありました。
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この学校では、当初ピッケをパソコンクラブで使ってみたところ、日頃はすすんで発言することの少ない個別級の子どもたちが、作った作品を「見て見て!」と積極的に発表したのだそうです。個別級での授業中も、パソコンクラブで先に使っている子が、操作に慣れない子に教えてあげる様子が見られました。

授業をさせていただいたどちらの学級の子どもたちも、とても意欲的でした。
学舎は改装時に壁を取り壊したそうでとても開放的な造りで、「メディアセンター」というパブリックスペースもありました。そして、子どもたちの授業を校長先生が気軽に覗きにこられます。そんなオープンマインドな学びの環境や校風が、この伸び伸び意欲的な子どもたちを育てるのだなと感じました。

授業後は、4年生の教室で一緒に給食もいただき、楽しい訪問となりました。
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「ピッケのつくるプレゼンテーション for Windows」については こちら>>
こちらから「児童のプレゼン力」コンテストに入賞した先生方の授業案もダウンロードしていただけます。

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @エリアベネッセ青山


エリアベネッセ青山は、全国に500店舗展開予定の「会えるベネッセ」その拠点となる1号店、今月11月1日にオープンしたばかりです。
ゆったりしたオープンスペースで、ベネッセの各種教材を実際に試すことができ、専門スタッフに留学や進路の相談までできるそうです(事前予約要)。
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さまざまなワークショップやセミナーも開かれる予定で、今週は『親子アプリ大学』が開催されています。iPadアプリを使った「創造力、表現力、論理的思考力を高めるワークショップ」が日替わりで登場。ラインナップは、ScratchJr、空想どうぶつえん、Pyonkee、paintone、そして ピッケのつくるえほん。初日の昨日は、ピッケの絵本づくりをしてきました。
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4歳女の子は、お母さん、お祖母さんと3世代で、それぞれ1冊ずつ制作。
携帯電話も使ったことがなく、「(ICTは、固定の)電話しか知らないのですよ…」と言われていたお祖母様が、なんと真っ先にお話を思いつき、表現したいイメージがしっかりあって、どんどん作ってゆかれます。庭の花がきれいに咲いて、それを見に訪れる友だちがひとりずつ増え、さいごの見開きは、庭の花をつんでつくった花束のアップ。その花束は3歳のお孫さんへのプレゼントであったことが、そこではじめて明かされます。そして裏表紙には、お孫さんへのメッセージ。
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4歳の女の子も、自分のアイディアがあって、大人の手を借りずに、どんどん作っていきます。
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いろんな場所へ遊びに行くおはなし。題名は「あそぼうね」。裏表紙には、入院なさったもうひとりのお祖母様を励ますメッセージも入れました。録音では、それぞれの作品のメッセージ部分を3人で声をそろえて入れるなど、終始和気あいあいで楽しんでくださいました。感心したのは、おふたりとも女の子の作品に口を挟まれないこと。指示をしない。製本ののり付けなど難しいところは少し手伝ってあげるけれど、それだけ。隣でご自身も楽しんで作り、どちらが上でどちらが下という年齢に関わりなく、お互いのアイディアを心から称賛しあって。いいなぁーと思いました。
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4歳男の子も、表現したいイメージがあり、積木を駆使してオバケの話をつくってくれました。色や形の選び方、構成もセンス抜群で、オバケがごはんを食べたり飛行機に乗って惑星へ出かけたり、裏表紙は真っ暗にして「オバケが寝るところです」。
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「できた~!!」 製本した絵本を手に。

1年生の男の子も力作です。「ひこうきがおちそうになったはなし」紹介しますね。
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今日3人は、飛行機で旅行に行くことになりました。
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今日3人は、楽しい日ではありませんでした。海に落ちそうになって泣きだしました。
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次は雷がきてふたりは怒って傘をさしました。そのクマの子が、さっき(飛行機が)倒れそうになったとき、修理に行ってくれたので(飛行機が)上がってよかったです。
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3人は無事に飛行場について、3人は嬉しいなと思いました。
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3人が飛行機から降りて、飛行機は自分の飛行場に戻りました。
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3見開き目。最初は、この絵↓でした。3人ともが傘をさして雨と戦っています。
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ところが、すでに「完成」としていったん印刷に回っていたのを「あ、間違えた、やり直したい!」と、取り戻して、すごい勢いで消し始めたのです。「クマの子は修理してるから」と。
なるほど、墜落しかけた飛行機が立ち直ったのは、エンジントラブルをクマの子が修理したからなので、エンジンルームに居るはずのクマの子が客席のココに見えていてはおかしい。その矛盾に気づいたのですね。周りの大人があわてて制止しようとするのを、自分の言葉で理由を説明して振り切り、納得いくように完成させました。

さらに舌を巻いたのは、裏表紙。
普通なら、ここには飛行機を降りた3人の「めでたしめでたし」エピソードがきますよね。仲良くおうちへ帰りました、とか、ぐっすり寝ました とか。ところが、なんとここで、それまでは裏方であった飛行機へと物語の視点が移るのです。録音も絶妙で、必要かつ最小限「3人が飛行機から降りて、飛行機は自分の飛行場に戻りました」。夜もとっぷり更けていることは絵が充分に語っています。この簡潔な表現が飛行機の仕事ぶりともぴったりで、より伝わります。
3人の冒険物語としてハラハラ楽しんできて、裏表紙を閉じると、任務を終え、真っ暗な夜空を背景に星と月の光を受けて自分の飛行場に戻っていく飛行機。見事です。

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上映会のあと、「(絵本を)もう1回よく見せてー」と4歳男の子にお願いをしたら、「読んであげる!」と椅子によじのぼるように座ると、皆によく聞こえるようにと大きな声で読んでくれました。(文字では書いてはありませんから、ページをめくりながら語ってくれたのです)
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はるきくん本人がおはなしの説明もしてくれました。

どんな素敵な映画館で名画を観るよりも、贅沢な時間でした。

さて、今日は定休日で、あすは『親子アプリ大学』2日目です。pyonkeeの初ワークショップ。プログラミングでゲームをつくります。私もチラッと見学に行くつもり。金曜がしまじろうの空想どうぶつえん、土曜は音の鳴る絵を描くpaintone、日曜のScratchJrは「クリスマスカードアプリ」をつくります。いずれも当日受付もあるので、ぜひサイトでチェックしてみてくださいね。

エリアベネッセ青山へのアクセスは、表参道駅から徒歩5分。246沿い青山学院大学向かいのOVALビル1階。青山ブックセンターもすぐそこ。立地も抜群ですよ。
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しまじろうたちも待ってます!

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