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キッズクリエイティブ研究所in東大本郷


2月11日、東大本郷の福武ホールで、「ピッケのつくるえほん」ワークショップが行われました。
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キッズクリエイティブ研究所」というのは、私もフェローを務めるNPO法人CANVASが開催するこどものためのワークショッププログラム。東大、慶應大、早稲田大などを会場に行われています。
ピッケは、ソフトとカリキュラムを提供して、あとは、熊井晃史さんをはじめとするCANVASの皆さんにお任せしています。

いつもと違うのは、パソコンの前にマイクがあること。
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今回、新しくつくった音声を録音できるソフトをはじめて使ってもらったのです。子どもたちが自分の声でおはなしを語り吹き込みます。
バグは出なかったかな、操作で迷わせなかったかなetc.ソフトの設計面、1時間半(小学生クラスは2時間)で、おはなしつくって録音まで、どうなっちゃうだろう。インフルエンザが流行っているし、東京は悪天候、交通の便も乱れているのでは…と当日の運営面、遠く神戸からあれこれ気をもんでいました。
そこへ「子どもたち・保護者・そしてスタッフの方の笑顔があふれるとても良い雰囲気でした!」熊井さんから、無事終了を伝えるメールが。
準備、3回の本番、撤収とクタクタでしょうに、私への気遣いまで。アリガトウ。
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数日後、CANVASから届いた写真とムービー作品、ほんとに素敵です。約60作品を一気に全部見てしまいました。子どものつくるおはなし+声ってほんとにいいなぁ。 何本か紹介しますね。

「まってるよ」こはくちゃん(4歳)作
お母さんとつくった作品。さいごの裏表紙まで是非みてください。

「キッチーのりょこう」みやもとやまとくん(6歳)作
お父さんと参加。お父さんは2歳の弟さんのお世話で忙しく、おはなしづくりも録音もひとりでがんばったんだそうです。(←様子を感心して見守ったスタッフの弁)さいごのページに、弟さんに参加してもらうなんて。やまとお兄ちゃんの心にくい演出です!

「うみのどあ」はやかわまおちゃん(4歳)作

「5さいになったよ!」こいけういちゃん(5歳)作
最初お父さんとういちゃんで作り始め、途中から、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも参加。さいごの声は妹さん。家族総出演。

「れっつごー!ぱーてぃーへ! いく おはなし」せきもとみどりちゃん(4歳)作

「こんにちは!」うだかたまきちゃん(6歳)作

「りすとかめ」わたなべゆうたくん(小2)作

「ちいさくなったかにくん」なかつがわゆうかちゃん(小2)作

子どもたちのつくるおはなしには、ありがとう、うれしい、いいよー、といった言葉が、あふれています。
ほんとは60本全てご紹介したいのですが、ひとまずここまで。
後日CANVASのレポートページに全作品が公開されますので、少しお待ちください。

告知してすぐ親子60組の定員に達したそうで、急遽追加となった3月21日も、24時間かからず定員になったとのこと。
CANVASが積み上げてきた信用のたまものですね。
さて、バグや操作面の心配は消えたので、次回はただただ楽しみです。

追記:
「キッチーのりょこう」の作者やまとくんのお父さんが、ブログで紹介してくださいました。おはなしの着想が、忙しく働くお母さんを優しい眼で見てのことだったのかもと知りました。

