Category: ワークショップ・展示

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


1月14日土曜日、伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。あいにくの雨降り。はたして子どもたち来てくれるでしょうか。

午前は市営西部住宅の集会所へ。小1女児が『どうぶついろいろかくれんぼ』(いしかわ こうじ 作、ポプラ社)を読んでくれました。ともないテーマは、かくれんぼ、または自由としました。(絵本の選定は図書館司書さんです)

初参加の兄妹はブラジルルーツ。お母さんお祖母さんと一緒に参加してくれました。お兄さん小1は画面上で、ドッジボールや鬼ごっこを(おそらくは世界に入り込んで)歓声をあげながら楽しんでいました。妹さん4歳も「こうしたい」があります。風船を、うさぎ、りす、かえる、うっきー、あひる、かめと順にリレーしていっての最後、勢ぞろいの場面では、それぞれの色の風船にしたいのです。選択できる既定の黄緑色や赤色では妥協できず、かえるには緑色、うさぎにはピンク色、りすには茶色の風船を持たせたい。丸いデジタル積木を上から被せて納得できる結末となりました。

6歳男児によるゴジラシリーズ、今回の武器は100円ビームです。お年玉で1000円札2枚(本人の表現では「ふたつ」)をもらったそう。お母さんによると硬貨がたくさんのほうが本人としては嬉しかったらしく、その100円玉の威力がさく裂するお話です。最初は10円玉のような茶色であったのを実物を見ながらグレイ色に変更しました。

すぐにも次をつくりたくて1か月も待てないからと、急遽、午後回へも参加を表明してくれました。

県営岩田住宅での午後回は、ブラジルルーツの女児ふたりによる読み聞かせからスタート。

仲良しのふたりはずっとポルトガル語で話しながら。

「Gato」はポルトガル語で「猫」。子どもたちに、えっ知らないの??と驚かれました。あとで調べるとチャンネル登録539万人の人気YouTuberでした。

小3お姉さんは、あすが誕生日の弟へのサプライズ絵本をつくりました。表紙は弟の好きな紫色に。上映時は照れて会場のいちばん後ろへ行ってしまいましたが、紙の絵本はプレゼントするそうです。

午前に続いて参加のゴジラシリーズの作者さん。いつもの対決話から少し離れ、今日のテーマ「かくれんぼ」に沿った「ゴジラをさがせ」をつくりました。発表は前へ出てきて自身で。問いのあと一時停止ボタンを押して皆の反応を待ちます。そして再生「早く見つけたきみには紙で作ったゴジラをあげるよ」。たちまち子どもたちが殺到。あとで私にもくれました。



ブラジルルーツの小1女児は、9月につくった「お化けずかん」のさらなる展開。今回もあえて録音はせず、発表は堂々のライブで行いました。

今回も子どもたちのおかげで愉快な一日でした。
次回は2月11日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。リピーターさんは3月18日の発表会へ向けてのブラッシュアップとする予定。新規ももちろん歓迎です。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。

YouTube にも、ブログで紹介しきれない作品をアップしています。(各リスト内、新しい作品ほど下の方です)
再生リスト:子どもたちの作品(外国ルーツ)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDCAXj0jIq7C3i4ZGcePgZo
再生リスト:子どもたちの作品(小学生)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MBKBXq5Ht4LOFykml4t0uxQ
再生リスト:大人の作品
https://www.youtube.com/playlist?list=PL06QBDbPI5MDgsLr0ZrxoNmXWZB2gFcOZ

ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケのつくるえほん ちかさん」など「豊橋 ピッケのつくるえほん (作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


12月10日土曜日、伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。この日も快晴。豊橋でのワークショップの日は3か月続きでお天気です。

午前は市営西部住宅の集会所へ。寺井さんによる読み聞かせは『やさいさん』(tupera tupera 作、Gakken)。他にも、この日のテーマ「クリスマス」に合わせた外国語、日本語の絵本を図書館司書さんが用意してくださいました。絵本づくりのテーマは、(『やさいさん』的構成で)何かな?、クリスマス、または自由としました。

