楽しみにしていた IDEA R LAB でのワークショップ。午前中は子どもたちとおはなしづくりです。皆がそろうまで、おはなし絵カードであそびました。
エッツさんの「もりのなか」を読んだあと、主人公の男の子のように紙の帽子を被って、森へ散歩に出かけます。
出発!
飛び石を渡り、大きなクモが居る巣の下を慎重にくぐり進みます。はじめは背丈の順で一列縦隊、そのうち思い思いに庭(子どもたちにとっては森)の奥へと散らばっていきました。
カメさんが水飲んでるよ、セミの抜け殻きらきら、カタツムリにそっくり(木の実)、栗のイガの山、焼却炉はお城かな?、きっとリスさんがごはん作ってたんだ、クモの糸に吊られてくるくる回る葉っぱ…
次々に発見しては教えてくれます。
ラボへと戻り、続いてピッケでおはなしづくり。さっき遊んだ森の情景と繋がるようで、「あ、赤い実のとこにいたリスさん」「あ、かくれんぼしてたクマさん」と言いながら夢中で作っていきます。
いつものように、贈る相手を決めて作ってもらったところ、仲良し姉妹は、互いにプレゼント。題名も、妹から姉は「せかいでいちばんだいすき」、姉から妹は「いつまでもだいすき」と、姉妹愛に満ちていました。
製本をして録音もして、さいごの発表会は拍手と笑い声に包まれました。
つくった絵本を決めた相手にプレゼントすることを約束して、お開きです。4歳になったばかりの子も、3時間近い長丁場を、さいごまで集中して楽しんでくれました。
アプリをつくるとき心がけているのは、子どもが物語世界に遊んでおはなしをつくることを、子どもの気持ちに沿うようサポートすること。
今回は、より拡張した物語世界まるごとをデザインしようとしました。絵本の読み語り、庭あそび(おはなしのもり)、アプリでつくること、紙で製本、録音。一連がシームレスに繋がった大きな物語世界の中に、子どもたちが浸りきって遊べるようにと心がけました。やりすぎない程度にリンクさせたり、雑な物が入らぬよう丁寧に作りました。(準備1、準備2、前日現地での仕込み)
とはいえ、私にできるのは場を用意するところまで、あとは子どもたちにお任せです。幸いなことに、参加の子どもたちに恵まれてよく響きました。ご父兄も指導型ではなく子どもを見守り自ら楽しむタイプの方ばかりで、私も子どもたちが膨らませてくれた物語世界の中で、思いきり楽しむことができました。子どもたちが教えてくれたたくさんの「発見!」は、私にとっても嬉しい気付き。子どもたちが紡ぎだす物語世界の中で一緒に遊ぶのは、まさに至福の時間でした。
IDEA R LAB の素晴らしい環境、大月ヒロ子さん、お手伝いくださった玉島の皆さん、遠方から駆けつけてくれた友人たちのおかげで、長年やりたかったワークショップを理想の環境で実現できました。ありがとうございました!次にしてみたいアイディアもあって、すぐにも再訪したい気持ちです。
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(午後の大人回については、次回かきます→書きました)
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