期間限定専業主夫となった3児のお父さんのブログ「父親のおなか」は こちら>>

全62作品が公開されました。
主催のCANVASによるレポートページは こちら>>
          作品ギャラリーページは こちら>>

ワークショップ知財研究会シンポジウム


ワークショップ知財研究会シンポジウム『ワークショップの事業化を考える』で講師のひとりとして話しました。会場は、夏にデジタルはらっぱをしたのと同じ、3331 Arts Chiyoda です。
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ワークショップの事業化ができているわけではないのに講師なんていいのだろうか…とは思ったのですが、ワークショップも含めて、ピッケの事業化についてあれこれやってる様子をお話させていただくことで、皆さんの他山の石になれるやもしれず、ジタバタやってるそのままを、お話させていただきました。
申し訳なかったのは、風邪がノドにきてしまい声が出なかったこと。聞きづらくてすみませんでした。
トップバッターは、ケミカルエンターテイナーのなおやマン&しま:アイさん。
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シンポジウムとは思えないショーアップされた講演(?というか「エンターテインメントショー」)で、観客を魅了。おふたりのエンターテイナーぶりに、プロフェッショナルとはかくあるべしを見た想いでした。ワークショップでちゃんと生計をたてている数少ない実践者です。
次は私。この盛り上がった後、出て行きにくいっ。。。普通にパワーポイントです。子どもたちの作品や記録ムービーに助けられて。
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最初の15分は、自己紹介と「ピッケのおうち」「ピッケのつくるえほん」の紹介。後半30分で、ワークショップでの活用と事業化について話しました。
事業化することも、ソフトの開発と似ていて、進みたい方向があり、自分のあらゆるリソースを総動員し、たくさんの人に助けてもらい進めています。事業を軌道に乗せ、ソフトの開発を続け、これからも、おはなしづくりの活動をひろめていきたいと思っています。
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3番目ラストバッターは、ビジュアルプログラミング言語「ビスケット」の原田康徳さん。
コンピューターは粘土である。
ものをつくり表現することは、大きく2つに分類できる。クレヨンで絵を描いたり粘土で何かを作るのは「直接表現」。オーケストラのために楽譜を書いたり建築物のために設計図を書くのは「間接表現」。「間接表現」には設計が必要。
設計してものをつくる楽しさと面白さを伝えたくて、ビスケットを開発し研究室の外へ出て子どもたちとビスケットをされています。

あとのパネルディスカッションで、なるほどと思ったのは、ワークショップの料金についての質問されたときのなおやマンさんの回答。
ワークショップと言わずショー(ヘンテコパーティ)と呼ぶようにしているのだそうです。したがって「出演料」。すると随分ちがうのだそう。
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大月ヒロ子さんを座長にパネルディスカッション、続いて茶話会と、盛りだくさんな1日を満喫しました。
ワークショップ知財研のページには当日の映像もあります こちら>>
活動レポートのページに当日のスライドをアップしました こちら>>
デジタルワークショップ開発者組合のページにも レポート>>
 

ワークショップ@広島


「親子でコミュニケーション!!パソコンでつくるオリジナル絵本」と題して、今年はじめてのワークショップが広島で開催されました。
主催は、NPO子どもコミュニティネットひろしまさん。
メディア表現や演劇表現などを通して子どもたちの表現力を育て、多彩な人が集う新しい地域のコミュニティづくりに丁寧に取り組まれています。スタッフの中に若い方がいらっしゃると思ったら、2人ともスタッフの娘さんでした。とってもアットホームな雰囲気です。
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絵本の話からスタート。皆さん、親子でご参加くださいました。
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4歳男の子。「ぼくのきょうだいをつれてきてもいい?りすくんがいいました。もちろん!」の次のページがコレ↓。
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工作スペースの脇(画面左)に敷物を敷いてオモチャ。託児スペースです。
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発表会。
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姉妹で発表。できあがった絵本はお互いにプレゼント。
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お姉ちゃん(6歳)作の絵本のワンシーン。
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張り切って一眼ミラーレスカメラ持参。いざ撮ろうとしたらバッテリー切れでショック…。写真は、高宮由美子さんが撮ってくださったものです。

今日のワークショップで使ったPC20台近く。OSはWindows7、見た目ThinkPadのお揃い新品で、すごいなぁーと思ったら、イーパーツというNPOによるリユースPCとのことでした。
イーパーツは、リユースPCを無償で寄贈する活動やシンポジウムの開催等を通して、非営利団体・ボランティア団体・高齢者や障害者グループの支援を目的とするNPOだそうです。
全国のさまざまな場所で、さまざまな趣旨のNPOががんばっていて、素晴らしいですね。

今年のピッケ2011年


2011年にしたいこと。

・「ピッケのつくるえほん」を、学校で使ってもらう。
・「ピッケのつくるえほん」を、地域社会、小児医療、途上国支援等でも活かす。
・ピッケの活動を継続できるよう算段する。

去年の年始とほぼ同じなのは、どれも長いレンジでの取り組みになるから。今年は、学校で使ってもらうことを最優先でがんばります!