ゴジラで連作の6歳男児の新作は「ゴジラ対ツリーゴジラ」。お母さんの作品「クリスマスのおてがみ」にも録音で参加しました。

別のお母さんがつくったのは、前日が誕生日だった息子さんへ贈る絵本。当の息子さんはこの日は不参加でしたが、作品のさいごに皆でお祝いメッセージを追加録音しました。

午後の県営岩田住宅では、ブラジル籍小1と小2女児が『やさいさん』に加え、クリスマス絵本からも1冊読んでくれました。午後回は、来日してまだ半年の3兄弟妹などポルトガル語しか解さない未就学の子たちが多数。私がわかってないとわかっても、元気にいっぱい話してくれます。録音は母語で。製本し小さな絵本ができあがると、どの子もとても嬉しそうです。

そろそろ発表会が始まるという終わり頃、お祖母さんに付き添われてやって来た2人は、再開後2回に1回くらいのペースで参加してくれている姉弟です。残り時間があまりないけどいい?と確かめると「だいじょうぶ」。「クリスマス」をポルトガル語でも書きたいと「Natal」と入れて10分ほどで完成。録音はあきらめたものの製本までなんとかできました。発表会は総勢11人の子どもたちで、とても賑やかになりました。

自作の上映時は照れくさくて、机の下にもぐって見上げているブラジル籍の1年生。つくった作品は「ぶたくんのおはなし」。「1見開き60秒」の録音時間では足りないほど、おしゃべりを楽しんでいます。自宅では母語、今春小学校へ通い始めてからの日本語の上達ぶりに驚きます。


予定の2時間を少しオーバーしてお開き。伊藤さんからひとり1ケずつミカンをもらって、ブランコへ、サッカーへと駆け出して行きました。

次回は1月14日土曜、10時~西部住宅の第2集会所(主催:フロンティアとよはし)、14時~岩田住宅の集会所(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)です。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。

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11月19日土曜日、雲ひとつない青空のもと伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。
午前は市営西部住宅の集会所へ。常連の子たちが学校行事で来れず、日本人親子1組のみとなりました。寺井さんによる読み聞かせは『いもほりバス』(藤本 ともひこ 作・絵、鈴木出版)。外国語の絵本も含めた時節もふまえての選書は図書館司書さんによるものです。つくりたいお話がある子も多いので、絵本づくりのテーマは芋ほり、または自由としました。

小3男児は、夏のキャンプの思い出を描きました。水遊びやバーベキューを楽しみ、捕まえたクワガタは家で飼うことに。

ミヤマクワガタは冬を越すことができないので、残念ながら死んでしまったそうです。そんなこともあって、このお話をつくりたくなったのかもしれませんね。

午後は県営岩田住宅へ。午前は用事で出れなかったと、いつもは西部に来ている親子さんも遠い岩田まで車で来てくれました。
「読むのは私」と心得ているブラジル籍小1女児の元気な声でスタート。ブラジル籍の小1男児も自席から声を合わせて読んでいました。今春小学校へ通い始めてから日本語をがんばっていて、上達ぶりがすばらしいです。

自宅ではポルトガル語の小2男児は、1年ぶりの参加にもかかわらず操作方法もよく覚えていて、録音までできました。シャワーを「浴びる」は何度か復唱し練習してから。

発表会はとても賑やかになりました。小1女児はライブで発表したいとのこと。
「これなーんだ?」と呼びかけ、皆の答えを待ちます。

ハンバーガー、ピッケの鼻、ピアノ、水、赤い建物、枕 etc.と続いて

「ひとりちがうよ、どこかな?」 さいごの1問は別パターンの問い。

他の子たちは「あっ!」「ハイ!」「わかった!」われ先に前へ出てきて指差し「コレ!!」

保護者きょうこさん作「どんぐりくんの ニコニコたいそう」も子どもたちに大うけで、皆でやってみました。

片付けを終わって外へ出ると、眼の前に、きょうこさんが描いてくれた通りの光景が。今日はじめて出会った子たちが一緒に遊んでいます。空へ飛び出しそうなほど高く、ブランコを漕いで。

次回は12月10日土曜、10時~西部住宅の第2集会所(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)、14時~岩田住宅の集会所(主催:フロンティアとよはし)です。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


