Primary Content: Home

御影の小原流家元会館


小原流家元会館(神戸市東灘区御影)、クロージング展の最終日。
1月に見学させてもらった庭と建物をもう一度みたくて、「盛花」展の心づもりで出かけたら、そんなどころではなく。アニミズムの極致。地形活かした清家建築の独特なエネルギーとあいまって、圧巻でした。




胎内のような空間を抜け、モザイクタイルのオブジェを囲むらせん階段を上ると、広大な屋上庭園。遠く大阪湾~和歌山まで見渡せて、空には飛行機雲。

子どもの頃は「オハラリューんとこ左に曲がって」みたいな存在で、稽古に通ってたうん10年前も、入ったのは教場の建物まで。その奥にこんな広大な別世界があるなんて露とも知りませんでした。当時、新幹線でやってくる師範のマダムな方々の中ひとり初心者で、「お若い人」と呼ばれながら稽古してました。植物の立体構成で小宇宙つくるようで面白く、時間に磨かれた「型」ってスゴイ!と思いつつ。(もはや、すっかり忘れてしまったけれど)
教場へ続く石畳の坂。なつかしい。


清家清氏設計1962年竣工。経年劣化、バリアフリー化困難のため、やむなく閉館するとのことです。

石井桃子さんのドキュメンタリー映画


石井桃子さんのドキュメンタリー映画を観てきました。3本あるそうで、今日の上映はその3本目「かつら文庫」。小2お姉さんにくっついて”味噌っかす”で通ってた3歳男の子の 当時の様子×現在のインタビューなど。本で読んで知ってはいたつもりのことが情景となって立ち上ってくる感じでした。

教文館で観たバートン展とも繋がって、観に行ってよかったです。バートン展では、絵本の原画もさることながら、はじめて知った” Folly Cove Designers “のテキスタイルデザインが素敵でした。近所の主婦たちにデザインを教えることから始まったという設立の経緯もいいなーと。石井桃子さんも農業や酪農をなさったそうで、おふたりが気が合ったというのは、わかる気がします。生活に根ざした言葉は豊かで強いとも感じました。


7月には県立神奈川近代文学館で「石井桃子展」。今年は石井桃子さん没後10年、バージニア・リー・バートンさん没後50年ゆえ、様々な企画があるようです。訃報を知り書いたブログ、10年も経つのですね…。

大人対象のピッケ体験会とサポーター講習@文京区


金曜夜は、文京アートプロジェクトさん、タップタップラボさんが企画してくれて大人向けピッケ体験会。私の上京に合わせての急な話であったにも関わらず充実でした。

日曜は、文京区での活動をサポートしてくださる皆さんへの講習。アートや本が好きな方ばかりで皆さん朗らかで楽しく、体験の短時間で作られた作品は、いずれも秀逸でした。来月末には、タップタップラボさん+サポータの皆さんによるワークショップが小石川図書館であります。

子ども学カフェとミニチュア本の展示@慶應大学


子ども学カフェ@慶應大学は、上田信行先生による ” Playful “な学びの場!(踊りませんでしたが跳びはねました)。

続いての子ども学会理事会では、11月開催の学術会議などさまざまな計画。それぞれのご専門の視点での提案に感心してばかりでした。

隣接する慶應大学図書館で「豆絵本」の展示をしていました。
小さきものたち、愛おしすぎます。







樂美術館と京都散歩


ランチミーティングで京都へ出かけたついでに、樂美術館「能面と樂茶碗」へ。

鑑賞を助ける 日/英/中語対応アプリのタブレットを貸出していました。アプリ内の動線はやや残念ではあったものの、やろうとした姿勢にも丁寧な展示にも、とても好感しました。

そのすぐ近く、旧い建物2、3階はコワーキングスペース+本屋さんの複合施設「Impact Hub Kyoto」。


ぶらぶらと御所を抜け、古布屋さんや新ショップ覗き、錦市場で生湯葉とだし巻き、あと眼に入った2束110円のほうれん草をつい買ってしまい、ゴール。

京都は無計画に歩いても、新旧混じった発見あって面白いです。

おじいちゃんへ贈る絵本


ピッケの絵本づくりワークショップでは、いつも最初に贈る相手を決めます。いおちゃんがつくったのは、おじいちゃんへ贈る絵本。Playful Time さん(大阪 浅香山)ワークショップでの作品です。
 
