Primary Content: Home

子どもたちからの120通の手紙


立命館小学校の1年生からお手紙をもらいました。Img091126_1

福島先生がクラスごとに冊子にして綴じてくださったものです。
Img091126_2

「あさくらさん ピッケ まあくん みみちゃん まんねんさん うっきー くりんをつくってくれてありがとう。だからわいわいしました。ぼくのチームはお花にしました。パソコンもたのしくできました。」

「ピッケのおうちはおもしろくて、たのしそうでうれしいピッケのおうちだとぼくはおもいます。ピッケのいえにいってみたいです。」

「わたしのさくひんはどうですか。わたしはわたしのさくひんがいいとおもいます。みんないいさくひんをやっています。ピッケがきにいりました。」

「ピッケつくるのにたいへんでしたでしょう。ピッケはえがおでかわいいこでした。みみちゃんとかもあさくらさんがつくったんですか。」

「ピッケやまあくんとみみちゃんなどをいろいろつくってくれてありがとうございます。もっともっとあたらしいキャラクターをつくってください。ぼくはうっきーがすきです。」

「がんばって『まわるピッケ』をつくりました。ピッケの手をまわしながら、あたまをちょっとちかずけると、風がとうってきもちがいいです。」

「これはぜったいおどろくとおもいます。なぜだというとぼうしがはねばっかでビックリするとおもいます。でもがんばってやりましたからいいとおもってほしいです。」

驚きましたとも。とっても良いと思いましたとも。
へこたれる日には、この120通読んでいるうちに、すっかり元気になれます。幸せです。

クリケット×ピッケ@立命館小学校


立命館小学校の1年生ロボティクス科で、9月末から8週間行われたピッケの授業。昨日で終了しました。
カリキュラム作成はロボティクス科の福島泰子先生。実施も福島先生で、CAMP(CSK)の新谷美和先生がアシストされています。

前半) ものがうごくしくみ ~映像編~
「ピッケのペパドルアニメーション制作」
画面上のぬりえでパソコン操作に慣れ、ペパドルを工作。コマ撮りアニメを作成。いくつかの作品を、こちらからご覧いただけます。

中盤)私が2コマ担当。『リズムのもり』を見ながらピッケのお話をして、その後、絵本づくりのミニワークショップ。
子どもたちの絵本作品は こちら>>

後半) ものがうごくしくみ ~コンピュータ&モーター編~
「クリケットを使ってピッケの『リズムのもり』の世界を表現しよう」
クリケットとは、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボで開発された小さなコンピュータです。「LOGO Blocks」というソフトウェアで動きのプログラムを書き、赤外線通信でクリケット本体に伝えてモーターとセンサーを制御します。そのクリケットで、MITとCAMP(CSK)が動くおもちゃづくりのワークショップを共同開発
今回は、『リズムのもり』をテーマに、ピッケや他のキャラクタだけでなく、『リズムのもり』に登場させたいさまざまな動植物を作りました。

T組さんの発表会を見学させていただきました。
Img091119_1

前へ出て、いきものの名前、なぜそれを作ったか、工作で工夫したところ、プログラム(動き)で工夫したところを発表。実際に皆の前で動かしてみせます。本番でも、ちゃんと動くかな?
いきものの名前:「まわるピツケ」
Img091119_2 Img091119_3_2

「工作で工夫したところは、可愛くするためにしっぽを右斜めにつけたところです。」

「プログラムで工夫したところは、右に10秒左に10秒にしたところ。なぜかというと、上から見たとき手がきれいだからです。」
Img091119_4

みんなの「上から見せて~」の声。「ぅお~!ほんとだぁー!」

こちらは「うっきーしっぽハンマーパンチ」
Img091119_5

うっきー(ちゃんとメガネをかけてます)の長いしっぽが、豪快に回ります。ぐるんぐるん。

さいごは、ピッケの全13コマの授業の記録ムービーを見ながら、ふりかえりタイム。何度も歓声があがり、終わると、大きな声で「もう1回!」コール。2回目を上映。終わるとさらに「もう1回!」 さすがに、もうおしまい。

子どもたち、実に伸び伸び、創造の世界で遊んでいます。
立命館小の教室は壁の無いオープンスペースなので、大きな声になりすぎて、時に制されることもありますが、皆が自由に発言し、とても活発な授業が行われています。
制約があるとすれば、限られた時間だけでしょうか。あとは、思い切り手足のばして自由に作っています。
作りこまれたカリキュラム、細かな事前準備、当日の見事なマルチタスクぶり(ふりかえりビデオの最後には、さっき済んだばかりの発表会のシーンまで含まれているのです!)、つくづく感心しました。
Img091119_6 Img091119_7 Img091119_8 Img091119_9 Img091119_10 Img091119_11 Img091119_12 Img091119_13 Img091119_14