<お知らせ>
2月11日に開催予定の「ピッケのつくるえほん」ワークショップ
大好評で即日定員に達してしまったため、急遽、追加開催が決まったそうです。会場や内容は同じ、実施日だけの違いです。

会場:東京大学本郷キャンパス情報学環・福武ホール地下2階
実施日;2011年3月21日(月祝)
詳しくは こちら>>
※追記 告知から24時間経たぬ内に、全クラス60組定員に達したそうです。ただいまキャンセル待ち受付中とのこと。ありがとうございます。

2010年もあと少し


2010年も、残り1時間ほどです。

年の初めに掲げた目標を見返してみると…。
・「ピッケのつくるえほん」を、学校、地域社会、小児医療、途上国支援等でも活かす。
 → 学校版を出すことができました。来年から始動します。
   地域社会は、沖縄や大垣、あと杉並区の図書館で
   利用いただけたのも嬉しいことでした。
   沖縄こどもの国での隔週日曜絵本づくりワークショップ開催
   のように、地域で地域の人たちの手で運営してもらえる場所が
   もっと増えていくといいなと思っています。
   小児医療では、国立成長医療研究センターで
   導入いただきました。
   まだ試用という感じで、現場の声を聞きながら対応していきます。
   途上国支援は、水面下での準備中です。
・ピッケの活動を継続できるよう算段する。
 → 学校版が柱になってくれると先が見えるようになってくるかな
   と思っています。まだまだこれからです。
   CANVASのキッズクリテイティブ研究所のような
   安心して任せられる場所を増やしたいです。
・「つくるえほん」の次をつくり始める。
 → これは全然でした。2年連続で年始の目標にしておきながら
   2年連続見送っています。
   Flash(AIR)でつくってしまっているために
   次を同じプラットフォームで作ることためらわれ、
   iPhone, iPad, Android対応でつくりたいところですが
   敷居高くて踏み出せずにいます。

他には、BAクリエイターズサロンや、夏の3331でのフラットークなど
ワークショップ以外のやり方で、活動を知ってもらう場をもてたこと。
デジタルワークショップ開発者組合として、志の近い仲間と動き始めたことも、未来へ繋がる動きです。
ピッケ以外では、子どものための読書記録サービス「ミーテよみログ」の立ち上げをお手伝いさせていただいたのも、貴重な体験でした。