10月15日土曜日、伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。
うっかりしたことに、市をあげてのお祭り「ええじゃないか豊橋まつり」と日程がかぶっていました。プログラムを見ると子どもたちに魅力的なイベントがいっぱい、しかも3年ぶりの開催だそうで、はたしてワークショップに参加してくれる子があるだろうかと心配しながら当日を迎えました。

午前は市営西部住宅の集会所へ。快晴、汗ばむほどの陽気です。外国ルーツの子たちは来れず日本人親子3組のみ。
寺井さんによる読み聞かせ『おめんです2』(いしかわ こうじ 作・絵、偕成社)は安定の楽しさです。(外国語の絵本も含めた時節もふまえての選書は図書館司書さん)

絵本づくりのテーマは、お祭り、お面、ハロウィン、つくりたいお話あれば自由としました。何をつくるか決めてきている子も多いのです。
6歳男児は「ゴジラ」の連作中で、事前に考えてきたという巨大かぼちゃをやっつける話をつくりました。小1女児は、はじめて行ったわくわくドキドキの学童の話。その学童での自由時間に今後ピッケでつくりたいテーマを書き出したそうで、リストを見せてくれました。

小3男児は、逃げたカボチャを探すお話。これまで発表や録音に照れていたのですが、今回はじめて全編に録音しました。

6歳男児のお世話をよくしてくれて、6歳男児も慕っていて、カボチャ探しをふたりで仲良く楽しんでいました。

どの母子も、親も自身の作品づくりを楽しんでいるのがいいなーと思います。

午後の会場へ向かうために街中を通過する時、お祭りの人出に驚きました。路面電車も臨時増発されています。午前に参加してくれた子どもたちも午後からはお祭りに行くと張り切っていましたっけ。6歳男児に「何がいちばん楽しみ?」と問うと「お団子!」。

前回は参加ひとりだけだった午後回、どうなるかしらと心配していましたが、ブラジル籍の子どもたちが5人来てくれました。それぞれの保護者の方とよちよち歩きの弟くんも一緒に。

『おめんです2』を1年生と2年生女児ふたりで読んでくれてスタート。

家庭では母語のみ、幼稚園へは通っておらず、今春小学校へ通い始めてから日本語をがんばっているブラジル籍の小1男児は、参加6回目です。
はじめて来た時には簡単な短い日本語文を復唱して録音しましたが、この日はひとりでやり遂げました。今回の参加者は低学年かつ日本語に慣れていない子が大半で大忙しになってしまい、気になりながらも男児のサポートをできなかったのです。たった半年での日本語の上達ぶりに驚きます。学校生活による成果ですね。

「朝行って来たよ」「夕方から行く」と外国ルーツの子どもたちにとってもお祭りは大事なイベントのよう。2,4,6年生は「造形パラダイス」に作品展示しているのでそれを観に行くのだそう。駅前大通りを歩行者天国にして行われる「総おどり」も楽しみなんだとか。
そんな楽しみがいっぱいの土曜日に、来てくれてありがとう!

次回は11月19日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。

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9月17日土曜日、伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。感染拡大のピーク期と重なった前回8月は中止となったので2か月ぶりです。
午前回。いつもの市営住宅の集会所が使えず焦りました。急遽、近くの青少年センターをお借りして、着いた人から順次移動。いつもと違う場所に子どもたちのテンションも上がります。

皆がそろったところで、寺井さんによる読み聞かせ『おじさんのかさ』(佐野 洋子 作・絵、講談社)からスタート。大事な傘を濡らしたくないおじさんの行動に、子どもたちから「えーっ、傘なのにー」と笑い声が起こります。台風が近づき今にも降りだしそうな空模様にもぴったりです。時節もふまえ日本語と外国語の絵本を用意してくださるのは図書館司書さん。この日も、読み聞かせ候補に2冊の大型えほんを選んでくださっていました。
さて、大笑いしてお話の結末に満足した様子の子どもたち。絵本づくりのテーマも、傘、雨降り、または自由としました。