リズムのもりの仲間です。(これはごく一部)
追記: 子どもたちのクリケット作品は こちら>>

見学の日以来、PCで「リズムのもり」へ出かけると、子どもたちの作った新しいもりの仲間がひょいと顔をのぞかせそうな気がします。

特製ほんだな「ピッケのつくるえほん」


立命館小学校1年生の特別授業でつくった絵本。
新谷先生が特製の本棚を作ってくださいました。
Img091118_1

屋根までついた「ピッケのおうち」型本棚です。
メッセージの看板付き:「1年生がロボットのじゅぎょうで小さな絵本をつくりました。ぜひ見てください!」
Img091118_2

メディアセンターという学内の図書室の、絵本コーナーに展示されています。上級生のお兄さんお姉さんにも、読んでもらえるといいですね!
子どもたちの絵本作品は こちら>>

神戸ビエンナーレ2009


前回2007年が楽しかったので、行ってきました、神戸ビエンナーレ2009
会場着が夕方になってしまい、1/3ほどしか見れなかったのが残念。
Img091109_2
Img091109_3

Img091109_4
Img091109_5

この展覧会は、ロケーション込みの楽しさです。
Img091109_1

メリケンパーク会場のコンテナをめぐった後、船から海上の作品を眺め、県立美術館会場へも行けるだけの時間をみて、来場されることをお薦めします。夕刻のポートタワーや港の景色を楽しむのなら、反対順がよいのかも。
Img091109_6

ぬりえ「どんぐりひろい」


11月になって、ピッケのおうちの額の絵も、きのこになりました。
Img091105_1

ぬりえも、みみちゃんとくりんがどんぐりを拾っている柄に。
Img091105_2

パソコンであそぼう」から、ぬりえだけ単独でもできますが
ピッケのおうち」の中へ入って、ピッケと一緒にすると、なお楽しいですよ。隣で応援してくれます。

ここのところ月のきれいな晩が多く、空を見上げるのが楽しみです。
月の光を浴びると、心身ともに浄化される気がします。

博士の部屋


ピッケの授業をした立命館小学校「博士の部屋」には
「パソコンの父」と呼ばれるアランケイ博士のサインが飾られています。
Img091022_alankey

博士は、大型コンピュータしかなかった時代に「パーソナル・コンピュータ」の概念を提唱し、後のMacintoshやWindowsに多大な影響を与えました。また、子どもたちのコンピュータ教育のために、スクイーク(Squeak Etoys プログラミング言語)を開発し、最近では、途上国の子どもたちを支援する100ドルパソコンのプロジェクトにも取り組まれています。

そのアランケイ博士のスクイークをベースにMITメディアラボが開発した、スクラッチ(Scratch)という教育用プログラミング環境があります。
視覚的にプログラミングでき、アニメーションやゲームを作ることができます。
Img091022_alankey2

ピッケを素材にゲームを作ってくれたm_yusukeくんは、なんと小学6年生!

ピッケの絵素材(スプライトと呼びます)は非公開ですが、スクイークのワークショップなどでご利用いただけます。お問い合わせください。

スクラッチのページは こちら>>
スクラッチの「PeKayプロジェクト」のページは こちら>>

ペパドルにスナップボタン


みんなのひろばに、投稿がありました。
ダジャレ王くん(4歳)作の、ピッケのペパドルです。
Img091021_6

4歳で、これだけ小さなパーツを切り抜くのは、さぞ根気がいったことでしょう。時計もカトラリーもマグカップも、ブルーで統一されて、すっきり。画用紙に貼るのもGoodアイディアですね。 完成してピース!
「ピッケに出会ってから、夢中です」
と嬉しいコメントもいただきました。

ペパドルは こちら>>
  画面上で着色。お名前入りのパーツシートになってプリントされます。
みんなのひろばは こちら>>

こちらは、立命館小学校の1年生が作ったペパドル。
Img091021_1

関節部分を見てください。
Img091021_5 Img091021_3

スナップボタンです!
これ、アイディアですね。昨年10月キッズプラザ大阪でのワークショップとのき、キッズプラザ大阪のスタッフさんが思いつかれました。
足割リベットより手に入りやすく、値段も安いです。
Img091021_4
←168円。
目打ちや千枚通しなどで穴を開けて、普通にパチンと留めるだけ。
どうぞマネしてみてください。

立命館小学校でピッケの特別授業


この2学期、立命館小学校のロボティクス科1年生の授業でピッケを活用いただいています。40分×13コマを「ピッケのおうち」を素材にカリキュラムを組み、実施なさっています。その中盤にあたる昨日、私も2コマを担当。京都まで出かけてきました。
校内にアクトシアターという立派なホールがあって、当初は、そのホールでの講演を希望されていました。でも、話を聴くだけの80分は長すぎるだろうと、お話+ミニワークショップとさせてもらいました。
2クラスずつ、2コマを2回。
Img091020_1