「じいちゃんへ」いお 5歳


おうちから出たら雨が降っていました。

今度出たら晴れていて カレーライスを食べました。
その後ろにカメがいて オムライスを食べていました。


ひよことおたまじゃくしは ハンバーガーとカレーを食べていました。
ひよことおたまじゃくしは 外に海があったので見ていました。


おたまじゃくしは アイスクリーム屋さんをやっていました。
寝ているうっきーを見て 置いとこうかなぁと思いました。
そして 袋に入れて アイスクリームを置いときました。


じいちゃん お星さまになったけど
いお 絵本つくったよ
大好きだよ

作品公開のお許しをいただきたくて主催者を通してお母様へご連絡さしあげた際、事情を教えてくださいました。今年の1月と2月に、大好きだったおじいちゃんおふたりともが立て続けに亡くなってしまったとのこと。いおちゃんがとても寂しい気持ちでいたことを、お母様もこの裏表紙の言葉を聞いてはじめて知ったのだそうです。

いおちゃんは、集中して夢中でつくっていました。
4見開き目、完成した絵をしばらく眺めた後おもむろに、アイスクリーム屋さんの上に星を置きました。傘の飾りでしょうか。でも、その大きさに少し引っ掛かりを感じます。というのは、いおちゃんは、1見開き目では、当初大きかった がーことおたまちゃんを「(ドアの)飾りだから」と小さく直していますし、どの場面も、大きさの相対関係を揃えモノの配置を整えていたのです。4見開き目でも、うっきーに合わせて封筒やハートを慎重に小さくしていました。それなのに、この星だけがなぜかアンバランスに大きいのです。
発表で、さいごの裏表紙まできたところで、おじいちゃんは亡くなっていたこと、星は大好きなおじいちゃんなのだと知りました。
見守るおじいちゃんの星を、このシーンにも置いたのかもしれないですね。

大人が思う以上に、子どもはいろんなことをわかっていて、深く感じています。
子どもの言葉を待って、大事に聞こうとあらためて思いました。

いおちゃん、大切なお話を聞かせてくれてありがとう。

----------------
使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
----------------

「ピッケのつくるえほん」ワークショップ @山田屋のいちご園(兵庫県・淡路島)


3月10日(日)、淡路島の山田屋農園さんのいちご園でピッケの絵本づくりをしました。様々な分野のゲストとの「イチゴの時間」を楽しむ「Jam Session」の子どもとファミリーdayにピッケを呼んでくださったのでした。(企画・主催:山田屋&シマトワークス)

見上げる空も眼下の海も青色、甘い香りが漂うガラスハウスの中はあたたかくて、夢のようです。

シマトワークスの富田祐介さんと藤田祥子さん、山田屋の園長さんとジャムおばさんことゆうこさんが、素敵な会場にしつらえてくださいました。

山田園長手作りのテラス、六角形のテーブル、ベンチ等が配された空間は隅々まで行き届いていて、そこに居るだけで心身に風が通ります。

イチゴの間にピッケたちを忍ばせました。

今回のために作ったイチゴのカードも。

イチゴを思う存分に食べたあと

それぞれ1枚探してきたイチゴのカードでお話を語ってもらいました。「イチゴのロケットで宇宙に飛んでいきました。夕焼けになりました」

それから絵本づくり。4歳の男の子は、顔を上気させ、すごい集中力でつくっていました。隣はお姉ちゃん。

こちらも集中しています。

録音にお父さんお母さんが参加する家族もありました。
合奏がはじまるお話をつくり、鉄琴で「金平糖の踊り」を弾いて録音した子もありました(ハウス内にはさりげなく楽器や絵本も置かれています)。
恥ずかしがりな子が多かったのですが、みなしっかり録音できていました。その間にスタッフは絵本の展開図を印刷。

製本をして発表会もしました。
完成した絵本を手に。

絵本のテーマを「イチゴ」に限定することはしなかったのですが、2/3以上の子どもたちがイチゴのお話、イチゴが登場するお話をつくっていました。何作かご紹介しますね。
「よるのはなし」りつくん(4歳)

「不思議ないちご」すいちゃん(小3年)

「みんなで楽しいがっそう」しいなちゃん(小2年)  裏表紙に鉄琴の演奏あり

「ネコのたんけんたい」やえちゃん(小2年)

テーマとかけ合わせての絵本づくりはこれまでもしてきましたが、「食」ははじめて。素敵な空間と時間の中で、子どもたちはお腹も心も満たされて、物語の世界を楽しんでくれました。私も幸せでした。
打合せ~前日当日に、島の暮らしを垣間見させていただき、もっと知りたくなりました。淡路島ぜひ再訪したいです。