青少年センター前で拾ったという大きなドングリを見せてくれた小3男児は、採ったドングリを大鍋で煮て森の皆で食べるお話をつくりました。梨も採って分けっこ。


フィリピン籍の小6女児作「僕の傘はすごいんだ!」は、『おじさん』とは反対に、大好きな傘が使いたくて雨を心待ちにしている設定とし、さらに二重三重の工夫もあって、さすが!と皆をうならせました。

この日は、手伝ってくださる日本人親子も含め子ども6人と保護者4人。回を重ねるごと互いに顔なじみになり和やかです。終わり頃にはお迎えも兼ね下の子の手を引いたお母さんたちも来てくださり、一層賑やかに。おしゃべりしながら片づけまで手伝ってくださいました。

続いて、午後回の県営岩田住宅へ移動。公園にも人の姿はなくやけに静かです。残念ながら子どもの参加はひとりだけとなりました。さぞさびしくなるかと思いきや、ブラジル籍の1年生女児は10人分のエネルギーで、絵本の読み聞かせから始まり、妖怪のお話にするのだと次々に妖怪の名前とその特徴を全身使って説明してくれて、妖怪がいっぱい登場する「お化けずかん」を完成。録音はせず、発表会でもライブでお話を語ってくれました。


2か月は子どもにとって長いですよね。午後回の岩田住宅は、間が空くと途端に振り出しに戻ってしまうので、何か策を考えねばと思います。

次回は10月15日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。

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ご参加の方で自身の作品を探したいときは、上記の再生リストから探すか、YouTube の検索窓で、例えば「豊橋 ピッケ 絵本 ちかさん」など「豊橋 ピッケ 絵本(作者名)」で検索してみてください。(ここ最近はできるだけ全作品をアップロードしているのだけれど、全作品ではなく一部のみです) 

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


7月9日土曜日、元中央図書館長の伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。午前は市営西部住宅の集会所で。冒頭の読み聞かせは、小1女児が「私が読みたい」と『はっぱのおうち』(征矢 清 作、林 明子 絵、福音館書店)を大きな声で読んでくれました。大型絵本はひとりで持つには重たくて、ページめくりはお母さんにお任せしました。

テーマを「**のおうち」または自由としたところ、樹上の家、友だちと2人の秘密の家、外から見ると小さくて中に入ると広大なオバケの住む家、海の家、冬の家、みんなが楽しむ家、動物たちの家など様々なおうちの話ができました。
つくりたいテーマがある子もいます。ミャンマールーツの小1年生作は「いつまでねてるの」。前回友だちの小1女児が実話を膨らませてつくった「おかあさんおきて。」に触発され生まれたお話です。なかなか起きてくれないお母さん、基の友だち作では丸1日でしたが、本作のお母さんはさらに強者で、6月から1月までなんと半年以上寝ています。

5歳男児はゴジラが大好き。この日の新作も「ゴジラ たい にせもののゴジラ」でした。持って来てくれたこれまでつくった絵本には、書き込みがいっぱい。帰ってから手書きでお話を書きこんでいるそうです。

小1女児もポシェットから取り出して見せてくれました。何回も繰り返し読むので破れないようにしてほしいとお母さんに頼んだそうで、全作品全ページに透明テープを貼って補強してあります。

毎回、日本語と外国語の絵本を用意してくださるのは図書館司書さんです。その中からワークショップ開始前、弟ができたばかりのお兄ちゃん6歳に『おとうとがおおきくなったら』(ソフィー・ラグーナ 文、ジュディ・ワトソン 絵、当麻ゆか 訳、徳間書店)を読みました。「(自分の弟は)未だちっちゃいよ、赤ちゃん」と言いながら、気になる箇所を指さし絵の隅々までを味わっていて、読んでいるこちらまで楽しくなりました。

移動し午後回の県営岩田住宅へ着くと、すでに子どもたちの姿が。前回参加の6年生からの口コミで、同学年の一群とその弟妹たちが待っていてくれました。先に会場に入った低学年の女児たちが、並べた絵本を読み始めたので「始まったら読んでくれる?」と尋ねると「いいよ」と快諾、練習を始めました。
さて定刻、前へ出てふたりで声をそろえて読んでくれました。

