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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @エリアベネッセ青山


エリアベネッセ青山は、全国に500店舗展開予定の「会えるベネッセ」その拠点となる1号店、今月11月1日にオープンしたばかりです。
ゆったりしたオープンスペースで、ベネッセの各種教材を実際に試すことができ、専門スタッフに留学や進路の相談までできるそうです(事前予約要)。
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さまざまなワークショップやセミナーも開かれる予定で、今週は『親子アプリ大学』が開催されています。iPadアプリを使った「創造力、表現力、論理的思考力を高めるワークショップ」が日替わりで登場。ラインナップは、ScratchJr、空想どうぶつえん、Pyonkee、paintone、そして ピッケのつくるえほん。初日の昨日は、ピッケの絵本づくりをしてきました。
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4歳女の子は、お母さん、お祖母さんと3世代で、それぞれ1冊ずつ制作。
携帯電話も使ったことがなく、「(ICTは、固定の)電話しか知らないのですよ…」と言われていたお祖母様が、なんと真っ先にお話を思いつき、表現したいイメージがしっかりあって、どんどん作ってゆかれます。庭の花がきれいに咲いて、それを見に訪れる友だちがひとりずつ増え、さいごの見開きは、庭の花をつんでつくった花束のアップ。その花束は3歳のお孫さんへのプレゼントであったことが、そこではじめて明かされます。そして裏表紙には、お孫さんへのメッセージ。
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4歳の女の子も、自分のアイディアがあって、大人の手を借りずに、どんどん作っていきます。
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いろんな場所へ遊びに行くおはなし。題名は「あそぼうね」。裏表紙には、入院なさったもうひとりのお祖母様を励ますメッセージも入れました。録音では、それぞれの作品のメッセージ部分を3人で声をそろえて入れるなど、終始和気あいあいで楽しんでくださいました。感心したのは、おふたりとも女の子の作品に口を挟まれないこと。指示をしない。製本ののり付けなど難しいところは少し手伝ってあげるけれど、それだけ。隣でご自身も楽しんで作り、どちらが上でどちらが下という年齢に関わりなく、お互いのアイディアを心から称賛しあって。いいなぁーと思いました。
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4歳男の子も、表現したいイメージがあり、積木を駆使してオバケの話をつくってくれました。色や形の選び方、構成もセンス抜群で、オバケがごはんを食べたり飛行機に乗って惑星へ出かけたり、裏表紙は真っ暗にして「オバケが寝るところです」。
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「できた~!!」 製本した絵本を手に。

1年生の男の子も力作です。「ひこうきがおちそうになったはなし」紹介しますね。
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今日3人は、飛行機で旅行に行くことになりました。
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今日3人は、楽しい日ではありませんでした。海に落ちそうになって泣きだしました。
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次は雷がきてふたりは怒って傘をさしました。そのクマの子が、さっき(飛行機が)倒れそうになったとき、修理に行ってくれたので(飛行機が)上がってよかったです。
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3人は無事に飛行場について、3人は嬉しいなと思いました。
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3人が飛行機から降りて、飛行機は自分の飛行場に戻りました。
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3見開き目。最初は、この絵↓でした。3人ともが傘をさして雨と戦っています。
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ところが、すでに「完成」としていったん印刷に回っていたのを「あ、間違えた、やり直したい!」と、取り戻して、すごい勢いで消し始めたのです。「クマの子は修理してるから」と。
なるほど、墜落しかけた飛行機が立ち直ったのは、エンジントラブルをクマの子が修理したからなので、エンジンルームに居るはずのクマの子が客席のココに見えていてはおかしい。その矛盾に気づいたのですね。周りの大人があわてて制止しようとするのを、自分の言葉で理由を説明して振り切り、納得いくように完成させました。

さらに舌を巻いたのは、裏表紙。
普通なら、ここには飛行機を降りた3人の「めでたしめでたし」エピソードがきますよね。仲良くおうちへ帰りました、とか、ぐっすり寝ました とか。ところが、なんとここで、それまでは裏方であった飛行機へと物語の視点が移るのです。録音も絶妙で、必要かつ最小限「3人が飛行機から降りて、飛行機は自分の飛行場に戻りました」。夜もとっぷり更けていることは絵が充分に語っています。この簡潔な表現が飛行機の仕事ぶりともぴったりで、より伝わります。
3人の冒険物語としてハラハラ楽しんできて、裏表紙を閉じると、任務を終え、真っ暗な夜空を背景に星と月の光を受けて自分の飛行場に戻っていく飛行機。見事です。

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上映会のあと、「(絵本を)もう1回よく見せてー」と4歳男の子にお願いをしたら、「読んであげる!」と椅子によじのぼるように座ると、皆によく聞こえるようにと大きな声で読んでくれました。(文字では書いてはありませんから、ページをめくりながら語ってくれたのです)
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はるきくん本人がおはなしの説明もしてくれました。

どんな素敵な映画館で名画を観るよりも、贅沢な時間でした。

さて、今日は定休日で、あすは『親子アプリ大学』2日目です。pyonkeeの初ワークショップ。プログラミングでゲームをつくります。私もチラッと見学に行くつもり。金曜がしまじろうの空想どうぶつえん、土曜は音の鳴る絵を描くpaintone、日曜のScratchJrは「クリスマスカードアプリ」をつくります。いずれも当日受付もあるので、ぜひサイトでチェックしてみてくださいね。

エリアベネッセ青山へのアクセスは、表参道駅から徒歩5分。246沿い青山学院大学向かいのOVALビル1階。青山ブックセンターもすぐそこ。立地も抜群ですよ。
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しまじろうたちも待ってます!

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