----------------
淡路島 山田屋:http://awaji-yamadaya.com/
株式会社シマトワークス:http://shimatoworks.jp/
「Jam Session」:http://ichigo-jamsession.com/
----------------
使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
ピッケに関するお知らせやレポート:  Facebookページ「ピッケ」
----------------

おでかけピッケ@京大附属病院院内学級


3年前から通っている京大附属病院へ、チャイルド・ケモ・ハウス(愛称:チャイケモ)の於保さん(アートディレクター)、久野さん(看護師さん)と出かけてきました。

いつもは小児病棟のプレイルームでの自由制作ですが、今回は初めて、分教室(院内学級)を訪問し、小学部と中学部の合同授業として、2コマ90分で絵本づくりをしました。
教室へ来ることが難しい生徒さんは、TV会議システムを使ってベッドサイドから参加してくれました。


教室全体をとらえるカメラの映像に加えて、先生方がタブレットで、操作説明する手元や皆の制作風景を実況中継しながら、実にきめ細やかに病室へも声がけなさいます。

贈る相手を決めて(ほとんどが「お母さん」)全員が絵本を完成させました。
中学2年生の男子生徒さんの録音には、生徒さん監督指示のもと、先生方も参加なさいました。

病室で制作した生徒さんも、発表会にはTV会議システムで参加し、受け取ったデータで紙への出力もできました。発話のむずかしい男児も、好きなものをいっぱい並べた絵本を完成、先生からの「どうでしたか?」の問いかけに満面の笑みを返してくれました。

子どもたちにとって、お話を作ること自体が楽しいのはもちろん、絵や言葉でお話をつくることで、長い入院生活でがんばっている様々な気持ちを解放することができます。保護者にとっても、作品から子どもさんの心の内を垣間見ることができます。
入院中の子どもたちのところへチャイケモの方と一緒に伺います。ご希望ありましたらどうぞご連絡ください。

※ 本活動に、広島の教材販売会社の社長さん(有限会社ワキタ 脇田秀夫様、有限会社ヒロキョー 箱田博司様、有限会社サラダ文教社 皿田弘美様)がチャイケモへ寄付してくださった3台のiPadも活用させていただいております。
チャイルド・ケモ・ハウス(チャイケモ)
2013 年4月神戸に開設された国内初の小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子どもと家族のための施設。患児家族らにより設立、運営されている。医師のいる診療所と患児が家族とともに暮らせる住居がひとつの建物内にあり、家族一緒に暮らしながら治療を受けることができる。

オートセーブ、動画書き出し、AirDrop送受信できます!


「ピッケのつくるえほん」ver1.5 で、オートセーブ、動画書き出し、えほんデータのAirDrop送受信ができるようになりました。※アップデートにはiOS11が必須です。

アプリを持っている人どおしでえほんデータをやりとりする方法は、これまでメールのみでしたが、もっと簡単に、AirDropでできるようになりました。WiFiが無い環境でもOKなので便利ですよ。
動画は、iPadの「写真」に書き出されます。

オートセーブになりました。いつもワークショップのとき「保存ボタンを押してね」を言うのが気がねでした。これでようやく、集中している子どもたちに要らぬ声がけせずに済みます。ただ、療育などでインタラクティブ教材として利用するときには、初期状態に戻ってほしいこともあるかと思います。例えば下記のような「どっちが多いかな?」だと、子どもは画面上で動かして考えます。
<初期状態>

<子どもが操作したあと>

次の子のために、教材としての初期状態のままがよい場合は、「えほんをとじる」ボタンを長押しすれば、保存する/しない二択のダイアログが表示されるので、操作結果を反映しないで絵本を閉じることができます。

ちょっと脱線しますが、サブパレット類がうるさいときは、

サブパレットの移動ボタンの上でダブルクリックすると最小化されます。この最小状態で画面の端に寄せておけば、子どもがアイテムを動かすときじゃまになりません。

最新バージョンにアップデートして試してみてくださいね!

追記(3/8):オートセーブが上手く効かない場合あることわかり、改善策を試行中です。再度のアップデートかける可能性あります。
追記(3/16):修正版がStoreに出ました。たいへんお待たせしました!

----------------
ピッケのつくるえほん for iPad:  http://www.pekay.jp/pkla/ipad
Facebookページ「ピッケ」:  http://www.facebook.com/pekay.jp
----------------