場所は「博士の部屋」です。人数が多いので、椅子は撤去。
Img091020_2

入りきれない10人ほどは、廊下で。
Img091020_3

3人で共同制作。もう大騒ぎです。
Img091020_4

仲良く交代しながら作っているチームもありますが、もめにもめて作っているチームもあり。
Img091020_5Img091020_6

さいごの発表会は、廊下の階段に腰かけてもらい、階段正面の壁面にプロジェクタ投影して行いました。
Img091020_7

代表して1チームが発表。
Img091020_9

印刷は時間内には無理で、授業後、先生たちがしてくださいました。
子どもたちが製本して、明日の授業参観で展示、その後、図書室で展示されます。
Img091020_10

60人の子どもたちに対面してというのは初めて。たくさんのエネルギーを受けると同時に、こちらもそれに負けぬエネルギーが要ります。
いつもは、親子での利用が多く、一緒におはなしを作る行為が、親子のコミュニケーションになっていました。
今回は、同い歳3人での共同制作。話しあったり 時に全力でぶつかり大モメにもめながら作る様子を見ながら、これも大事なコミュニケーションだなぁ と感じました。この後、作った絵本を通じて、どんなやりとりが生まれるかも楽しみです。

子どもたちの絵本作品は こちら>>

ダウンロードストアをオープンしました


「ピッケのつくるえほん」を、Facebookを介さずダウンロードストアからご購入いただけるようになりました。
Img091015_2_2

3月のリリース以来、国内の方から「使いたいけれど、Facebookへの登録に抵抗がある」という声をいただいていて、ずっとなんとかしたいと思っていました。
オンラインで利用いただけるよう構築することは壮大すぎて難しく、ダウンロード販売のみ、お支払いはクレジットカード一括払いのみです。
コンビニ払いやゆうびん振込を入れることできなくて、すみません。
価格は2980円(税込)。おひとりの個人が無期限にご利用いただけます。

新しくなった pekay.jp は こちら>>
ダウンロードストアは こちら>>

「絵本」にまつわる話


実は、先の「教科書に載った小説」の「絵本」で、祖母のことを思い出しました。(「絵本」という以外に共通点はありません)
私事ですが、書き留めておきます。

昨年の夏の終わり、祖母が暮らす両親の家で1泊を過ごしました。
昼下がり、8歳の姪がピッケの絵本を作るというので、父のPCで1作つくり、3冊製本しました。1冊は自分、1冊は3歳の妹、1冊はひいおばあちゃん(祖母)にあげるのだと言って。
絵本ができあがり、祖母が寝たり起きたりで過ごしていた1階の座敷へ、3冊を携え駆け下ります。3歳も、とことこついてきます。
3人で祖母が座る座椅子を囲むと、姪は少し得意げな様子で、絵本のページをめくりながら大きな声で読み上げました。ピッケの絵を見て「たみちゃん(=私)の?」と問う祖母に、「ちがう、私が作ったの」と表紙の作者名のところを指し示します。
日頃「お年寄」に会うことがなく、腰が90度以上に曲がった祖母を時に恐がり泣くことさえあった3歳の姪も、この日はリラックスした様子で、祖母にもたれ顔を寄せ絵本をのぞきこんでいます。
祖母は、補聴器をつけてはいるものの、ほとんど聴こえていません。おそらく訳はわからず、でも、とにかくも、こうやって曾孫2人と孫(私)とが、自分のためにと絵本を読んでくれるのですから、嬉しそうな様子で聴いていました。
「おしまい」となり、閉じた裏表紙に持ち主のなまえとして自分の名前が入っているのを見て、眼を丸くします。(初期の仕様では、裏表紙に持ち主の名前を入れる欄があったのです)
姪が同じ絵本を3冊並べ、裏表紙の持ち主名を示しながら、「これは私、これは妹。これはひいおばあちゃんにあげるの。どうぞ」と手渡すと、なんとなくはわかったようで「ありがとう」と嬉しそうに受け取りました。
その3週間後、祖母は息を引き取りました。92歳の大往生でした。
もらった絵本を、ずっと大事に、繰り返し繰り返し読んでいたそうです。葬儀の日、他の遺品とともに絵本を棺に入れました。
初孫だった私は、幼少の頃から特に可愛がってもらいました。
大好きな祖母とのさいごの風景が、姪っ子たちと一緒にピッケの絵本を読んだおだやかな時間であることは、とても幸せです。
先月、その祖母の一年祭でした。
今でも、守られている気がします。