コロナによる中断からの再開以降毎回参加してくれていたのにこの2回お休みだったひろしくんが、家族で来てくれたのも嬉しいことでした。家庭では母語のみ、幼稚園へは通っておらず、今春小学校へ通い始めてから日本語をがんばっています。参加5回目の作品は「ハナビ」。弁天島花火大会で、生まれて初めて打ち上げ花火を見たのだそうです。

6年生たちはちょっとハスに構えてクール、時々大騒ぎしつつも、それぞれ完成させました。そんな彼らのひとりが「(前回持ち帰った)絵本を家で見せたよ」と教えてくれました。

2年ぶりに参加のブラジル籍の姉弟も製本して完成。

でも、そろそろ発表会が始まるという頃「雨が降る前に帰っておいでとおばあちゃんに言われてる」と空模様が気になりそわそわ。「待ってて!おばあちゃんに言ってくる。1号棟だから、すぐだから!」と言い終わらぬ内に駆け出し、ほんとにすぐ、おばあちゃんのOKをもらい傘を持って戻ってきました。
子どもたちのルーツも家庭環境も様々ですが、団地住まいの子どもたちは両親そろって働いている家庭が多く、学校から帰宅しても子どもだけだったり、祖母がみている場合も多いようです。土曜日も両親ともが仕事という子もいます。

午後回の参加者は11人。子どもたちが戻ってきて嬉しいです。反面、午前回はお手伝いくださる日本人女性があり助かっているのですが、午後回は人手不足で、もっとひとりひとりを丁寧にみてあげたいというもどかしさも感じています。
次回は8月13日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。お手伝いくださる方ありましたら大歓迎です。>>連絡先(問い合わせ種類欄の選択は「その他」で)

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6月11日土曜日、今にも降り出しそうな梅雨空の下、元中央図書館長の伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。

午前は市営西部住宅の集会所で。友だちの友だちへと輪が広がって、子ども7人+保護者5人。増えてきて嬉しいです。寺井さんによる読み聞かせ『たなばたバス』(藤本 ともひこ作・絵、鈴木出版)からスタート。毎回、日本語と外国語の絵本を時節もふまえ用意してくださるのは図書館司書さんです。

絵本づくりのテーマは「雨降り」または「七夕」つくりたいお話があればそれもOKとしました。
再開後から欠かさず参加の小1女児は、月1回の絵本づくりの日が楽しみすぎて朝5時から起きそわそわしていたそう。つくったお話は「おかあさんおきて。」

示しあわせたわけではないのですが、お母さんがつくった作品も、娘さんに見立てたまんねんさんが5時起きして楽しみな絵本づくりへ出かけるお話でした。

お母さん作を読めばわかるように、実際には眠い眼をこすりながらも起きて(起こされて)朝ごはんを済ませ30分前に到着しています。そこを娘さんは「なかなか起きないお母さん」に焦点を絞り、お昼ごはんの時間になっても夜お風呂の時間になってもまる一日起きてこなかったと膨らませているのです。裏表紙、深夜(吹き出しから推察すると)夢の中でようやく「おはよう」。実に巧みです。発表会でも皆に大受けでした。お母さんは娘さんの作品に対して「起きてほしいのになかなか起きてくれないと感じた気持ちは、大げさではなくきっとほんとにその通りだった」と受けとめていらっしゃいました。

午後の県営岩田住宅では、前回読み聞かせをしてくれたブラジル籍の1年生女児が、今回も大張りきりで読んでくれました。「自分で選ぶ」と手にとったのは『おひさまとおつきさまのけんか』(せなけいこ作・絵、ポプラ社)。表紙のイメージから可愛い絵本かと思いきや、最終兵器を使う戦争に至るお話で、さいごの一文「私たちの地球では、こんなことは ないよね」に今の時世を思いドキリとさせられました。そして読み終わるやいなや「もう1冊読むー!」と、『たなばたバス』も読んでくれたのでした。

開始の定刻にはひとりだったのが、3年ぶりの参加という兄妹が来てくれたりで7人となり、発表会は賑やかに。来日から日の浅いフィリピンルーツの小5女児は、日本語も少しがんばっての英語絵本を完成。小6男児は、録音するのは照れるよう。でも自分の作品が大きく投影されると嬉しそうです。どうかまた来てくれますように。