今年もたくさんの方に応援していただきました。
やりたいことだけあって方法わからず手探りで、周りの人にいつも助けてもらってばかり。本当にありがとうございました。

久しぶりに、神戸で年末年始を迎えます。
大みそかの今日は、雪が舞い、とても静謐な1日でした。
新年0時になったら、窓を開け、港の汽笛を聴きます。

どうぞ皆さま、良いお年をお迎えください。

1月のワークショップ@広島とシンポジウム@東京


来年最初のワークショップは、広島です!
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「親子でコミュニケーション!!パソコンでつくるオリジナル絵本」
日時:2011年1月22日(土) 10:30~12:30
会場:幟会館 2F研修室(広島市中区八丁堀3-1)
定員:親子20組(3歳以上の幼児親子)
講師:高宮由美子、朝倉民枝
助手:三宅真理
参加費:1000円(1組)
主催・問合せ・申込:子どもコミュニティネットひろしま
後援:広島市教育委員会
詳しくは こちら>>
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1月末には、シンポジウムで講師とパネリストを務めます。
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テーマ:「ワークショップの事業化を考える」
日時:2011年1月30日(日) 13:00~
場所:3331 Arts Chiyoda
東京都千代田区外神田6丁目11-14
座長:大月ヒロ子
講師:なおやマン/島崎直也、原田康徳、朝倉民枝
主催:ワークショップ知財研究会
協力:株式会社CSK、有限会社イデア、株式会社文化総合研究所
参加費:シンポジウム 無料 / 茶話会 500円
定員:100名 (先着順)
詳しくは こちら>>
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このワークショップ知財研のシンポジウムには、前から参加したかったのです。上京のタイミングとなかなか合わずで、いつも見送り。
シンポジウムの内容と茶話会の趣向がすばらしい、参加者の感度が高くて、シンポジウム後の参加者同士の話も価値ありと、前々から評判を耳にしていました。まさか話す方になるとは思ってもいませんでしたが、おかげでフルに参加できます。
なおやマンさんは、自分たちで企画したショーアップしたワークショップを実践するプロのワークショッパー。ワークショップでちゃんと生計をたてている数少ない人です。「ピッケのつくるえほん」パーソナル版お買い上げ第1号のお客様でもあります。あっ、今日12/26は息子さんの2歳のバースディ。オメデトウ!
原田さんは、ビスケットの開発者。工学博士で、ワークショップデザイナーの資格までもっていらっしゃいます。ビスケットでは、絵でプログラミングができます。私は、プログラミングは、世界の捉え方に繋がると思っています。子どもの頃から何かが「理解できる」っていうのは、頭の中で図形で描けることなのです。(それを「ベン図」と呼ぶのだと大人になってから知ったのですが)ベン図だったり、ツリー構造だったり、どの種類の図で描くのが最適かがわかり、その図でどう描けるかが見えることが、すなわち理解でした。ビスケットで何かをつくることは、たぶん、その感覚と近いです。この日は、ビスケット×新しい教育の話も聴けるのでは、と期待しています。
座長の大月ヒロ子さんは、ワークショップ、アート、子ども界隈の人で知らぬ人はないという、この世界の第一人者。
キャリアスタート当初、板橋区立美術館の学芸員でいらした頃、美術館に泊っちゃおう!というワークショップをなさったのですよ。なんて柔らかく、わくわくする企画でしょう。そして今日まで、国内外でたくさんの子ども関連のイベントや施設を手がけていらっしゃいます。半年ほど前に、東大情報学環コモンズのあの素敵な内装のコーディネイトも、大月さんによるものと知りました。おしゃれなだけでないコーディネイト、どなたによるものなのだろうと思っていたので、納得でした。
そんなこんなで、自分も話すのだというプレッシャーを忘れるほど、当日が楽しみです。ワークショップ、子ども、教育周辺に関心のある方、どうぞご参加ください。お申し込みは、こちらから>>

「クリスマスに贈る絵本をつくろう!」ワークショップ


12/18土曜日、大阪市北区役所主催「冬休み子ども体験講座」ピッケのつくるえほんワークショップが、無事終了しました。
1回1時間×3回、各回の間が15分なので、発表会は無しにして、絵本をつくるところまで。皆さん親子での参加です。
未だマウスを自分で操作できない小さな子は、画面を指差して。
15歳の参加もありました。お母様も参加され、それぞれで作成。
工作コーナーへ移動して、切って折って綴じてできあがり。
早速親子で読み合う姿もありました。
2冊つくって、1冊は自分用、1冊はプレゼントします。プレゼント用はラッピング。お父さんへ、友だちへ、おばあちゃんへ。ボーイフレンドにあげるという年中さんの女の子もいましたよ。自分にプレゼントという男の子も。
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それぞれ素敵な絵本ができました!

このワークショップのコーディネイトは、Out Of Office の後藤哲也さんです。写真は、手伝いに駆けつけてくれた星山小絵さんが撮ってくれました。どうもありがとう。

「ピッケのつくるえほん」学校版 販売スタート


「ピッケのつくるえほんCE」(Classroom Edition)学校版のCDができあがってきました。見た目、パーソナル版とほぼ同じです。
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学校版にはクラス分けフォルダや管理画面があります。復元ソフト等の制約でローカル保存できない場合に備えて、データ保存場所を学内LAN上の共有フォルダなど任意の場所に指定できます。
学校は流通が独特で、ここまでくるのに2年近くを要してしまいました。
学校の先生や企業の方、いろんな方に教えていただき応援いただいて、ようやくスタートラインに立てました。ありがとうございます。
でもまだ文教系市場への参加権を得たにすぎず、これから地道に広報していきます。
お問い合わせやお買い求めは、学校へ出入りしている業者さんへ言っていただくか、サイトの左下「「ピッケのつくるえほん」「ピッケのおうち」 お問い合わせ >>」からお問い合わせください。