次回は7月9日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。お手伝いくださる方ありましたら大歓迎です。>>連絡先(問い合わせ種類欄の選択は「その他」で)

<アイディア紹介>
完成絵本をご自宅リビング壁面に飾られているそうです。息子さん作、お母さん作、そしてお父さん作も1冊。飾り棚は100均で購入とのこと。
毎月増えていく「家庭文庫」。素敵アイディアを紹介したくて写真を頂戴しました。

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クリーニングデイ~廃材×ピッケ@玉島 IDEA R LAB


思い立って週末は IDEA R LABへ。和室でヨガから始まり、クリーニングデイでは、さをり織り、ダンボールマン「鑑賞する緩衝材」、ちくちくのダーニングを堪能。ほんのちょっぴりですが私も、本家フィンランドのクリーニングデイ事務局を訪ねたアップサイクルツアーを紹介するミニトークを担当しました。


夜は蛍と星を見に出かけ、最終日の3日目。朝ごはん食べながら「せっかくだからピッケする?」と大月さん。急遽の予定変更で大学生さんたちと廃材×絵本づくりすることになりました。


いつもながら次々繰り出される大月さんの楽しい提案のおかげで充実の滞在でした。皆で作って食べて、よく眠って。玉島で過ごす時間はいつも豊かです。

姉妹画伯が描いてくれた似顔絵。

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【 IDEA R LAB 】大月ヒロ子さんが、故郷玉島のご実家をリノベーションしてつくられたクリエイティブリユースの拠点かつ実験場。2013年8月オープン。
http://www.idea-r-lab.jp/
https://www.facebook.com/IDEARLAB
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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


5月14日土曜日、元中央図書館長の伊藤孝良さんと外国人集住地区へ出かけてきました。
午前は市営西部住宅の集会所で。この日の読み聞かせ絵本は『ぜったいに おしちゃダメ?』。司書さんによる選書です。寺井さんの抜群の読みに引き込まれて、子どもたちはボタンを押したり登場キャラクタをこすったり絵本を振ったり、大いに楽しみました。絵本づくりのテーマも「ボタンを押したら××」「××したら××」とし、でも、つくりたいお話があれば自由としました。

フィリピン籍6年生女児は、運動会の実行委員を引き受け奮闘する自らをドキュメンタリー作品に仕上げました。2年生の時からずっと来てくれていて、この日で参加18回目、スタンプカードも満杯になりました。


一方、初参加はミャンマールーツの1年生とそのご家族。見学のつもりだった3歳弟くんも、お母さんと一緒に2作品つくりました。

西部住宅での午前回では、お手伝いしてくださる日本人女性がふたりいらっしゃいます。おふたりともお子さんを伴っての参加で、ご自身も楽しんでつくりながら周りの子どもたちを気にかけてくださり、ほんとにありがたく助けられています。読み聞かせをして下さる寺井さんは、絵本づくりも舌を巻くレベル。棒→はっぱ→あひる→ そのあとは・・・

安井さんは初めていらした日、挨拶の言葉をポルトガル語と日本語の手書きポスターにして持参してくださいました。つくられるお話も、前回は乳歯が抜けた話、今回は新1年生のわくわくドキドキ感と、娘さんの「今」を映していて素敵です。

午後の県営岩田住宅では、最初の読み聞かせをブラジル籍の1年生女児がしてくれました。お話を楽しんだあと、その枠組みを借りて「ボタンを押すと…」や「穴に落ちたら…」のお話づくり。

途中から、岩田住宅に住むお祖母さんのところに遊びに来たという滋賀県在住の小3男児も加わってくれました。お母さんとの会話はポルトガル語。短い日本語で録音もがんばりました。バスで海や森に行くお話です。

発表会が始まるのを待つ間、製本した絵本にお話を手書きする姿もありました。

新型コロナによる中断からの再開後、楽しみにして欠かさず来てくれていたブラジル籍の1年生男児は、残念ながら今回は不参加。事前にお母さんから、その旨を綴った日本語のメールが伊藤さんへ届きました。きっと翻訳アプリを使い時間をかけて書いてくださったのでしょう。6月に会えるのを楽しみにしています。

私がこのワークショップで出会うのは、学校等へ通う「見えている」子どもたちです。教育を受ける権利については憲法26条で規定されていますが、解釈や判例によって「日本国籍を有する国民」に限定していて、外国人の子どもに就学義務はありません。そのため外国人の子どもたちへの教育は、各地方自治体の対応に任せられているのが現状です。全ての該当者に就学に関する説明を行っている自治体は約半数に過ぎません(豊橋市は案内をしています)。結果、日本には不就学の外国人の子どもが1万人以上います。外国人の子どもの5人に1人が学校へ行っていないのです。これらの「見えていない」子どもたちは、教育や福祉といった社会のセーフティネットからこぼれ落ちます。

先月、子どもの権利に関する国内法をつくる議論が国会で始まりました。国際条約「子どもの権利条約」の批准から28年を経てようやくです。今度こそ、憲法解釈を正し国際条約に準拠して、国籍や人種で排除せず全ての子どもに教育を受ける権利を与えるよう法体系を整備してほしいと切に願います。縁あって日本に来てくれた、あるいは日本で生まれた外国ルーツの子どもたちを大切に育みたいです。

次回は6月11日土曜、10時~西部住宅の第2集会所、14時~岩田住宅の集会所です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。外国につながりのある子どもたちとそのご家族の参加をお待ちしています。お手伝いくださる方ありましたら大歓迎です。>>連絡先(問い合わせ種類欄の選択は「その他」で)

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「ピッケのつくるえほん」ワークショップ@豊橋


4月9日土曜日、外国人集住地区へ出かけてきました。体調不良で来れなくなったご家族もあり、午前は子ども3人(内、1人は親子参加)、午後は1家族のみとなりました。この日の読み聞かせ絵本は「地震がおきたら」。2日前に愛知県東部を震源とする地震があったことをふまえ司書さんが選書してくださったのでした。子どもたちにとって初めて体験する地震で、学校や園で机の下に隠れたよと教えてくれました。

元中央図書館長の伊藤孝良さんの読みに聴き入っています。

絵本づくりのテーマは「新しいスタート」。前回3月にクラス替えへの期待や不安を描いた女児は、仲良し3人組のうち自分ひとりだけが離れてしまったクラス替えについて揺れる気持ちをお話にしました。


録音には5歳の弟も参加。今まではお姉さんに手伝ってもらう一方であったのが、はじめてお姉さんの作品に声で出演。分担されたセリフを真剣に復唱し期待に応えていました。

つい先日、この姉弟に弟が生まれたそうで「お兄ちゃん」になった5歳さんは、お父さん、僕、弟の3人で公園へ遊びに行くお話をつくりました。

ブラジル籍の新1年生は、絵本づくりを楽しみにしていて、新型コロナによる中断からの再開以降、毎回参加してくれています。4回目のこの日は、お父さん、お母さん、弟さんと一緒に家族総出で来てくれました。家庭では母語のみ、保育園や幼稚園にも通わなかったので、日本語に触れる機会はこれまでほとんど無かったそうです。今春から公立小学校へ通い始め、いま日本語をとてもがんばっています。つくったお話は「いちねんせい」。録音は、アプリでお母さんが訳した日本語(ひらがな)を本人が読み上げています。この辺りはもう少し方法を工夫したいです。

冒頭の教室シーン。くまのまあくんは自分、ピッケは友だちとのこと。「りすは?」と問うと、私を指してニコッとしてくれたのは、不意打ちの嬉しさでした。

子どもたちや子どもたちの作品と出会うこと、彼らの成長を見守れることが楽しみです。次回は5月14日土曜、10時~西部住宅、14時~岩田住宅です(主催:市民ボランティア、協力:中央図書館)。もしお手伝いくださる方ありましたら、いつでも大歓迎!気軽にご連絡ください。>>連絡先(問い合わせ種類欄の選択は「その他」で)

追記 2022年5月8日(日曜)中日新聞の紙面とWebで岩田団地でのワークショップの様子が紹介されました。
「外国人児童らと絵本作り 豊橋市図書館」 >> 中日新聞Web

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